感想メモ:ヨーガに生きる

ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み
ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み
  • 発売元: 春秋社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 1988/07/25

★★★★★

中村天風氏と言えば、東郷平八郎、稲盛和夫など、
多くの著名人が師事したことで有名。
その教えの元となったのは、チベットでの
ヨーガの聖人タリワッパ師の元での修業だという。

そこでは、どんなことをしていたのだろうか?
その修業の様子を、事実に基づいて小説風にアレンジしたのが
この「ヨーガに生きる」だ。参考になる部分が多かった。

心の統禦は、あくまでも、波騒ぐ心そのものに手をつけず、
むしろ放っておいて、他に転ずるというのが、基本の原則となる。
そして、いつしか気づいた時には、その目的が達成されていた、
というのが正統法である。

例えば、膝が痛いとする。
膝が痛い膝が痛い・・・と思っていたら、つらい。
他のことに気を向け、痛いことは出きる限り心から
追い出すようにするのがコツ、ということ。

他にも、潜在意識の重要さとそのコツなど、
興味深いことが盛りたくさんだった。
中村天風氏の他の本でサラッと書かれていることが、
長期にわたる修業の果てに得た教訓だということがわかる。
中村天風氏の本を読んでいる人は、ぜひこの本も読んでおくべき。

心をコントロールするということは、
現代でも多くの人の求めるところであり、
それでいてこれほど難しいこともない。
その問題に、ずっと取り組み続けてきたのが、
ヨーガの聖者と呼ばれる人たちなのかもしれない。
オススメ度は★5つです!

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

「感想メモ:ヨーガに生きる」への3件のフィードバック

コメントを残す