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運動をすれば心が落ち着き、
ストレスにも強くなる。
そして記憶力や創造性、集中力といった
認知機能も高まる。
体を活発に動かした人の脳は
機能が向上し、加齢による悪影響が
抑制され、むしろ若返ると判明したのだ。
結論:運動は脳に良い。
良いことは他にもたくさんある。
- 病気になりにくい(コロナでも重症化リスクが50%減)
- 脳の海馬の細胞が加齢で減らずに増える
- 不要な食欲が抑えられる
- 記憶力が高まる
- 集中力が高まる
- 成績が良くなる
- アイデアが出やすくなる
- ストレス耐性が上がる
- うつ病が改善する
- 認知症の発症が4割ほど減る
もう大義名分の塊。
運動しないでいいことがあろうか、いやない(反語)
では、上のようなメリットを享受するには、
どれくらいの長さで、どれくらいの運動をすればいいのだろうか?
理想的な心拍数の目安は、
最大心拍数(220から年齢を引いた
数字)の70〜75%だ。たとえば、
あなたが40代であれば、1分あたり
130〜140回を目標にするとよい。
運動は朝にしよう。
可能であれば30分続けてみよう。
そして運動を習慣にしよう。
おすすめは
ランニングやスイミングなどの有酸素運動
少なくとも20分。体力に余裕があれば30〜45分
週に少なくとも2、3回は心拍数が
大幅に増えるような運動を
(難しければただ散歩でもいい)
ただ、ハードルを上げると挫折してしまうので、
完璧にやろうとせずに気軽に取り組もう。
体を動かすのであれば
どんなことでも有効であり、
その一歩一歩が脳にとって価値がある。
いつ、どこで、何をするかは
大した問題ではない。
という気持ちでいいと思う。
エスカレーターではなく階段を使う、
ちょっと歩く、そんなことでも、
やらないよりもやった方が良い。
脳の細胞は何歳になっても増えていくのだから。
他にも、勉強の効果や集中力も、
運動で上がるというのが興味深かった。
運動をした直後にドーパミンの分泌量が
増えることがわかっている。
運動を終えた数分後に分泌量が上がり、
数時間はその状態が続く。
そのため運動後には感覚が研ぎ澄まされ、
集中力が高まり、心が穏やかになる。
身体に負荷を与えると、
脳はそれが生死を分けるほど重要な
行動だと解釈するのである。
そして結果的に集中力が高められるのだ。
週に3回、40分、早足で歩くだけで
毎年0.5〜1%縮んでいく海馬が
2%ほど大きくなっていた!
これは記憶力の改善を意味する
持久力系のトレーニングを定期的に
3ヶ月続けた場合、単語を暗記できる
能力がかなり上がるという結果が出た。
もし暗記力を最大限に上げたいのであれば、
運動と暗記を同時に行うことをお勧めする。
ただし、疲労を覚えるほど運動すると、
かえって逆効果になる。
「暗記の能力」は、筋力トレーニング
ではなくランニングによって高められる
ことがわかっている。だが、「連想記憶」は、
筋力トレーニングで高まるという。
学校でも職場でも、
立って作業すると脳が効率よく働くのだ。
立ち机を使うと、テストの結果が平均で
10%も上がっていたのである。
ということで、運動しよう。