感想メモ:2022―これから10年、活躍できる人の条件

★★★★☆

著者は、エモーショナルマーケティング、
マインドマップ、フォトリーディング、全脳思考など、
日本に数々の影響を与えてきた神田昌典氏。

本の内容は、歴史や商品のサイクル、教育や起業、
会社組織や経営など多岐に渡る。

また、神田氏が癌であったということ、
会社の経営がうまくいかなくなった話など、
ショッキングな話もあった。

しかし総じてとらえると、
「今後日本を支えていく20代、30代、40代への応援のエール」
としてつながっているのだと読めた。

デント氏の予測法を極めて単純化して言えば、
景気は四六歳〜五○歳の増減によって決まるというものだ。
この年代は、人生で最もお金を使う年代であり、
節約したくても、出費を抑えられない。(p86)
いままでビジネスにおいては、
社会性と収益性は矛盾すると思われてきた。つまり
「社会に良いことをやっても、なかなか儲からない」
がビジネスの常識だったのだ。しかし、このところ急速に、
「社会に良いことをしなければ、儲からない」
に変わってきた。(P148)

一度死を間近なものとして見つめた神田氏。
今後の日本にも影響を与えながら活躍していく、
キーパーソンなのだという印象を強くした。

新書サイズながら、印象に残る濃い本だった。
ありがとうございました。


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