- ビジネスマンのための「読書力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
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- 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 価格: ¥ 1,050
- 発売日: 2008/09/15
★★★★☆
「〜力養成講座」の小宮山氏が語る、本の読み方についての本。
本の読み方として5つのレベルがあるとしている。
- 速読
- 通読レベル1
- 通読レベル2
- 熟読
- 重読
「本を読む本」とは分け方が少し異なる。「点検読書」が速読に近いか。
それぞれのやり方の意味を理解し、対象によって使い分けよう、ということ。
速読は以下のようなもの。
- 速読は、あらかじめ自分が知りたいことが分かっている人が、
それを手に入れるための手段。読むことではない。- そのためには、そのことに関して一定の知識ベースが必要。
通読は以下のようなもの。
- 通読では、必要な知識を得ながら大枠をつかむことが目的となります。
通読レベル2では、それに加えて、ある程度の論理的思考力が身につきます。- 通読レベル2では、本に線を引いたり、感じたことや思いついたことなどの
メモを書きこんだりしながら読むことになります。- 変に一般向けにアレンジされたものより、
専門家を目ざす人向けの入門テキストのようなものを読んだほうがよい
熟読とは、以下のようなもの。
- 1.自分の専門分野や興味のある分野のものを、必要なところだけ、
2.多くのことと関連付けながら、きっちり論理立てて読んでいく。- 必ずしも、本を頭から最後まで全部読まなくてもいいから、
重要なところや興味があるところについては、参考文献も用意して、じっくり読む。
重読とは、以下のようなもの。
- いい本を繰り返し読む
- 重読は「意味」を得るだけの読書ではなく、
「意識」を高めるための読書なのです。
ちなみに著者が百回以上読んだ本は、「菜根譚」と「論語の活学」だそうだ。
速読はキーポイントを高速に把握するため拾い読みをするもの。
従って、キーとなるところを見抜く知識が必要。理解を深めるものではない。
というのが著者の考えだ。
しかしそれは速読の一つの方向であって、
私は別の方向もあると考える。
それは通読2の速度を高めること。速読2とでも呼ぼうか。
内容はフォトリーディングの記事を参照されたい。
→フォトリーディング – 精読からの解放
経営や経済、マーケティングなどの分野について、
オススメの本が紹介されているのでそれを読むもよいだろう。
本好きの人もそうでない人も読むとよいと思う。
良い本。★4つ。
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