★★★☆☆
東芝でフラッシュメモリの開発を行い、その後東大に移った竹内氏。
内容としては、氏のこれまでのキャリアをなぞる形になっている。
東芝在籍中にスタンフォードのMBAを取っているのだが、
そこでの刺激が大きなポイントになっているようだ。
スタンフォードMBAホルダーを持ってしても、
大企業の組織を変えることは難しかったようだ。
結果として、東芝を離れることになる。
人なしカネなし、まさにゼロからのスタートとなった東大で、
一年で成果を出すという活躍もすばらしい。
それもたまたまではなく、出そうと狙ってやっている。
そしてそれには、周りの人の助けがあった。
守りに入って生きていて、のけぞって後ろに倒れそうになると、
人は案外冷たいものです。
その一方、果敢に挑戦し、前のめりになって、
つんのめりそうになると、人は手を差し伸べてくれる。
私が読んだ、コアとなるメッセージは以下のところ。
跳ばないで待っているより、跳んで失敗した方が
断然学ぶものが多いのです。
最後の勝ち残るのは、リスクを恐がらずに跳んで、
たくさん失敗した人です。
「世界で勝負する」仕事は挑戦なしにはありえない。
理系の人、技術者の人が、
起業や大学での研究の進め方、又はキャリア論として
読むのが良いかなと思います。
オススメ度は★3つです。
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