感想メモ:武道のコツでスポーツに勝つ!

武道のコツでスポーツに勝つ!―運動基礎理論が教える
武道のコツでスポーツに勝つ!―運動基礎理論が教える
  • 著者: 吉田 始史
  • 発売元: BABジャパン出版局
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2003/12

★★★☆☆

少し前に、スポーツ界に武道ブームがあった。
武道には、年月をかけて研ぎ澄まされた、
身体の操作法があるのだろうから、
それを活用しよう、ということだ。

本書も、そのような意図で書かれている。
日頃スポーツをしていると、
そのスポーツの枠の中でしか
考えなくなってしまうので、
その枠の外にある身体の使い方に触れるのは
非常に参考になるはず

上達した人の利き腕の肩は前に出た状態で稼働し、
そうでない人の肩は身体の横や後ろで稼働している
ということです。

右利きなら、左肩が前に出にくいはず。
これも訓練次第で出るようになります。

逆に言うと自分の体重つまり、腰の重さ、
肩の動きを手まで伝えるためには肘を締めなければ
ならないということです。

中国武術にも「沈肩垂肘」という言葉がありますね。

スポーツで悩んでいることがある場合、
様々なヒントが得られるかもしれません。
オススメ度は★3つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:「結果を出す人」の仕事のすすめ方

「結果を出す人」の仕事のすすめ方
「結果を出す人」の仕事のすすめ方
  • 著者: 美崎栄一郎
  • 発売元: アスコム
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/03/13

★★★☆☆

花王に勤務しながら、早朝勉強会などを主宰し、
ベストセラーの本も執筆するというスーパーサラリーマン、
美崎栄一郎氏の本。

この本は2、3個の顔がある。

1つ目は、美崎氏の一冊目の著作である、
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか
をどのように作っていったかを、企画の段階から説明する、
「本の作り方体験記」という面。

2つ目は、その際に参考にした本を含め、
200冊の本を紹介しているという、
「ビジネス書の紹介本」という面。

3つ目は、タイトル通り「結果を出す人」である
美崎氏の考え方や行っていることを参考にするという、
「ライフハック本」としての面。

というように色々な味わい方がある、おもしろい本。

本を書こうと思っている人には
成功者の経験談というとして。

大多数の本を読む側の人にとっては、
気になったフレーズと内容から、
次に読む本を探す本として。

また、新しい仕事のやり方のヒントを拾う本として。

色々な楽しみ方がある本ですね。
ちなみに、これだけのことをやって、
どうやって時間を作っているの?
と思っていたら、
やっぱり家族との時間が削られてしまったとのことで、納得。
やっぱりそうなるのよね。

オススメ度は★3つです。
色々と参考になりました。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:創発(はぐれ)人材をさがせ―イノベーションを興す

創発(はぐれ)人材をさがせ―イノベーションを興す
創発(はぐれ)人材をさがせ―イノベーションを興す
  • 著者: 村井 啓一
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2011/06/07

★★★★☆

イノベーションを興す創発人材をさがせ

イノベーションを起こすにはどうしたらいいのか?
その答えを求めて、どこも悩んでいるに違いない。
その問いに、元キヤノン研究所長の著者が
自身の経験をもって答えるのがこの本。

  1. 創発人材
  2. 創発リーダー
  3. 組織風土

の3つが揃えばイノベーションは起こせる、というもの。

このサイトでも何冊か紹介している、
スコラ・コンサルティングが、
「組織風土」の改革に協力しているようだ。

一つのことに集中したほうが良い結果を得られるから、
他のことには手を出さないようにしろと、
指導を受けることがあります。

選択と集中では、新しい種を蒔くことはできない。
持続的イノベーションと破壊的イノベーションは
生み出し方が異なる、という話。

ところが、分析的で論理的に進める管理的マネージャーは、
みにくいアヒルの子が将来、素晴らしい白鳥に育つことを
論理的に説明できないために、育成する以前に
みにくいアヒルの子を処分してしまうのです。

そもそも市場がないところに市場を創り出すような商品は、
論理的には「市場がない」ということでGoが出えない。
事前判断はできないから、リスクを小さくして数打つしか
ないですよね、という話。
これもごもっとも。

リーダーシップは将来に向かって挑戦し良い方向へ
変えていくことを目的として行われます。
管理型マネジメントは現状を維持し持続させることを
目的としています。

これも理解できる。
「組織風土を変える」と言うのは簡単だが、
実際にそれを成し遂げるのは簡単なことではない。
それこそトップの、口だけではないコミットメントが必要だ。

そういった流れを起こせる「創発リーダー」がいるかという所が、
何よりも大事な必要条件であるように感じた。
技術に関わっている人ならぜひ読むべき。
オススメ度は★4つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:心を鍛える言葉

心を鍛える言葉 (生活人新書)
心を鍛える言葉 (生活人新書)
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2005/10

★★★★☆

世界のトップが集まるようなスポーツの舞台は、
元々才能に溢れた選手ばかりが集まる場所。
そんな世界なので、勝敗を分けるのに、
メンタルの部分が占める割合は大きい。

本書では、女子バスケットボールの萩原選手の例が紹介されている。
萩原選手と言うと「勝負強いエース」というイメージだが、
著者の白石氏と出会う前は、そんなことはなかったらしい。

勝負強さとは、作れるものなのだろうか?
答えは「Yes」であるようだ。
そのために、メンタルトレーニングとは、何をするのだろうか?

つきつめると、

  • なぜ自分がそのスポーツをしているのか
  • どれだけ多くの人に支えられて、今ここにいるのか

そういった根っこの所までしっかりと考え抜くことで、
感謝で心がいっぱいになっている状態

この精神状態に入れると、心配や不安など、
余計な雑念が入る余地がなくなり、
いわゆる「zone」とか「flow」とかに入りやすくなるようだ。

つきつめれば「高いパフォーマンスを発揮する精神状態」を作るのが
メンタルトレーニングの目的だ。
この恩恵にあずかれるのは、何もスポーツだけに限らない。
人生のあらゆる場面で活用できる、とても使える技術だ。

が、普通に生きていると流されるのが人間の性。
きちんとコーチのような存在についてもらって、
初めて身につくものであるような気がした。

オススメ度は★4つです。
萩原選手のエピソードは臨場感があり、とても興味深かったです。
スポーツをする人も、見るだけの人も、それ以外の人にもオススメです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:どうすれば役所は変われるのか

どうすれば役所は変われるのか―スコラ式風土改革
どうすれば役所は変われるのか―スコラ式風土改革
  • 著者: 元吉 由紀子
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2007/06

★★★★☆

役所といえば、「お堅い」「融通効かない」というのが
イメージであり、実際にそういう体験をしている人も
多いのではなかろうか。

この本は、実際に役所での風土改革の手伝いをしたコンサルタントが、
三重県、横浜市などで行われた手法とその意味などを描いている。
こういった内容は外からは見えないので、おもしろい。
著者は、なぜ会社は変われないのかの著者柴田氏と同じ会社。

この会社の手法を簡単にいうと、制度を作るだけではダメで、
制度を作り込んでいくプロセスで、
意見を言い合える風土ができていく、というもの。
それには、トップが口だけではなく、きちんと行動することを
コミットしていることが必要条件だと言う。
自分の経験と照らし合わせても、とても納得できる内容。

描かれている話は、役所だけではなく、
役所的な体質を持った大きな企業であっても十分当てはまる。
役所のような組織の風土改革が可能なのであれば、
他の組織ならもっと変われるはず!
と思うと、希望が見えてくる。

以下、興味深かった部分。

「改革の落とし穴」7つ

  1. 手段を目的化してしまう
  2. 一律一斉に展開する
  3. 「計画できる」という思い込み
  4. 現場と推進側の両者に「やらされ感」ができる
  5. 上意下逹で人を動かす
  6. しくみ・システムに依存する
  7. 「やらせない」ために「放任」する
それは、どんな小さなことであっても、
いままでに何かを「変えてきた」経験があるかどうかです。

→改革のリーダーの資質について。

改革を一過性のものにするのか、
それとも持続的なものにするのか、
人の内なるエネルギーを伴っているのかどうかにかかっています。

→「内的動機」を伴っているのかということ。「内的動機」については、
「なぜ社員はやる気をなくしているのか」に詳しい。

上司や仲間と気楽に話ができる場をつくり、
相互の信頼関係を築きながら、小さなことでも
「言ってよかった、やってよかった」という成功体験が
作れた職場では、その後もひき続き、仕事の中で
工夫をしたりトライをしたりして、改善を習慣化していくことが
しやすくなります。

↑意見を言い合える風土が、何より大切だということ。

「組織風土改革」というものは、多くの人にとっては
”無意識に始まり無意識に終わる”もので、それを意識してとらえることは
結構むずかしいものだからです。
「改革をした」という感覚よりも、「今までうまくやれなかったことが
うまくできるようになった」とか、「やりやすくなった」という感覚で
変化を感じることはあっても、そのプロセス自体に大きな改革の
意味があるとは思っていないことのほうが多いものです。

ここが最もイメージと違った。
「改革」と言うと、大なたを振るって誰が見てもわかるように
仕組みを変えていくものかと考えていたが、
そうではないというのが驚き。だ。

個人的に取り組んでいる課題と合致していたので、
色々と頷かされる部分が多く、とても興味深かった。
オススメ度は★4つです。参考になりました!

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
  • 著者: 森沢洋介
  • 発売元: ベレ出版
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2007/06/14

★★★★★

英会話力をつける、非常に実用的なトレーニング法

日本人が、長い期間英語を勉強している割に英会話ができないのは、
単純に「英語で会話する」という訓練が圧倒的に不足しているから。

listeningは興味があるコンテンツを探して、地道に毎日聞くのが良い。
今はpodcastがあるから無料でいい教材がいっぱい手に入る。
(参考:Podcastで英語学習〜めざせTOEIC900点コース – うむらうす

で、speakingの対策のオススメがこの本。
英語で話すときに、単語力はさほど必要ではない。むしろ
「簡単な単語を使って、言いたいことを素早く表現する」
というスキルが大事。

この本(とCD)は、まさにそのスキルの訓練のための本。
簡単な英文があって、それを瞬時に英訳する。
これを数やる。繰り返す。
そうすることで、脳みそに「言いたいことを英語で表現する」回路が形成される
CDだと歩きながらでもできるので、通勤/通学時間を活用できるのでオススメ。

ということで、とても実用的だというのが私の印象。
海外に行く直前の付け焼き刃であっても、役に立つでしょう。
オススメ度は★5つです!

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:PARIYAの野菜たっぷりデリごはん

PARIYAの野菜たっぷりデリごはん
PARIYAの野菜たっぷりデリごはん
  • 著者: PARIYA(パリヤ)
  • 発売元: アスペクト
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2011/02/25

★★★★☆

料理本は、作ろうと思えるレシピが、どれくらい載っているかがポイント。
この本は、利用したことのあるデパ地下お惣菜屋さんのレシピ本なので、
「あれが食べたいなぁ」と制作意欲が湧きやすい。

作ってみると、意外と簡単で美味しいことに驚く。
食材の組み合わせが面白く、おしゃれなデリ風のご飯が作れて、なかなか満足。

  • れんこんを茹でて、カッテージチーズとサワークリームと
     マヨネーズで和えるホワイトサラダ
  • ペンネとトマトとモッツァレラチーズを粒マスタードと
     酢と砂糖で和えるカプレーゼ風パスタ

とかこんな感じのレシピが載っている。

丸っきりの料理初心者だと、レシピの指示が省略しすぎで
多分作れない。残念ながら、ある程度の経験が必要。

手の込んだ料理は載っていないものの、
逆に短時間でぱぱっと美味しいものを作りたい、
忙しい人にはかなり価値がある本でしょう。
オススメ度は★4つです。おいしい。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:カラダ・ボンヴォヤージ―三軸修正法の原理

カラダ・ボンヴォヤージ―三軸修正法の原理
  • 発売元: 柏樹社
  • 発売日: 1996/12

★★★☆☆

伊藤昇氏の「胴体力」は、シンプルでかつ効果の高い、
とても良いメソッドだと思うわけです。

その3つの動きと共通点が多いものとして、
「三軸修正法」というものがあると知り、
最初に読んでみたのがこの本。

500ページ弱と、かなりのボリューム。
しかし終盤に至るまで、ニュートン物理学についての話が多い。
運動量、慣性モーメント、角運動量、回転モーメント、
エネルギー、仕事、コリオリ力…
といってももちろん物理の本ではないので、
それらが身体にどのような影響を及ぼしているのか、
という視点から語られている。

そして最も知りたかった「三軸修正法」についてだが、
全20章のうち、20章目が「三軸修正法」について。
特に関連があるのは、最後の2章程度。
その2章の中に、参考になる部分が多かった。

このストレッチングという運動の効果は、
ロックされて縮んだままになった筋肉を、
本来の長さに戻す、という効果よりも、
むしろ、その部分に停滞していたリンパや静脈血を
移動させるという効果に期待するというものです。
「違和」を感じている部位は、必ず、
直達あるいは介達の、「力」が及んでいる可能性が高いので、
その部位に作用する「力」の所以を確かめ、
その「力」を減殺してから適切な処置をすべきです。

痛みが出ている部位が、痛みの原因であるとは限らない。
むしろ他の歪みが現れたというケースが多いということ。

カラダをムリに真っ直ぐにすると、
かえってカラダの機能を損ねてしまう。
真っ直ぐなカラダは、理想的な状態であり、
無理にガンバッテ、真っ直ぐにしていると、
かえって「歪み」がカラダに生じてしまう。

私の理解では、「三軸」とは躯幹(胴体)の動きを
・ヨーイング:左右のねじれ
・ローリング:左右の屈曲
・ピッチング:前後の傾斜

のやりやすさを分析するのが基本。

それぞれの動きをどちら側にしたときに呼吸が楽になるかで、
その人にとって楽な姿勢=機能姿勢を分析し、
三軸修正法で調整する、というもの。

この「機能姿勢」を維持したまま、息を吐ききり、
肛門を締めながら、全身に(頭の先から、手足の先まで)
隈無く力を入れ、全身の筋肉を収縮させます。
そのまま二、三秒耐えてから、一挙に脱力します。

このあたりは操体法に通じる所がありますな。
(参考:写真 図解 操体法の実際

個人的には、17章の「歪み」以降がおもしろかった。
他の本を読んでいないのでなんとも言えないが、
「三軸修正法」に興味がある人が最初に手に取る本として、
適切な選択ではなかったかもしれない。

とは言え、色々参考になりました。
オススメ度は★3つです。
他の本も読んでみたいと思います。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:斎藤一人 お金に愛されて百戦百勝

斎藤一人 お金に愛されて百戦百勝―お金を増やす「日本一簡単な方法」 (知的生きかた文庫)
斎藤一人 お金に愛されて百戦百勝―お金を増やす「日本一簡単な方法」 (知的生きかた文庫)
  • 著者: 小俣 貫太
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2005/05

★★★★☆

「ツイてる」の斎藤一人さんのお弟子さんが、
一人さんの言葉をまとめた本。

「ツイてる」というと運が良くなり、商売も繁盛する。
という話に「非科学的だ」という人もいるかもしれないが、
最近はポジティブ思考についての研究もされていて、
研究結果についての本も出ている。
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則心のなかの幸福のバケツ

別に効き目がなくてもそれだけなんだし、
とりあえず試してみればいいんじゃなかろうか。
というような素直な気持ちで、
様々な教えを試してみるのが大事だそうです。

以下、メモした言葉。

10倍稼ごうと思ったら、10倍簡単にするんだよ。
たとえば、ひどく疲れているときに面倒なことが起こると、
ついため息が出てしまうことがあります。
そんなとき一人さんは、必ずこういうのです。
「ああ、おれたちって幸せだよね」
暗いことを言ったり、ついイヤなため息を出したりしたら、
最後を「幸せ」ということばで結ぶようにするのが、
自分の機嫌を取るコツです。

オススメ度は★4つです。
軽く読めて、それでいてハッとする言葉が多かったです。
日々反省ですなぁ。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:気功革命―癒す力を呼び覚ます

気功革命―癒す力を呼び覚ます
気功革命―癒す力を呼び覚ます
  • 著者: 盛 鶴延
  • 発売元: コスモスライブラリー
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2004/05

私にはまだ早かった、としか言いようがないでござる。
10年後くらいにまた挑戦してみたい。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

読んできた本の内容をまとめて紹介。