感想メモ:超訳 ニーチェの言葉

超訳 ニーチェの言葉
超訳 ニーチェの言葉
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2010/01/12

★★★☆☆

どんな本なのかと思ったら、確かにニーチェさんの言葉が書かれている本だった。
ただし、哲学的な、難解な言葉が並んでいるわけではない。
1ページ1項目で、人生訓的な感じ。
中村天風氏のほんとうの心の力やドラッガーの仕事の哲学と同じ形式。

ニーチェ!というと、なんか難しいそうで身構えてしまう感じがするが、
この本に関してはそういうものではなく、
「人生楽しくやっていこうよ」
というトーン。

いつも機嫌よく生きていくコツは、人の助けになるか、誰かの役に立つことだ。
そのことで自分という存在の意味が実感され、これが純粋な喜びになる。
自分自身と友人に対しては、いつも誠実であれ。
敵に対しては勇気を持て。
敗者に対しては、寛容さを持て。
その他あらゆる場合については、常に礼儀を保て。
他人をあれこれと判断しないこと。
他人の値踏みもしないこと。人の噂話もしないこと。
あの人はどうのこうのといつまでも考えないこと。
そのような想像や考えをできるだけ少なくすること。

どれもとてもごもっとも。
気をつけていきたい、と思いました。

たとえば、独創的な人間の特徴の一つは、すでにみんなの目の前にあるのに
まだ気づかれておらず名前さえ持たないものを見る視力を持ち、さらにそれに
名称を新しく与えることができる、ということだ。

なるほどなぁ。
例えば、歩いていて前から向かってくる人と、ことごとく同じ方向によけてしまい、
ぶつかりそうになってしまうことを、
「ぺぽんぬぽすぴょろぽぽ現象」と名付けてみる、とかそういった話ですか?
(違います)

よく生きるために、自分を侮蔑しないためにも、
理想や夢を決して捨ててはならない。

ですよね。このタイミングだからこそ、なおさら心にしみます。

なんかこういった本はニーチェさんの言葉じゃなくてもいいような気もしますが、
哲学って「人生を生きやすくするためのもの」だって、どこかで読んだ気がする。
そういう意味では、哲学者の言葉の、とても適切なまとめ方なのだろう。
オススメ度は★3つです。自分に響く言葉を見つけましょう。

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