- イノセント・ゲリラの祝祭
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- 著者: 海堂 尊
- 発売元: 宝島社
- 価格: ¥ 1,575
- 発売日: 2008/11/07
★★★☆☆
「チーム・バチスタの栄光」などの海堂尊氏の作品。
フィクションでありながら、
現実の医療問題を取り上げているのが
「バチスタ」の特徴だった。
それこそが、死因の特定についての、
現行制度の問題提起と代替制度の提案だった。
海堂氏は、ブルーバックスの「死因不明社会」という本で、
科学ジャーナリスト賞を受賞している。
そこでは、同じ問題について、法制度などをより広い範囲で
カバーしたものとなっている。
本作は、その内容を「バチスタ」の舞台上で表現したもので、
日本での解剖率の低さ、地域による医療格差、
現状に即していない法制度の問題点などが、
読んでいくだけで理解できるようになっている。
だからこそ、主人公は「バチスタ」と同じく、
田口センセイと白鳥のコンビなのだろう。
海堂氏の作品が好きな人なら間違いなく楽しめるし、
現在の医療制度についての勉強にもなる、良い本でした。
オススメ度は★4つです。
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