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感想メモ:TIME HACKS!

TIME HACKS!
TIME HACKS!
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/12/01
  • おすすめ度 4.5

★★★★☆

 80個程度のlifehackネタが提供されている。他のlifehack本同様すべてを生活に取り入れるのは現実的ではないので、気に入ったものをピックアップして試してみると使い方をするべき。

 この本でも、lifehack本に共通して出てくることは押さえられている。例えば「午前中の頭が元気な時間を有効に使う」「メールチェックは最低限にする」「しっかり計画を立てる」「全部引き受けないで自分の時間を確保する」といった類いだ。STUDY HACKS!が既読なので、結構かぶった。

 重要なのは、目的と手段を区別し、目的の方を押さえることだ。例えば「ポストイットをこうこう使う」のが重要なのではなく、「タスクをモレなく優先順位を処理する」ことが大事なわけだ。こう考えれば、「lifehackで空いた時間をlifehackに費やす」のようなことはしなくて済むはず。

 結構思想が似ていたので★4つ。

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感想メモ: 頭をよくする私の方法

頭をよくする私の方法—人の何倍も「頭」と「心」をつかいこなす秘訣
頭をよくする私の方法—人の何倍も「頭」と「心」をつかいこなす秘訣
  • 発売元: 三笠書房
  • 発売日: 2001/11

★★★☆☆

 地球惑星物理学者で東大名誉教授で、300冊もの著作を持つ著者の、生活や勉強方法の紹介。

 原稿は読み上げから文字に起こし、原稿用紙3枚程度のパーツを100本ほど組み合わせて本に仕上げているとのこと。なので、一貫したテーマがあって練り上げられた本というのではなく、様々なパーツ(アイデア)がちりばめられているという感じ。ちなみに4章の「新鮮なアイデアを生み出す法」は、「アイデアのつくり方」「アイデアのヒント」と共通する部分がとても多い。それもそのはず、確か「アイデアのつくり方」の解説を書いていたと思う。

 読み込む本というより、気になった部分をピックアップして試してみるのが良いという本。しかし個人的にはあんまり試してみようと思うところがなかったので★3つ。

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本:脳科学の本まとめ

脳科学の本をいろいろ読んだので、まとめて紹介してみる。

まずは記憶についての本から。池谷裕二のブルーバックス本。2001年出版なのでちょっと古いか。

記憶力を強くする—最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
記憶力を強くする—最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,029
  • 発売日: 2001/01

★★★★☆

 「歳をとると記憶力が悪くなる」「歳をとると物忘れが激しくなる」
というのは良く聞かれるフレーズだ。
しかし「それは誤解」と著者は言う。

 確かに歳をとると、神経細胞の総数は減っていく。
しかしシナプスの数は逆に増加していくというのだ。
このことは、歳をとると記憶容量は大きくなることを示している。

 ただ、年齢によって得意とする記憶の種類が変化するのだ。
若いうちは、脳は丸暗記のような記憶に適している。
それが歳をとるにつれ、丸暗記の能力は下がるが、
その代わりに論理だった記憶能力(エピソード記憶)が発達していく。

 つまり年齢によって得意とする記憶の種類が変わるだけなのだ。
従って、歳に応じた記憶の仕方をすることが重要だということになる。

 これだけでもかなり興味をそそられるのが、他に眠りや夢に関する記述もあり、興味深い。全体を通じては、まとめるのがうまく文章もわかりやすい。

 記憶は誰の生活にも密接に関わり、避けることはできない。
脳についての知識は、知らないと損だと思う。★4つ。

次も同じ池谷裕二による、今度は対談本。

海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス (ほぼ日ブックス)
海馬/脳は疲れない ほぼ日ブックス (ほぼ日ブックス)
  • 発売元: 朝日出版社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2002/07/10

★★★★☆

 池谷裕二と糸井重里の対談本。サラッと読める。

 脳は誰もが持っている、それでいて何をするにも最も重要な器官である。
その性質や仕組みについて、もっと知りたいと思って読んでみた。

 脳については
「一般に信じられているけれども、脳科学の研究結果とは異なっている」
というケースがままあるようだ。
例えば睡眠について。

 普通の人は、「睡眠中は脳は休んでいる」と信じて疑わない。
しかし実際は、寝ているときも、脳は活発に活動しているそうな。

 例えば、記憶の固定。
これは主に睡眠中に起こっているため、
暗記物はきちんと睡眠を取った方が成績が良くなるそうなのだ
(一夜漬けは記憶に残らないというのは本当らしいですよ)。

 特にレム睡眠中は、その日にインプットした情報を高速に追体験して、
海馬が情報の要不要を取捨選択しているそうな。おもしろい。

 こんな「へー」的なマメ知識や、日常生活に取り入れられそうな
ノウハウもてんこ盛りでおもしろかった。★4つ。

次も同じ池谷裕二の本。

脳はなにかと言い訳する—人は幸せになるようにできていた!?
脳はなにかと言い訳する—人は幸せになるようにできていた!?
  • 発売元: 祥伝社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/09

★★★★☆

 「海馬」に続いて脳科学系読み物。
今回は対談本ではなく、雑誌(VISA)での連載記事に補足を加えた形。
同著者の「海馬」とかぶる内容は多い。
サラッと読めるので、気になったところを軽く読むと良いだろう。
「海馬」同様、おもしろい知識満載だ。

 個人的に印象に残ったのは以下の点。

  • 海馬:司るのは記憶の保存ではなく創造、環境への適応力
  • 脳細胞は減る一方ではない。新しい空間情報で脳細胞増える(旅とか)
  • ストレスは自覚的なものと自覚できない身体的なものがあり、アルコールは前者を解放するが肝心の後者は変わらない!
  • ストレスは、予測ができ、解消する手段を持っていることで軽減される
  • 「やる気」を出すにはまず手を動かす(作業興奮)
  • 睡眠は記憶を定着させるために必要。寝ないで勉強は暗記には不向き

次は夢について。

夢に迷う脳——夜ごと心はどこへ行く?
夢に迷う脳——夜ごと心はどこへ行く?
  • 発売元: 朝日出版社
  • 価格: ¥ 2,415
  • 発売日: 2007/07/18

★★★★★

 「脳は起きているときは働いていて、寝ているときは休んでいる」
という一般的な考えは、実は全く違っている。
寝ているとき、特に夢を見ているときの脳は、覚醒時とはモードが違うだけで、
実は活発に活動しているのだ。

 驚いたことに、夢を見ている時の脳の状態は、
薬物などで幻覚を見ている精神錯乱状態の患者と「全く同じ」特徴を示すという。
違いは、起きているときにもイレギュラーに発生するか(精神錯乱)、
あるいは寝ているときに規則的に現れるか(正常な夢)だけだ。
これらは「似ている」のではなく、脳は「同じ」状態である・・・。

 というような、脳と心と睡眠についての説明が、
睡眠に関する研究で長年第一人者であり続ける著者により、
脳科学の研究成果を踏まえつつも、わかりやすく述べられている。

 睡眠時に脳はどう活動しているのか?
なぜ夢は覚えていられないのか?
なぜ夢は非現実的な設定なのに、その不自然さに気づかないのか?
読後はこのような疑問に答えが得られ、睡眠について理解が深まるはず。

 とてもおもしろかったので★5つ!オススメ。

次も夢と脳について、もう少し広い内容にわたる本。

脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみ
脳は眠らない 夢を生みだす脳のしくみ
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2006/03/16

★★★★★

 脳科学の歴史と現在に至る流れを、ジャーナリストである著者が研究者たちを取材し、まとめた本。

 研究者が書いた本ではないので、一つの立場からの見方だけではなく、
複数の考え方について紹介されており(前に紹介した「夢に迷う脳」の内容も含まれている)、
意見の対立についても書かれている。
例えば、古典的なフロイト心理学派の夢分析と、精神医学からの夢の見方との対立など。

 トピックとしては

  • 夢が脳のどこから発生しているか
  • 夢の持つ機能
  • 明晰夢(「これは夢だ」とわかっている夢)

など。特に夢の機能については一読の価値あり。

 睡眠が、記憶の形成や学習に重要な役割を果たすのは広く知られている。
これは人間だけでなく動物にも当てはまるらしい。
例えば、鳥は眠っているときにも歌を歌い(脳の活性で測定)、
それによって上達しているそうだ。

 人間も、音楽家やスポーツ選手は、練習の1,2日後にパフォーマンスが向上するが、
これは睡眠にが関わっているらしい。
夢は現実の復習やリハーサルでもあるのだ。

 睡眠が大事だというのは誰もがわかってはいるだろう。
この本を読むと、なぜ大事なのか理解が深まり、また興味もわく。
夢や睡眠についての本の中でも、内容も網羅的でかつ読みやすい。
とてもおもしろかったので★5つ!

次は脳の機能について。

社会化した脳
社会化した脳
  • 発売元: エクスナレッジ
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/10

★★★☆☆

 脳には、社会的な能力を司る、特定の部位があるのだという。
例えば、危険を察知する部位、人の表情を読み取る部位、
信頼できるかどうかを判断する部位、人の視線を読み取る部位、などなど・・・

 こういった部位が損傷を受けた人は、これらの行動/判断がうまくできなくなってしまう。
fMRIでの脳の活性の観察などから、こういったことが明らかになってきているとのこと。

 それでは、これらの部位の働きを効率良く調整、あるいはトレーニングする方法がわかれば、
社会的なスキルの改善への効果的な対策となる・・・のかな?★3つ。

次は脳神経外科医の著者による、脳の状態を改善する習慣の紹介。

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2006/11

★★★★☆

 なんとなく頭がぼんやりしている・・・
集中力や思考力が落ちてきているように感じる・・・

 そんな状態を改善するのは習慣の改善である、
と脳神経外科医の著者は語る。
本書では、IT化により酷使される現代人の脳を改善する、
「時間的にも経済的にも負担にならない」脳に良い15の習慣が
紹介されている。

 以下、内容のピックアップ。

  • 毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない耐性を育てる
    →前頭葉の体力をつける
  • 夜の勉強は中途半端にやれ
    →寝ている間に情報が整理される
  • 時間の制約は判断を効率化させる
    →自分で締め切りを作る
  • 一日の行動予定表を書く
  • 問題解決に至るプロセスを書く
    書くことで脳内で組み立てようとしている情報を視覚化するのは、
    前頭葉の仕事を助けることになる
  • 些末な選択・判断を効率化させるルールを持っておくと、脳の力を有効に使える
  • 物の整理は思考の整理に通じている。忙しいときほど片付けを優先させよう
  • 脳の健全な働きを保つには、目を動かして積極的に情報を取ることが必要
    →一時間に一回は上下左右だけでなく遠くを眺める
  • MRで脳の画像検査をする

 うれしいことに、かなり実践していることが書かれていた。
お墨付きをもらえたような自信になった感がある。

 気をつけようと思ったのが、目を動かすこと。
これは意識しないとできない。
しかし、メガネをかけていると焦点がある視野が狭まるので、
目を動かしにくくなると思う。
とはいえ、メガネをかけていると脳の働きが鈍くなる、
というような話は聞いたことがないので、あんまり関係ない?

 日常の習慣を変えるべき、という考え方は同意。
そういう意味ではlifehack本とも言える。
目次も章毎のまとめもあり、内容を把握しやすく読みやすい本だった。
★4つ。

 次は再び池谷氏による2008年現在最新の脳研究の紹介+グチ。

ゆらぐ脳
ゆらぐ脳
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,300
  • 発売日: 2008/08/07

★★★★☆

最先端の脳研究と池谷氏のグチ

 最先端の脳の研究内容の紹介と共に、池谷氏の独創的な脳研究へスタンスが
かいま見られる。

 そのスタンスは、脳研究の主流である分子生物学的な考え方から離れる。
「仮説の検証」というからも一歩距離を置き、
意図せずに得られる「偶然」の結果を、意図的に起こしやすくしている。

  • 目的を明確に定めたら分からなくなることも多いのではないのか
  • ともかく何が起こるか分からないから、いろいろ試してみなければ
  • 他分野の発表にこそヒントが転がっていまる
  • 私のモットーは「科学的な論理を詰める」よりも
    「好奇心」を先に走らせること

 他にも、一般に信じられている学説が実は覆されているというトリビアも。

  • 男女の一日に使用する単語数は女性が3倍多い、わけではない
  • 脳梁の太さは女性の方が太い、わけではない

 脳梁の話は思い切り信じてました。

 池谷氏の著書は昔のものから読んでいるが、Scienceの、
しかもarticle(すごいやつ)で論文が掲載されたりと、
研究者として着実にステップアップしているようだ。

 思考も徐々に変化しているのが読み取れ、過去の著作を読んでいる
人にとってはおもしろいところだろう。
そうでない人にとっては、脳と科学について軽く読める本
(本人は「グチを集めた」と言っている)。★3つ寄りの4つ。

 次は記憶力にフォーカスした内容。

記憶力をのばしたい!
記憶力をのばしたい!
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/07/08

★★★★☆

 昔は覚えてられたことが覚えられなくなってきた・・・
よく知っている人の名前をど忘れする・・・
何をしにきたのか忘れてしまう・・・

 そんな悩みを感じ始めたジャーナリストである著者が、
薬品、サプリメント、トレーニングなどなど、
記憶力を取り戻せる可能性の数々に体当たりチャレンジした様子を描いた本。

 記憶が落ちてくるといっても、正常な範囲からアルツハイマー、
脳の外傷まで様々なパターンがある。
著者は、自身がアルツハイマーかも、とおびえながらも、MRIなど数々の検査を受けたり、
複数の医者による脳の機能テストを受けたりしている。

 幸いアルツハイマーではなかったものの、別の問題が生じていることが発見した。
そして、数々の体当たりチャレンジの結果、ある程度の効果を得ることはできたようだ。

 著者は脳科学の専門家ではなくジャーナリストであるため、一般の人にも楽しめる内容になっている。
この点は「脳は眠らない」と共通している。
また、「物忘れが増えてきて心配」という普遍性のあるトピックであるため、
多くの人が興味深く読めるだろう。
おもしろいだけでなく、実用的でもある。★4つ。


ということで、記憶、夢、脳の機能などについて書かれた本をまとめてみた。
そもそもは「睡眠時間を短くすることはできないか?」と思って調べ始めたのだが、読んでみた感触としては
「必要な睡眠時間はは遺伝で決まってるっぽい」
「むしろ睡眠は記憶の定着に重要。ちゃんと寝ろ」
という感じだった。残念。

その代わりに、脳の働きについてはマメ知識をいっぱい仕込むことができて大満足。
特に夢と睡眠についての2冊はとてもおもしろかった。

今後も関連の本も読んだら、適宜追加していこうと思う。
もし他に良い本があったら、紹介は大歓迎です。

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感想メモ:アイデアのヒント

アイデアのヒント
アイデアのヒント
  • 発売元: 阪急コミュニケーションズ
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/01

★★★★☆

 アイデアを生み出すための方法について、アイデアが命である広告業界で活躍した著者が記した本。基本的にヤングの「アイデアのつくり方」を踏襲しているが、もう一歩深く説明している感じ。(「アイデアのつくり方」についてはレビュー済み
感想メモ:アイデアのつくり方

 プラスされている内容は、「楽しむ」「自分を信じる」「興味を持つ」「質問を変えてみる」などの要素。これらはまさにアイデアを考える際のヒントとなる、心構えのようなもの。

 「アイデアのつくり方」と合わせて、次に読むとよいと思う。

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感想メモ:アイデアのつくり方

アイデアのつくり方
アイデアのつくり方
  • 発売元: ティビーエス・ブリタニカ
  • 価格: ¥ 816
  • 発売日: 1988/03

★★★★★

 アイデアを作り出すための方法について書かれた、非常に薄い本。全部で100ページくらいで、しかも解説が1/4くらいあるので本編はもっと薄い。実質 60ページくらい。ビックリ。しかし内容的に薄いわけでは全くなく、むしろ無駄がそぎ落とされまくりエッセンスが凝縮された感じだ。「アイデアのヒント」と合わせてオススメ。

 この本のエッセンスの一つは「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という原理。人は、自ら勝手に「これはこれにしか使わない」と制約をつけてしまっている。この制約を外し、いかに異なるものの関連性を見つけ出せるか、ということだろう。

 もう一つのエッセンスは、アイデアを生み出す5つのステップについて。それは

  1. 資料収集
  2. 情報の咀嚼
  3. 寝かせる
  4. アイデアを思いつく
  5. アイデアを鍛える

 の5つ。アイデアの部品となるパーツ(情報)をできる限り集め、考え抜き、あとは一旦忘れて無意識に任せるというもの。

 「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」とは頭の片隅に留めておいてよいことだと思うし、5つのステップも知っておいて損はない。無意識に新しい組み合わせを思いつく過程には、睡眠中の脳の活動も関わっているのではないかと思った。オススメの★5つ。

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感想メモ:プロフェッショナルの条件

プロフェッショナルの条件—いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
プロフェッショナルの条件—いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2000/07

★★★★★

 ドラッカーの本は、読むときの自分のレベルによって印象が変わる。
昔はあまり心に響かなかったが、最近読むと「今ドラッカーが良いこと言った!」と思うようになってきた。

 本書はドラッカーの著作の総集編「はじめて読むドラッカー」シリーズ3部作の1冊目である(自己実現編]プロフェッショナルの条件、[マネジメント編]チェンジ・リ−ダーの条件、[社会編]イノベーターの条件)。

 本書は、個人が仕事をしていく上で、職業によらず「どう成果を上げるか」について書いているのだが、「自分の強みを知る」「時間を管理する」「重要なことに集中する」など、昨今のライフハック本に書かれていることは大概書かれていることに驚いた。

 社会人ならば読んでおいて損はないし、これから社会人になる学生も、目を通しておいて損はない。オススメ。★5つ。


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感想メモ:「残業ゼロ」の仕事力

「残業ゼロ」の仕事力
「残業ゼロ」の仕事力
  • 発売元: 日本能率協会マネジメント 出版情報事業
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/12/22

★★★★☆

 衝撃的なタイトルだが、トリンプを19期連続の増収増益に導いたという実績に裏打ちされている。以下のような内容だった。

  • 残業を前提条件とするから効率が下がる
  • 欧米に比べ日本のホワイトカラーの仕事の効率は低い
  • 効率を上げる余地は絶対にある!仕事のスピードは努力すれば必ず上がる
  • 自分でデッドラインを切ることでスピードを意識する
  • 「会社にとって正しいこと」を優先
  • まずやってみる、結果に修正をかけていく
  • 小さな失敗は問題としない。最後に成功すればいい
  • 良いことはためらいなくパクる
  • 出来た時間は自分の人生のために投資する
  • 仕事は結果を出すゲーム。のめりこまずに冷静に引いて見る

 単純作業以外の仕事の効率は、工夫次第で数倍以上にできる可能性があると思う。著者は奥さんがフランス人であるということも残業0という考え方に大きな影響を与えているようだが、日本は「長く働く=美徳」とする風潮が根強く、法律で休暇取得が義務づけられているヨーロッパとは背景が異なる。

 社長自らがこのパラダイム転換を果たそうとしても何年もかかるというのに、従業員が勝手にパラダイム転換を起こしても、「なんだアイツは」的な目で見られるリスクは高い。まずは少しでも効率を上げる余地がないか、自分のやり方を見直す機会とするのが良いだろう。


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感想メモ:頭のいい段取りの技術

頭のいい段取りの技術
頭のいい段取りの技術
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/12/20

★★★★☆

「段取りはサービス精神である」
「その根底にあるのは、絶対に成功させるという決意である」
なるほど。付け加えるなら「失敗を極度に嫌うプライド」か。

 ということで、常人にはマネできないほどの熱意で効率化を追求してきた著者が、効率化の精神やノウハウを紹介している。効率化のためのlifehack集として読むこともできるし、仕事やプライベートで的確に求められるアウトプットを出すヒント集としても読める。内容をざっと書くと以下のようになる。

  • ゴールを明確に設定する
  • 時間には余裕を持たせる
  • 文章やプレゼンではまずポイントを示す
  • トラブル回避のため事前の確認を徹底する
  • 複雑な工程は最も足が長いものを中心に据える(クリティカルパス)

 書かれている全てのことを実行するのは不可能だ(著者は家族旅行の下見に現地まで車で行ったとのこと)。従って、自分に合いそうなものをピックアップし、試してみることになる。ちなみに、私は「なるほど、試してみよう」と思うものが多かったので★4つ。

 ちなみに本書はdankogai氏が「1分で読了した」と言いつつ激賞している。買ってもらうためには褒めるのが最良の策なのはわかるが・・・


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感想メモ:「手帳ブログ」のススメ

「手帳ブログ」のススメ
「手帳ブログ」のススメ
  • 発売元: 翔泳社
  • 価格: ¥ 1,449
  • 発売日: 2006/04/20

★★★☆☆

「シゴタノ!」の大橋悦男夫さんの本。

 「ブログを書く」目的をまずは「自分のため」と設定し、自分の考えや試行の記録、あるいは考えを発展させるツールとしての、ブログの活用を勧めている。

 内容は、ブログを作成する手順から、飽きず挫折せずに続けていくための心構えや方法について。体験に基づくノウハウやアドバイスが書かれている。

 しかし、私の場合長年サイトを持っており、動機も既に「まずは自分のため」というところに落ち着いている。飽きずに挫折しないということも、なんとなく乗り越えて来ている。なので、新しい発見満載というよりはむしろ「やっぱそうだよねー」という確認が多かった。ということで、これからブログを始める人をメインの対象とした本である。

 ブログへの取り組み方に一つの正解があるわけではない。長くブログを続けているサイトほど、中の人に共通するスタンスが見えてくるが、基本的に自分のサイトで何をするかは自由である。参考にするものはしつつ、好きなようにやればいいのでは、と思う。★3つ。


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感想メモ:ウケる技術

ウケる技術
ウケる技術
  • 発売元: オーエス出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2003/07/19

★★★★☆

 読むだけでもおもしろいのだが、実践すると使えることに気付く、二度おいしい本。紹介されている6の戦略と38の技術を身に付けねば!などと身構える必要は全くなく、おもしろいと思ったところだけ記憶に留めれば良し。

 おもしろいことで評価が高い友人にこの本を貸したところ、「ガイジン化」(ギャグを放つときはガイジン風にテンションを高く保つ)に深く共感していたのが印象的だった。

 同じことを言ってもウケる人とウケない人がいるように、やはり「ギャグを言うぞ!」という気合いと勢いが重要だと深く信じ込むことこそが勢いを産むのだと、周りを見ていて思う。

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