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感想メモ:「知」の挑戦 本と新聞の大学 I ・II

姜尚中,一色清,依光隆明,杉田敦,加藤千洋,池内了
集英社 2013-02-15
¥ 777
姜尚中,一色清,中島岳志,落合恵子,浜矩子,福岡伸一
集英社 2013-02-15
¥ 798

★★★☆☆

各界の識者たちが、政治や社会、経済、科学など、
様々な分野について話す、連続講義の内容をまとめたもの。

I、IIがあるが、独立したトピックが集まっているので、
IIから読んでも大きな被害はない。

むしろ、IIの第10回のまとめから入って、
興味がありそうな話を読んでいく、
という形でも良いと思う。

個人的には、IIで語られていた、画家のフェルメールと、
顕微鏡を作ったレーウェンフックの関係についての仮説が
「へぇー」という感じだった。
読まないとわけわかりませんね。

この多様なトピック、全てに興味がある人は少ないと思うので、
興味がある部分を拾い読みする、という読み方でもよいのかな、
と思いました。

姜尚中,一色清,依光隆明,杉田敦,加藤千洋,池内了
集英社 2013-02-15
¥ 777
姜尚中,一色清,中島岳志,落合恵子,浜矩子,福岡伸一
集英社 2013-02-15
¥ 798

感想メモ:20歳の自分に受けさせたい文章講義

★★★★★

文章を書くことは、
他者を動かさんとする”力の行使”なのである。(p135)

メールやらブログやら書評やら、
色々なことを書いているが、
その全てに、確かに文章を書く目的がある。

そしてその力をうまく行使するのに必要なのは、
才能ではなく技術だ、と著者は言う。

頭の中の「ぐるぐる」を、
伝わる言葉に”翻訳”したものが文章なのである。(p31)

書こうとするな、”翻訳”せよ

文章を書くことに熟練した人でないと、
ついつい、書きたいことを書きたいように
書いてしまいがちだ。
しかしそれでは、読み手には伝わらない。

伝えるには、伝わるように書く必要がある
そこにも、技術が存在する。

書き手の側も聴覚的なリズムを気にする前に、
「視覚的リズム」を考えなければならない。(p82)

文体の妙、文章の個性、あるいは文章の面白さ。
これらを決めているのは、ひとえに構成である。
論理展開である。(p108)

読者はいつも「読まない」という最強のカードを手に、
文章と対峙しているのである。(p121)

ここ数年読んだ本の中で、
もっとも一番書き込んで読んだ本。
控えめに言っても、非常に参考になる本だった。

「文章を書く」ということをしている全ての人に、
オススメしたい本でした。★5つです!

感想メモ:「雲」の楽しみ方

ギャヴィン・プレイター=ピニー
河出書房新社 2007-07-18
¥ 2,520

★★★★☆

子供の頃、空を見上げるのは好きだった。
しばらく忘れていたが、最近思い出して
空を見上げるようになった。
そんなときにこんな本を見つけて、読んでみた。

  • 雲はどうやってできる?
  • 雨が降る雲と降らない雲の違いは?
  • 雨が降る雲はどう育っていく?
  • 雲を見て、雨が降るのを予想できる?
  • 前線ってなに?

こんな疑問に答えてくれる本。

著者はThe Cloud Appreciation Society
「雲を愛でる会」を主催している。
言葉通り、「雲を愛でる」人が参加する組織だ。

一年が経つ頃には、
二五カ国の一八○○人が会員になっていた。
それがみな、空に漂うもやもやとしたものを
愛でるためだけに結びついているのだ。(p8)

 

空気は塊として動き、
ちょうど海に暖流と寒流があるように、
冷たい気塊と暖かい気塊は想像するほど
混ざりあわないことがわかった。(p196)

これが温暖前線とか寒冷前線とか。

論文は地球全体ではなく
一国の温度上昇に関するものではあるが、
飛行機雲から生じる高い空の雲が
地球温暖化の大きな一因であることを示している…(p298)

私にとってはものすごく楽しい本だった。
これからは、雲を見ると一味違った
楽しみ方ができそう。楽しみだ。

空が好きな人は、ぜひ。

ギャヴィン・プレイター=ピニー
河出書房新社 2007-07-18
¥ 2,520

感想メモ:ユダヤ5000年の教え

★★★☆☆

「ユダヤ人」と言うと、世界を牛耳っているとか
優秀な人が多いとか、そんな印象。

しかし、ユダヤ人という単一民族がいるわけではなく、
「ユダヤ教を信じる人がユダヤ人」らしい。
実は、あなたも明日からユダヤ人になれるのだ。

ユダヤ人は生まれた瞬間からユダヤ人なのではなく、
環境、教育によってユダヤ人になる。
これがユダヤ人が世界一教育熱心だと
言われる理由でもあるのだろう。

この本は、そのユダヤ人の教育の
エッセンスについて書かれた本。
格言、金言集的な印象。

以下、メモした部分。

「ユダヤ人は、どうしてそんなによく質問するのだ?」
「どうして、質問してはいけないのだ?」
事実、ユダヤ人に質問すると、質問で返ってくる場合が多い。
ユダヤ人の特徴は…楽観的なことである。

神がつくられた世界を楽しまないのは、
神さまに対して失礼だというのである。
<目には目を、歯には歯を>

これは「目にモノ見せる」という意味ではなく、
補償が妥当であるべき、ということを説いた
言葉なのだそうだ。
例えば、目には頭を、歯にはアゴ全体の補償を
求めるべきではないということ。
知らなかった!

最後に。

賢人とは誰か?あらゆる人から学べる人。
強い人とは誰か?感情を抑えられる人。
豊かな人とは誰か?自分の持っているもので満ち足りている人。
人に愛される人とは誰か?あらゆる人をほめる人。

自分はどれにも当てはまらないような気がしてしまうが、
気にしないことにします。
オススメ度は★3つです。

参考:
「ユダヤ5000年の教え」ラビ・マーヴィン・トケイヤー – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:疲れが確実にとれる「眠り方」のコツ

疲れが確実にとれる「眠り方」のコツ (KAWADE夢文庫)
疲れが確実にとれる「眠り方」のコツ (KAWADE夢文庫)
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 570
  • 発売日: 2011/04/16

★★★☆☆

人生の1/3(1/4?)を寝て過ごす人間にとって、
睡眠は必要不可欠なもの。
日中の疲れから回復する絶対的な主力が睡眠なのだから、
睡眠について知っておくのはとっても大事。

この本は、睡眠についての幅広い知識が紹介されている。
その分、一般的に言われていることの確認が多い。

  • 睡眠不足は体にも脳にも悪い。メタボにもなりやすい
  • 寝だめより定期的な睡眠を取ること
  • 寝る前に運動や入浴で体温を上げると良い(2h前くらい)
  • 寝る前に光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制され寝にくい
  • 横になって目を閉じているだけでも、体も脳も休まる

一方、以下のようなことは知らなかった。

さまざまな研究の結果、低血圧と朝の目覚めの悪さは
直接的には関係がないことが明らかになっている。

交感神経と副交感神経のスイッチが
うまくいっていないのが原因で、血圧ではないのだそうだ。
安保徹氏によれば、低体温ということになる。

・時差ボケ対策

  • 渡航して現地の朝になったら無理にでも起きて
    できるだけ光をたっぷりと浴びるようにする
  • 現地が夜になったら、強い光を浴びないようにする
  • 朝食はけっして抜かない
  • 昼の仮眠は90~120分程度におさめる

質の良い睡眠を心がけ、幸せになりましょう。
オススメ度は★3つです。

感想メモ:平常心を鍛える

★★★☆☆

この本でいう「平常心」とは、
人前に立つとあがってしまうんです、
というレベルのものではなく、
震災などの惨事を体験したことで、
PTSDや自殺に至ってしまうのを防ぐ

というレベルのかなりハードな話。

著者は自衛隊のストレスコントロール教官。
今回の震災での、自衛隊の方々の活躍は目覚しい。
その一方で、その精神的なストレスも
恐ろしく過酷であるのも間違いない。
そうした状況、隊員の方々の心が「壊れない」
ようにメンタル面から支援するのが著者の役割とのこと。

さて、平和な一般人には全く馴染みがないが、
惨事による心のダメージの段階には
パターンがあるそうだ。

惨事そのものによるファーストショック、
その後時間を経てから現れるセカンドショック。
注意が必要なのは、実はセカンドショックの方らしい。

その出来事(惨事)がその人にとって悲惨なのかどうかは、
ファーストショックよりもむしろセカンドショックの大きさで
決まるといっていい。

セカンドショックは、もっと何かできたのではという
自責感、自信の低下、不安感。
PTSDやうつなどという形で現れる。
これを防ぐのが、情報と疲労のコントロール、感情の発散など。

惨事に遭わないに越したことはないが、
それは残念ながら選ぶことはできない。
となると、例え完全でなくとも、こうしたことを
知っておくことは必修科目なんじゃないかと感じた。

オススメ度は★3つです。
いつ何が起こるともわからない世界に生きる上では、
「なぜ私だけが苦しむのか」と合わせて一読をオススメします。

感想メモ:イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭
イノセント・ゲリラの祝祭
    著者: 海堂 尊

  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/11/07

★★★☆☆

チーム・バチスタの栄光」などの海堂尊氏の作品。

フィクションでありながら、
現実の医療問題を取り上げているのが
「バチスタ」の特徴だった。
それこそが、死因の特定についての、
現行制度の問題提起と代替制度の提案だった。

海堂氏は、ブルーバックスの「死因不明社会」という本で、
科学ジャーナリスト賞を受賞している。
そこでは、同じ問題について、法制度などをより広い範囲で
カバーしたものとなっている。

本作は、その内容を「バチスタ」の舞台上で表現したもので、
日本での解剖率の低さ、地域による医療格差、
現状に即していない法制度の問題点などが、
読んでいくだけで理解できるようになっている。

だからこそ、主人公は「バチスタ」と同じく、
田口センセイと白鳥のコンビなのだろう。

海堂氏の作品が好きな人なら間違いなく楽しめるし、
現在の医療制度についての勉強にもなる、良い本でした。
オススメ度は★4つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

社会人になるときに読むべき本10冊

「社会人になるにあたって、知っておいた方が良いこと」
はいろいろあるものだ。

仕事を始めると、学生の頃と比べて自由時間が格段に減る。
体当たりで学ぶのも新人らしくて良いのだが、
人生は時間でできているのだから、何よりも大事。

  • 知っておいた方が良いこと
  • 知らないと困ること

どちらも、本から学べることは多い。

社会人に生活も10年を超え、今思えば
「これをもっと早く知っていたら….」
と思われる本を、厳選して10冊ピックアップしてみた。

こういうことを教えてくれる先輩がいるといいのだが、
そういう先輩がいる確率は、それほど高くないみたいなので。

ちなみに、これ系の記事としては
新社会人が読んどけと思う本のリスト – I 慣性という名の惰性 I
が有名。あ、もうかなり前になるなぁ…

で、ワタシ版ということになるのだけど、
やはり好き嫌いはあるもの。かなり違うもんですなと。

資料作成/論理思考はこれが基本

1.

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,940
  • 発売日: 1999/03

感想メモ:考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

資料作成はこれだけでOKでしょう。
厚い本なので、実際に資料を作るときに参考にして、
何回でも読もう。机に置いておくといいですね。

ロジカルシンキングとかは、
大体これが種本ですな。

アイデア出し、企画、まとめ、なんでも使える万能ツール マインドマップ

2.

ザ・マインドマップ
ザ・マインドマップ
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2005/11/03

感想メモ:ザ・マインドマップ

思考を促進するツール、だろうか。
とりあえず読んでみて、試しに色々と
描いてみるとよいでしょう。
ルールがいくつかありますが、あまり硬く
考え過ぎない方が良いと思います。

情報の構造の視覚化という意味では、
ゆるいピラミッドルールと
言えるかもしれないですな。

マインドマップ、受験勉強のときに知っていたら、
かなり効率化が上がったんじゃないかなと思うんですよね。
資格試験を受けるときとかにも、お役立ちなはず。

見る人のことを考えたプレゼンを学ぶ2冊

3.

マッキンゼー流図解の技術
マッキンゼー流図解の技術
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2004/08/20

感想メモ:マッキンゼー流図解の技術

4.

プレゼンテーション Zen
プレゼンテーション Zen
  • 発売元: ピアソンエデュケーション
  • 価格: ¥ 2,415
  • 発売日: 2009/09/07

感想メモ:プレゼンテーション Zen

理系なら(本当はそれ以外の人も)、
適切なグラフを用いた、プレゼン資料を作ろう。
時系列を示すなら折れ線、
割合を示すならパイチャート、など。

プレゼンテーションZENは、
印象的なカッコいいプレゼンを学べる。
MITメディアラボ石井教授のプレゼンは、
まさにこの本の手法だと思います。
MIT教授 石井裕氏による基調講演

情報詰め込みすぎの、字が小さいスライドは、
ラリホーでしかない。いや、ラリホーマか。
(どっちでもいい)

他人とうまく付き合うために読んでおくべき2冊

4.

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
  • 発売元: 誠信書房
  • 価格: ¥ 2,940
  • 発売日: 2007/09/14

感想メモ:影響力の武器

5.

自分の小さな「箱」から脱出する方法
自分の小さな「箱」から脱出する方法
  • 発売元: 大和書房
  • スタジオ: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/10/19

感想メモ:自分の小さな「箱」から脱出する方法

共に鉄板。それも、とても硬い。
影響力の武器」の6つのパターンは、
ぜひとも知っておくべき。
仕事、プライベート、あらゆる人間関係で
活用する機会があるはず。

つまるところ、仕事は一人ではできない。
頭のキレも確かに大事だが、
仕事をする上で最も大事なのは、実は人間性。
「箱」は人間力を高める本。

余裕があれば、
報酬主義をこえて
も加えたい。

人生・価値観を変える2冊

6.

君と会えたから・・・
君と会えたから・・・
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,428
  • 発売日: 2006/07/10

感想メモ:君と会えたから・・・

7.

上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/02/18

感想メモ:上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

喜多川泰さんの本を読んだことがない人は、
ぜひ読んでみることをオススメします。
まずはこの2冊をどうぞ。

脳の仕組みを理解し、習慣化を助けてくれる2冊

8.

脳が教える! 1つの習慣
脳が教える! 1つの習慣
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/07/05

感想メモ:脳が教える! 1つの習慣

9.

ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2010/06/24

感想メモ:ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

人間は感情があるけれども、動物でもある。
脳の仕組みを知っておくことは、
自分をうまく操縦するための必修科目、と思う。

3:1の法則」は、いわゆるプラス思考について、
スピリチュアルな根性論ではなく、
学問的に研究した結果が書かれている。
自分の感情をコントロールするやり方も書かれている。
人生を好転させる「新・陽転思考」」もオススメ。

あと1冊かー。じゃあこれかな。
10.

ウケる技術
ウケる技術
  • 発売元: オーエス出版社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2003/07/19

感想メモ:ウケる技術

キラリと光る発言ができるようになりたいものです。
勢いが大事ですよ。

あ。数え直してみたら、11冊ある!
ヒィー!!

あ。4が二つある。


と厳選されたオススメの本たちを紹介してきた。
しかし、何よりも大事なことがあって。

それは「行動すること」

前もって脳内シミュレーションもするのも大事だが、
仕事は、感情もパラメータとして入るので、
シミュレーション通りにいかないことが多いはず。

ものすごい天才なら話は別だが、
凡人はtry and errorを繰り返しすことが、
何よりも大事。

この文章を読んで、そうかなと思うだけでなく、
試しに1冊でも読んでみる。
そして、自分で判断する。
その繰り返しが経験値を高め、
レベルアップにつながるのでしょう。

というわけで、本館の方に書いたエントリーの焼き直しなのだが、
本の話なのだから、こちらの別館にまとめた方がよかろうということで、
ちょっと直して再アップ。

この激動の時代に社会人を迎える皆さん、
がんばってください。
何かの助けになれば幸いでござる。

関連エントリー:

感想メモ:環境問題はなぜウソがまかり通るのか2

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)
環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks)
  • 著者: 武田 邦彦
  • 発売元: 洋泉社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2007/09/12

★★★★☆

京都議定書の二酸化炭素削減目標は、
本のソムリエさんの言う通り、
実は政治的な側面が強い。
【本ナビ】「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」武田 邦彦

そして、日本はこの駆け引きに、
無類の弱さを見せてしまった。

日本は1990年比で、CO2排出量を
6%マイナスするという約束をした。
しかし日本は既に省エネの優等生なので、
GDPあたりで見れば、CO2排出量は
他の先進国の半分以下だ。
(参考:世界のエネルギーCO2排出量(2008年)

従って、巨額の排出権を購入して
目標を達成したところで、
CO2排出に対する寄与はとても小さい。

何のために、何兆円という税金を使うのだろう?
もっと他に大事な使い道があるはずと思う。
震災後の今という時期なら、なおさらだ。

他の話題は、前作に引き続き
ペットボトルなどのリサイクル、
バイオ燃料などについて。

環境問題というと、かけがえのない地球だから、
反論は許されない、という風潮があるのは確か。
日本人はまじめなので、ついがんばってやってしまう。

しかし、そういったがんばりさえも、
懐に入れようとする人もいるのだ。
やはり、知識は必要。
オススメ度は★4つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru