感想メモ:2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート

2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート
2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート
  • 発売元: かんき出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/07/07

★★★☆☆

会社とは、利益を生み出さなければ存続できない。
著者の長谷川氏は、2000社を超える企業の再生を手がけ、
赤字企業の大半を建て直したそうだ。すごい。

その長谷川氏が27歳からつけているという、気づきを書き記したメモ。
その中から140程度のキーフレーズを抜き出したのがこの本。
本のタイプとしては、ドラッカーの「仕事の哲学」に近い。

経営者と一般社員の一番の差は、利益に対する姿勢であるように思う。
コスト感覚と言い換えてもいいかもしれない。
長谷川氏は、当然ながら利益と、売上をもたらす営業を重視している。

だからどこかで「1円に苦労し、1円に笑う体験」をして
コスト感覚を養っておいて欲しいのです。

そして、変化に対応する力。

生き抜くことに成功している会社は、
刻々と変わる社内外の経営環境を見極めて
自分の会社を変化させることができる力がある。

以下は、長谷川氏の口ぐせだそうだ。

  • 不人気を覚悟する
  • ためらわない
  • ひるまない
  • 誠意を持って、事に当たる
  • 毅然とした態度を貫きとおす
  • 忍耐強く行う
  • これを実行すれば、人はついてくるだろうと思わせる言葉だ。
    次は、リーダーの心得7か条。こちらも、心に留めておきたい。

    1. 原理・原則を重視する。
    2. 悪い情報を隠さない。
    3. 敏速に行動する
    4. 会議は最小限に減らす。
    5. 自ら仕事を作り出す。
    6. 信賞必罰が実行できる。
    7. セクショナリズムに陥らない。

    最後にもう一つ、人財になるための8つの言葉。

    • 人柄がよくなろう
    • 人知れず努力しよう
    • 雑学を学ぼう
    • 人の眼をしっかり見て話し、明確な答えを返そう
    • 金の切れ目が縁の切れ目と割り切ろう
    • どんなに信じ合っても裏切りがある
    • 本物は絶対に生き残る
    • 出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない

    読んでいくと、企業再生と言っても何か特別なことをするわけではなく、
    基本に忠実になる、ということであるようだ。
    それだけ、基本をしっかりする、というのは難しいということか。
    オススメ度は★3つです。基本を身に付けましょう、ということで。

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