- 「残業ゼロ」の仕事力
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- 発売元: 日本能率協会マネジメント 出版情報事業
- 価格: ¥ 1,470
- 発売日: 2007/12/22
★★★★☆
衝撃的なタイトルだが、トリンプを19期連続の増収増益に導いたという実績に裏打ちされている。以下のような内容だった。
- 残業を前提条件とするから効率が下がる
- 欧米に比べ日本のホワイトカラーの仕事の効率は低い
- 効率を上げる余地は絶対にある!仕事のスピードは努力すれば必ず上がる
- 自分でデッドラインを切ることでスピードを意識する
- 「会社にとって正しいこと」を優先
- まずやってみる、結果に修正をかけていく
- 小さな失敗は問題としない。最後に成功すればいい
- 良いことはためらいなくパクる
- 出来た時間は自分の人生のために投資する
- 仕事は結果を出すゲーム。のめりこまずに冷静に引いて見る
単純作業以外の仕事の効率は、工夫次第で数倍以上にできる可能性があると思う。著者は奥さんがフランス人であるということも残業0という考え方に大きな影響を与えているようだが、日本は「長く働く=美徳」とする風潮が根強く、法律で休暇取得が義務づけられているヨーロッパとは背景が異なる。
社長自らがこのパラダイム転換を果たそうとしても何年もかかるというのに、従業員が勝手にパラダイム転換を起こしても、「なんだアイツは」的な目で見られるリスクは高い。まずは少しでも効率を上げる余地がないか、自分のやり方を見直す機会とするのが良いだろう。
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