感想メモ:戦略プロフェッショナル

戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2002/09

★★★★★

V字回復の経営」の三枝匡氏の初の著作(91年)の内容を
アップデートした文庫版。

大企業から異業種の関連会社へ出向し、短期間で事業建て直しを行うという、
実話に基づいたストーリー。
元は経営者向けの戦略トレーニングセミナーの教材として作られたものが
ベースだそうだ。

著者は、ビジネススクールで使われる「ケース」が、
必要最低限のことしか書かれず無味乾燥であることに強い不満があり、
このケースを作ったとのことだ。

内容は、経営コンサルタントが行うような、
事業分析、戦略の建て直しとその実行なのだが、
V字回復の経営と同じく登場人物の内面も含めて描かれているため、
ストーリーとしてしっかり頭に入ってくる。

セグメンテーションなど言葉としては一般的になっているもの、
その理念や現実に用いる際の例まで書かれているので、
「なんとなく知っている」以上の理解が得られるだろう。

章間に書かれている「戦略ノート」も、ストーリーの解説や戦略、
コンサルティングの知識が得られためになる。
実際にコンサルタントとして働いている人も勧めていたので、
内容も確かなものなのだろう。

読み物としても、ビジネスの知識をストーリーで理解する
教科書としてもおもしろい。
ビジネスに携わる人にはオススメの★5つ。

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1年経過

気付いたら、Socialtunesで読書管理を始めてみたから1年2ヶ月ほど経っていた。
読書メモの数はというと、200近くになっている。
週5は行ってないが、かなりいいペースであろう。

さて、いろいろ本を読んで、何か変わっただろうか?

答えは、変わった、だ。

人が一生をかけて編み出せる経験知というのは、さして多くない。
しかし本を読むと、人が何十年ものtry and errorをかけて編み出した知恵を
数十分〜数時間で習うことができる。これはおトクだ。

実生活でも、意見の裏付けを与えることができるようになり、
発言に説得力が増したと思われる。
また、ある事柄について考えるときに、他のケースからヒントを得ることが
できるようになった。知識が増えるほど、こういうケースは増えるだろう。

ということで、ありふれた言葉だが、本は読むべきと思った。

感想メモ:もう、不満は言わない

もう、不満は言わない
もう、不満は言わない
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/06/05

★★★★☆

 自分が不平、不満を言っているのに気付いたら、
片手にはめた紫のブレスレットを逆の手に移す。
21日移し替えずにいられたら成功ーーー

 アメリカのキリスト教の牧師が始めた活動が、世界中に広まっている。
下のサイトで申し込めば、誰でもこの紫のブレスレットを送ってもらえる。
本には無料とあったが、申し込みが多いためか現在1$/個となっている。
http://www.acomplaintfreeworld.org/

 それで、不平不満を言わなくなると何が良いのだろうか?

 まず、人間関係が改善する。
いつも不平不満を言っている人と、文句を言わない人。
どちらの人と一緒にいたいか考えれば、当然だ。

 次に、考え方が変わる。口にする言葉というのは、精神にも大きな影響を与える。
「もうダメだ」と毎日1000回唱えれば、生きていく気力がどんどんなくなるはずだ。
逆に「ありがとう」と毎日1000回唱えれば、色々なことに感謝することができる、
幸せな精神を手に入れることができるだろう。

 結局、口にすることを変える習慣を付けることで、
考え方が変わり、生き方が変わる。こういう仕組みなのだろう。
こういうことを言っている人は多いし、実際そうなのだろうと思う。

 私も不平不満はなるべく言わないようにしているが、
その考えを新たにした。良い本。★4つ。

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感想メモ:なぜ私だけが苦しむのか

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (同時代ライブラリー (349))
なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (同時代ライブラリー (349))
  • 発売元: 岩波書店
  • 発売日: 1998/07

★★★★★

 突然の事故、病気、自然災害。
そういったものに、不運にして自分、または近しい人が遭遇してしまったとき、
人はそのつらい事実をどう考えればいいのだろうか?
そして「なぜこんな目にあわなくてはいけないのか・・・」という問いに、
一体どう答えればいいのだろうか?

 著者はユダヤ教のラビで、こういった問いを度々投げかけられてきた。
そして何よりも、彼自身が息子さんを早老症という病で、
14歳の若さで亡くしている。
この悲しい出来事から15年後、こういった不条理に苦しむ人々の助けになるために
本書を書いたという。

 彼のたどり着い答えは「神の大いなる意志である」あるいは
「神が必要とした」というようなものではない。
なぜなら、もし慈悲深い全知全能の神が存在するなら、
右も左もわからぬ幼い子の母親を奪い、悲しみに押しつぶしてしまうはずがないし、
逆に罪もない子供に過酷過ぎる運命を課し、その両親の心を砕いてしまうはずも
ないからだ。

 あなたなら、こういった境遇に遭遇してしまった場合、どう考えるだろうか?
あるいは周囲の人がそういう境遇に遭遇してしまった場合、どう声をかけるだろうか?

 誰しもが真剣に読まざるを得ないトピックで、誰しもが読む価値がある本。
★5つ。

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感想メモ:デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)

トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)
トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2005/09/10

★★★★☆

 ドラッガーと並び称される(という人は少なくないが)
トム・ピーターズがデザインの重要性について熱く語る本。
必然的に、この本自体のデザインも相当凝っている
(一部黒地に濃い字で読みづらかったりするが)。

 「エクセレントカンパニー」の頃とは大分雰囲気が変わっている。
といっても悪い意味ではなく、むしろその前面に押し出された
熱いメッセージは、人に伝染し感化する力がある。

 それに「デザインにもっと気を使うべき!もっとこだわれ!」
というメッセージはとても共感できる。
常に心がけていたいものだ。

 ここで言われている「デザイン」とは、物理的な製品のものとは限らない。
いわゆる「user experience」やブランドのデザインも含まれている。
Appleは製品のデザインだけでなく、user experienceやブランドの
デザインも含めて優れている企業だ。

 個人的には、マニュアルを読まなくても使いこなせる製品、
あるいは読むのが苦痛ではないマニュアルに出てきて欲しい。

 以上、よいデザインがあふれる世界を祈って★4つ。

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感想メモ:勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/06/15

★★★★☆

 「知識-理解-応用-分析-統合-評価」というブルーム博士の思考の六段階モデル(3つにすると「空-雨-傘」)を元に、ビジネスと必要とされる7つの「力」を説明している。要するに、戦略系コンサルタントが使う知識の基礎を紹介している、「地頭力」に似たスタイルの本。

 基本的フレームワークを21個紹介しているページは、カラー図とともにまとまっているので覚えておくとよいと思う。切り抜いて持ち歩くために作られているのかと思った。「力」については、「地頭力」と比較しながら読むと、理解が深まるかもしれない。

 さすがアウトラインもしっかりしているし、内容の説明も簡潔である。その一方で、一つ一つの項目の解説が少なく、数が多すぎる気がする。こういった本は、読んだ知識を日常的に利用する習慣を付けてこそ、初めて意味が出てくる。それには内容が盛り込まれ過ぎている印象があるということだ。

 ということで、★4つ。勝間さんの本では、10倍シリーズの方が印象が強かった。

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感想メモ:ライフハックのつくりかた

ライフハックのつくりかた
ライフハックのつくりかた
  • 発売元: ソフトバンク クリエイティブ
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2007/03/27

★★★☆☆

タイトル通り、「ライフハックのつくりかた」について述べている本。
著者は、「IDEA HACKS!」「TIME HACKS!」「STUDY HACK!」等の小山氏。

lifehackとは、仕事や生活の効率を上げるためのコツのようなもので、
一つ一つはちょっとしたものだが、数が積み重なると
大きな差が出る、というようなものだと私は理解している。

そのため、一つ一つのlifehackは、すぐに使える
速効性のものであることが望ましい。
この点こそが、上記の「IDEA HACKS!」や「TIME HACKS!」が
大きな反響を呼んだ理由だろう。

しかし本書は、lifehackを作るための理念的な内容がメインで、
これは理念的であるがために、lifehack的な速効性には乏しい。
「lifehackを作るlifehack」ではない、とでも言えばよかろうか。

なので、lifehackを期待して読むと肩透かしを食らうだろう。
この時点での小山氏の興味を反映するものとなっているため、
私は完全には消化できていない。
上に挙げた他の著作ほど読みやすくはない。

ということで、「HACKS!」シリーズのような内容を期待していた
私としては★3つ(勝手に期待して外した私が悪い気もするが)。

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感想メモ:人生で学んだ一番大切なこと。

人生で学んだ一番大切なこと。
人生で学んだ一番大切なこと。
  • 発売元: PHP研究所
  • 発売日: 2003/01

★★★★☆

人生の年輩たちへのインタビューから抜き出されたエッセンス集

老人福祉を専門年、お年寄りへのインタビューをライフワークとする著者が、
過去に聞いた話の中から選りすぐった言葉を集めた本。

「生き方」「時間」「結婚」「憂鬱」「仕事」「老化」など、
テーマごとに整理されている。
どの言葉も、その人が長い人生を通じて学んできたことであり、重みがある。

内容も確かに興味深いのだが、さらに印象深かったのは、
60歳、70歳を超えてからも、人生が大きく変化している人が多いことである。
そしてその変化は、きっかけが内的な要因か外的な要因かに関わらず、
気持ちの変化による部分が大きい。

自分も含め、大人になるとそう簡単に心は変えられないと思っている人は多い。
確かに他人の心を変えるのは難しいかもしれないが、自分の心を変えるのは、
自分次第であり、いつでも可能なのだと感じた

本書には様々なお年寄りの言葉が登場する。
前向きに生きてきた人、前向きでなかった人、様々である。
数十年という長い期間をどう生きると、どういう人生になるのか。
人が一生かけても一度しか試すことができないことを、
数多く学ぶことができる。

以下、メモ。

  • 年をとると、言い訳をして嫌なことを先のばしにすることができなくなるんだ。
  • 結局ね、誰も人生の意味なんてわからないってことに気がついているんだ。

気付くのに長い時間が必要なこともあるが、
反面教師として気をつけることができそうなこともある。

様々な考え方を持つお年寄りの言葉が揃っているので、
自分に影響がある部分は少なくなるかもしれない。

何となく気が重いときに、サラッと読むとよいと思う。★4つ。

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感想メモ:口コミ伝染病

口コミ伝染病―お客がお客を連れてくる実践プログラム
口コミ伝染病―お客がお客を連れてくる実践プログラム
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2001/03

★★★★☆

 人と同じことをやっていては、人と同じ成果しか得られない。
自分の頭で思いつくことは、たいてい他の人も考えている。
となると、実際の体験に基づいた経験談・ノウハウを知ることができれば、
とても効率が良い。

 本書は神田昌典氏が顧客獲得実践会を主宰していた2001年の本で、
神田氏と実践会のメンバーの方々の「口コミ」を活用したマーケティングに関する
ノウハウが詰まっている。しかも、その内容は全く古いとは思わなかった。

 以下、メモした内容。
なるほどなと思いつつも、なかなか自分では思いつけないことが多い。
こういったノウハウを知ることができるのは、とてもありがたい。

  • お客の期待を戦略的に下げることが重要だ。お客の期待を落としておいてから、それ以上のサービスを提供する。すると……しゃべりたくなる。
  • このように口コミになるには、商品品質だけではなく、劇的な体験や、伝言ゲームをスムーズに行っていくための仕掛けが必要になる。
  • 理屈じゃ、人は動かない。感情を逆なでし、大衆を怒らせることで、初めて変化につながるのだ。
  • ○○からお友達を救ってあげよう!これが、お客をあなたの味方につける、魔法の表現のひとつだ。
  • 賄賂提供型・紹介キャンペーンよりも十字軍結成型・紹介キャンペーン
  • 使命とは、次の○○をうめることである。「私どもは、○○を断固拒否します。」
  • 「この店は、私のことを分かってくれる」このように思ったとたん、お客は共感を寄せることになる。
  • 表の欲求は、建前。裏の欲求は、本音。
  • お客をヒーローにするのである。ヒーローになったお客は、しゃべりたい。しゃべらないとガマンできない。禁断症状に陥る。
  • 行列は供給を絞ることによって、自ら作るものである。その行列に並んだお客は、苦労して得たその希少な体験を話したがる。
  • あなたが、付き合いたい客に絞って欲しいのだ。これがコミュニティーを作っていくための、最低条件だ。
  • 当然、メッセージの途中で電話を切る人は多い。しかしメッセージが流れはじめてた22秒〜25秒の範囲であれば、切断率は0%。

 マーケティングに携わっている人なら、すぐにでも役に立つヒントが
いっぱいあると思うのでぜひ読むべき。良著。★4つ。

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ノゾヴェント

ノゾヴェント2P
ノゾヴェント2P
  • 発売元: ヤマオカ
  • 価格: ¥ 3,150
  • 発売日: 2004/10/18

★☆☆☆☆

たまには本じゃないものも紹介してみよう。

私は鼻がつまりがちで、寝ているときに口で呼吸してしまう。
そのせいで口が渇いて喉が痛くなることが多いので、
鼻で呼吸できると良いなと買ってみた。

が、使えたもんじゃなかった。

  • 見かけ
     装着すると、あたかも牛の鼻輪みたい。
     ものすごい笑われた。
     装着した状態で真顔ですましたポーズを取ると、爆笑は固い。
     笑いを取りたい人にはオススメだ。
  • 使用感
     両端を鼻の穴の奥の方に入れ、ゴムの張力で鼻の穴を押し広げるもの。
     そして両端には、ズレないようにコンペイトウのような
     複数の突起が生えている。これがすごく痛い。
     鼻の穴の中の粘膜なんて丈夫なわけがないのに、ありえない出っ張り。
     人種が違うと鼻の穴の粘膜の強度も異なるのだろうか。

ということで、1日も使えなかった。損した。
鼻の穴の粘膜の強さに自信がある人にオススメ。★1つ。

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読んできた本の内容をまとめて紹介。