- 即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
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- 発売元: 三笠書房
- 価格: ¥ 1,575
- 発売日: 2008/09
★★★★★
理想のマネージメントとはこういうものなのだろう。
著者は米海軍で最高と謳われた戦艦ベンフォルドの艦長である。
しかし彼が艦長に就任する前は、平凡な一戦艦だったという。
しかし彼が就任して半年で、米海軍随一の実力を持つ戦艦となったという。
その後1年半、メンバーは更に実力に磨きをかけ、
米海軍で最も信頼の高い戦艦として活躍したそうだ。
本書には、その際に著者が心がけた行動指針や哲学、
そしてその結果何が起きたかという実例が示されている。
この夢のような躍進の秘訣はなんだろう?と、誰もが気になるところだろう。
しかしその内容は、奇策を弄しているのではなく、至ってオーソドックスである。
- 部下を信頼する
- 行動で示す
- 良いアイデアは即座に採用する
- 風通しの良い関係を持つ
- 300人近い部下の顔と名前を全て一致させる
- 無意味な規則を捨てる勇気を持つ
- 楽しむことを奨励する
一つ一つは不可能とは思えないことばかりだが、それが積み重なることで、
部下の能力を100%引き出すことが可能な強靭な組織となったのだ。
ほとんどの組織が、メンバー全員の力を100%活かすことはできていない。
しかしそれに近づくことができるとすれば、本書に書かれているやり方に近いものであるはずだ。
これを実行に移すことが簡単ではないのは、なぜなのだろう。
タイトルの「術」という文字からは、テクニックに近いイメージを受けたが、
いい方向に予想を裏切ってくれた。読むべき。★5つ。
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