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感想メモ:効率が10倍アップする新・知的生産術

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/12/14

★★★★☆

なぜか今更の紹介。
勝間和代氏のlifehack紹介本、だと私は捉えている。

テイストは無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法の流れを引いている。
つまり、具体的な商品名とその使い方まで挙げて
ノウハウを紹介しているところが特徴。

「知的生産」ということで、内容は勉強に限らず
情報(インプット、アウトプット)、IT、フレームワーク、
生活習慣など多岐にわたっている。
例えば下に挙げるものは、勝間氏の他の本で見かけることもあり、
有名になっているのではなかろうか。

  • Giveの5乗
  • アウトプットの比率は5割を目標に
  • フォトリーディング
  • 親指シフト

もうひとつ特徴的な部分は、巻末の商品、本、オーディオブックなどの
紹介リストがとても充実していること。
なぜかこの部分だけがカラーになっている。

こちらも今ふり返ってみると、自分の考え方に
かなり影響を与えている本だということがわかった。
このあたりまでは、勝間氏の本は全部買っていた。
(その後はあまりに多くなってきたので買わなくなった)

本全体としては、読んだ結果として具体的なアクションを
起こしやすい形で紹介されていることがポイントだと感じた。
いくら良い内容でも、その結果として人生が何も変わらないなら
意味がないわけだから。

ということで、人生に影響を与えてくれた良い本でした。★4つ。

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感想メモ:無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/04/05

★★★★☆

勝間和代氏の初期の著作。
この10倍シリーズでブレイクしたのだった。

勉強本としての特徴は、理念よりも具体的な手法の紹介が多いところ。
例えば、MP3プレーヤーやノートパソコンや速読やマインドマップなど、
具体的なツールの使い方が説明されている。
そういう意味ではSTUDY HACKS!に近い。

勉強するべき分野としては、英語、会計、IT、経済を勧めている。
とてもオーソドックスな品揃えだ。

なぜ勉強するのか、といった理念やモチベーションの立て方は他の本に譲り、
(例えば夢をかなえる勉強法
この本は、紹介されている具体的な手法を取り入れてみる、
という使い方がよいと思う。

私がマインドマップとフォトリーディングを知ったのは、この本だった気がする。
現状この2つは生活になじんでいるものなので、
そう思うと、かなり影響を受けた本なのだなぁ。

ということで、良い本だった。★4つ。

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感想メモ:億万長者 富の法則

億万長者 富の法則
億万長者 富の法則
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/04/08

★★★☆☆

なかなかキャッチーなタイトルだ。

その内容はどうかと言うと、自分の才能を活かして成功した
億万長者と呼ばれる人たちを8つのパターンに分類し、
それぞれのタイプの代表的な人物とその特徴について説明している。
その8つとは、以下の通り。

  • クリエイター
  • スター
  • サポーター
  • ディールメーカー(交渉人)
  • トレーダー
  • アキュムレーター(蓄財家)
  • ロード(支配者)
  • メカニック

自分がこの中のどのパターンに当てはまるかがわからないと、
この本を読む意味は半減してしまう。
しかし、自分のこととはいえ、自分の適性がどこにあるかを
しっかり把握している人は、決して多くはないのではないかと思う。
自分がどういうことに適性があるかを考え直す機会になるかも。

8つの特徴をすべて覚えきれないと思ったし、覚える必要もない気がする。
「成功する人」と言っても様々なタイプの人がいて、
それぞれの人が得意とするやり方がある。
という気付きが得られればよいのかもしれない。★3つ。

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感想メモ:日本語と韓国語

日本語と韓国語 (文春新書)
日本語と韓国語 (文春新書)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2002/03

★★★☆☆

日本語はどの言語とも似ていないと言われるが、
韓国語とは文章の構造や単語など、共通する部分が多い。

そういった日本語と韓国語の共通点や異なる点、
言語の文化的な背景や最近の風潮などを説明している本。

歴史的な背景などから、複雑な関係にある日本と韓国だが、
お隣の国であることに代わりはなく、知っておいた方が良いことは多い。
例えば、韓国の人は「朝鮮」と言われるのを嫌うそうだが(例:高麗人参)、
北朝鮮の人は「朝鮮」と言う言葉に悪い意味は感じないそうだ。

同時に、タイトル通り日本語と韓国語についての雑学的な知識も得られる。
例えば日本で同音異義語の釜、鎌、鎌などが韓国語でも同音異義語である、とか。
しかし漢字は同じでも意味は異なるものもあるようだ。

日本人として知っておいた方が良いことは多いと思った。
読んでおくとよいと思う。★3つ。

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感想メモ:成功の実現

成功の実現
成功の実現
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 10,290
  • 発売日: 1988/09

★★★★★

東郷平八郎、ロックフェラー三世夫妻、松下幸之助、稲盛和夫など、
多くの人々が師事してきた中村天風氏。
ここでも既に何冊か紹介している。
君に成功を贈るほんとうの心の力

この本は、氏の話を1冊にまとめた集大成、といった趣の本。
10,290円という値段が目を引くが、それだけのすばらしい本だと感じた。

氏は、「心を常に積極的たらしめるべき」としている。
そしてその積極的精神は、後天的に手に入れられるそうだ。
そのためには以下の点を気をつけるとのこと。

  • 自分の心が積極的かを常にチェック
  • 他の人の消極的な言動に自分の心を同化させない
  • 同情はしても、一緒に悩んだり悲しんだりしない
     勇気づけ鼓舞することを考える
  • 取り越し苦労をしない
     自分の運命の墓穴を掘っている!
  • どんなときにでも本心良心に悖った言動はしない
     後ろめたいことはしない

同時に、以下のことにも気をつける。

  • 努めて気分を明るく朗らかに、いきいきと
  • 気分がいいときも良くないときも!
  • 言葉に気をつける
    →消極的な言葉は絶対使わない 感謝を先にする

それと、次の文章もとてもよいと思った。
最初の3行を心がけているだけでも随分違うと思う。
が、それが難しい。

今日一日
怒らず 怖れず 悲しまず
正直 親切 愉快に
力と 勇気と 信念とを持って
自己の人生に対する責務を果たし
恒に平和と愛とを失わざる
立派な人間として生きることを
厳かに誓います

なぜ人間は自分の心を自由にできないのか?
とてもおもしろいトピックだが、次の3つが原因とのこと。

  1. 潜在意識に消極的なものがたまっている
  2. 神経系統の生活機能が衰えた(神経過敏)
  3. 行き当たりばったりに生きている

日常暮らしていると否定的な言葉のシャワーを浴びてしまうので、
意識的に潜在意識をクリーニングする必要があるということ。
その方法も書かれていた。
また、心がショックを受けにくくする体の保ち方、というのも載っていた。
これは試してみたところよさそうなので、取り入れてみることにする。

ということで、図書館で借りた読んでみたのだが、
この値段にも関わらず買ってもいいと思った。
1回読むだけではなく、何度も読み直す価値がある本。
文句なし、オススメの★5つ。

成功の実現
成功の実現
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 10,290
  • 発売日: 1988/09

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感想メモ:きっと、よくなる!

きっと、よくなる!
きっと、よくなる!
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2005/01/16

★★★★☆

「ユダヤ人大富豪の教え」や「幸せな小金持ち」シリーズなどで有名な
本田健氏の本。
本田氏自身の経験談を元に、人生を生きていく上でのヒントとなるような
エッセンスを抽出しているという形。

本田氏は、二十歳のときにアメリカに渡り、
平和についての講演をして回ったという。
このことは「ユダヤ人大富豪の教え」など他の著書にも書かれていた。

若い頃から有名だったんだな、と思っていたらそうではなく、
これは新聞広告に募集記事が出ていたので、それを見て応募したのだそうだ。
普通、大学生ぐらいの歳で、「アメリカに平和について講演をする」
という募集に応募しようとするだろうか?
しかし間違いないのは、手を上げなければチャンスはやってこないということだ。
その行動力が素晴らしい。

他、気になったフレーズは以下の通り。

目の前にあることを心から楽しんでいくこと、それがひいては、
将来の自分をもっと幸せにしていきます。

「自分は、お金に制限されずに人生を生きる!」と決意することが、
少なくとも最初に精神的に自由になる第一歩です。

失敗したときの挫折感を感じないための防波堤が、言い訳なのです。

「自分の本質に合わないことは、やらない!」と決めることです。

幸せの源泉とは、それをやっているだけで幸せになれることです。
その周辺には、いろいろな仕事の可能性があるのです。

批判の本質は、その人の意見表明です。
その人がいっていることは、単にその人が感じたことで、
真実かどうかは関係ありません。

時間をつぶすという言葉がありますが、それは緩慢な自殺です。

それ以来、「自分が好きかどうか」「もっていて楽しいかどうか」という基準で
物を買うようになりました。

そして、つねに目標を追い求める躍動感を幸せと勘違いしてしまいます。
しかし、そういう生き方をしていては、いつまでたっても幸せになれません。

幸せは、日常生活の中で、ふと気付くものです。

教えてもらったのは、「どんなことでも、自ら意図的に選択してやる」ということです。

各項目間で矛盾する部分もあったりするのだが、意図的なのだろう。
軽く読めて、心に残る部分がいろいろあった。おもしろかった。★4つ。

きっと、よくなる!
きっと、よくなる!
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2005/01/16

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感想メモ:裸でも生きる

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/09/22

★★★★★

著者の山口絵里子さんの半生を描いた本。
というと月並みだが、この山口さんの生き方は、
とにかく人並み外れている。

本人は「私なんか」と語るが、なんかどころではなく、
本当にすごい。尊敬する。
引き込まれるように読んでしまった。

  • 小学校でイジメにあう
  • 強くなりたいという思いから、高校は有数の強豪校の「男子」柔道部に入部。
    文字通り血を吐くような練習に耐え、全国7位に
  • その後教育を変えたいという思いから政治家を志す。偏差値40から3ヶ月で慶応へ
  • 途上国の姿が自分の目で見たいからと、
    最貧国単身バングラデシュへ。一人で2年暮らす。
  • バングラデシュの大学院へ

これで前半くらい。
とにかく、行動力が半端ではない。
ツテもないのに一人でバングラデシュに行って暮らす?
当然何度も痛い目に遭っている。
それでもやり遂げてしまう。

こういった人になるには、ある種の飢餓感が必要であるように思える。
普通に不自由なく暮らせる日本では、
こういった人はなかなかいな出てきにくい。
彼女を彼女たらしめているそ情熱を支えるものは、
一体何なのだろう?

ちょっと長いが引用。

ただ、そんな周りの声の中、私が拠り所にしたことは、
たとえば尊敬する人の言葉でも、すばらしい本でも何でもなく、
自分自身だった。

自分は一体何をしてきたんだ。
他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、
泣いたり笑ったり。
こんな幸福な星の下に生まれておいて、
周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、
色んな制約条件を自分自身の中だけでつくりだし、自分の心の声から無意識に
耳を背け、時間とともに流れていく。
バングラデシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、
自分が彼らにできることはなんだろう。
それは、まず自分自身が信じる道を生きることだった。

頭では納得できても、それを行動に移せる人というのは
ほんの一握りで、だからこそその生き方は心を打つのだろう。
ぜひ読むべき。刺激を受けること請け合い。
ということでオススメの★5つ!

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感想メモ:I met a boy.父の日に、バンビ公園で。

I met a boy.父の日に、バンビ公園で。
I met a boy.父の日に、バンビ公園で。
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2008/12/20

★★★★☆

仕事にもプライベートもうまくいっていない主人公が、
タイトル通り一人の少年と出会う。
それをきっかけに、主人公は生まれ変わる決心をした。

ジャンルとしては、物語形式の自己啓発ストーリー。
喜多川泰さんと似た雰囲気があると思ったら、
同じ聡明舎の人であるようだ。

200ページ弱。サラッと読めて、爽やかな読了感。
喜多川氏の本が好みの人は、気に入るかと思う。★4つ。

「もっとかっこいい自分でありたい。
だから、変わろう」

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感想メモ:「R25」のつくりかた

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)
「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 893
  • 発売日: 2009/02

★★★★☆

今でこそ存在が当たり前となっているR25。しかし。

  • ターゲットはM1層(20〜34歳男性)
  • 首都圏の主要駅の構内に置かれている
  • 発行部数100万部

というのは、企画の時点では誰もが首を振る、
恐ろしくハードルの高いことだったようだ。

そのハードルを、どうやって乗り越えたのか?
プロジェクトメンバーの藤井氏がそのストーリーを語る。

最も重要なのが、ターゲットのM1層に対する理解。
アンケートやインタビューを繰り返すというのは常道だが、
その結果には現れてこない、隠された顔があることを見出していく。
これがキモだったのではないかと思える。

そのときに「定量調査」だけでは出てこない本音が実はある、
ということを知りました。

ということは、ニュースの消化不良感を取り除く、
胃薬のような情報を提供してあげればいいのではないか。

彼らは、実は疲れているのではないか、と。
いろいろな意味で疲れている。

その理解の結果のM1層の定義がおもしろい。

「M1世代のビジネスマンは、情報に敏感で、多忙な中、時間を有効に活用
したがっている。その内面は、自分の価値に一番関心があり、
自意識過剰でカッコつけ。そこそこイケてると思っているが、確信はない。
顔には出さないが不安感もある。だから実は助言がほしい」

他にも、ここまで考えてやってるんだ、
というエピソードがいろいろ詰まっていて、おもしろい。

「帰りの電車の中で読む」というコンセプト

僕はM1層の読書に対して、本当に彼らのことを考え、
本当に彼らの役に立つ、彼らのプラスになる記事を作りたいと思っていました。
そうでないと伝わらないし、支持も得られません。

僕はその(世代間)ギャップにこそ、新しいビジネスの萌芽が
あるのではないかと思っています。

多くの人が手に取ったことがあると思われるR25。
その裏にはこんな努力があったんだ、と思うとまた印象が変わったりする。
サラッと読め、おもしろかった。★4つ。

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感想メモ:究極の文房具カタログ【マストアイテム編】

究極の文房具カタログ【マストアイテム編】
究極の文房具カタログ【マストアイテム編】
  • 発売元: ロコモーションパブリッシング
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/01/27

★★★★☆

TVチャンピオン文房具通選手権三度優勝の高畑氏。
彼が日常使っているマストアイテムを紹介している本。
対象は、ペン、消しゴム、はさみ、のり、ホチキス、
定規、メモ帳などなど幅広い。

何十と紹介されている中で、私がメモしたのは以下のモノ達。

道具って、用途に適したものがあるのとないのとで
ものすごく時間と手間に差が出たりする。
そして恐いところは、その道具の存在を知らないと、
その時間と手間の節約ができないところである。

なので、こういう達人による道具紹介の本はありがたい。
文房具なんて誰しも毎日使っているものだし、
眺めてみると新しい発見があるのではないか。

ということで、お役立ちの★4つ。

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