- 人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
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- 著者: 天外 伺朗
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 700
- 発売日: 2011/10/21
★★★☆☆
1.チームメンバーの能力が突然飛躍的に向上し、
スーパーマンに変身する。
2.アイディアな湯水のように湧いてくる。
3.どんなに困難な状況に遭遇しても、
怯むことなく果敢に挑戦し、正面から突破するか、
わき道を見つけて解決してしまう。
4.どうしても必要な人に、絶妙なタイミングでめぐり合うなど、
「運」を味方につけてしまう。
こういう状態を文中では「燃える集団」と名付けている。
そんな組織になればいいよなぁ〜、と思う。
一方、こういった「燃える組織」の対局にあるのが、大企業病。
確かに、管理の色彩が強まった組織では、
燃える集団には成りえない感じはする。
それには、メンバーが外的報酬ではなく、
内的報酬に基づいて動いていることが必要条件で、
管理されてトップダウンで落ちてくる仕事を、
内的報酬としてやれる人は多くないだろうからだ。
大企業病の根本原因が、社員が身の保身を考え、
上ばかり見て仕事をしてしまうからだ、
と思い当たったからだ。
著者は元ソニーの天外氏。
元気があったころのソニーでの体験から、
技術開発部門が大企業病になったら、
成果なんて出るわけがないでしょ、
というのが主張と読まれた。
そして大企業病になると、管理の色合いが強まり、
そんな状態ではイキのいい人材はグレる
(「不良社員」になる)か、
いなくなるかになってしまう、とのこと。
本書は元々1988年に出版された本だそうだが、
特に古さは感じられない。
組織とか人を活かすかという内容が、
最新技術で解決できるようなものではないからだろう。
オススメ度は★3つです。
- 人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
-
- 著者: 天外 伺朗
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 700
- 発売日: 2011/10/21
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