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感想メモ:スポーツに効く!体幹トレーニング

スポーツに効く!体幹トレーニング―トップアスリートが実践するピラティスの効能
スポーツに効く!体幹トレーニング―トップアスリートが実践するピラティスの効能
    著者: 本橋 恵美

  • 発売元: スキージャーナル
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/06

★★★☆☆

ピラティス。
耳にしたことはあるけど、中身はよく知らない。
なんかヨガっぽい感じ?

というのが多くの人の印象ではなかろうか。

この本は、プロスポーツ選手にも指導をしている
ピラティスのインストラクター本橋さんが、
よく知らない人向けに、ピラティスとはどういうものかを紹介している本。

◯インナーマッスル、インナーユニット
ピラティスでは、体幹部、特にインナーマッスル、
その内側のインナーユニットを鍛える
ことで、
身体をバランス良く使えるようになることを目指している。

著者の本橋さんは、阪神の下柳投手など、
プロスポーツに選手にも指導しているが、
プロのアスリートでも、ピラティスのトレーニングはつらく感じるとのこと。
プロ選手のように、大きな力を出すアウターマッスルが非常に発達していると、
そちらに頼ってしまうのだ。

◯腹圧と胸式呼吸
腹圧を高めることを重視していて、
お腹を凹ませた状態(スクープという)を基本とするのも、
ピラティスの特徴的。「ドローイング」と同じ。

おもしろいのは、「胸式呼吸」が基本だということ。
なんとなく、
「腹式呼吸は善!胸式呼吸カコワルイ!」
といった先入観があるが、
お腹を凹ませ、腹圧を高めた状態を保って呼吸するには、
胸式呼吸にならざるをえないのだ。

かと言って腹式呼吸が悪いというわけではなく、
リラックスしたいときには腹式呼吸の方が良い
ケースによって使い分けが必要ということだ。

ということで、ピラティスについての基礎知識を得ることができた。
オススメ度は★3つです。
健康、スポーツ好きの人は、ぜひ。

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感想メモ:ゆるめてリセット ロルフィング教室

ゆるめてリセット ロルフィング教室―一日7分!体を芯からラクにするボディワーク
ゆるめてリセット ロルフィング教室―一日7分!体を芯からラクにするボディワーク
  • 著者: 安田 登
  • 発売元: 祥伝社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2006/12

★★★★☆

ロルフィングという言葉を聞いたことがある人は、それほど多くないだろう。
失っわれた身体のバランスを取り戻すためのボディーワークで、
筋膜への働きかけを特徴とするもの、と言っても知らない人には
よくわからないよなぁ。まぁ、あるんです。そういうのが。

この本は、そのロルフィングでどのようなことを行うのか、
その内容を紹介しているもの。
当然、本で読むだけで全てを理解するのは不可能だが、雰囲気は伝わるだろう。

肩凝りや腰痛、肩や首の凝りの改善など、興味がある項目を
ピックアップして読んでいくだけでも、体の使い方のヒントを得られる。
興味を持ったら、実際にロルフィングの施術を受けてみるのも良いだろう。
高いけど。(大体1回1万円以上)

ロルフィングは指圧やマッサージのように、
押したり、揉んだりということはあまりしません。
ゆるめたい場所に指や手を置き、そこに静かな、
しかししっかりとした圧をかけます。

これがロルフィングに特徴的な部分。
これで本当に筋肉がゆるんでくるのだから、不思議。
これは、体験しないとわからないかもしれない。

他にも、注目されてきている大腰筋の話など、
スポーツや健康に興味がある人にはおもしろい情報が満載。
最近こういった本が出てきていて、喜ばしい限り。

ロルフィングは、操体法と同じく、あまり知られていないが
とても良いものだと思う。ぜひ世の中に広まって欲しい。
という望みもこめて、オススメ度は★4つです。

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感想メモ:身体のホームポジション

身体のホームポジション
身体のホームポジション
  • 発売元: BABジャパン
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/08/09

★★★★☆

日頃なんとなく忙しく暮らしていると、
あまり身体のことを気にする余裕がなくなってしまう。
しかし、健康は失って初めてありがたみがわかるもので、
また失ってからでは遅い場合もある。

この本では、身体を無理なく、
うまく使うためのヒントが書かれている。

私が特におもしろいと感じたのが、
視覚野と聴覚野の話。
今さら、目や耳の使い方を学ぶとは思わなかったが、
試してみると確かに効果があるのだ。驚き。

我々はなんとなく、目で物を見ていると考えている。
しかし、目は機能としては光を通すだけで、
情報を処理するのは脳の視覚野なのだ

確かに、言われてみればその通り。

この視覚野は左右の後頭部にある。
見るときは、目ではなくこの部分を
意識すると良いそうだ。
試してみると、確かに視野が広がり、
姿勢が前かがみになりにくくなる。

音を聞くときも同じ。
耳は音を通すだけで、
情報を処理するのは脳の聴覚野

これは左右の耳の上あたりの側頭部にある。

聞くときは、耳ではなくこの部分を意識すると、
集中して話を聞けるようになるそうだ。

おもしろいことに、
片足立ちなどでバランスを取るときも、
この部分を意識すると良いらしい。
これは、バランスを司る三半規管が
耳の中にあることと関係するらしい。
不思議だ〜。

著者の藤本氏はロルフィングの有資格者なので、ロルフィングについても書かれている。
ロルフィングに特徴的な筋膜リリースについても、かなりわかりやすく説明されている。
藤本氏のサイトはこちら→all blue -ロルフィング・ルーム in 目黒-

他にも、ケガをした部分が体のバランスを崩す
理由についても説明されている。
脳には、「あのときケガをして痛かった!」
という記憶が残っているので、
肉体的に治っても、機能として元に戻らないのだ。
しかしこれは脳の思い込みなので、
治すことができるようだ。

かなりマニアックなことまで書いてあって、
私はこういうのが大好きなので楽しかったのだが、
普通の人はそうでもないと思うので、
オススメ度は★4つです。
体に興味がある人は必読!

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感想メモ:平直行が行く身体感覚の宝島

平直行が行く身体感覚の宝島―格闘技から武術への気づき
平直行が行く身体感覚の宝島―格闘技から武術への気づき
  • 発売元: BABジャパン
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/11

★★★☆☆

著者の平直行氏は「グラップラー刃牙」の主人公の
インスパイアー元の人物なのだそうだ。
グレイシー柔術を学んだ日本人の先がけだし、
総合格闘技、K-1の先駆者でもある。

前著平直行の格闘技のおもちゃ箱は、
プロの格闘家として現役時代のエピソードが語られていたが、
この本では、引退してからのエピソードや考えなどが
書かれている。

その後は大気拳や操体法を学びながら、
道場を開いて教えたりしているそうだ。

操体法では、気持ちのよさにスイッチの秘密があるって教えて頂いてる。
身体は何かの症状疾患が起こる前に、歪みが起こってたりする。
歪んでる状態は、元々の体の状態からしたら異常な状態だから、
身体は元に戻りたい。身体は喋れないから、元に戻す動きを
気持ちよい感覚として教えてくれている。

前作は、プロの格闘家の考えや雰囲気に触れることができたが、
この本では、身体の使い方のコツなど、
より一般の人にも役立つ内容が多くなっている。
どちらを好むかは、読み手次第でしょう。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:平直行の格闘技のおもちゃ箱

平直行の格闘技のおもちゃ箱
平直行の格闘技のおもちゃ箱
  • 発売元: 福昌堂
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2006/01

★★★★☆

私はあまり詳しくないのだが、
「技のおもちゃ箱」の異名をとった平直之氏。
センスにあふれた人なのは確かだろうが、
いくつか注目すべき点があった。

生活費を稼ぐため、飲食店でバイトをしているときの話が出てくる。
複数のオーダーに対し、手早く、それでいて質の高い料理を提供しなくてはいけない。
一瞬で段取りを決め、複数のことを同時にこなす。

おもしろいことに、著者はここに格闘技との共通点を見い出す。
格闘技も、攻撃に100%集中してしまう人は強くなれない。
攻撃しながらも防御を考え、その次の行動も瞬時に
判断し続けなければならないからだ。

日常全てが上達のヒントになる。
何事でも、一流になる人というのは、こういうものなのかなと感じた。

もう一つ注目した点は、多くの達人に出会い、
そして様々なことを教えてもらっていることだ。
それは、平氏が深興味とい探究心を持っていて、
教える方も教えたくなってしまうのだろう。

そういった達人たちの言葉に触れることができるのも、この本の魅力。
例えば、次はアンディ・フグの言葉。

「いいか、できないって思うならやるな」
「できないことに、チャレンジする心が大切なんだ」
「できないことをあきらめないで、工夫して、
絶対できるようにする」
「もしできる可能性があっても、あきらめたらそこで終わる。
もう少しだけ頑張ればできたのに」
「これが、練習だ」

他にも良い言葉にたくさん触れられる。

そういった探究の末にたどり着いたのが、
「心と身体を合わせて闘う」
ということだそうだ。

考える前に身体が勝手に動くのだ。
やることを考えてから身体が動くのではない。
やってから、やったことに気がつくのだ。

自分にも、ふとひらめいて、後でやろうとしても
できないようなことができたという経験がある。
人間には元来すごい性能が備わっていて、
それを使いこなせる人が達人なのだろう。

と、格闘技とあまり関係がないことばかり書いたが、
ボクシング、空手、バーリトゥード、グレイシー柔術など、
主題の格闘技についても盛りだくさん。
そちらに興味がある人も、もちろん楽しめる。

予想以上に、おもしろい本でした。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:ヨーガに生きる

ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み
ヨーガに生きる―中村天風とカリアッパ師の歩み
  • 発売元: 春秋社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 1988/07/25

★★★★★

中村天風氏と言えば、東郷平八郎、稲盛和夫など、
多くの著名人が師事したことで有名。
その教えの元となったのは、チベットでの
ヨーガの聖人タリワッパ師の元での修業だという。

そこでは、どんなことをしていたのだろうか?
その修業の様子を、事実に基づいて小説風にアレンジしたのが
この「ヨーガに生きる」だ。参考になる部分が多かった。

心の統禦は、あくまでも、波騒ぐ心そのものに手をつけず、
むしろ放っておいて、他に転ずるというのが、基本の原則となる。
そして、いつしか気づいた時には、その目的が達成されていた、
というのが正統法である。

例えば、膝が痛いとする。
膝が痛い膝が痛い・・・と思っていたら、つらい。
他のことに気を向け、痛いことは出きる限り心から
追い出すようにするのがコツ、ということ。

他にも、潜在意識の重要さとそのコツなど、
興味深いことが盛りたくさんだった。
中村天風氏の他の本でサラッと書かれていることが、
長期にわたる修業の果てに得た教訓だということがわかる。
中村天風氏の本を読んでいる人は、ぜひこの本も読んでおくべき。

心をコントロールするということは、
現代でも多くの人の求めるところであり、
それでいてこれほど難しいこともない。
その問題に、ずっと取り組み続けてきたのが、
ヨーガの聖者と呼ばれる人たちなのかもしれない。
オススメ度は★5つです!

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感想メモ:頭のいい人のからだの鍛え方

頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド
頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2010/03/13
  • 売上ランキング: 185598

★★★☆☆

スポーツをかじったことがある人なら知っていることだが、
体を鍛えるのにもちゃんと理論がある。
ただがんばって重いものをあげて満足していても、
それは必ずしもよい鍛え方とは言えないのだ。

この本は、そういった体の鍛え方の基本を、
わかりやすくまとめて教えてくれる。
いくつかピックアップする。

8つの原則

  • 過負荷
  • 漸進性
  • 頻度
  • 継続
  • 全面性:部位では効果なし
  • 休養と食事:運動後1時間以内
  • 意識性
  • 個別性:自分に合った方法

負荷のかけ方

  • コンセントリック:短縮性
  • アイソメトリック:等尺性
  • エキセントリック:伸長性

負荷のかかり方は、伸長性>短縮性。
等尺性は、日頃使われていない筋肉を起こすことができる。

というように、いろいろと学ぶところがあった。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:運動神経をよくする 親が教える体操ドリル

運動神経をよくする 親が教える体操ドリル
運動神経をよくする 親が教える体操ドリル
  • 発売元: MCプレス
  • 発売日: 2005/12

★★★☆☆

運動神経というのは、小さいうちに様々な動きやスポーツに
触れることで作られていくらしい。
そこで、親子で体を使ってできる、様々なドリルを紹介している。
特に書かれていないが、対象年齢は4,5歳以上という感じだろうか。

著者は、1983年から全国中学校体操競技選抜大会20連覇を成し遂げた、
清風中学の体操指導者の城間氏。ホームページはこちら。
シロマスポーツホームページ
教え子にはオリンピック選手の西川、冨田、米田らがいるそうだ。

スパルタでやってもきっと楽しくないので、
親子で楽しんでやれるものを選んでやると良いのではないか。
また、書かれていることだが、安全の確保を第一に考えよう。

実際に試したわけではないので効果の程はわからないが、
色々やるのはいいことなのだろう。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:人はなぜ治るのか

人はなぜ治るのか―現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム
人はなぜ治るのか―現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム
  • 発売元: 日本教文社
  • 価格: ¥ 2,450
  • 発売日: 1993/11

★★★★☆

いわゆる西洋医学を「アロパシー」とし、
明確に弱点と限界があるものとして、
他の医療も敬遠せずに併用するべし、
としている。

アロパシーでは体の器官の異常を
心と結びつけるのは得意ではない。
従って、治療法としては症状が出た
その器官に対するアプローチとなる。
これは「心はなぜ腰痛を選ぶのか」でも触れられている。

一方、患者の生まれてからの背景を重視し、
体全体のバランスの崩れや
エネルギーの滞りを解消することを
主眼に置いた治療法もある。
それが、ホメオパシー、オステオパシーなどである。
整体もこちらに属する気がする。

しかしこれらはアロパシー全盛の現在は主流ではない。
そういう意味で「三大異端医学」として
「ホメオパシー」「オステオパシー」
「カイロプラクティック」
を取り上げ、他にも
「ナチュロパシー」「東洋医学」
「シャーマニズム」「マインドキュアー」
「信仰療法」「心霊治療」
「ホリスティック医学」「ニセ医療」
など、様々な治療法について説明されている。
東洋医学がシャーマニズムと並んでいるのは
東洋人としては違和感があるが、
そういうものなのだろうか。
もちろん扱いは異なるが。

また、紹介されている
「健康と病気の十大原理」は
ぜひ知っておくべき。

  1. 完璧な健康は達成できない
  2. 病気になってもだいじょうぶ
  3. からだには自然治癒力がある
  4. 病気の作因は病気の原因ではない
  5. あらゆる病気は心身相関病である
  6. 病気には必ず軽微な初期症状がある
  7. からだは人によって異なる
  8. どんな人にも弱点がある
  9. 血液は治癒エネルギーの主要媒体である
  10. 正しい呼吸は健康への鍵である

効果という点だけで考えれば、
宗教的な治療法であっても
多くの患者が治ったという実例がある。
それでは、人が治るというのは
どういうことなのだろう?
それらすべて治療法に共通するものとして、
以下のように述べている。

統一変数は治療に対する信仰心である

なるほどなぁ。
これを日本的に言うと、
「病は気から」
となるのだろう。

いろいろと興味深かった。
健康は誰しも関係のあるところ。一読すると良いでしょう。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか

赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか―誕生から6歳まで (More gentle revolution)
赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか―誕生から6歳まで (More gentle revolution)
  • 発売元: ドーマン研究所
  • レーベル: ドーマン研究所
  • 発売日: 2000/03

★★★☆☆

子供が0歳から6歳までの各段階で、どんな能力を獲得していくのか。
その際にどんな運動をするとその助けになるのか、プログラムとしてまとめて紹介している。

日常ではあまりやらない動きが多いが、これらを行うことで、
より早く運動能力を得られるようになるとのこと。

何ヶ月で何ができるようになった、
という数字自体には意味があるわけではないだろう。
しかし、周りの子供たちと比べて、
早く物事ができるようになるということは、
自信がつくという点では意味があるように思う。

例えば、プロスポーツ選手には4月生まれが多い。
これは、成長が早いということもあるだろうが、
それによって与えられる機会が増えるということもまた、
大きな要因であるようなのだ。
(参考:「天才! 成功する人々の法則」)

洋書なので、対象は日本人の子供ではない。
まぁ、外人の子供と日本人の子供がどの程度作りが違うのかは
今ひとつわからないが、結構違う気はする。
おもしろかった。オススメ度は★3つです。

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