感想メモ:大金星

大金星
大金星
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/12/09

★★★☆☆

著者は、「夢をかなえるゾウ」「ウケる技術」の水野敬也氏。

お題は恋愛。女子に縁がない生活を送っていた主人公が、
指導を受け変わっていく、という主人公が成長していく
物語形式で語られているのは「夢をかなえるゾウ」と同じ。

しかし、初めはLV1でスライムと戦う感じだった主人公が、
みるみるLV30くらいになっていて、
あっという間に置いていかれてしまったなぁ、
と思いながら読んでいたら、まさかの「続く」。
特に「上巻」とか書いてなかったので、激しく意表を突かれた。
続編を待ちましょう。

とりあえずのオススメ度は★3つです。

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感想メモ:ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2010/06/24

★★★★★

世の中に「プラス思考であれ」という教えは多い。
この本も、大きなくくりで言えばその1つだが、
心理学の研究の成果を用いて、学問的に紹介されている点が特徴的。

紹介されている内容は、非常におもしろい。
ポジティブとネガティブの割合にはある閾値があり、
その値を超えるとパフォーマンスが急激に高まるというのだ。
タイトルからわかる通り、それが3:1なのだという。

そんな比率があるということ自体が意外だし、
プラス100:マイナス0でなくても、十分に
パフォーマンスが高まるというのもおもしろい。
そんなところを目指さなくてもいいのだ。

100%のポジティビティを求めれば、人間的な部分を無視、
あるいは拒否することになります。
ネガティビティもまた大事だからです。
ネガティビティなしの繁栄などはありません。

確かに、ポジティブでいたいのは山々だ。
しかし楽しいことばかりではない世の中で、
ポジティブでい続けるのは難しい。
根性では感情はコントロールできないからだ。

と思っていたら、誰にでもできるコツがあるという。それは
「今、うまく行っていることを探す。恵まれていることを探す」
というもの。
脳は、質問を与えると答えを探してしまうという習性をうまく利用している。
実際、やってみると心が落ち着くし、逆の質問をすると心がささくれ立つ。

齊藤一人さんの「ツイてる」や
和田裕美さん「新・陽転思考」も、この方法を使っている。
マイナスなことがあるのは避けられない。
しかしそういった中にも良い点を探す、という訓練なのだろう。

一方、ネガティビティを減らすことも必要。
ネガティブなことというのは、考え始めると頭の中で
グルグルと回ってしまうもの。
それを止める方法も紹介されている。

このサイクルをストップさせるには、
ネガティブ思考に「dispute(反論)」するのが有効であることが、
科学的に証明されています。
最初のステップは、自分が有害な反芻をしていると「気づく」ことです。
次は、健全な方法で「気持ちを問題からそらす」ことです。
そして大事なことは、「気持ちをそらすことは一向にかまわない」と知っておくことです。

最後に、ポジティビティを増やすコツを一つ。

外に出る、というのもまた、ポジティビティを増やすシンプルな方法です。
天気のよいときに20分以上屋外で過ごした人に、ポジティビティの上昇が見られたのです。

ポジティブであることは、視野も心も広くし、
生きやすく、そして成果も出しやすくなれる。

日本人というのは、根性で歯を食いしばってがんばっているのを
よしとする民族なので、ポジティビティが発揮されている場面は
あまり多くないように思う。
それだけに、ただしい知識を持って、自分の生活を見直したい。

とても学ぶところが多かったので、オススメ度は★5つです!
脳のしくみからポジティブであることの重要性を説いた、
脳に悪い7つの習慣も合わせてオススメ。

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感想メモ:情報は1冊のノートにまとめなさい

情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス)
  • 発売元: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/03/12

★★★★☆

著者が長年の模索の末たどり着いた、
「100円ノートを大量に使い、索引のみデジタルで管理する」
という方法の紹介。
可搬性とカスタマイズの容易さ、コストに優れている。
分類としては、ライフハック本と言えるだろう。

これは、著者に最適な方法がこれだということであり、
自分に合わない点があるのは当たり前。
欠点をあげつらってもしょうがない。
むしろ、著者がその方法に至った考え方を参考にし、
取り入れるべきところを取り入れるというのが正しい活用法だろう。

例えば、エッセンスをデジタルに持ち込むこともできるだろう。
日付で索引を作るということは、デジタルであれば必要ない。
また、過去のデータにアクセスする際の、空間的な制約もなくなる。
タグ管理も、MacJournal、Simplenoteなど、タグ管理ができる
アプリやサービスを使えば簡単だ。
と言いながら手帳は紙を使っている私ですこんにちは!

以下、メモしたところ。

「ネタの芽」を「ネタ」に育てるのには、コツがあるように思います。
それは、ある程度の期間、「折に触れて」考えたり、
わざと会話にのぼらせてみることです。
基本的には、量が質を作っているのです。

他に、紹介されていて欲しいと思った文具は以下の通り。

  • テープ糊 ドットライナー
  • 貼ってはがせるスティック糊
  • パワータンクと耐水メモ帳でお風呂メモ

ということで、私が取り入れようと思ったのは、

  • タグ付けによる管理の強化
  • 自分のデータベースを作るという目的意識
  • ネタをアイデアに育てる仕組み作り

など。Bento試してみようかな。
色々と示唆を得たのでオススメ度は★4つです。

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感想メモ:デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座

デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2008/10/09

★★★☆☆

デューデリジェンス(企業精査)と、バリュエーション(企業価値評価)からなる。
9つの視点とは、以下のもの。

社会動向、マクロ経済、資本市場
市場構造、収益構造(P/L)、資本価値(B/S)
競争構造、事業構造、資本政策

覚え切れなさそうだが、それぞれの視点について1社ずつ、
計9社の分析が紹介されている。
まぁ、それでも覚え切れない気がするが。

また、その分析の間にキャッシュフローやB/S、P/Lなどの
見方についても書かれているので、勉強したことがある人は
復習がてら、ない人も知識として読める。

P/Lの順序が分配を受ける順番を表している

仕入れ先、従業員、債権者、税金、役員、株主、ということ。
また、プロは、P/L、B/Sではなくキャッシュフローを重視するそうだ。

多くの人は、財務分析というと、P/Lを見て、次にB/Sを見て、
時間があまったらC/Fを見る、という感じではないか。
ところが企業分析のプロは全く逆の順序で分析する。

つまり企業にとって大事なのは、
利益と資産のバランスであり、
少ない資産でたくさん利益を出している企業が、
結果としてたくさんのキャッシュを稼ぐことになるのだ。

このように、企業の栄枯盛衰をキャッシュフローマトリクスで見ると、
右下の投資期から始まって、ぐるっと反時計回りに進み、
左下よ破綻期で終わるということになるのである。

利益は会計というルールに基づいた評価で、
キャッシュフローは事実だということらしい。

というように、知っている起業に対する
プロによる分析のやり方を見るのはおもしろい。
勉強になりました。オススメ度は★3つです。

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感想メモ:脳に悪い7つの習慣

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 777
  • 発売日: 2009/09/30

★★★★☆

勉強や仕事はすぐ疲れるが、好きなことにはいつまででも没頭できる。
昔のゲームやマンガの細かい内容、好きな先生に教わったことはよく覚えている。
一方、一夜漬けで臨んだ試験の記憶はかけらも残っていない。

こういったことは、脳のしくみから考えると自然なことなのだそうだ。
脳のしくみを知り、それに合った習慣をつけることで、
記憶力を高めたりやる気を持続させたりすることができる。
おもしろい!

脳が、入ってきた情報について初めにすることは、
「感情によるレッテルを貼る」ということ。
その後の処理のパフォーマンスは、そのレッテルに左右される。
例えば、つまんないなー、と思いながらインプットしたことは、
脳は確実に忘れてくれるようだ。

興味を持つこと、好きだと思うことは、脳にとって重要だと判断され、
記憶にも残りやすくなるのだ。
プラス思考がよしとされる根拠は「脳のしくみ」という
深いレベルにあったようだ。

また、興味があることをしているときは、脳が回復しやすくなるらしい。

それは、脳の疲労を除去する中枢が、A10神経群とつながっているからです。
楽しいと感じることをやっていると、脳の疲れが取れていきます。
つまり、「疲れない脳」は、興味をもっておもしろいと思える感性がつくっているのです。

しかしときには、好きになれないことであっても、
やらなければならないこともある。
そんなときはどうすればいいのだろう?

このようなときは、自分で「この条件において」と前提を置いてみることが有効です。

「この限定された条件において、どのようにうまくやるか」
というゲームと捉えるということだろうか。
脳を積極的にする方法については、
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則に書かれている。
こちらもオススメ。

報酬がやる気を引き起こすということはよく知られている。
ここをつかさどる部位を自己報酬神経群という。
この報酬について、この本ではもう一歩踏み込んで説明している。

自己報酬神経群を働かせるのは、「ごほうびが得られた」という結果ではなく、
「ごほうびが得られそうだ」という期待であることに注意が必要です。

「楽しいことした」からがんばろう、では良くなくて、
「後で楽しいことをしよう」という方が、
脳にとってはうれしいということ。

以下、メモ。

自己報酬神経群を働かせるコツをまとめると、
「目的と目標を明確にし」「ゴールを意識せず」
「主体的に、自分がやってやるという意思をもって」
「達成のしかたにこだわる」「目標の達成に向けて一気に駆け上がる」
つまり、すばらしい考えー独創的なアイデアや新たな発見は、
何度も何度も思考することによって生まれるのです。

まとめると、以下のようになる。

つまり、何かを覚えるにはまずA10神経群で「プラスの感情のレッテル」
をはることが大変有効で、また自己報酬神経群を働かせるために
「これを覚えることは自分にとってうれしいことだ」「自分からやってやろう」
というスタンスをもつことが、記憶力を高めるということです。

著者は救急医療に携わっていたそうだ。
生死の境をさまよう患者さんが運び込まれる、過酷な環境だ。
そんな中で、メンバーに
「マイナスなことは言わない」
ことを課したそうだ。そしてそれは結果につながったという。

チームのパフォーマンスを最大化し、
患者さんを一人でも多く救うための方法が、これなのだ。
ただ「職場の雰囲気がよくなる」というレベルではない。
「プラス思考」という一言でわかった気になるのでは、浅すぎるようだ。

オススメ度は★4つです。おもしろい本でした。
上でも触れたポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則も合わせて読むと、
なぜ「良いことを考えろ。話せ」という教えが多いのか、
理解が深まるはず。

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感想メモ:夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ
  • 発売元: 飛鳥新社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/08/11
  • 売上ランキング: 280

★★★★☆

ビジネス書や自己啓発書。
読んだ直後はその気になっていても、
時間が経つにつれそれまでの日常に収束していく。
読んだ内容を習慣にまで取り込むことができる人は、
おそらく10%にも満たないのではないだろうか。

本書も自己啓発書という位置づけになるが、
この問題を乗り越えるのかに工夫がなされている。

一つは、著者が「ウケる技術」の水野敬也氏なだけあり、
笑いを盛り込んであること。
物語形式でスイスイ読んでいけるように書かれている。
教訓めいたことでも読みやすいし、何度も開きやすい本である、
というのは良いことだ。

巻末に大事な言葉がピックアップされていて、
読後に読み返すと思い出されて良い作り。
そこからいくつか取り上げてみる。

偉大な仕事をする人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て生きてんねんで。
せやからその分、でっかいお金、流れてくんねん。お金だけやない。
人から愛されたり、幸せで満たされたり、もういっぱいいいもんが流れてくんねん。
これからはな、毎日寝る前に、自分がその日頑張れたこと思い出して
『ようやった』ってホメや。そうやってな、頑張ったり成長する事が
『楽しい』ことなんや、て自分に教えたるんや。
人間ちゅうのは不思議な生き物でな。
自分にとってどうでもええ人には気い遣いよるくせに、
一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、
つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱うんや。
たとえば……親や
自分の『これや!』て思える仕事見つけるまで、
もう他のもんかなぐり捨ててでも、探し続けなあかんねん。
収入が不安定とか、恋人や親が反対するとか、そんな悠長なこと
言ってる場合ちゃうで。仕事まちがえたら、
それこそ一生棒に振ることになるんやで。

もう一つは「本を読んでも変われないのはなぜか」という問題に
正面から取り組んでいること。

みんな知ってんねん。やりたいことやって後悔せんような人生送ったほうが
幸せになれるてな。でもやらへんねん。何でや?それは、今の自分と同じこと
考えてるからや。収入。世間体。不安。同じやで。みんなを縛ってる鎖なんて
みんな同じなんや。
確かに、なかなか自分の才能は見い出されんかもしれへん。
けどな、それでも可能性を感じるところにどんどん応募したらええねん。
そこでもし才能認められたら、人生なんてあっちゅう間に変わってまうで。
自分の中に足りんと感じているとがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、
自分は十分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないことを見つけ、
そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、
お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。

自己啓発書のまとめといった本だと考えるとよいだろう。
他の本を読んでいる場合は復習になるし、
読んでいない場合も、こういう考え方があるのかと知識になるはず。

最初にも書いた通り、なぜ自己啓発書を読んでも成功しないのか、
ということについてもつっこんで書かれていて、特に興味深かった。
結局、何を読んでも、行動に移せないとダメだということですね。

興味を持った人はぜひ。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:白いネコは何をくれた?

白いネコは何をくれた?
白いネコは何をくれた?
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/10/21

★★★★☆

マーケティングの手法として「戦略BASiCS」という考え方について説明している本。
ただし、一般的なビジネス本ではなく、ストーリー形式で書かれているのが特徴。
この点「ザ・ゴール」「リーダーになる人の たった1つの習慣
「福」に憑かれた男」などと似ている。

復習がてら「戦略BASiCS」についてメモしておく。

1 Battlefield:戦場

  • どこで、誰と戦っているのか?
  • 戦場と競合の定義
  • どこで、と誰と、はセットで考える
  • 以下の全てはその戦場の競合との比較において考える

2 Asset:独自資産

  • 自分らしさとは何?
  • 自分は何を持っているのか?
  • DNAは過去の中にある
  • →キャリア自分史を作る(仕事内容、感想)
  • →意味付け:何を学んだ、活用できる?適性?どんなとき力を発揮できた?
  • 個人の経験は独自資産
  • 独自資産は強み、差別化の原泉
  • ハード資産とソフト資産
  • 規模はハードな独自資産
  • 人、文化はソフト資産

3 Strength:強み・差別化

  • 独自資産が生み出す強みを活かして戦う
  • 強みは弱み、弱みは強み
  • 3つの軸
     1手軽軸 早い、安い、便利
     2商品 品質→高価格
     3密着軸 個々の顧客に密着
  • 簡単にマネされるのは独自資産に立脚していないから

4 Customer:顧客

  • 年齢、性別よりも求める価値=ニーズで分類する
  • 顧客を絞れば戦場、競合が決まる
  • 自分の強みを重視してくれる顧客を選ぶ

5 Selling message:メッセージ

  • 何をどう伝えるか
  • 広告、商品、価格、POP…
  • 顧客の目に触れるものは全てメッセージ
  • 自分は誰だと世の中に宣言するのか?

付録で、主人公が行った自分の棚卸ワークを体験することができる。
定期的に自分を見直すという作業は、普通に暮らしているとなかなかできない。
だからこそ、必要なことなのだろうと感じた。
オススメ度は★4つです。良い本でした。

ちなみにこの本は、「あなたは“今日と同じ明日”で満足ですか?」の川井さんのオススメでした。
ありがとうございます。

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感想メモ:口ベタなあなたを救う しゃべる名刺

口ベタなあなたを救う しゃべる名刺
口ベタなあなたを救う しゃべる名刺
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/12/20

★★★★☆

タイトルから、名刺の作り方が書いてあるんだろうなー
と思って読んでみたところ、それ以上の内容含まれていた。
名刺にしゃべらせるということは、読んだ相手の心を
つかむことができる中身を考えなくてはいけないからだ。

自分は何ができるのか?強みは何か?
どんな人を顧客にしたいのか?
こういったことを知るには、まず自分が何者なのかを
知らなくてはならない。

自分の過去や家族などを見つめ直すというプロセスを踏むのは、
白いネコは何をくれた?」の手法とよく似ている。
自分が勝負すべき戦場はどこなのか、
自分は何を持っているのか、強みは何なのかを
考えた上で、顧客を考えるという流れは、
マーケティングのあるべき姿なのかもしれない。

もう一点おもしろかったのは、著者の辿ってきた道筋。
勤めていた会社を30後半で辞め、何もないままに独立するに至り、
試行錯誤の末にたどり着いたのが、この「しゃべる名刺」なのだという。
なぜそういったリスキーな道を進んだのかは、読んでみて欲しい。

自分が使っている名刺が、いかに何も考えていない適当なものかが良くわかった。
遊びでプライベートの名刺も作ってみようかな、とか思った。
オススメ度は★4つです。おもしろい本でした。

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移転しました(XREA→ハッスル)

XREAサーバーの障害が発生した。
障害情報(www.s216.xrea.com)
「解決済」とかなっているが、なんとMovable TypeとWordpressの
データベースのデータが逝ってしまった
。ぎゃー!

最新のバックアップのデータに戻してー、と言ってみたら、
対応できません、とのコメント。なにそれ。
データベースの作成すらできない状態になっていて、
指摘したらできるようになったので、なんか怪しい。

無料サーバならまだしも、有料サーバならバックアップを
きっちり取っててちゃんとデータ復旧してくれるものだと、
そう思って毎年お金を払っていたのだが。
昔から見てくださっている方はご存知なのだが、当サイトは
実は以前も同じことをやられている。
いい加減、学ばないといけない時が来たようだ。

幸いこの別館については6月までのデータベースのバックアップが
あったので、3ヶ月分気合いで手作業で移してなんとかしたが、
問題は本館

パッと見た感じ動いているように見えるが、
Movable Typeは静的なHTMLファイルを書き出しているので、それが残っているだけ。
Movable Typeの機能としては、死んでしまっている。
検索もログインも、新しい記事のアップや編集もできない。
抜け殻みたいなもんですな。

こちらも7月のデータがあったので、新しいサーバにMTを入れて
バックアップをかけたがうまくいかず、現状データが0の状態。
ああどうしよう。元の方エントリー2000とかあるんですが。

結論として、商用サーバだからと信頼するのはやめた方が良いと痛感。
ちょっとやってうまくいかなかったのでやっていなかったのだが、
シェルスクリプト書いてcronで定期的にバックアップを取ることにした。
自衛あるのみ。

ということで、別館については、XREAには301のリダイレクトと
htaccessに書いて、移行作業は完了した。
本館をなんとかしたら、もうおさらばだわー。

感想メモ:ヨーガに生きる

ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み
ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み
  • 発売元: 春秋社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 1988/07/25

★★★★★

中村天風氏と言えば、東郷平八郎、稲盛和夫など、
多くの著名人が師事したことで有名。
その教えの元となったのは、チベットでの
ヨーガの聖人タリワッパ師の元での修業だという。

そこでは、どんなことをしていたのだろうか?
その修業の様子を、事実に基づいて小説風にアレンジしたのが
この「ヨーガに生きる」だ。参考になる部分が多かった。

心の統禦は、あくまでも、波騒ぐ心そのものに手をつけず、
むしろ放っておいて、他に転ずるというのが、基本の原則となる。
そして、いつしか気づいた時には、その目的が達成されていた、
というのが正統法である。

例えば、膝が痛いとする。
膝が痛い膝が痛い・・・と思っていたら、つらい。
他のことに気を向け、痛いことは出きる限り心から
追い出すようにするのがコツ、ということ。

他にも、潜在意識の重要さとそのコツなど、
興味深いことが盛りたくさんだった。
中村天風氏の他の本でサラッと書かれていることが、
長期にわたる修業の果てに得た教訓だということがわかる。
中村天風氏の本を読んでいる人は、ぜひこの本も読んでおくべき。

心をコントロールするということは、
現代でも多くの人の求めるところであり、
それでいてこれほど難しいこともない。
その問題に、ずっと取り組み続けてきたのが、
ヨーガの聖者と呼ばれる人たちなのかもしれない。
オススメ度は★5つです!

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読んできた本の内容をまとめて紹介。