- 夢をかなえる勉強法
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- 発売元: サンマーク出版
- 価格: ¥ 1,365
- 発売日: 2006/04
★★★★★
何のために勉強するのか。受験勉強に限らない勉強の指南書
勉強には、明らかにいいやり方と良くないやり方がある。
そしてそれは、自分で編み出すよりも、知っている人に教えてもらった方が早い。
だからこそ塾や家庭教師が職業として成り立つわけだし、
こういう本が役に立つ理由でもある。
- 塾や学校はそのためにある。勉強ではなく、「勉強法」を教えてもらう場所なのだ。
勉強法の本は、結局同じような内容が書かれていることが多い。
+αとしてどのような特徴が出ているかが差別化のポイントになる。
本書は、伊藤塾の伊藤真塾長の本。
内容は、細かいテクニックよりも、なぜ勉強をするのか、
どういう姿勢で勉強するのがよいか、など思想的な部分が多い。
だからといって実用的でないのではない。
セルフレクチャーなどは知っているのと知らないのでは雲泥の差だと思うし、
挫折への対処法なども実用的だ。著者の経験に基づくノウハウも書かれている。
結局、私が注目したのは、「なぜ勉強するのか」というところから
しっかりと語っている姿勢である。
- 勉強とはそれぞれ持っている能力を最大限発揮させるために行うものである。
- 夢を叶える勉強法で一番のポイントとなるのは「ゴールからの発想」だ。
- 全体像をつかむ勉強法の一つとしておすすめしたいのが、目次をコピーするやり方だ。
- 「その本がどういう目的で書かれているのか」ということと、「自分はどういう目的で読むのか」ということである。
- 今でも私は、勉強していて眠くなったとき、立ち上がって、歩きながら早口で音読している。
- どんな言葉でも100万回繰り返していれば、事実になる。その言葉が脳に焼き付き、脳が錯覚を起こす。
- 「元気ノート」と「夢ノート」を付ける。
- やはり勉強以外に好きなものを持っている人のほうが、試験に受かりやすいといえる。ご褒美がほしくて、勉強を頑張るからだ。
- 勉強して疲れたときは浅くてこまぎれの睡眠をとるだけで疲労回復できるのだ。
- 本質を一言で言えないのは、わかっていない証拠である。わかっていないから、くどくどと説明してしまう。物事の本質はとてもシンプルなのだ。
- 自分の人生の目標は何か?それはなぜか?そのために何をしているのか?その答えをさがすために、私たちは勉強をしているのである。
- 夢や理想は頭の中で考えているだけでは実現しない。紙に書いたり、壁に張ったり、人に話したり、宣言したりして、外に出していかなければならない。
- 口に出していう言葉はプラス思考のものと、私は決めている。
- 利己的であれ、利他的であれ、自分が欲する何かに向けてエネルギーを集中することが、「夢をかなえる」ためには決定的に重要である。
上の引用を見てもらえばわかる通り、本書の内容はただの勉強法に留まらない。
タイトル通り、「夢をかなえる」ための方法としての勉強のやり方なのである。
読み返してみたら、頷かされる良いことがたくさん書いてあった。★5つ!
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