感想メモ:心を鍛える言葉

心を鍛える言葉 (生活人新書)
心を鍛える言葉 (生活人新書)
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2005/10

★★★★☆

世界のトップが集まるようなスポーツの舞台は、
元々才能に溢れた選手ばかりが集まる場所。
そんな世界なので、勝敗を分けるのに、
メンタルの部分が占める割合は大きい。

本書では、女子バスケットボールの萩原選手の例が紹介されている。
萩原選手と言うと「勝負強いエース」というイメージだが、
著者の白石氏と出会う前は、そんなことはなかったらしい。

勝負強さとは、作れるものなのだろうか?
答えは「Yes」であるようだ。
そのために、メンタルトレーニングとは、何をするのだろうか?

つきつめると、

  • なぜ自分がそのスポーツをしているのか
  • どれだけ多くの人に支えられて、今ここにいるのか

そういった根っこの所までしっかりと考え抜くことで、
感謝で心がいっぱいになっている状態

この精神状態に入れると、心配や不安など、
余計な雑念が入る余地がなくなり、
いわゆる「zone」とか「flow」とかに入りやすくなるようだ。

つきつめれば「高いパフォーマンスを発揮する精神状態」を作るのが
メンタルトレーニングの目的だ。
この恩恵にあずかれるのは、何もスポーツだけに限らない。
人生のあらゆる場面で活用できる、とても使える技術だ。

が、普通に生きていると流されるのが人間の性。
きちんとコーチのような存在についてもらって、
初めて身につくものであるような気がした。

オススメ度は★4つです。
萩原選手のエピソードは臨場感があり、とても興味深かったです。
スポーツをする人も、見るだけの人も、それ以外の人にもオススメです。

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