★★★★☆
「どうすれば本番でいつもの実力を発揮できるのか?」
「どうすれば最高のパフォーマンスを発揮する精神状態に入れるのか?」
多くの、というかすべてのプレーヤーが
答えを求めていることだろう。
スキーに限らず、スポーツはメンタルの要素が
テクニック以上に重要となる。
かといって、メンタルトレーニングは
一般のプレーヤー向けではないのが現状。
そこで、冒頭の問いに戻るわけだが、
この本には、そのヒントが書かれている。
自分を制限しているのは自分
自分に命令し、激励し、批判する。
自分を萎縮させる一番の原因は、
こうした自分の声だ。
転ぶのは、技術が悪いのではなく、
それを百%発揮することに失敗するからなのだ。
これが「インナー理論」の骨子だ。
問題は、技術が足りないことではなく、
持っている能力を発揮できないように
している自分自身。
答えは「内側」にある。
これが根本の考え方。
精神集中
「知る」こと、「感じる」ことは、
同時にスポーツで最も重要だと言われている
精神集中への大事なステップだ。
より深く知ろう、よりしっかり感じようとする心は、
そのまま精神集中に繋がっているのだ。
スキー板がいまどこに「あるべきか」を知るよりも、
いまどこに「あるか」を感じることが大事なのだ。
「よい」「悪い」と結果を判断する習性をやめることだ。
精神集中は、単純に「興味」によって
引き起こされるものだ。
興味が強ければ集中は深まる。
…
完全な精神集中は"歓喜"を生む
精神集中の練習には、二つの要素がある。
一つはセルフ1を静め、妨害活動をストップさせること。
もう一つは内部感覚の意識を高めることだ。
まとめは以下の通り。
・自発的な精神集中状態を操れるようになるコツ
→考えない。感覚を感じる。
からだの内部から沸き起こってくる"歓喜"の声に耳を貸してみる
・セルフ1を黙らせる心の持ち方のコツ
→良い悪いの判断をしない
→「よかったとき」ではなく「いま、ここ」に集中。
ブルース・リーのあの言葉が鍵なのかもしれない。
「Don’t think. Feel!」
オススメ度は★4つです。
スポーツをする人なら、読むべきです。
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