- テンプレート仕事術 ―日常業務の75%を自動化する
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- 著者: 信太 明
- 発売元: 東洋経済新報社
- 価格: ¥ 1,575
- 発売日: 2010/04/16
★★★☆☆
テンプレートの話に入る前に、
何のための効率化か?を考えよう。
パレートの法則のように、自分が生み出す仕事の価値の8割方は、
2割くらいの仕事から来ているのではないだろうか?
(この本では75%となっているが、同じようなもの)
そうだとすると、残りの8割の仕事は、
いかに素早くミスなく片付け、
自分が価値を出せる仕事に集中できるか、
という勝負になる。
つまり、テンプレート化とは、
「自分が得意で強みを生かせることに、
集中力する時間を確保するため」
のものだと私は理解し、とても共感した。
「どうでもいい仕事をいかにすばらしく遂行しても、
どうでもいい仕事であることは変わりない。」
とも、どこかで読んだ気がする。
そうなんですよね。
テンプレート化するかを考える時の流れは以下の通り。
- 自分自身のコア・コンピタンスを明確にする
- 無くせる仕事を見つける
- 依頼できる仕事を見つける
- 優先順位をつける
- 効率化できる仕事を見つける
○ポイント
埋める部分は黒塗りの記号を使う(●や■)
○手順
- 5W2Hで目的を明確化
- 時系列あるいは大分類、中分類、小分類で分類
- チェックリストやマニュアル化し、知見やコツを盛り込む
テンプレートはEXCEL,PowerPoint,Word,テキストなどで保存する。
過去のファイルの上書きではなく、テンプレートとして。
また、テンプレートの数が増えてきたら、
保存場所の階層化も考える。
他にも色々なネタが書かれていた。
以下は私がメモしたところ。
達人のショートカット使用率は相当高いですよね。
○ショートカット
- PowerPoint
「Ctrl+Shift+>」でフォント大きく、<で小さく - Excel
「Ctrl+PageDown」で次のシート、PageUpで前のシート
「Ctrl+Home」でA1のセルに移動
○メール
署名に、よく使う文面まで入れておく
他にも、実際に使用されているテンプレート、
チェックリストが紹介されているのだが、
すばらしい。よくぞここまで。
テンプレートは、何も自分で一から作り上げる必要はない。
作りたい資料や書類に
「テンプレート」「雛形」を加えて検索すると、
かなり色々見つけることができる。
先人の知恵は、感謝とともに活用させてもらうに限る。
車輪の再発明、もったいない!
オススメ度は★3つです。
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