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感想メモ:部下を定時に帰す仕事術

部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
  • 発売元: WAVE出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/02/17

★★★☆☆

奥さんが病気で入退院を繰り返し、自閉症の長男を持つ。
6時退社で育児、家事、看病をこなさざるを得ない。

そんな中、仕事も家事も、効率的に、かつ密度を高めて行い、
東レの役員にまでなった著者の佐々木氏。
その仕事術と考え方が紹介されている。

仕事はほどほどに、というようなワーク・ライフ・バランスではなく、
仕事も家庭もどちらも考え抜いてマネジメントするには、
効率だけではなく、戦略的に、広角的に行う
「ワーク・ライフ・マネジメント」なのだそうだ。

要は、「すぐ仕事にかかるな。最短距離でゴールにたどりつくために、
もっと頭を使え、考え抜け」ということです。

最近とてもこれを感じる。
PCのモニタは脳に対してとても強い刺激なので、
方針を考えることなく作業をしてしまい、あとで思えば無駄だった、
というようなことが起きる。
考えてからやった方が、結果的に早く済む。

真に使える時間は30%と見積もらなくてはなりません。

邪魔が入ることを考えろということですな。
集中できる環境を確保できるのであれば、もっと多めに見積もれる。

会社の仕事は同じことの繰り返しであり、自分の出す知恵などたかが知れています。
先輩ほ優れた作品展を読み、あるいはそのことをよく知っている人に訊き、
その優れた部分を学んで応用したらいいのです。

必要がないのに、過去のフォルダを全部あさってみるという人は少ないだろう。
しかしそれが後のためになるということ。
一見遠回りに見えるが、未来への近道なのだろう。

内容としては、他の仕事術の本と重なる部分も多い。
オススメ度は★3つです。参考になりました。

☆マネしようと思ったところ
メールフォルダの命名法
→よく使うものは頭に英字など付けて上に来るように

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感想メモ:デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座

デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2008/10/09

★★★☆☆

デューデリジェンス(企業精査)と、バリュエーション(企業価値評価)からなる。
9つの視点とは、以下のもの。

社会動向、マクロ経済、資本市場
市場構造、収益構造(P/L)、資本価値(B/S)
競争構造、事業構造、資本政策

覚え切れなさそうだが、それぞれの視点について1社ずつ、
計9社の分析が紹介されている。
まぁ、それでも覚え切れない気がするが。

また、その分析の間にキャッシュフローやB/S、P/Lなどの
見方についても書かれているので、勉強したことがある人は
復習がてら、ない人も知識として読める。

P/Lの順序が分配を受ける順番を表している

仕入れ先、従業員、債権者、税金、役員、株主、ということ。
また、プロは、P/L、B/Sではなくキャッシュフローを重視するそうだ。

多くの人は、財務分析というと、P/Lを見て、次にB/Sを見て、
時間があまったらC/Fを見る、という感じではないか。
ところが企業分析のプロは全く逆の順序で分析する。

つまり企業にとって大事なのは、
利益と資産のバランスであり、
少ない資産でたくさん利益を出している企業が、
結果としてたくさんのキャッシュを稼ぐことになるのだ。

このように、企業の栄枯盛衰をキャッシュフローマトリクスで見ると、
右下の投資期から始まって、ぐるっと反時計回りに進み、
左下よ破綻期で終わるということになるのである。

利益は会計というルールに基づいた評価で、
キャッシュフローは事実だということらしい。

というように、知っている起業に対する
プロによる分析のやり方を見るのはおもしろい。
勉強になりました。オススメ度は★3つです。

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感想メモ:白いネコは何をくれた?

白いネコは何をくれた?
白いネコは何をくれた?
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/10/21

★★★★☆

マーケティングの手法として「戦略BASiCS」という考え方について説明している本。
ただし、一般的なビジネス本ではなく、ストーリー形式で書かれているのが特徴。
この点「ザ・ゴール」「リーダーになる人の たった1つの習慣
「福」に憑かれた男」などと似ている。

復習がてら「戦略BASiCS」についてメモしておく。

1 Battlefield:戦場

  • どこで、誰と戦っているのか?
  • 戦場と競合の定義
  • どこで、と誰と、はセットで考える
  • 以下の全てはその戦場の競合との比較において考える

2 Asset:独自資産

  • 自分らしさとは何?
  • 自分は何を持っているのか?
  • DNAは過去の中にある
  • →キャリア自分史を作る(仕事内容、感想)
  • →意味付け:何を学んだ、活用できる?適性?どんなとき力を発揮できた?
  • 個人の経験は独自資産
  • 独自資産は強み、差別化の原泉
  • ハード資産とソフト資産
  • 規模はハードな独自資産
  • 人、文化はソフト資産

3 Strength:強み・差別化

  • 独自資産が生み出す強みを活かして戦う
  • 強みは弱み、弱みは強み
  • 3つの軸
     1手軽軸 早い、安い、便利
     2商品 品質→高価格
     3密着軸 個々の顧客に密着
  • 簡単にマネされるのは独自資産に立脚していないから

4 Customer:顧客

  • 年齢、性別よりも求める価値=ニーズで分類する
  • 顧客を絞れば戦場、競合が決まる
  • 自分の強みを重視してくれる顧客を選ぶ

5 Selling message:メッセージ

  • 何をどう伝えるか
  • 広告、商品、価格、POP…
  • 顧客の目に触れるものは全てメッセージ
  • 自分は誰だと世の中に宣言するのか?

付録で、主人公が行った自分の棚卸ワークを体験することができる。
定期的に自分を見直すという作業は、普通に暮らしているとなかなかできない。
だからこそ、必要なことなのだろうと感じた。
オススメ度は★4つです。良い本でした。

ちなみにこの本は、「あなたは“今日と同じ明日”で満足ですか?」の川井さんのオススメでした。
ありがとうございます。

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感想メモ:口ベタなあなたを救う しゃべる名刺

口ベタなあなたを救う しゃべる名刺
口ベタなあなたを救う しゃべる名刺
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/12/20

★★★★☆

タイトルから、名刺の作り方が書いてあるんだろうなー
と思って読んでみたところ、それ以上の内容含まれていた。
名刺にしゃべらせるということは、読んだ相手の心を
つかむことができる中身を考えなくてはいけないからだ。

自分は何ができるのか?強みは何か?
どんな人を顧客にしたいのか?
こういったことを知るには、まず自分が何者なのかを
知らなくてはならない。

自分の過去や家族などを見つめ直すというプロセスを踏むのは、
白いネコは何をくれた?」の手法とよく似ている。
自分が勝負すべき戦場はどこなのか、
自分は何を持っているのか、強みは何なのかを
考えた上で、顧客を考えるという流れは、
マーケティングのあるべき姿なのかもしれない。

もう一点おもしろかったのは、著者の辿ってきた道筋。
勤めていた会社を30後半で辞め、何もないままに独立するに至り、
試行錯誤の末にたどり着いたのが、この「しゃべる名刺」なのだという。
なぜそういったリスキーな道を進んだのかは、読んでみて欲しい。

自分が使っている名刺が、いかに何も考えていない適当なものかが良くわかった。
遊びでプライベートの名刺も作ってみようかな、とか思った。
オススメ度は★4つです。おもしろい本でした。

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感想メモ:仕事の哲学

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/08/01

★★★★☆

もしドラで妙なブームになっているドラッガー先生。
以前から有名だったわけだが、裾野が広がった今日この頃。
この本は、1ページに3~5行ずつドラッガー先生の言葉が紹介されている。
字数的にはかなり少ないので、どんどん読んでいける。

しかしなめてはいけない。
やはりドラッガー先生の本は、読むタイミングによって
得られるものが違うのだ。
学生時代に読むのと、社会人に成りたてで読むのと、
何年か働いてから読むのと、何十年か働いてから読むのでは
響き方が違うはず。

ということで目を通し直してみたら、頷けることが増えていた。
以前は、書いてあることに自分のレベルが達していなかったのだな。

仕事の関係に人間関係がからむと、時間はさらに必要になる。
急げば摩擦を生じる。あらゆる組織が、仕事の関係と
人間関係の複合の上に成り立つ。
ともに働く人が多いほど、その相互作用だけで多くの時間が費やされる。
仕事や成果や業績に割ける時間がそれだけ減る。

他にも、時間管理、イノベーション、リーダーシップなど、分野は様々。
仕事を始める前の学生さんも、始めたての新入社員も、
しばらく経っている人も、全員にオススメできる本。
読むタイミングによって、そのときに応じたヒントが得られるでしょう。
「ドラッガー」って言いたいだけの人も、そうでない人もぜひ一冊。
オススメ度は★4つです。良い本です。

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感想メモ:「買いたい!」のスイッチを押す方法

「買いたい!」のスイッチを押す方法  消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 740
  • 発売日: 2009/11/10

★★★☆☆

ワクワク系マーケティングを主宰する小阪裕司氏。
このサイトでも度々取り上げているが、その流れを汲む本。
感性価値などの話に加えて、脳科学と購買行動の関連についても
併せて紹介されている。

安さだけが意思決定要素ではない。安さより重いおもりは存在する。
たとえばそれは「このブランドが好き」「このお店が好き」という思いだ。

この考え方が、私が興味を持っている部分。
これを意図的に作り出せるのであれば、
すばらしことだと思うのだ。

近年明らかになったところによると、
脳は何歳になっても新しいニューロンを作る。
かつては、それは幼いころだけで、あとは年々老化して
機能が低下するだけだと言われていたが、そうではなかった。

 脳細胞は減るが、シナプスは増え続ける、
ということを読んだことがある気がする。
見つけた↓

 確かに歳をとると、神経細胞の総数は減っていく。
しかしシナプスの数は逆に増加していくというのだ。
このことは、歳をとると記憶容量は大きくなることを示している。

本:脳科学の本まとめ | うむらうす -annex

というような脳の話も絡めた、読みやすい本。
興味を持ったら、他の小阪氏の本を読んでみると良いでしょう。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?

なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?
  • 発売元: 青志社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/09/21

★★★★☆

筆者は長時間労働高収入でバリバリやっていたが、
それでいいのかと考え直し、人生これでいいのかと考え直した。
その結果が「週に4時間働く」というワークスタイルだ。

これはただ楽をしているという話ではない。

  • アウトソース可能なことは徹底的にアウトソースする
  • 自分が価値を生み出しているの強みを把握しそれ以外のことは極力しない

というような考えられた戦略に基づいている。

まず、自分についての理解が最初のステップだ。
以下のような質問が書かれている。

  • 恐れているために、先延ばしにしていことは?
  • 先延ばしにすると損害は?
  • 何を待っている?
  • 自分が決して失敗することがないとしたら、何をする?
  • 死ぬ前にしたいこと?
  • 毎日したいこと?
  • ずっと学んでみたかったこと?
  • 心臓発作がおきて2時間しか働けないとしたら何をする?
  • 自分が生産性が高いように思い込んでいる仕事は?
どうでもいいことはどうでもいいことでしかない。
それをどんなにうまくやってのけても、
重要でないことに変わりはない
時間がたくさんかかる仕事が、重要というわけではない

何をやるかは、いかにやるかより、はるかに重要
パレートの法則。ごもっともすぎる。耳が痛い。

パーキンソンの法則
1仕事を重要なことに制限すると、仕事時間が短くなる
2仕事時間を短くすると、仕事が重要なことに制限される

どれも、考えさせられることばかりだ。
仕事は人生のかなりの部分を割くことになる。
一度考え直してみるのも、悪いことではない。
ということで、オススメ度は★4つです。

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感想メモ:招客招福の法則

招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の法則 (日経ビジネス人文庫)
招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の法則 (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2009/04

★★★☆☆

カブトムシパーティーを開く歯医者。
駅で傘を貸すテニススクール。
「売らない日」がある宝石屋。
どれも普通では考えられないことばかり。

しかしこれらは、お客さんとの関係を築き上げるための
工夫の結果なのだ。
こういう商売の可能性があると知るだけでもおもしろい。

著者は、感性価値創造、ワクワク系マーケティングの小阪裕司氏。
日経MJで連載のコラムをまとめたのがこの本だ。

得てして商人、そして職人や製造者は「何に」こだわっているのかは
語るのだが、「なぜ」こだわっているのかは語らない。
しかしお客さんは「なぜ」の方に強く反応する。
「なぜ」は「何に」よりずっとお客さんの動機付けにつながる
情報なのである。
私は思う、ビジネスはお金儲けのためにのみあるのではなく、
お客さんと共に社会を良くしていくためにあるのだと。
そしてお客さんもそういう事業精神を持つ会社を好きになり、
尊敬し、応援するのである。

小阪氏の他の本にも、こういったエピソードが数多く紹介されている。
この本がおもしろかったら、合わせて読んでみると良いだろう。
ちなみに続編も出ている。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 756
  • 発売日: 2008/01/18

★★★☆☆

覇気がない。助け合いがない。みんな楽しくなさそう。
多くの職場が当てはまることだとは思う。
それでも、読んでいて思い当たることが多く、心が痛かった。

そして、この問題の最大の不幸は、
子供たちの未来に与える影響です。
大人が楽しく働いていない姿を見て育った子供が、
どうして職を持つことに夢を持てるでしょうか。

それはそうなのだろう。
だけど、一体どうすればいいんだろう?

グーグルやサイバーエージェントヨリタ歯科クリニックといった、
協力し合える風土作りの工夫をしている会社の
例を引きながら、どうすれば協力し合える
「機嫌が良い職場」を作れるのかについて書かれている。

組織は人が多い。
組織風土というのは長年をかけて培われたもので、
多くの人によって育まれてきた根が深いものだ。
トップダウンで、変えるぞ!という気合いを持って
取り組まないと変わらないんだろうな〜。
などと思いながら読んだら、暗い気持ちになってきた。

問題点をきちんと指摘して、その対策も書かれている。
問題は、思い当たることが多すぎるということ。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣

なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 (PHP文庫)
なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 (PHP文庫)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2003/04/02

★★★★☆

能率向上プログラム「PEP」を紹介している、いわゆるライフハック本。
この手の本は色々読んでいるが、この本はアタリの部類だ。
読んでみると、思い当たる節がかなり多いかった。

本書の語るエッセンスはシンプルだ。

すぐにやる

これに尽きる。

タスクを先伸ばしすると、同じタスクに
何度も時間をかけることになる。
一方で、下す判断は大して変わらない。

要するに、時間の無駄である。

しかし恐ろしいことに、頭ではわかっていたとしても、
人にはタスクを先伸ばしにする習性がある。
疑うなら、一日でいいから、自分がどれくらい
意思決定を先伸ばしにしたかを数えてみると良い。
おぞましい結果が得られるはずだ。

初めて触れたり読んだりしたときに、とりかかること。

なぜこれができないのだろう?
私は比較的しっかり整理をしている方だが、
それでもこう問われると、できてない。

個人的な考えは以下の通りだ。
人は、タスクの大きさがわかっていないと、
とりかかるのに心理的なハードルを強く感じる。
そしてこう思うのだ。
「めんどくさい」と。

従って、この心理的なハードルをいかに下げるか、
つまり「めんどくささ」をいかに撃退するかが
仕事術の極意であるように思う。
気が向いたらこの辺について何か書いてみようかな。
ニーズがあればね。

割れ窓理論の通り、一度タスクがたまり始めると、
積み上げることに対する罪悪感は小さくなっていく。
例えば、メール、机の上。思い当たる節はないだろうか?

ということは、打つべき手は、
きれいな状態を保てるシステムを作る
ということか。

結局、秘訣としては、
すぐやる習慣を身につける
ということだ。

以下の、トレーは3つ用意するという方法は、
試してみようかと思う。
「未処理」「保留」「処理済み」

他、GTD、HACKSシリーズ、好きなものを取り入れて、
自分なりのやり方を確立するのが良いだろう。
オススメ度は★4つ。良い本でした。

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