「lifehack」タグアーカイブ

感想メモ:ランチの行列に並んではいけない

ランチの行列に並んではいけない
ランチの行列に並んではいけない
  • 発売元: 青春出版社
  • 価格: ¥ 767
  • 発売日: 2006/11/02

★★★☆☆

時間を効率よく使う考え方+TIP集。
いわゆるLifehack本に類すると言えようか。
朝素早くでかけるコツとか、通勤電車での時間の使い方とか、そういった内容。好きな人は、ネタを拾って試してみるといいだろう。
 私がメモしたのは以下のようなところ。

  • PODCASTの活用
  • 手帳+4色ボールペン
  • 残業を前提とせず、締め切りから逆算して効率よく→トリンプの例
  • お風呂にホワイトボードを持ち込む

 時間の活用といったものは習慣なので、日頃から意識していると生活は変わってくる。しかし行きつくところは皆それほど変わりはないようで、本屋で軽く立ち読みしてみても、内容は大体似通って来るものだと感じる。 例えば「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」「TIME HACKS!」など。

 人それぞれなので、書いてあることすべてが自分に合うわけはない。読んでみて、試してみたいと思ったものを拾っていけば良いのではなかろうか。

その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:上達の法則

上達の法則—効率のよい努力を科学する (PHP新書)
上達の法則—効率のよい努力を科学する (PHP新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2002/05

★★★★☆

 何でも覚えがよく、すぐに上達する人がいる。
特に、既にある分野での上級者である人が、他の分野にも専門分野の知識・経験を活かしてすぐに上達することが多い。
「一芸万事に通ず」というやつだ。

これはどうしてなのだろうか?また、自分がなるべく効率よく上達するためには、どうすればいいのだろうか?
このような内容が、いわゆる「上級者」に共通してみられる要素を抽出するとともに、知識や記憶を行う脳の仕組みにも触れながら書かれている。

 つまるところ、上達というのは肉体:ハードウェアではなく脳:ソフトウェアの問題である。
いかにコツを見抜き、不要な情報をそぎ落としエッセンスをシンプルに把握するか、ということだと考える。
「上達」は、年齢を問わず生きている上で常に必要であるため、読んでおいて損はないと思えた。

その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:STUDY HACKS!

STUDY HACKS!
STUDY HACKS!
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/02/28

★★★★☆

 思想としては、おおむね他のいわゆる勉強本と共通の部分が多い。ので、他のものを読んだことがある人は、個別のツールやテクニックの紹介として読むと良いだろう。私がメモしたのは以下の項目。

  • WIKIで自分辞書作り
  • はてブのタグ検索、TECHNORATIの検索結果のRSS購読
  • 手帳へのメモの仕組み
  • 環境整備の重要性
  • シータ波:知らない場所で危機感から発する→喫茶店
  • スポットライト効果、黄色い照明で集中力UP
  • スティックタイプのアロマ NEAL’S YARD REMEDIES
  • コクヨ色彩の達人
  • アフォーダンスの概念

 こういった本を読むことで、日頃から効率や集中力を高めることを意識し始めると、日常の行動も変わってくる。そういう小さな行動の積み重ねこそが、このような本を読む一番大きな意味なのだろう。

その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:偶然からモノを見つけだす能力—「セレンディピティ」の活かし方

偶然からモノを見つけだす能力—「セレンディピティ」の活かし方 (角川oneテーマ21)
偶然からモノを見つけだす能力—「セレンディピティ」の活かし方 (角川oneテーマ21)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2002/08

★★★☆☆

セレンディピティという言葉になじみがない人は、本書でどういう概念かが語源から把握できる。知っている人には、著者のセレンディピティを生み出したいときに用いる一連の手続き(決まっているわけではない)などが紹介されているので、そのあたりが参考になると思う。

 その手続き(流れは)以下のようなもの。

感動→観察→記録→ネーミング→課題の認識→連想→情報交換→ファイリング→行動範囲の拡大→仮説→検証→発見→創造

 ある課題を頭の中にインプットし、他のものを眺めている時にもひっかかるようにしておくことで、結びつけの確率を高めるということかと理解した。軽く読める本。

その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

フォトリーディング – 精読からの解放(あなたもいままでの10倍速く本が読める)

「読む速度が10倍になる」というキャッチコピーで知られるフォトリーディングについて興味を持って、
上の本を読んだり自分で試したりしてみたので、一本書いてみる。
ただしかなり説明をはしょっているので、フォトリーディングそのものについて知りたい人は、
最後に挙げる本やサイトなどを参照して欲しい。


・フォトリーディングとは

本、雑誌、新聞、ネット、情報は無限にある一方、我々の時間は有限である。
全てを処理することなどハナからできはしないので、効率良く情報を収集できるとうれしい。

情報収集の目的は、大体の場合文章の内容の把握である。
これを素早く効率良く行うための方法がフォトリーディングで、
そのキモは、実は文章内容の把握は、文章を一文字ずつ全部読まなくても可能だというパラダイムシフトなのだと私は考えている。

やり方については、以下の勝間和代さんの記事にまとめられているので、引用させていただく。
フォトリーディング・セミナーに行ってきました その2

【フォトリーディングのやり方】

予習−本をぱらぱらーーーとながめて、興味あるキーワードや、本当にこの本を読みたいのか、探してみる。

フォトリーディング−−フォトフォーカス(マジカル3Dアイを見るような目つき)で、ページをぼんやりと全体を眺めながら、ページをめくる。目で写真を撮るイメージです。

復習−読み終わった本を、またぱらぱらと眺めて、興味ある質問やキーワードを探す

活性化−この本から質問をしたいことを考えながら、流し読み+拾い読みをして、マインド・マップをまとめる。

この「ぱらぱらと眺める」というのがポイント。

・素早い内容把握に適した読み方

フォトリーディングの文章の読み方は、上にある通り「精読ではなく何回も流し読みする」というやり方である。
パラパラめくる感じだと、当たり前だがものすごく速く読める。
300ページぐらいあっても10分〜15分くらいで読める(1ページ数秒)。
とても「読んでいる」とは言い難いが、それでもこれを何回か繰り返すと、人間大したもので、そこそこ内容が頭に残るのだ。
人間は「これは見た事がある」ということに対しては敏感で、
短い期間に何回も目にすると記憶に定着しやすいからなのだろうか。

本当はもっと詳しいやり方や背景があるので、詳細については本やサイトを参照して欲しい。

・精読の弊害を認識する

本を読んでいて納得したのが「読む本全てを精読する必要はない」ということだった。
確かにそんなことは誰も強制していないし、そんな決まりはない。
にもかかわらず、多くの人が「精読しないことに罪悪感を感じてしまう」という。

例えば以下のようなことには、思い当たる節がある人も多いだろう。
 ・本を読むときに、最初からきっちり読んでいかないと気分が落ち着かない
 ・買った本や雑誌は、全部に目を通さないともったいないと思う
 ・なので、本を読み始めるのがめんどくさい→積ん読へ

しかし現実問題として、通常の精読による読書は時間がかかるため、長い本を一度に読み終わることは難しい。
そうして何週間かかけてようやく一冊読み終わったとしても、その頃には始めの方は忘れてしまっている・・・。
他にも、長い本には読むのに気後れしてしまい心理的な負担が大きくなったりする。

つまり「内容をざっくりと把握したい」というのが目的なのであれば、精読はむしろ弊害が大きい方法なのだ。

個人的には、全ての文章に対してフォトリーディングを使う必要はないと思う。
本には、小説などもやるといいと書いてあるが、私はなんか好かない。

・本を読んでもわかりにくいこと

私は本とネットだけで自習したのだが、いくつか分かりにくいところがあった。
前出の勝間和代さんの記事の「誤解と実際」の部分にズバリ書かれていたので、引用させていただく。
フォトリーディング・セミナーに行ってきました その2

誤解1ーフォートリーディングをすれば、本の内容がすらすらーーーーと頭に入るようになると思っていた
実際ーフォトリーディングは、「滑りをよくする」、すなわちなんとなく知っている、というデジャブ感をつけるためにやるものだった。

誤解2ーフォトリーディングでは「ソフト・フォーカス」といわれる、非常に難しい目の焦点をぼかして行う、精神修行のような読み方が必要だと考えていた。
実際ー要は、うっかり字を読まなければいい、というだけで、目の焦点をぼかす方法なら、例えば極端な話、別のものを見ながらページをめくるだけでよかった。

誤解3ーフォトリーディングでは難しい精神集中やアファメーションという技法が必要だと思っていた。
実際ー精神集中やアファメーションはもちろんあったほうがいいが、それよりはフォトリーディングを繰り返し何回も見てみるとか、数をこなすことが大事だった。

誤解4ーフォトリーディングでは文章への読解力が飛躍的に上がるのかと思っていた。
実際ー読解力そのものを上げるのではなく、「本はもっとテキトーに読んでも大丈夫なんだ」という考え方を教えてくれるものだった。

誤解5ーフォトリーディングの後の熟成は絶対に必要だと思っていた。
実際ーフォトリーディングをした後、10-20分間、できれば一晩休むように、というのが本の指示です。ところが、これはあったほうがいい、くらいのもののようです。

本を読むと、フォトリーディングで「1ページ1秒の速さで」「写真を見るようにボーッとページを眺めていく」と、
あら不思議本の内容が無意識下で理解できる!というようにとらえてしまいがちだが、
そんな風に思わなくてもいいよということだ。
私はこの記事を読んで、「何回も流し読みすることで記憶を定着させることが大事だ」
という解釈がまちがっていないと確信した。

・まとめ

  • フォトリーディングは文章の内容を素早く把握する方法
  • キモは、何回も流し読みすると一回精読するよりも理解しやすいという仕組み
  • 精読は時間がかかって大変なので、心理的にも時間的にも弊害がある
  • 大量の文章に対する心理的な抵抗が減るのが大きなメリット

ということで、しばらく自分を実験台にしてみたのだが、
私はかなりよいと感じているのでしばらく続けてみるつもり。
特に、流し読みするだけでも案外内容を把握できるもんだなと思った。
ちなみに私が効果を実感したのは、本屋での立ち読みの効率が著しく上がったのに気付いたときである。


参考:

サイト
フォトリーディングで1000冊読破
フォトリーディング公式サイト
無料 フォトリーディング情報 園善博のサイト
フォトリーディング習得委員会

あなたもいままでの10倍速く本が読める
あなたもいままでの10倍速く本が読める
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2001/09/19
  • おすすめ度 4.0