- 手紙屋 蛍雪篇〜私の受験勉強を変えた十通の手紙〜
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- 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 価格: ¥ 1,575
- 発売日: 2007/12/28
★★★★★
喜多川泰氏の「手紙屋」の続編。
さすが喜多川氏。いい本だ。
「手紙屋」は、就職活動に悩んでいる大学生が主人公だった。
この「蛍雪」編は、受験勉強に悩んでいる女子高生が主人公だ。
塾の経営者である喜多川氏らしく、学生たちに向けたメッセージが伝わってくる。
勉強は、つまるところモチベーションである。
なぜなら、最良の結果を出すためには、それだけの努力が必要で、
その努力を支えるものがモチベーションだからである。
いい大学に行って、いい会社に入って・・・というお題目をリアルに感じ、
長い受験勉強のモチベーションとできる人はどれくらいいるのだろうか。
途上国の人たちは勉強の激しさが違うというのも、
それだけのモチベーションを持っているからだ。
自分が勉強して10人の家族を養っていくんだ、という考えの人と、
自分が勉強をしなくても困るのは自分、という考えの人では
モチベーションに差が出るのは当然だろう。
だから、私は先進国の恵まれた環境の人は、
モチベーションで途上国の人に勝つことは難しいと考えていた。
しかしこの本は、その「勉強」のモチベーションについての認識を
新たにしてくれるものだった。
ハングリーな環境になくても、強いモチベーションを持てる可能性が
あるのだと思えた。
自分が受験勉強の前にこの本を読んでいたら、
受験勉強の結果は、そして大学での生活は
どう変わっていただろう?と思った。
そして、読んでおきたかった、とも。
まぁ出版されてなかったからムリなんだけど。
勉強は生きている限り続くもの。
学生以外の人にもオススメ。★5つ。
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