感想メモ:仕事の哲学

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/08/01

★★★★☆

もしドラで妙なブームになっているドラッガー先生。
以前から有名だったわけだが、裾野が広がった今日この頃。
この本は、1ページに3~5行ずつドラッガー先生の言葉が紹介されている。
字数的にはかなり少ないので、どんどん読んでいける。

しかしなめてはいけない。
やはりドラッガー先生の本は、読むタイミングによって
得られるものが違うのだ。
学生時代に読むのと、社会人に成りたてで読むのと、
何年か働いてから読むのと、何十年か働いてから読むのでは
響き方が違うはず。

ということで目を通し直してみたら、頷けることが増えていた。
以前は、書いてあることに自分のレベルが達していなかったのだな。

仕事の関係に人間関係がからむと、時間はさらに必要になる。
急げば摩擦を生じる。あらゆる組織が、仕事の関係と
人間関係の複合の上に成り立つ。
ともに働く人が多いほど、その相互作用だけで多くの時間が費やされる。
仕事や成果や業績に割ける時間がそれだけ減る。

他にも、時間管理、イノベーション、リーダーシップなど、分野は様々。
仕事を始める前の学生さんも、始めたての新入社員も、
しばらく経っている人も、全員にオススメできる本。
読むタイミングによって、そのときに応じたヒントが得られるでしょう。
「ドラッガー」って言いたいだけの人も、そうでない人もぜひ一冊。
オススメ度は★4つです。良い本です。

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感想メモ:「買いたい!」のスイッチを押す方法

「買いたい!」のスイッチを押す方法  消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 740
  • 発売日: 2009/11/10

★★★☆☆

ワクワク系マーケティングを主宰する小阪裕司氏。
このサイトでも度々取り上げているが、その流れを汲む本。
感性価値などの話に加えて、脳科学と購買行動の関連についても
併せて紹介されている。

安さだけが意思決定要素ではない。安さより重いおもりは存在する。
たとえばそれは「このブランドが好き」「このお店が好き」という思いだ。

この考え方が、私が興味を持っている部分。
これを意図的に作り出せるのであれば、
すばらしことだと思うのだ。

近年明らかになったところによると、
脳は何歳になっても新しいニューロンを作る。
かつては、それは幼いころだけで、あとは年々老化して
機能が低下するだけだと言われていたが、そうではなかった。

 脳細胞は減るが、シナプスは増え続ける、
ということを読んだことがある気がする。
見つけた↓

 確かに歳をとると、神経細胞の総数は減っていく。
しかしシナプスの数は逆に増加していくというのだ。
このことは、歳をとると記憶容量は大きくなることを示している。

本:脳科学の本まとめ | うむらうす -annex

というような脳の話も絡めた、読みやすい本。
興味を持ったら、他の小阪氏の本を読んでみると良いでしょう。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:「ニンジンから宇宙へ」

「ニンジンから宇宙へ」―よみがえる母なる大地
  • 発売元: なずな出版部
  • 発売日: 1996/10

★★★★☆

農薬はいいものではのはわかるが、
無農薬のものは値段が高いし、
ある程度はしょうがない。
という考えの人が多いのではないだろうか。

この本では、農薬や化学肥料がなぜ良くないのかという理由、
そして無農薬の農業の可能性大切さを教えてくれる。

農業は、土だ。
土は、何でできているのか?
いわれてみると知らない。
石が砕けたもの?ではなかった。

そう、土のほとんどが草の化けたものなのです。
(中略)
表土は石の粉ではなく、植物の化けものなのです。

知らなかった…

また、土には理想の養分バランスがあり、
そういう土で作られると、
すばらしい野菜ができるそうだ。

これを化学肥料で達成しようとすると、続かない。
農作物が育つということは、土の養分が移動するということ。
その失った養分が回復しないのだ。

こうした努力はそれこそ十年単位での試行錯誤を経ての結果だ。
なんども挫折しそうになったそうだが、やり切ることができたのは
なぜなのだろう。

奇跡のリンゴ」と共に、読んでおくと良い本。
オススメ度は★4つです。良い本でした。

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感想メモ:人生を好転させる「新・陽転思考」

人生を好転させる「新・陽転思考」
人生を好転させる「新・陽転思考」
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/08/22
  • 売上ランキング: 2772

★★★★★

この本はで語られているのは、難解な理論ではなく、
ちょっと気をつければできること。
だからこそ続けられるし、
続けていけば人生が変わる。
そういう力がある本だと感じた。

「陽転思考」と言っても、いわゆるポジティブシンキングとは異なる。
こちらは「マイナスの感情になってしまうのはしょうがない」
と認めているのだ。
その上で、その事実の中から、一つでも何か良い点を見つけ出す、
という作業を習慣化していくのだ。

それならできるかもしれない。でしょう?

考え方の習慣を変える本としては、
地上最強の商人」があるが、この「新・陽転思考」の方が
シンプルな分、続きやすい気がする。
オススメ度は★5つです。
続ける価値があり、続ければ人生が変わると思います。

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感想メモ:なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?

なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
  • 発売元: 青志社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/09/21

★★★★☆

筆者は長時間労働高収入でバリバリやっていたが、
それでいいのかと考え直し、人生これでいいのかと考え直した。
その結果が「週に4時間働く」というワークスタイルだ。

これはただ楽をしているという話ではない。

  • アウトソース可能なことは徹底的にアウトソースする
  • 自分が価値を生み出しているの強みを把握しそれ以外のことは極力しない

というような考えられた戦略に基づいている。

まず、自分についての理解が最初のステップだ。
以下のような質問が書かれている。

  • 恐れているために、先延ばしにしていことは?
  • 先延ばしにすると損害は?
  • 何を待っている?
  • 自分が決して失敗することがないとしたら、何をする?
  • 死ぬ前にしたいこと?
  • 毎日したいこと?
  • ずっと学んでみたかったこと?
  • 心臓発作がおきて2時間しか働けないとしたら何をする?
  • 自分が生産性が高いように思い込んでいる仕事は?
どうでもいいことはどうでもいいことでしかない。
それをどんなにうまくやってのけても、
重要でないことに変わりはない
時間がたくさんかかる仕事が、重要というわけではない

何をやるかは、いかにやるかより、はるかに重要
パレートの法則。ごもっともすぎる。耳が痛い。

パーキンソンの法則
1仕事を重要なことに制限すると、仕事時間が短くなる
2仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される

どれも、考えさせられることばかりだ。
仕事は人生のかなりの部分を割くことになる。
一度考え直してみるのも、悪いことではない。
ということで、オススメ度は★4つです。

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感想メモ:頭のいい人のからだの鍛え方

頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド
頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2010/03/13
  • 売上ランキング: 185598

★★★☆☆

スポーツをかじったことがある人なら知っていることだが、
体を鍛えるのにもちゃんと理論がある。
ただがんばって重いものをあげて満足していても、
それは必ずしもよい鍛え方とは言えないのだ。

この本は、そういった体の鍛え方の基本を、
わかりやすくまとめて教えてくれる。
いくつかピックアップする。

8つの原則

  • 過負荷
  • 漸進性
  • 頻度
  • 継続
  • 全面性:部位では効果なし
  • 休養と食事:運動後1時間以内
  • 意識性
  • 個別性:自分に合った方法

負荷のかけ方

  • コンセントリック:短縮性
  • アイソメトリック:等尺性
  • エキセントリック:伸長性

負荷のかかり方は、伸長性>短縮性。
等尺性は、日頃使われていない筋肉を起こすことができる。

というように、いろいろと学ぶところがあった。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:ウェブPRハンドブック

ウェブPRハンドブック 基本知識から戦略策定・戦術実行・効果測定まで
ウェブPRハンドブック 基本知識から戦略策定・戦術実行・効果測定まで
  • 発売元: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/12/20

★★★☆☆

要約:以下の3つがポイント。

  1. Yahoo!ニューストピックスへの記事掲載
  2. 全国ネットのテレビ番組への露出
  3. 情報連鎖を目論み、意図的に崩した企画を実施

一次情報ソースを押さえることが大事だということ。
そのためには、サイトを作ったり、イベントを打ったり、
プレスリリースを行ったり、ブロガーへの記者会見行ったり、
いろいろな手段をとった戦略を立てて実行しましょう、と。

ネットが広がっているといっても、はてなを知ってる人の方が
少数派なわけだし、従来メディアをきちんとカバーすることを
怠ってはいけないのだということがわかった。
09年12月30日でもそうだということは、
こういう状態はしばらく続くんだろうな、というのが感想。

プロがどういう感じでウェブPRをやるのかの雰囲気がわかり、
参考になった。オススメ度は★3つです。

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感想メモ:性格は捨てられる

性格は捨てられる
性格は捨てられる
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/07/16

★★★★☆

  • 性格とは、自分の変えられない本質(個性)がまとった、
    刺激に対する反応パターンの集合体である
  • 一つ一つのパターンは、過去の反応の蓄積なので、
    現在の状況では役に立たないものであることもある
  • こういったパターンを検証して変えていくことにより、
    その集合体であるところの性格も変えられる

といった内容だと読んだ。

人それぞれ、心のなかにある「パート」は違います。
ですから、それらのパートが集まって作り上げた「性格」によって、
出来事を取り入れる時の内容が変わるのです。

この
刺激に対する反応については「7つの習慣」
でも語られている。反応には選択の余地がある、という話だ。
そして、その反応を選択しようという努力の積み重ねが、
人を形作っていくという話も、そうなんだろうと感じた。

小さなことでも、続けてみれば積もってくるのがわかります。
そして振り返ったとき、「私って、こんなにできることがあるんだ!」
という自信が湧いてきます。

自分自身を振り返っても、10年前とは結構違う性格に
なっている気がするし。

著者本人も、かつては周りにきつく当たる性格だったのが、
NLPとの出会いによって性格を変えられることを
身をもって学んだのだという。

後半はワークが多くなるが、前半の話だけでも読む価値がある。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:招客招福の法則

招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の法則 (日経ビジネス人文庫)
招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の法則 (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2009/04

★★★☆☆

カブトムシパーティーを開く歯医者。
駅で傘を貸すテニススクール。
「売らない日」がある宝石屋。
どれも普通では考えられないことばかり。

しかしこれらは、お客さんとの関係を築き上げるための
工夫の結果なのだ。
こういう商売の可能性があると知るだけでもおもしろい。

著者は、感性価値創造、ワクワク系マーケティングの小阪裕司氏。
日経MJで連載のコラムをまとめたのがこの本だ。

得てして商人、そして職人や製造者は「何に」こだわっているのかは
語るのだが、「なぜ」こだわっているのかは語らない。
しかしお客さんは「なぜ」の方に強く反応する。
「なぜ」は「何に」よりずっとお客さんの動機付けにつながる
情報なのである。
私は思う、ビジネスはお金儲けのためにのみあるのではなく、
お客さんと共に社会を良くしていくためにあるのだと。
そしてお客さんもそういう事業精神を持つ会社を好きになり、
尊敬し、応援するのである。

小阪氏の他の本にも、こういったエピソードが数多く紹介されている。
この本がおもしろかったら、合わせて読んでみると良いだろう。
ちなみに続編も出ている。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:アインシュタイン・ファクター

アインシュタイン・ファクター
アインシュタイン・ファクター
  • 発売元: きこ書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/05/25

★★★★☆

天才は生まれた時から天才なのではなく、なっていくもの。
では、どうやったら天才に近づくことができるのだろうか?
天才と言われる人たちは、どんなことをしていたのだろうか?
ポイントは、潜在意識や右脳の力を使うこと、であるようだ。

電磁気のファラデーの法則で有名なファラデーは、
驚いたことに、数学をあまり理解していなかったらしい。
彼のノートを研究した学者のたどり着いた結論は、
散歩に行った景色について書かれていたりして困ったという。
彼がたどり着いた結論は以下の通り。

ただ単に頭に浮かんだことを認知していっただけです。
彼のアイディアは、筋道立てて生み出されたものではなく、
彼自身の経験から無秩序に湧き出てきたものだったのです。

かのアインシュタインも、こう言っているらしい。

私は数学的な法則を使う代わりに、主に視覚的なイメージや
感情で物事を考えている

ベンゼン環、夢で出てきた蛇のイメージから見出されたという。
新しいものを生み出すような作業の場合、
左脳的な分析よりも右脳的なイメージの方が相性がよいのだろう。

では、右脳の力を使うといっても、どうすればいいのだろうか。
ここでは、様々な方法が紹介されている。

  • イメージ・ストリーミング
  • イメージの解釈
  • 夢を
  • 天才になりきる
  • フォトリーディング

イメージ・ストリーミングというのが、この本の中で
大きなポイントになっているテクニックなので、復習がてら引用する。

  1. 頭の中に浮かんだイメージは、大きな声で、ほかの人、
    あるいはボイスレコーダーに向かって説明しなければならない。
    小さな声では、効果がない。
  2. 説明するときには、体中の全五感を使わなければならない。
    例えば、雪の積もった山を見たら、外見だけでなく、
    雪を口に入れたらどんな味がするか、手触りや匂いはどうか、
    山頂を吹く風の音はどうかなどについても説明することが必要。
  3. 説明は、全て現在形で話さなければならない。

声を出すのは、自分が説明している声を聞くことで、
見ているイメージが明確になるというフィードバックがかかる、
ということらしい。
説明することで理解が深まる、というのは体験からも頷ける。

遺伝や外部からの刺激ではなく、むしろ私たち自身の自発的な表現行動が
フィードバックの輪を作り、これこそが私たちの脳の大部分を発達させる
ものであるということです。

まとめる。
天才は、右脳でイメージし、それを解釈するということを行っているようだ。
普通の人は頭の中でイメージする、ということはあまりしない。
しかしこれは、訓練次第でできるようになる。
それがイメージ・ストリーミング。
このイメージを解釈する訓練をすることで、
問題解決や新しいものを生み出すことに役立つ。

神田昌典氏の全脳思考がこの方法を参考にしているので、
参考にするとよいかもしれない。
オススメ度は★4つです。おもしろかったです。

アインシュタイン・ファクター
アインシュタイン・ファクター
  • 発売元: きこ書房
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/05/25

関連:


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読んできた本の内容をまとめて紹介。