★★★★☆
弱者には弱者の戦い方がある。
「ランチェスター法則」
第一法則は、攻撃力=兵力数×武器性能
第二法則は、攻撃力=兵力数^2×武器性能
第一法則は白兵戦、第二法則は距離をおいた戦い。
兵力に乏しい弱者は、白兵戦で勝負すべし。
という戦術上の法則を、実際にビジネスに当てはめて
解説してあるのがこの本。
実例も豊富で、とても説得力がある。
経営戦略7大原則
1 会社経営の目的とは、粗利益を少しでも多く得ることだ
2 経営とはライバルとの戦争だ
3 戦略と戦術とは全然違う。あなたの会社の戦略はあなたしか立てられない
4 戦いの法則「ランチェスター法則」を経営に置き換えることで有利に戦うことができる
5 1000社あったら995社は弱者である。あなたはまぎれもない弱者であることを自覚しよう
6 なにをどこのだれにどうやって売るか、まずはこれをマスターしよう
7 経営内容には的確なウェイト付けと優先順位が必要だ
弱者は先発会社と差別化し、同じやり方をしない
弱者は小規模1位主義、部分1位主義を狙え
弱者は強い競争相手がいる業界には決して参入しない
弱者は戦わずして勝ち、勝ちやすさに勝つことを狙う
弱者は対象を細分化する
弱者は目標を得意なもの一つに絞る
弱者は軽装備で資金の固定化を防ぐ
弱者は目標に対して持てる力のすべてを集中する
弱者は競争相手に知られないよう、静かに行動する
弱者はマスコミに広告を出すのではなく、
いかにマスコミの記事になるか。
これが弱者のマスコミ戦略です。(P181)
日本には法人企業は約290万社ありますが、
個人事業主はその2倍くらいいます。
つまり、企業、個人商店あわせると、「社長」は700万人です。
日本の労働人口は約6000万人ですから、
大人の8.5人に1人は社長なのです。(p18)
「社長」って思ったよりたくさんいるんですね。
そして心に響いたのはこの言葉。
いつの時代も、平凡なことを非凡に続けること。
これが、なにもない弱者が生き延びるための、
最強の戦略鉄則だと思います。(p262)
オススメ度は★4つです。
小さいビジネスを考えている人には、
とても参考になるでしょう。
参考:
・小さな会社・儲けのルール – stj064 Life Lab
その他の書評などはこちら。
→Socialtunes – haru