感想メモ:ゆるく考えよう

★★★★☆

Chikirinの日記のちきりんさんの本。

ちきりんさんがページビューを集める理由というのは、
独自性のある考え方を提示しているからだと思っている。

世の中色々なことを言っている人がいて、
自分の頭で考えたことを発信し続けている人もいれば、
人の言うことの揚げ足を取ることに
全精力を注いでいる人もいる。

ちきりんさんは前者の中でもすごい人。
本の内容は、ブログの内容を元に大幅加筆したものだが、
どれもいわゆる「よくある言説」とは違う切り口になっている。

書かれている意見全てに賛同するわけでもないし、
むしろ私とは異なる意見も多いが、そんなの当然であって、
それも意見が提示されているからこそ感じること。
オススメ度は★4つです。


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感想メモ:「また、必ず会おう」と誰もが言った。

喜多川 泰
サンマーク出版 2010-11-18
¥ 1,470

★★★★☆

高校生活での夏休み。
熊本から東京へ日帰りで出てきたが、
夕方の帰りの飛行機に乗り遅れてしまった。
財布の中には3000円ほど。
訪ねる知り合いも泊まるあてもない・・・

そんな状況になったら、どうするだろうか。
「なんでオレがこんな目に・・・」と
途方に暮れるだろうか。
それとも「きっと一生忘れられない体験になる!」
と前向きに考えられるだろうか。

主人公の秋月くんも、始めはモロに前者だった。
しかし、人々との出会いが彼を変えていく。
そんなストーリー。

「手紙屋」の喜多川さんらしく、物語に乗せて、
若者へのメッセージが伝えられている。
もちろん、大人にこそ響くメッセージも
あるわけで、我が身を振り返ったり。

オススメ度は★5つです。
とても良い本でした。

喜多川 泰
サンマーク出版 2010-11-18
¥ 1,470

参考:
「「また、必ず会おう」と誰もが言った」喜多川 泰 – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:ブレイズメス1990

海堂 尊
講談社 2010-07-16
¥ 1,680

★★★☆☆

著者はチーム・バチスタの海堂尊氏。
ブラックペアン1988の2年後を描いた続編。
田口センセではなく、世良先生が主人公。
ブラックペアン1988が未読の人は、
そちらを読んでからの方が良いでしょう。

今回のテーマは、個々の技術というよりも、
医療のあり方という大きなものなのかもしれない。
この世良先生シリーズも、今後どう収束していくのか
楽しみになってきた。

いつもながらの安定したクオリティで、
他の作品を楽しめた人にはオススメ。
オススメ度は★3つです。

海堂 尊
講談社 2010-07-16
¥ 1,680


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感想メモ:自己コントロール―能力開発の心理学

★★★☆☆

自分の体を自分でコントロールできる。

そういうスキルを身につけることで、
様々な場面に対処できる自信を持つことができる。
スポーツ選手が本番での緊張に対処するという方向もあれば、
日常生活のストレスに対処するという方向もある。

つまり、体のコントロールを通して、
自分の心をコントロールできる

というのが「自己コントロール」ということなのだろう。

こういった自己コントロールのテクニックは、
ひとりでも訓練が可能なのだそうだ。
この本では、その自己コントロールの手法として、
・リラクセイション
・メディテーション
・イメージコントロール
を自己訓練で身につける方法が書かれている。

確かにこの本に書かれた通りきちんとやれば、
ある程度身につけることはできるのだろう。
ただ、やはり「これでいいのかな?」という疑問はぬぐえないし、
一人でやっていると、毎日時間を取って訓練する、
というのはハードルが高かったりする。

つまるところ、
「おもしろそうだからちょっとやってみようかな」
程度の興味だと難しいのかも。

オススメ度は★3つです。
私はたどり着けていませんが、
きちんと実行できれば、とても有用なことが
書いてあるような気がします。


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感想メモ:ダーリンは外国人 with BABY

小栗左多里&トニー・ラズロ
メディアファクトリー 2008-03-12
¥ 1,050

★★★☆☆

子供の誕生前後で、親の生活は一変する。

それはどこの国の人でも同じだろうが、
一変した後の落ち着く姿は、
その国の文化によって異なるだろう。

例えば欧米では生れてすぐの赤ちゃんでも
親とは別の部屋で寝るそうだが、
日本ではごく少数派だろう。

ということで、出産&育児マンガとしてもおもしろいのだが、
ラズロさんのコメントのページもおもしろかったりする。

オススメ度は★3つです。
子供を持つ人であればニヤリとしながら読めるでしょう。

小栗左多里&トニー・ラズロ
メディアファクトリー 2008-03-12
¥ 1,050


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感想メモ:未来記憶

池田貴将
サンマーク出版 2011-09-13
¥ 1,365

★★★★★

テーマは「目標達成」
仕事だけではなく、プライベート、
人生における目標であってもいい。

まじめな人の傾向として、目標に期限を切ると、
できなかったらと不安になったり、
目標のことを思い出すのもイヤになったりする。
こんな状態を、どう解決すればいいのだろう?

目標達成に向かうエネルギー源は、理性ではなく感情。
「未来記憶」とは、感情を伴って、
じっくりと未来をイメージする
こと。
これが本タイトルでもある、この本のキーコンセプト。

普通過去の記憶で生きていて、
明るい未来を思い描いて楽しくなるような時間は
圧倒的に足りない。

過去の記憶がマイナスの感情を生み出すので、
それをプラスの感情を生み出す「未来記憶」で
塗り替えればいい、ということ。
それこそが目標達成のエネルギー源となる。

EPPRサイクル
Emotion(感情)→Potential(可能性)→Performance(行動)→Result(結果)

目標の期限設定や、計画からのズレについても、
おもしろい捉え方をされている。

「期限は守らなくてはいけないものだ」という思い込みこそが、
目標達成の難易度を上げてしまっていたのです。

期限を決める理由は「どのくらいのスピードで成長するのかを
自分で確認するため」だけにある
のです。
計画からズレだということは、
「学び、成長するチャンスがやってきた」
という合図
なのです。
1、目標の価値は「今」をどれだけ変えられるかで決まる
2、目標は「取り組むこと自体に価値がある」ものを選ぶ
3、目標とはどんなに自分が成長したいかを明確にする手段である
4、目標とはつねにバージョンアップするものである
5、目標の期限は、自分の「成長速度」を決めるためのものである

実用的かつ新しい考え方を知ることができた。
自分の考え方に取り入れてみたい。
オススメ度は★5つです。良い本でした!

池田貴将
サンマーク出版 2011-09-13
¥ 1,365

参考:
「未来記憶」池田貴将 – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:君の笑顔に会いたくて

大沼 えり子
ロングセラーズ 2008-07-01
¥ 1,575

★★★★☆

熱いハートの持ち主

DJロージーこと大沼えり子さんの、
保護司としての活動を通じた
少年たちとの出会いの記録。
活動にかける熱意と夢。
大沼さん自身の生い立ちと半生。
どれもがその密度の濃さに驚かされる。

それらのストーリーを一貫しているのが、
大沼さんの生き様。
とにかくハートが熱い。
文中で「夢」として語られている、Rosy Bellのサイトはこちら。
Rosy-Bell~ロージーベル~ – Rosy-Bell
ぜひ実現して欲しい。

オススメ度は★4つです。
大沼さんはすばらしい。
読めば、あなたも応援したくなるはず。

大沼 えり子
ロングセラーズ 2008-07-01
¥ 1,575

参考:
「君の笑顔に会いたくて」大沼 えり子 – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:動作のこころ

成瀬 悟策
誠信書房 2007-02-09
¥ 2,940

★★★★☆

「動作法」を提唱した成瀬悟策氏による、
「動作法」の集大成というおもむきの本。
かなり盛りだくさんがまとめられている。

この「動作法」では、
肩や腰など、身体の凝りに対して、
特徴的な捉え方をしている。

人は、無意識な習慣として、
ある動作に必要ではない余計な動作
(随伴動作)を行っている。
その積み重ねで、筋肉の緊張が
ずっと居座るようになると、
凝りとなって定着してしまうというのだ。

随伴動作→その人特有、無意識、習慣化、日常化

随伴緊張、居座り緊張→肩まわり、腰まわり、肩関節、股関節

気持ちの不調、不安定

そしてそれらの緊張が、
心の不調という形としても現れるという。

そのからだの持ち主である主体が
肩周りに力を入れ、筋の緊張状態をつくり、
それが習慣化・恒常化して、
しかも動かさないままでいるため、
その部位の感受性が低下し、
自分で操作する感じも
分かりにくくなってしまった
というのが、その本質的な原因である。
だが、そうした動作の偏りは、
当人が自分で造り出したものだけに、
彼自身でそれを変化させる
ということはきわめて難しい。
心理臨床的な問題があれば、
それは<必ず>動作に現れる…
何らかの問題があれば、それを
からだのどこへどんな形で表現するかは、
その人その人によって個別特定的である。

この動作法のおもしろいところは、
「自分で自分をゆるめる」
という意識を持てるようになると、
精神的にも前向きになるという変化が
起きるということだ。

事あるごとに肩の緊張へ逃げ込むことで
事態を処理するような生き方を棄て、
リラックスして自由な動きと気持ちで
生活の場へ真正面から対面して
事を処理しようとするような活動へと、
生活場面および自体に対する主体の対応の仕方を
変化させるのを目的として援助したのである。

身体や健康について興味がある人なら★4つ。
興味深かったです。ありがとうございます!

成瀬 悟策
誠信書房 2007-02-09
¥ 2,940


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感想メモ:ユダヤ5000年の教え

★★★☆☆

「ユダヤ人」と言うと、世界を牛耳っているとか
優秀な人が多いとか、そんな印象。

しかし、ユダヤ人という単一民族がいるわけではなく、
「ユダヤ教を信じる人がユダヤ人」らしい。
実は、あなたも明日からユダヤ人になれるのだ。

ユダヤ人は生まれた瞬間からユダヤ人なのではなく、
環境、教育によってユダヤ人になる。
これがユダヤ人が世界一教育熱心だと
言われる理由でもあるのだろう。

この本は、そのユダヤ人の教育の
エッセンスについて書かれた本。
格言、金言集的な印象。

以下、メモした部分。

「ユダヤ人は、どうしてそんなによく質問するのだ?」
「どうして、質問してはいけないのだ?」
事実、ユダヤ人に質問すると、質問で返ってくる場合が多い。
ユダヤ人の特徴は…楽観的なことである。

神がつくられた世界を楽しまないのは、
神さまに対して失礼だというのである。
<目には目を、歯には歯を>

これは「目にモノ見せる」という意味ではなく、
補償が妥当であるべき、ということを説いた
言葉なのだそうだ。
例えば、目には頭を、歯にはアゴ全体の補償を
求めるべきではないということ。
知らなかった!

最後に。

賢人とは誰か?あらゆる人から学べる人。
強い人とは誰か?感情を抑えられる人。
豊かな人とは誰か?自分の持っているもので満ち足りている人。
人に愛される人とは誰か?あらゆる人をほめる人。

自分はどれにも当てはまらないような気がしてしまうが、
気にしないことにします。
オススメ度は★3つです。

参考:
「ユダヤ5000年の教え」ラビ・マーヴィン・トケイヤー – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:インナースキー―自然上達への最短距離

W.ティモシー・ガルウェイ,ボブ・クリーゲル
日刊スポーツ出版社 1978-11
¥ 1,030

★★★★☆

「どうすれば本番でいつもの実力を発揮できるのか?」
「どうすれば最高のパフォーマンスを発揮する精神状態に入れるのか?」

多くの、というかすべてのプレーヤーが
答えを求めていることだろう。

スキーに限らず、スポーツはメンタルの要素が
テクニック以上に重要となる。
かといって、メンタルトレーニングは
一般のプレーヤー向けではないのが現状。

そこで、冒頭の問いに戻るわけだが、
この本には、そのヒントが書かれている。

自分を制限しているのは自分

自分に命令し、激励し、批判する。
自分を萎縮させる一番の原因は、
こうした自分の声
だ。

転ぶのは、技術が悪いのではなく、
それを百%発揮することに失敗するからなのだ。
これが「インナー理論」の骨子だ。

問題は、技術が足りないことではなく、
持っている能力を発揮できないように
している自分自身。
答えは「内側」にある。
これが根本の考え方。

精神集中

「知る」こと、「感じる」ことは、
同時にスポーツで最も重要だと言われている
精神集中への大事なステップだ。
より深く知ろう、よりしっかり感じようとする心は、
そのまま精神集中に繋がっているのだ。
スキー板がいまどこに「あるべきか」を知るよりも、
いまどこに「あるか」を感じることが大事なのだ。
「よい」「悪い」と結果を判断する習性をやめることだ。
精神集中は、単純に「興味」によって
引き起こされるものだ。
興味が強ければ集中は深まる。

完全な精神集中は"歓喜"を生む
精神集中の練習には、二つの要素がある。
一つはセルフ1を静め、妨害活動をストップさせること。
もう一つは内部感覚の意識を高めることだ。

まとめは以下の通り。

・自発的な精神集中状態を操れるようになるコツ
 →考えない。感覚を感じる。
からだの内部から沸き起こってくる"歓喜"の声に耳を貸してみる

・セルフ1を黙らせる心の持ち方のコツ
 →良い悪いの判断をしない
 →「よかったとき」ではなく「いま、ここ」に集中。

ブルース・リーのあの言葉が鍵なのかもしれない。
「Don’t think. Feel!」
オススメ度は★4つです。
スポーツをする人なら、読むべきです。

W.ティモシー・ガルウェイ,ボブ・クリーゲル
日刊スポーツ出版社 1978-11
¥ 1,030


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Socialtunes – haru

読んできた本の内容をまとめて紹介。