- 天才! 成功する人々の法則
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- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 1,785
- 発売日: 2009/05/13
★★★★★
天才を天才たらしめているものとは?
それは、才能と超人的な努力、だけではないのかもしれない。
- NHLの選手に1月生まれが多く、日本のプロ野球やサッカー選手に
4月生まれが多いのは、偶然なのか? - アメリカの大富豪のうち何人もが、数年という狭い範囲に
生まれているのは、偶然なのか? - ユダヤ人のビジネス成功者の家系を遡ると
同じような職業が現れるのは境遇が多いのは、偶然なのか? - IQが130を超える人たちの中で、成功する人としない人を
明確に分けるパラメータとは? - アジア系の人が数学に強いのは、遺伝ではない?
いずれも「環境」というものが、天才と言われる人たちにも
大きく影響している事を示している。
つまり、同じぐらいの才能を持っていても、
生まれてきた環境が違うだけでアウトプットは変わってしまう!
それでは逆に、生まれ育った環境ですべてがきまってしまうのか?
著者はそうは言っていない。
教育によって「生まれてきた環境」という運命に近いものをも
切り開いていくことができるのだ、と示している。
私たち一般人は、「天才」という言葉を聞くと、
イコール才能、と思考停止におちいってしまいがちだ。
しかし環境や社会的な背景が与える影響というのは
思いのほか大きいものなのだとわかった。
1万時間という時間の壁を越えられる適性があれば、
案外「天才」はできてしまうのかもしれない。
子供にプラスの影響を与える環境とはどういうものなのか?
何を与えることができるのか?そんな視点で読むこともできる。
オススメ度は★5つ!おもしろい本でした。
Amazonのページにある著者のインタビュー動画もおもしろいです。
すごい賢そう。
同じような視座を与えてくれる本として、
ヤバい経済学、銃・病原菌・鉄を連想した。
関連:
- ヤバい経済学 ★★★★★
- 銃・病原菌・鉄 ★★★★☆
- ラストホープ 福島孝徳 ★★★★★
- だれでも天才になれる脳の仕組みと科学的勉強法 ★★★★☆
その他の書評などはこちら。
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