感想メモ:ロバート・アレンの実践億万長者入門

ロバート・アレンの実践億万長者入門 ― 生涯続く無限の富を得る方法
ロバート・アレンの実践億万長者入門 ― 生涯続く無限の富を得る方法
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2002/02

★★★★☆

あなたも億万長者に?

 日頃あまり教えてもらえない、お金についての知識を学べる本。

 前半はマネースキルの紹介。
例えば、レシートを管理して支出をしっかり管理するとか、
衝動買いしないコツとか、結構細かい話が多い。

 お金は勝手に貯まるということはほとんど期待できない。
「金持ちほどケチ」という通り、支出のコントロールなど、
細かい努力の積み重ねなくして億万長者にはなれないのだろうと理解した。

 後半は稼ぎ方の紹介。主に、株、不動産、ネットビジネス。
当然ながら金融危機を想定していない話なので、
前者2つについては、ダメージを受けた人も多いだろう。

 ちなみに神田昌典氏監訳。彼はこの9〜11章を実行したところ、
とても収入が増えたと語っている。
ちなみに9〜11章はネットビジネスのところ。
この本のポイントはここかもしれない。

 日頃あまり真剣に考えていないので、身が引き締まる思いがした。
2002年の本なので、現在の状況にアップデートされた本があったら読んでみたい。
★4つ。

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感想メモ:日本人が「英語をモノにする」一番確実な勉強法

日本人が「英語をモノにする」一番確実な勉強法 (知的生きかた文庫)
日本人が「英語をモノにする」一番確実な勉強法 (知的生きかた文庫)
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2007/02

★★★☆☆

 英語の勉強法

 著者の掲げる「会話力の公式」は以下の通り。

  • 読む能力=受信力
  • 書く能力=発信力
  • 聞く能力=受信力+音声認識力
  • 話す能力=発信力+音声認識力

 特徴は、発信+音声重視。

 発信力については、聞いたり読んだりだけでは鍛えられないので、
書いたり話したりはできるようになりませんよ、ということ。
その通りだと思う。

 しかし発信力は受信力のベースがあって初めて身に付くものなので、
受信力を身につけてからね、伸ばすには英作文がいいとのこと。
順番は書く→話す。

 次に音声。
ある単語を文字としてわかっていても、音をまちがえて覚えていたら、
聞き取れないし話せない。
英語は読み書きだけではないから、これでは意味がなくなってしまう。
つまり、発音記号を参考にしてしっかり正しい音で覚えましょう、ということ。
これもその通りだと思う。

 言ってしまえば、英語をモノにする一番確実な勉強法は、間違いなく
「英語圏の国で暮らすこと」だが、それを言ってしまうと元も子もない。
サイトや本などの紹介もいろいろあり。

 普通に参考になった。★3つ。

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感想メモ:能に学ぶ「和」の呼吸法

能に学ぶ「和」の呼吸法
能に学ぶ「和」の呼吸法
  • 発売元: 祥伝社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/02/01

★★★☆☆

古典をベースにした、日本人に適したストレスマネジメント

 アメリカ発のメンタルヘルスの手法は、そのまま日本人には
当てはめられないのではないか。
日本人に適したストレスマネジメントの方法は、別にあるはず。
という視点から、日本人に適した能の呼吸法による
メンタルコントロールの方法を探っている。
前半2/3程度が説明、残りが呼吸法などのエクササイズの紹介。

 説明は、日本の古典についての話題が多く引かれていて、
好きな人と苦手な人が分かれそう。
エクササイズは11紹介されているが、すぐに全部は実行できないだろうから、
興味を引いたものをやると良いだろう。

 私が興味を持った部分は以下(意訳あり)。

  • 日本人は精神的に弱いのではなく、過敏なだけである
  • ストレスはなくすのではなく、無害な方向へ変える
  • 呼気を意識する:ストロー呼吸(ストローから吐くように細く長く)
  • かかと呼吸(呼吸時に足首から先も意識する)

 腹の底から大きな声を出すと良いとあるが、
日常そんな声を出せる場面はないのが普通。
能を学ぶと良いとあるが、一番手軽なのはカラオケボックスでのストレス発散?
★3つ。

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感想メモ:ダンサーなら知っておきたい「からだ」のこと

ダンサーなら知っておきたい「からだ」のこと
ダンサーなら知っておきたい「からだ」のこと
  • 発売元: 大修館書店
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2008/12

★★★☆☆

バレエにおける体の使い方の説明が主

 「知っておきたいからだのこと」シリーズのバレエ版。体の柔軟性が大事なダンサーなので、きっと体を柔らかくするコツが満載なはず!と手に取ったのだが、そうでもなかった。

 骨や筋肉や関節の構造や働きなどについての説明や、バレエの動きの解説などがメインで、一般の人向けではないかもしれない。ストレッチのコツ的な部分もあったが、2ページぐらいしかなかった。それも背中を丸めるのではなくお腹から、というような知っていることだった。残念。

 ということで★3つ。本の半分以上が体についての一般的な説明なので、そういうことに興味がある人にとっては★4つくらいか。

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感想メモ:「心のブレーキ」の外し方

「心のブレーキ」の外し方〜仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー〜
「心のブレーキ」の外し方〜仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー〜
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2006/11/21

★★★☆☆

潜在意識のクセを知って自分をコントロールしよう

 潜在意識、無意識、そのような言葉で語られる、
脳の表層意識に上らない部分。
その部分が習慣や意思決定にも大きな影響を与えている。

 コールドリーディングで有名な石井裕氏が、
潜在意識の特徴やクセについて説明している。
自分をコントロールする術を身につけよう、という本。

 メモしたのは以下の部分。
はしょっているので、意味が通らないのは気にしない。

・現状維持メカニズム・・・潜在意識は変化を嫌がる
→スタートの一歩を丁寧に、徐々に慣らしていく

・感情を長続きさせる・・・感情は冷めるもの
→気分が高揚したら感情を行動に変える。受動的な体験を能動的な行動に

・潜在意識はつながっている
→一つの成果だけを求めず、人生全般での成長に心を配る

・潜在意識は答えを見つけるまで探し続ける
→やらずに後悔を続けるよりも、やってみる

・潜在意識には時間というものがない
→過去も未来も解釈で意味付けを変えられる

・潜在意識には「ないもの」が理解できない
→今、できること、に集中する

・知識や経験が意識レベルでフィルターをかけ潜在意識に落ちない
→実績や経験に頼らず、根拠がなくても自信を持つ

・目標を実現した自分を演じる

 他で目にしたことがあることがあることが度々出てくる印象。
「現状維持メカニズム」は、「1つの習慣」で述べられていることだし、
「目標を実現した自分を演じる」というのも、数々の本で述べられている。
そういった知識を確認することができた。
逆に、あまり新しい知識を得られなかった印象。

 付録のCDで通信講座「ダイナマイトモチベーション」の第1回分が聞ける。★3つ。

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感想メモ:イチロー思考

イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫
イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫
  • 発売元: 東邦出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2004/12

★★★★☆

イチローの成功の基準は自分の中にある

 イチローの言葉を元に、成功の秘訣を演繹しようとしている本。
しかし私の印象に残ったのは、イチローの言葉の方だった。

自分の中に立てた目標を成し遂げた。
そのことを成功というのならわかります。
でも他人が言う成功を追いかけ始めたら
何が成功かわからなくなってしまいます。

第三者の評価を意識した生き方はしたくない。
自分が納得した生き方をしたい。

 これらの言葉から伝わってくるのは、
・努力をしてきたという強力な自負
・努力を必要なものと考え、し続けられること
(「継続は力なり」「一歩ずつ進むしかありません」)
であった。

 イチローや北島康介のように、自分の才能と努力に対する
強烈な自負がないと、世界一のレベルには立てないのだと思う。
一方井上康生にはそこまでの自負がなかった、というのは私見。

 オススメ度は、野球やイチローが好きなら★4つ。
まぁ、好きじゃない人はわざわざ読まないでしょう。

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感想メモ:超! 自分マネジメント整理術

超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
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  • 発売元: インデックス・コミュニケーションズ
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/08/25

★★★★☆

行動科学で自分をマネジメントする

 石田淳氏による、自分をマネジメントする方法について書かれた本。

 石田氏は他にも行動科学についての著作があるが、
それらは組織など他人のマネジメントについてという意味合いが強かった。
一方本書は、全編を通じて自分のマネジメントに焦点が当てられている。

 その最たるものである「整理」を軸に、仕事、環境、頭の中の整理法を、
わかりやすく説明している。

 「誰でも同じ成果が得られる」ことがウリの行動科学だけあり、
デスクの整理法一つとっても、方針は間違えようがないくらい明快だ(後述)

 それぞれの項目に対して小ネタが並んでいる方式なので、
やりやすいものからピックアップするとよいだろう。

 私がメモしたのは以下の部分。

  • 大人も時間割りを作って自分をマネジメントすればいい
  • 行動の直後に「ごほうび」を(ポイントカードで十分)
  • 「整理された状態」をビジュアル化する(写真、イラスト)
  • 情報収集はあくまで何かを得るための「手段」でしかない

 小さなアクションから始めて習慣づけるのは「1つの習慣」と同じ。
行動科学マネジメントの要諦である、適切な時期でのフィードバックは
知っていて損はない手法。
自分を操る術は誰しも欲しいもの。読んでおくとよいと思う。★4つ。

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感想メモ:「夢」が「現実」に変わる言葉

「夢」が「現実」に変わる言葉
「夢」が「現実」に変わる言葉
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2008/11/18

★★★★☆

うなずかざるを得ない言葉の数々

 1ページに1フレーズ、+1か2ページで解説、という形式。
個人的には、あまりこういう形式の本は頭に残らないので
好きではないのだが、本書はなるほどと思わせる言葉が多かった。

  • できるかできないか ではなく やるかやらないか
  • 「できる」か「できないか」で考えると、結論は「できない」になる
  • 「やる」と決めたら「どうしたらできるか」だけ考える
  • とことんやるだけで、勝手に自分らしくなる
  • いかなる失敗も、人生の中では糧にしかならない
  • 「できなかった後悔」より、「やらなかった後悔」の方がつらい
  • 競争は、他人とするものではなく、「昨日の自分」とするもの
  • あきらめない限り、人生に失敗はない
  • 「できない理由」解決すれば「できる理由」
  • 万策尽きたとき「あきらめない」という名案がある
  • やりたいことほど、疲れない
  • どんなときでも、手法は百万通りある
  • 習慣になるまでを楽しむ
  • 本気になるほど本物になる
  • 自分が苦しんだことが誰かの役に立つ
  • 偶然は努力の結果
  • 話すことばを変えると、人生が変わる

 福島氏が他の本でも述べていることだが、
「あきらめるのは自分」
「あきらめなければ成功してしまう」
という言葉は心に強く残った。

 最後の「話すことばを変えると、人生が変わる」というのは、
考え方の習慣が変わるということで、確かに人生が変わりそうだ。
口ぐせをきっかけにするのは、自己暗示的にもなるだろう。
斎藤一人氏の「ツイてる」も同じ考え方か。

 かなりすばやく読める本だが、同時に印象にも残った。★4つ。

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感想メモ:上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/02/18

★★★★★

久しぶりに心から「すばらしい」と言える本に出会った

 タイトルからは「誰かが上京してきて生活する中で、
うれしかったり悲しかったりする物語」みたいな感じかと思って油断してた。
良い方に裏切ってくれた、とても良い本だった。

設定は以下の通り。

 大学生活を送るため、実家を出て新幹線で上京する息子。
その手には、父親から贈られた1冊の本のような手紙。
漠然とした「成功」を夢見て胸を膨らませる息子に父親が贈る言葉。

 これ以上はもったいないので書かない。
大まかな内容は上のようなものなので、少しでも興味を持った人は、
だまされたと思って読むべし。

Σ(゚Д゚)だまされた!

 この息子に近い境遇の人だけでなく、
働いている20代、30代の人にもオススメ。

私には★5個じゃ足りない。何回も読む。

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感想メモ:挑戦する経営―千本倖生の起業哲学

挑戦する経営―千本倖生の起業哲学
挑戦する経営―千本倖生の起業哲学
  • 発売元: 経済界
  • 価格: ¥ 1,600
  • 発売日: 2008/10

★★★★★

 携帯・通信事業という規制産業に風穴を開けた、
イー・アクセス、イー・モバイルを創業したベンチャー経営者の雄、千本氏。
ストーリーは時系列に沿い、時の情勢と氏の考えや行動を交えて綴られている。
という形式自体は一般的だが、氏の熱い思いと共に語られるストーリーは
躍動感があり、飽きが来ない。

 イー・アクセス、イー・モバイル両事業とも
「千本氏だからこそできた」ことが多いことに驚かされる。
特にゴールドマン・サックス、モルガンスタンレーからの資金調達など、
同じことができる人間が果たしてどれだけいるのか。

 また、氏のマネジメントについての考え方も、
一般のマネジメントの考え方とは異なり、かなりアグレッシブである。
その考え方は以下の部分に集約されている。

  • マネジメントとは「そのままにしておいたら危機的な事態に際して、隘路を探して成功に導くこと」
  • 九割失敗しても、残る一割で断崖絶壁を縫うようにして次のフェーズを切り開く
  • トップが九割の失敗に絶望した瞬間に企業は坂道を転げ落ちる

(P282)

 ベンチャー企業を立ち上げる経営者というのは、
こういう思いを持たなければならないものなのか。

 松下幸之助、京セラ稲盛会長などの名経営者も登場するが、
彼らの言葉の重なりも興味深い。

  • 「成功とは成功するまで続けること」(松下幸之助)
  • 「始めたらやめるな。筋のいい事業だと信じたら、
    石にかじりついてでもやり抜く。」(京セラ稲盛会長)

 千本氏もそうだが、彼らの考え方の根本にあるのは、
強い「信念」ではないかと感じた。

 通信事業についての知識を得ることもできるし、
純粋に読み物としてもおもしろい。★5つ。

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読んできた本の内容をまとめて紹介。