感想メモ:教育者という生き方

★★★☆☆

教育に関わる10人の生涯をコンパクトにまとめた偉人伝。

ペスタロッチのメトーデ、
フレーベルによる幼稚園の開始、
教具を使ったモンテッソーリメソッドなど、
知らないことが多々あった。

彼ら全員に共通するのは、教育に対する情熱、熱意
順風満帆に進んで人生を終えた、という人はいない。

不運なできごと、周囲の反対などの逆境にあっても、
もがき、進み、最終的に乗り越えた結果が、
後世に残る偉業なのだろう。

「人は、思考の炎と発言の火花を用いて、
その目的への進路を切り開く」
「しかし、人は沈黙と行為を通じてのみ、
その進路を完遂し、自分自身を自分で完結する」(p41)
そして子ども同士の問題については、
自分が介入するのではなく、
子ども達で考え、解決させることにしました。
子どもたちの自主性や良心を信じ、
子どもたち自身で考え、解決させることにしました。(p76)
・子どもを育てる親の愛情で、子どもをしばりつけないこと。
・子どものときに民主主義的な考え方、自治の精神を身につけさせること。
・労働を尊び仕事を通じて、温かい人間関係をつくること。
・他人の人格を尊重できる人間に育てること。(p80)

教育に携わる人だけではなく、
子供がいる、またはこれからできるという人にも
オススメしたい本でした。


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

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