感想メモ:環境問題はなぜウソがまかり通るのか2

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)
環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)
  • 著者: 武田 邦彦
  • 発売元: 洋泉社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2007/09/12

★★★★☆

京都議定書の二酸化炭素削減目標は、
本のソムリエさんの言う通り、
実は政治的な側面が強い。
【本ナビ】「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」武田 邦彦

そして、日本はこの駆け引きに、
無類の弱さを見せてしまった。

日本は1990年比で、CO2排出量を
6%マイナスするという約束をした。
しかし日本は既に省エネの優等生なので、
GDPあたりで見れば、CO2排出量は
他の先進国の半分以下だ。
(参考:世界のエネルギーCO2排出量(2008年)

従って、巨額の排出権を購入して
目標を達成したところで、
CO2排出に対する寄与はとても小さい。

何のために、何兆円という税金を使うのだろう?
もっと他に大事な使い道があるはずと思う。
震災後の今という時期なら、なおさらだ。

他の話題は、前作に引き続き
ペットボトルなどのリサイクル、
バイオ燃料などについて。

環境問題というと、かけがえのない地球だから、
反論は許されない、という風潮があるのは確か。
日本人はまじめなので、ついがんばってやってしまう。

しかし、そういったがんばりさえも、
懐に入れようとする人もいるのだ。
やはり、知識は必要。
オススメ度は★4つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

コメントを残す