感想メモ: ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2006/05/08
  • おすすめ度 4.0

★★★★☆

 略しまくると「21世紀を生き抜くためには右脳だ!」ということを大前研一訳で熱く語っている本。

 中国とかインドとかで安く代行可能だったり、機械化できるようなことをやっていると、将来的におマンマ食い上げリスクが高まってしまう。そこで、交換が利きにくいことをやりましょう、それにはデザイン、人間の感情、情報の統合、物語、感性などの右脳の分野がキーですよ、ということ。

 この主張自体は頷ける。そして右脳には左脳にはない能力があるというのも確かにその通りだと思う。しかし結局のところ、じゃあどうやって右脳の活用を仕事などの実生活に活かしていくの?というところが問題になる。皆が芸術家やデザイナーになれというのは、現実的ではない。仕事の中で、右脳の分野を活用したアウトプットを出すことを心がける、というところが現実的な線だろう。どうやって?という疑問は尽きないが。

 主旨としてはわかるので★3.5個を繰りあえげて4つ。感性の重要性についてであれば、「感性のマーケティング」の方がわかりやすい。


その他の書評などはこちら。
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