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感想メモ:ちょっとした習慣であなたの人生は変わる

ちょっとした習慣であなたの人生は変わる ―思いのままに望みが叶い、最高の自分を手に入れる!―
ちょっとした習慣であなたの人生は変わる ―思いのままに望みが叶い、最高の自分を手に入れる!―
  • 発売元: フォレスト出版
  • 著者: 佐藤 富雄
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2006/07/21

★★★★☆

「習慣を変えれば人生が変わる」

確かに、その通りだろう。
毎日の積み重ねというのは、それほどに大きい。
しかし、習慣を変えるには、どんなことをすれば良いのだろう?
気をつけるべきことは?

この本では、いざ習慣を変えよう、と思い立った時に、
ヒントになるような話が書かれている。

習慣と言っても、いい習慣を身に付けなければしょうがない。

気持ちのいい習慣、没頭できる習慣は、脳にとっても「いい習慣」である。
(中略)
続いて、とくに何も感じない退屈な習慣は「よくない習慣」である。

なんとなく思いついてしまう、罪悪感を感じる習慣…
ダラダラしたネットサーフィンのことか!?
気をつけましょう。

そして、どんな習慣をつければいいのだろうか?

次の3つの習慣を見直すだけである。
1. 口ぐせ(言葉の習慣)
2. 遊び(感動の習慣)
3. エクササイズとサプリメント(カラダの習慣)

他は後述するので、3. のサプリメントについて触れておくと、
ビタミンE+C、コエンザイムQ10がオススメだそうです。

次に、「口ぐせ」について。
「口にすることがその人を形づくる」ということは、
他の人も言っているところだ。
例えば中村天風氏、斎藤一人氏、他にも挙げればキリがない。

そして、脳はクセがあって、
口にした内容を正確には理解してくれないのだ。

つまり、あなたが誰かのことを口汚くののしるほど、
古い脳は「自分が攻撃された」と勘違いしてしまう。

なので、口にすることについては、次のことを気をつけよう。

  • 誰のことであれ悪口は言わない(脳は人称を理解しない)
  • 「いつか」ではなく現在形にする(脳は想像と事実を理解しない)
  • 何もしたいのか具体的に想像する(数値目標はまったく理解できない)

次に遊びの習慣について。

どんな年齢になっても、脳に「刺激」を与えてやれば、
新生ニューロンはどんどん増えていくのである。
その「刺激」こそが「感動」なのだ。

同じことばかり繰り返す毎日では、感動がなくなってしまう。
他の本では、例えば毎日の通勤/通学ルートで、
いつもと一本違う道を通ってみる、ということが書かれていた。
その程度でも良いのだ。

これをスタートするのは、他のどんな日よりも「今日」であるべきだ。
明日でも来週でも来月でもなく、「今日」から始める。

大事なのは、実行してみること。
これに尽きる。

いくらよい知識を身につけても、
実行しなければ何の意味もない。
そして、何かを始めるということが「予定外報酬」となり、
脳に感動を与えてくれるのだ。

今まで読んできた脳や習慣の本を振り返る、よい機会だった。
オススメ度は★4つです。
さっそく、意識的に新しい行動をしてみるようにしよう。
今日からね!

習慣や口ぐせについては、以下の本もオススメです。

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感想メモ:天職の作法

天職の作法
天職の作法
  • 著者: 小阪 裕司
  • 発売元: 大和書房
  • 発売日: 2004/05/29

★★★★★

好きなことを仕事にするべきなのか?

どう考えればいいんだろう?
そういったモヤモヤした考えが、整理されていく本だった。

好きなことも好きじゃないことも、
どっちみち食っていくには苦労もある、創意工夫も必要なのだから。
じゃあ「好きなこと」のほうがずっといいじゃないの、ということです。

一方で、じゃあ好きなことを仕事にすれば天職?
というような単純な話でもないようだ。

人は常に、自分を開花させるエネルギーとともにある。
そしてそのエネルギーとともに、開花の道を歩くことが、
天職を生きるということなのです。
(中略)
そういう意味では、天職は「いく」ものなのです。

自分の才能を発揮できる状態を「天職」
そこに至るためのプロセスを「天職を生きる」という言葉で
表しているのかな。

メンターという言葉も、ビジネス本とか読むとよく聞かれる。
しかし、メンターってどこにいるの?どうやって出会うの?
とか思っていたら、次のようなことが書かれていた。

こういう話を聞くと、多くの人がメンターを探し始めるのですが、
メンターというのは探すものじゃないということです。
メンターというのは引き寄せるんです。引き寄せるものなんです。

結局、自分がそう感じられていれば、誰がなんと言おうとそれは天職だし、
逆に自分がそう感じられなければ、それは天職ではない。

自分はこうする、と決めて、その責任を引き受ける覚悟と納得感を
持てているかどうかなのだろう。
「やらされている」のではなく「選んでやっている」こと。
これが私なりの解釈。

まとめると、自分の内からの声に耳を傾け、ノックされる音を聞く。
そして才能の開花の道を歩くことで、人や機会を引き寄せる。
それが「天職を歩く」ということ。

小阪裕司氏といえば、ワクワク系マーケティング。
商売にフォーカスした本が多いが、
職業、生き方といった部分を語るこの本もとてもおもしろかった。
オススメ度は★5つです!

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感想メモ:人生改造宣言

人生改造宣言―成功するためのセルフコーチングプログラム
人生改造宣言―成功するためのセルフコーチングプログラム
  • 発売元: 税務経理協会
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2004/06/11

★★★★☆

コーチングというと、仕事について上司が部下にするものかなーと思っていた。
しかし、すごいコーチであるところのこの本の著者は、
「ライフコーチ」という人生全般のコーチングをする人だった。
当然、内容は仕事だけでなく、プライベートに関するものも守備範囲だ。

精神を健やかに保つことで、エネルギーを増やし、浪費を防ぐ。
混乱を避け、行動はシンプルに。
お金の流れをチェックし、無駄な支出をなくす。
時間の使い方をチェック、自分のための時間を確保する。
好きなことをする。

どれも他の本で読んだ内容が、ぎっしりと詰め込まれているような本。
これらがしっかりと実行できたら、人生が変わらない訳がないと思える。

お金について、人間関係について、時間について。
あらたまって教えてもらう機会は、なかなかないものばかり。
それだけに、人生の早い時期に読む価値がある本。
早すぎると、逆にありがたみがわからないかもしれないが、
知っているだけでも、随分違うだろう。

コーチングは、エネルギーを無駄に消費するものごとを取り除き、
あなたにエネルギーを与えてくれるものを取り入れる方法を教えます。
本気で成功したいと思うなら、
まず我慢していることすべてを廃除することから始めましょう。
しかたないと思っていること、耐えていること、
そういったささいないらだちの種をなくしてしまうのです。

いらだちは、エネルギーを無駄に使っているということ。
耳が痛い…

上手に人に任せる秘訣は三つあります。
最初に、時間とエネルギーを必要なだけ投資して、
仕事を任せる相手をしっかりと指導すること。
上手に委任するための二番目の秘訣は、仕事をまるごと任せるということです。
三番目の秘訣は、報告か記録のシステムをつくることです。

ところが、普通の人は、一番目を怠り、その結果二番目ができず、
そして三番目もないので監視に余分な手間がかかる。

自分がしていることを、なぜしているのか、しばらく考えてみてください。
それが最終結果だから?それとも、それをするのが純粋に喜びだから?
自分が楽しめることだけをしていられるように、人生を設計してください。
それが究極の成功なのです。

ガマンするっていうのは、別にえらいことではないんだ。
日本人はガマンが美徳で、自分がしているのだから他人にも強いる、
という良くない文化がある。
こういう考え方がスタンダードになるには、しばらくかかるだろう、
というかスタンダードになる日は来ないかも…。

オススメ度は★4つです。良い本でした。

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感想メモ:TREASURE トレジャー

TREASURE  トレジャー
TREASURE  トレジャー
  • 発売元: 飛鳥新社
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2010/07/24

★★★★★

著者は、「オレンジレッスン。」などの犬飼ターボ氏。
この本も同じく小説形式で、居酒屋チェーンの企業に務めていた主人公が、
メンターの教えを受けながら、独立して自分のお店を持つというストーリー。

こういうお話には、よく信頼できるメンターが現れる。
しかし、そんなにメンターというような人ってどこにいるんだろう?
メンターこないかなー、と出てくるのを待つのは、
空から少女が降ってきたり、引き出しから未来型ハイテクネコ型ロボットが
出てくるのを待つようなものではなかろうか(言い過ぎ)。

要するに、行動することだろう。
怖くても、めんどくさくても、行動することだろう。
私が読んだメッセージはこういうことだった。
あとはブレない理念を持つこと。

久しぶりに引き込まれる本でした。
オススメ度は★5つです。おもしろかった!
同じ形式では、福島正伸氏の「リーダーになる人の たった1つの習慣」、
成功者の告白
もオススメ。

著書犬飼ターボ公式HPでは、主人公のモデル小林さんと、
著者の犬飼氏の対談の映像が見られる。
こちらもオススメ。

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感想メモ:オレンジレッスン。

オレンジレッスン。―あなたはどんどん幸せに成功する!
オレンジレッスン。―あなたはどんどん幸せに成功する!
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2006/10
  • 売上ランキング: 123708

★★★★☆

 物語形式で、幸せになる心の持ち方、考え方について説明している本。
形式としては「 「福」に憑かれた男」「上京物語」と似ている。
が、こちらの方が自分の心のあり方に重点が置かれている

 この本における特徴的な考え方は、
男性的:与えるエネルギー:マーズ

女性的:受け入れるエネルギー:ヴィーナス
両者のバランスが必要と説くところ。

バランスが崩れマーズが強くなりすぎると、
自分にも他人にも厳しさを押し付け、
女性的な感受性を失う「がまん」になってしまう。

ヴィーナスが強くなりすぎると、人に頼りがちで相手に依存してしまい、
自分で何かを実現する力を失ってしまう「くっつき」になる、
という分類はおもしろい。

 他には
「今感謝できることはなんだろう?」
「将来の成功のために、この経験から何を学ぶことができるだろうか?」
と自分に質問するということが出てくるが、
実践すれば良い習慣になるだろうと感じた。

 「大好きなことをしてお金持ちになる」ともジャンルは似ているが、
この「オレンジレッスン」の方が自らの内面の問題点を洗い出し
バランスを取ることに重点を置いている。
ストーリーのある読み物としてもおもしろく読めた。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:未来は、えらべる!

未来は、えらべる! バシャール 本田健
未来は、えらべる! バシャール 本田健
  • 発売元: ヴォイス
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/03/25

★★★★☆

「ワクワクすることをして生きる。」
確かにできればいいけど、そんなこと言われてもねぇ・・・
と感じてしまう我々の疑問を、本田健氏が代表してバシャールに質問している。

ちなみに二人は、16年前に、本田健氏がバシャールの考え方に触れて
衝撃を受けた、という関係なのだそうだ。

「その瞬間その瞬間において、自分の選べる選択肢の中で、
一番ワクワクするものを選んで下さい」と言っているのです。

そして、ワクワクすることを選ぶのには勇気がいるのでは、
という質問に、バシャールは「勇気は要らない」という。

観念を変えるためには、勇気がいるかもしれませんが、
「これが真実だ」とすでに思っていることを行動に移すのに、勇気はいりません。
ですから、「勇気が必要だ」と感じているうちは、その人は、
その行動を起こすのに必要な考え方をまだ信じていない、
ということになります。
勇気は「進んで行動を起こそう」という「気持ち」にはさせてくれます。
しかし、実際に行動を起こす原動力になっているのは、「確信」です。
ただ、このふたつが非常に短い時間に起きるので、本人は
「自分は勇気を奮いたたせて行動した」と感じるかもしれません。

できるとわかっていることをするのに勇気なんか要らないでしょ?
ということらしい。そして、勇気が必要だと感じている時点では、
その行動を起こすべきではないと。
なぜなら、それは自分ができると確信できていないということだから。

起きたこと自体には意味はありません。
「起きたことにどんな意味を持たせるか」によって、
その出来事から受け取るものが決まるのです。

これはその通り。
マイナスに取ろうと思えば、いくらでも取ることができる。
ポジティブについては、以下の本がオススメ。
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

集中して、忘れる。これが実現化の方法です。
自動的に、努力することなしに、毎瞬、毎日、こうすればいいのです。

潜在意識の活用の話だと思われる。

バシャール?宇宙人って?
と思ってしまうのはわかるが、宇宙人が言うことはすべてがいかがわしい、
ということでもない。読んでみて、自分の判断でよいと思ったところを
取り入れていけばいいじゃないか、というのが私の感想。

ワクワクを基準に考える、というのは、
我慢を美徳とする日本人は、触れておいて損はない考え方。
オススメ度は★4つです。おもしろかったです。

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感想メモ:夢をかなえるゾウ

夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ
  • 発売元: 飛鳥新社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/08/11
  • 売上ランキング: 280

★★★★☆

ビジネス書や自己啓発書。
読んだ直後はその気になっていても、
時間が経つにつれそれまでの日常に収束していく。
読んだ内容を習慣にまで取り込むことができる人は、
おそらく10%にも満たないのではないだろうか。

本書も自己啓発書という位置づけになるが、
この問題を乗り越えるのかに工夫がなされている。

一つは、著者が「ウケる技術」の水野敬也氏なだけあり、
笑いを盛り込んであること。
物語形式でスイスイ読んでいけるように書かれている。
教訓めいたことでも読みやすいし、何度も開きやすい本である、
というのは良いことだ。

巻末に大事な言葉がピックアップされていて、
読後に読み返すと思い出されて良い作り。
そこからいくつか取り上げてみる。

偉大な仕事をする人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て生きてんねんで。
せやからその分、でっかいお金、流れてくんねん。お金だけやない。
人から愛されたり、幸せで満たされたり、もういっぱいいいもんが流れてくんねん。
これからはな、毎日寝る前に、自分がその日頑張れたこと思い出して
『ようやった』ってホメや。そうやってな、頑張ったり成長する事が
『楽しい』ことなんや、て自分に教えたるんや。
人間ちゅうのは不思議な生き物でな。
自分にとってどうでもええ人には気い遣いよるくせに、
一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人、
つまり、自分にとって一番大事な人を一番ぞんざいに扱うんや。
たとえば……親や
自分の『これや!』て思える仕事見つけるまで、
もう他のもんかなぐり捨ててでも、探し続けなあかんねん。
収入が不安定とか、恋人や親が反対するとか、そんな悠長なこと
言ってる場合ちゃうで。仕事まちがえたら、
それこそ一生棒に振ることになるんやで。

もう一つは「本を読んでも変われないのはなぜか」という問題に
正面から取り組んでいること。

みんな知ってんねん。やりたいことやって後悔せんような人生送ったほうが
幸せになれるてな。でもやらへんねん。何でや?それは、今の自分と同じこと
考えてるからや。収入。世間体。不安。同じやで。みんなを縛ってる鎖なんて
みんな同じなんや。
確かに、なかなか自分の才能は見い出されんかもしれへん。
けどな、それでも可能性を感じるところにどんどん応募したらええねん。
そこでもし才能認められたら、人生なんてあっちゅう間に変わってまうで。
自分の中に足りんと感じているとがあって、そこを何かで埋めようとするんやのうて、
自分は十分に満たされている、自分は幸せやから、他人の中に足りないことを見つけ、
そこに愛を注いでやる。この状態になってこそ、自分が欲しいと思ってた、
お金や名声、それらのすべてが自然な形で手に入るんや。

自己啓発書のまとめといった本だと考えるとよいだろう。
他の本を読んでいる場合は復習になるし、
読んでいない場合も、こういう考え方があるのかと知識になるはず。

最初にも書いた通り、なぜ自己啓発書を読んでも成功しないのか、
ということについてもつっこんで書かれていて、特に興味深かった。
結局、何を読んでも、行動に移せないとダメだということですね。

興味を持った人はぜひ。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:アルケミスト

アルケミスト (海外シリーズ)
アルケミスト (海外シリーズ)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2001/12

★★★☆☆

人生や運命、夢といったテーマについて、
童話風のストーリーで描かれている。

物語形式には、説明的に書かれているよりも
記憶に残りやすいという利点がある。
「もしドラ」も喜多川泰さんの一連の作品もこの形式。

というように、いわゆる自己啓発的な内容をストーリーに乗せるのは
最近の流れだが、この本は1988年にブラジルで発刊されたもので、
そういった流れの源流といったポジション。

では、なぜ人は自分の夢に立ち向かわないのでしょうか?

それには4つのハードルがあると著者は言う。
これらのことを、抽象的に語ったのがこの本だ。

それはこの世には、誰もが理解する一つのことばがあるということだった。
(中略)
それは熱中するということばであり、愛と目的をもってものごとを
達成するということばであり、信じていることや、望んでいることを
追求するということばでもあった。

喜多川泰さんの「上京物語」にオススメの本として
書かれていたので読んでみたわけだが、
途中からかなり遠い世界に話が進んでしまい、
私にはついていけなかくなってしまった。

メッセージとしては理解できるし、共感できる。
しかしもう少し近い世界の話である方が
私には理解しやすい、ということだろう。

同カテゴリーの本としては、
「賢者の書」「君と会えたから…」「地上最強の商人」を勧めます。
オススメ度は★3つです。
名著として読んでおくとよいでしょう。

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感想メモ:心晴日和

心晴日和
心晴日和
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2010/02/25

★★★★☆

「手紙屋」「君と会えたから…」の喜多川泰氏。
得意の、小説での自己啓発書という形式。
分量は多くないが、小説としてもしっかり読める。

ビジネス書や自己啓発書は、読み終わると
なんとなく良いことを知った気分になる。
しかし、実際の生活に活かされなければ意味はない。

本書は、主人公の女の子が人生の知恵を学び、
その人生が少しずつ変わっていく様子を描いている。
いわば、知識を実践するシミュレーションだ。
しかも、ストーリー形式なので、記憶にも残りやすい。

こういった自己啓発書を読んでいると、湧いてくる疑問がある。
それは、個々人の「適性」というものに対してどう考えるか、だ。

自己啓発書等でよく書かれるのは、目の前のことには
一生懸命取り組むことで、道が開けるということ。
しかし一方で、自分の強み・才能を活かすことが、
自分を最も輝かせる方法だという考え方もある。

例えば、イチローが卓球に野球と同じ努力を注ぎ込んでも、
野球ほど秀でることはできなかったかもしれない。
そんなイチローが、卓球部に入ってしまったとき、
一体どうするべきなのだろう?
目の前の卓球というものに真摯に取り組むべきなのだろうか。
それとも、野球という強みを活かせるフィールドに素早く移るべきなのだろうか。

本書の中でも、一つの答えは出ている。
それがどういうものかは自分で確認して欲しい。

以下、メモした部分。

お前さんに自信をなくさせたのは、他の誰でもない。
お前さん自身なんじゃよ。
だからまずは、『言葉』を変えなきゃならない。
それは、誰かから認められること、
そして、誰かから感謝されること。
この二つじゃ。

本書を読んで連想したのは、チギレグモノ、ソラノシタだった。
同じような爽やかな読了感。
問題は、自分の人生にどう活かすか、だ。

オススメ度は★5つ寄りの4つです。
さすが喜多川さん、良い本でした。

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感想メモ:賢者の書

賢者の書
賢者の書
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2005/01/31

★★★★☆

「手紙屋」「上京物語」「君と会えたから・・・」の喜多川泰氏のデビュー作。
他の本と同様、ストーリー形式の自己啓発書。

喜多川氏の本は、他の本を何冊か読んでからこの本を読んだ。
そのため、やや完成度が低いように感じてしまった。
まぁ、後の本が良すぎたので期待値が高過ぎたのだろう。

内容としては、世の中にある自己啓発の本のエッセンスを
ちりばめたような形になっている。
確かにこの内容を守って生活していければ、
人生は変わっていくだろうという気がする。

一方で、章立てになっており、それぞれの章の内容の関連が少ないため、
今一つ頭に残らない感じもあった。
登場人物が多くなると覚えていられなくなるという、
記憶力の問題だろうか。

とはいえ、内容として良い本であることに変わりはなし。
オススメ度は★4つです。

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