★★★★☆
子供の頃、空を見上げるのは好きだった。
しばらく忘れていたが、最近思い出して
空を見上げるようになった。
そんなときにこんな本を見つけて、読んでみた。
- 雲はどうやってできる?
- 雨が降る雲と降らない雲の違いは?
- 雨が降る雲はどう育っていく?
- 雲を見て、雨が降るのを予想できる?
- 前線ってなに?
こんな疑問に答えてくれる本。
著者はThe Cloud Appreciation Society、
「雲を愛でる会」を主催している。
言葉通り、「雲を愛でる」人が参加する組織だ。
一年が経つ頃には、
二五カ国の一八○○人が会員になっていた。
それがみな、空に漂うもやもやとしたものを
愛でるためだけに結びついているのだ。(p8)
空気は塊として動き、
ちょうど海に暖流と寒流があるように、
冷たい気塊と暖かい気塊は想像するほど
混ざりあわないことがわかった。(p196)
これが温暖前線とか寒冷前線とか。
論文は地球全体ではなく
一国の温度上昇に関するものではあるが、
飛行機雲から生じる高い空の雲が
地球温暖化の大きな一因であることを示している…(p298)
私にとってはものすごく楽しい本だった。
これからは、雲を見ると一味違った
楽しみ方ができそう。楽しみだ。
空が好きな人は、ぜひ。