- 「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術 (アスキー新書 028)
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- 発売元: アスキー
- 価格: ¥ 760
- 発売日: 2007/09/10
★★☆☆☆
いわゆる時間管理本。読んだことがあるような内容が多く、個人的にはあまり特筆すべき点がなかった。同じジャンルの本としては、以下の本の方がおもしろく読めた。★2つ。
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→Socialtunes – haru
★★☆☆☆
いわゆる時間管理本。読んだことがあるような内容が多く、個人的にはあまり特筆すべき点がなかった。同じジャンルの本としては、以下の本の方がおもしろく読めた。★2つ。
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★★★★☆
子供がマインドマップを使うことで、勉強にやる気が出て成績も良くなるかも、という本。
マインドマップを勉強に使うことは効果があると思うし、よいことだと思う。ノートを取るよりもマインドマップを描く方が子供も楽しいと思うので、どんどん広まるといいと思う。
一方、本の後半で「子供がサッカー選手になりたいと言っています」とか「子供が言うことを聞きません」というようなことに対しても、マインドマップを描けばうまくいきますよ的な雰囲気になっているのはいかがなものかと感じた。
うまくいくこともあるのかもしれないが、打ち出の小づち的に祭り上げてしまうのは良くない。あくまで発想を広げるためのツールとしての捉え方で良いのではないか。
「子供の学習にマインドマップを使おう」という主旨自体には共感するので、★4つ。
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★★★★☆
元中日の山崎武司が、楽天移籍後に野村監督に受けた教えについて書いている本。
野村監督というと、ID野球で緻密な理論を優先する頭脳派監督という印象だが、楽天での教えは「野球選手以前に人間としてどうあるべきか」というものだったらしい。
プロ野球選手というのは抜群に運動神経がよく、特に頭を使わずとも勝ってこれたという人も多い。従って、プロになっても頭を使わない人も多いという。しかし野村監督は、だからこそ頭を使えばまだまだチャンスがあると山崎に伝えた。その結果が38歳での2冠王である。
野村監督には色々な見方があるだろうが、チームの再建の手腕は実績からも明らかだ。そしてこの本によれば、楽天に入ってからはかなり選手に気を使った采配を取っているようだ。個人的には日本の監督の中で最も優秀だと思う。
野球好きな人には★4つ、普通の人には★2つだが、野球好きな人しか読まないだろうから★4つ。
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★★★★★
マインドマップの元祖トニー・プザン氏による、マインドマップの公式紹介本。マインドマップの情報は溢れているので説明は省くが、非常に使えるので知っておいて損はないと思う。ただプザン氏によると「マインドマップとは呼べない、マインドマップ的なもの」も多いので、まずはこの本で本家の言う「マインドマップ」とはどういうものかを知っておくと良いだろう。
本家のマインドマップは、色は4色以上、絵を使う、枝を自由な角度に伸ばす、など少々厳密。ただ、その方が脳へ定着しやすいということなのだろう。ただしいつでも丁寧にマインドマップを作る余裕があるとも限らないので、個人的にはわかった上で簡易版のマインドマップ的なものを描くのはありだと思う。
試してみた感想としては、学生の時に知っていたら、ノートのとり方が全く違っていただろうし、理解の質も上がっていたろうに、と思う。勉強だけなく、様々な「考える」シチュエーションでマインドマップは非常に役に立つ。学生も社会人もとりあえず読むべき。★5つ。
ちなみにプザン氏が認めるマインドマップ作成ソフトは「iMindmap」だけだそうだ。ただ、残念なことに、Mac版は現状使い物にならない。
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★★★★☆
弁護士として数多く法廷で証言をする証人を見てきた著者による、嘘をつく人への対処法を説明する本。法廷という特別なシチュエーションで培われた考察だが、普通の状況でつく嘘にも当てはまるだろう。
おもしろいと思ったのは以下の点。
実際に明日から書かれていたことを使うかと言われると難しいが、知っていておもしろい内容だった。サラッと読むとよいと思う。★4つ。
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★★★★☆
読むだけで禁煙できてしまう人を量産する不思議な本、らしい。
書いてある内容は、タバコを吸わない人間からすると「当たり前じゃないか」と思うことなのだが、喫煙者はそう思わないらしい。以下まとめ。
肉体的な禁断症状は実は軽い、というのは新鮮。しかし、自分が吸わないので全く実感がなかったりする。じゃあなんで読んだんだと言われると、なんとなく、としか言いようがない。 タバコをやめたい人には★5つ、吸わない人には★3つ。平均で4つ。
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★★★★★
なんとなく会計を勉強したい、という人にとてもオススメできる本。私が読んだ「わかりやすい会計の本」の中では最も良い。その理由は、B/S、P/L、CSを「つながり」を持って説明していることにある。
事業の流れとしては、「お金を集め」「何かに投資し」「利益を上げる」という3つがある。これがそれぞれ「B/Sの右側」「B/Sの左側」「P/L」との「つながり」がある。「B/Sの右でお金の集め」「B/Sの左で投資し」「P/Lで利益を出す」と考えれば、とてもスッキリする。
またこの3つが、CSの「財務CF」「投資CF」「営業CF」との「つながり」もある。そしてP/Lの「当期純利益」がB/S右下の「繰越利益余剰金」に現れるという「つながり」もある。お金を集めるには「借りる」「資本を入れてもらう」他に「自分で稼ぐ」という手があるからだ。そしてこの「繰越利益剰余金」は新しい資産としてB/S左側に現れる。
これらの基本を説明した後に、それを踏まえて架空の事業で財務3表がどう動くかをシミュレートする。この実践例を全てこなしたら、かなり身になるだろう。知識は、意味と関連性を考えることで定着しやすくなるという良い例。
全ての社会人にオススメ。★5つ。
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★★★☆☆
元銀行マンの著者が、数々の起業の財務改善に携わった経験と、財務改善に必要とされる心構えを説いている。
財務改善では、支出を抑えることが必要不可欠である。支出を抑えるというと、どうも「守り」のイメージが強いが、ここで語られる支出の抑制は、知恵を出し尽くすことによる「攻め」のコストの削減であり、それは「意欲型」の財務管理者であると著者は説く。
1986年の本ではあるが、サブプライム以降の金融危機で破綻する企業が多い今であるからこそ、目を通して損はないと思われる。ただし最も本書を必要とするのは、経営や財務に直接携わる人間だろう。そういう人には★4つ、普通の人には★3つ。
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★★★☆☆
いわゆる原価本(←そういう言葉があるのかは知らない)。
ユニクロ、宝石、iPod、お茶、ハンバーガー、中古車、100円ショップ、大人のおもちゃ、カツラ、コンタクトレンズ、棺桶、牛乳、納豆、卵、ラーメン、チョコレート、パン、りんご、うなぎ、ビール、ケーキ、アイス、ふぐ、ワクチン。色々なものの原価が出ている。
全部読んでもどうせ覚えちゃいられないので、興味があるところを拾い読みしていくとよいだろう。個人的にはユニクロの原価率が意外と低いこと、牛乳、納豆、卵、チョコレート、ハンバーガーの薄利多売ぶり、コンタクトレンズ、お茶、棺桶などの間接費用の高さが印象に残った。他にも、流通が複雑すぎる業界もある。もっとシンプルになるのではないか。逆に、シンプルにしてコストを下げているところこそが生き残っているとも言える。
似たような本も色々出ているので、どれか読んでおけば良いだろう。教養ですな。★3つ。
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★★★☆☆
プロジェクトなどの計画を行うための手法である、PERT(Program Evaluation and Review Technique)、CPM(Critical Path Method)などの紹介。1967年の本。
事業の大規模化が進み、計画の重要性は増しているが、日本人は全体を見渡した計画を作るのが苦手であるところを、オペレーションの勤勉さカバーしている。そこで「PERTなどを使ってきちんと計画を行うといいですよ」というのが主旨。PERT+CPMは、一番時間のかかる工程やボトルネックを把握するのに便利な手法。詳しくはこの辺りを参照されたい。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/pert.html
現在どの程度PERTが使われているのかは知らないが、実際に工程を動かす実務には役立っているのではないかと思われる。日常的にはガンチャートくらいしか見ないが、製造業とかだときちんとやってるのだろうか。よく知らない。
読んだのは「計画の科学II」の方なのだが、Amazonにないのでこちらをリンクしておく。IIの方が実際のプロジェクトの計画の説明が多い実務寄り、Iの方はPERT/CPMの紹介に近いようだ。
やや専門的なので、興味がある人には★4つ。関係ない人には★3つ。
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