感想メモ:ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇

ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
  • 著者: 本田 健
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/06/27

★★★★★

性格分析は多々あるが、この本に出てくる4つのマトリクスは
とてもわかりやすく、かつ納得できた。

感情のない人はいない。
オトナになると感情よりも論理が優先されるっぽくなるが、
感情がなくなるなんてありえない。

人生を動かしているのは、感情だ。
それは、人をよくも悪くも支配するといっていいほどの力を持つ。
にもかかわらず、私たちのほとんどがそのことをよく知らず、
感情を無視して生きている。

紹介されている性格の分類はシンプル。
ポジティブ/ネガティブ、自立/依存の2軸。
かけ合わせて、4つの組み合わせができる。
つまり、ポジティブ自立、ネガティブ自立、
ポジティブ依存、ネガティブ依存。

おもしろいのは、対角同士で引き合うということと、
一人の人の中にも全ての要素が存在し、
相手との関係によって、場所が変わる
(相手の対角になる)ということ。

こういった人間関係の心の動きが理解できれば、
様々なところで応用が効くはず。
人が関与しないことなど、ほとんどないのだから。

以下、メモした部分。
分量が多いのは、良い本である証拠。

すべての[ポジティブ自立]の人は、
[ネガティブ依存]から振り切れて、
[ポジティブ自立]になるからだよ。
同じように、すべての[ネガティブ自立]の人たちは、
昔、[ポジティブ依存]だったのだ。
[ポジティブ][ネガティブ][自立][依存]になったのは、
人が痛みに耐えきれなくなったからだよ。
マトリックスの対極にいくのは、
その二人がそれぞれ同じ痛みを
かかえているからなんだ。
「願望実現の五つの条件]
1)自分の夢である
2)心からワクワクする
3)自分だけでなく、人のためにもなる
4)まわりもワクワクする
5)将来にわたって人を幸せにする
障害の本質は、その人がどれだけ本気で
夢に向かっているかのテストみたいな
ものだといっていいだろう。
そのテストを軽く乗り越えられるかどうかで、
夢が実現するかが決まる。
ライフワークとは、君のエネルギーが
全開になっている状態だ。
自分が心から楽しんでいて、充足している。
それが仕事をしているときか、
何か別の活動をしているときかはあまり関係ない。
このマトリックスを上手に活用する一番の鍵は、
相手を[センター]にいざなうことだ。
結果的に、[自立]型の人からはエネルギーの無駄遣いが減り、
[依存]型の人からはエネルギーが出てくる。
そのためには、自分が相手との中間地点に
飛び込まなければならない。
相手が[ネガティブ依存]に見えたら、相手の感情を感じてみる。
相手が[ポジティブ自立]だという場合は、
『この人は何を怖がっているのだろう?』と考えてみる。
相手が[ネガティブ自立]なら、『この人は、なぜそんなに過剰な責任を感じて、
コントロールばかりしようとするのだろう』、
[ポジティブ依存]なら、『なぜ、そんなにオドオドしなければいけないんだろう』
と感じてみる。

オトナの世界は論理で動いているように見えて、
感情に理屈の皮をかぶせているだけのことも多い。
人間関係の理屈は、ぜひ知っておくべき。
オススメ度は★5つです。

ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
  • 著者: 本田 健
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/06/27

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