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文章を書くことは、
他者を動かさんとする”力の行使”なのである。(p135)
メールやらブログやら書評やら、
色々なことを書いているが、
その全てに、確かに文章を書く目的がある。
そしてその力をうまく行使するのに必要なのは、
才能ではなく技術だ、と著者は言う。
頭の中の「ぐるぐる」を、
伝わる言葉に”翻訳”したものが文章なのである。(p31)
書こうとするな、”翻訳”せよ
文章を書くことに熟練した人でないと、
ついつい、書きたいことを書きたいように
書いてしまいがちだ。
しかしそれでは、読み手には伝わらない。
伝えるには、伝わるように書く必要がある。
そこにも、技術が存在する。
書き手の側も聴覚的なリズムを気にする前に、
「視覚的リズム」を考えなければならない。(p82)
文体の妙、文章の個性、あるいは文章の面白さ。
これらを決めているのは、ひとえに構成である。
論理展開である。(p108)
読者はいつも「読まない」という最強のカードを手に、
文章と対峙しているのである。(p121)
ここ数年読んだ本の中で、
もっとも一番書き込んで読んだ本。
控えめに言っても、非常に参考になる本だった。
「文章を書く」ということをしている全ての人に、
オススメしたい本でした。★5つです!