★★★☆☆
「気がきく」と言われる人と言われない人がいる。
「気がきかない」と言われない人よりも、
「気がきく」と言われる人になりたいものだ。
じゃあ、「気がきく」人というのは、
何を考えて、何を心がけて暮らしているのだろうか?
ということを、キングオブ気がきく人であるところの、
重役の秘書を歴任してきた著者、能町さんが、
45の習慣という形でまとめたのがこの本。
著者によると、ポイントは3つだそうだ。
- 相手ありき
- 尊敬する
- 先読みする
周囲にあなたの好きな人、信頼できる人を見つけたら、
どんなときに「この人は信頼できるなぁ」と思うか、
考えてみるといいでしょう。
相手が尊敬できる人なら、気を使うモチベーションも湧く。
でもそうでない人が相手の場合(こういうケースも多々あるはず)
にもソツなく対応するのがプロなのかもしれないが、
そうなれるかというと私はムリかもしれないなぁ。
ちなみに苦手な人への対処法は、
一日一回の会話を心がける、とのこと。
それ以上でもそれ以下でもなく。
言葉だけでない何かを添えて、
行動として見せることが本当の気づかいだと思います。
疲れてそうな人にはそっと甘いものをあげる、など。
大げさなものでなくても、そのアクションが
「自分のことを気遣ってくれている」
と感じさせる。
「疲れてるの?大丈夫?」というのも
相手を気遣ってはいるのだろうが、確かに印象が違う。
ということで、プロの気遣いというものを垣間見ることができる、
おもしろい本でした。オススメ度は★3つです。
目次
第1章 いつでも気がきく人の3つの共通点
1 相手ありき
2 尊敬する
3 先読みする
第2章 信頼される人の気づかいの習慣
4 言葉よりも行動で
5 感情に寄り添う
6 タイミングを読む
7 人やものにあたらない
8 我を押しつけない
9 想像力で先読みする
10 下心を持たない
11言い訳・責任転嫁しない
第3章 臨機応変なコミュニケーションで敵をつくらない
12 誰にでもフェアに接する
13 人に興味を持つ
14 自分と相手の立場と役割をわきまえる
15 対面コミュニケーションを大切にする
16 本音で接する
17 好き嫌いを出さない
18 必ず「おはよう」と言う
19 聞くときはじっと聞く
20 新しい環境ではキーパーソンを見つける
21 人を迎えたときには食事をする
22 気難しい人とは感情で付き合わない
第4章 細やかな配慮でやる気を引き出す
23 マネジメントをしてもコントロールはしない
24 絶対に「ダメ」と言わない
25 意見を聞く、考えを聞く
26 Give & Takeはしない
27 エンディングを気持ちよくする
28 ちょっとした一言を惜しまない
29 相手が喜ぶプレゼントをする
30 お礼には一筆添える
第5章 言いにくいことも言えるようになるスマートな伝え方
31 話の要点がわかりやすい
32 読まれるメールを送る
33 余計なプレッシャーを抱えない
34 余計なことを言わない
35 初対面でも沈黙を恐れない
36 キッパリと断る
37 注意しない、否定しない
38 気持ちのいいお願いをする
第6章 気配り上手の効率的なタイムマネジメント
39 時間感覚を意識する
40 計画性がある
41 決断が早い
42 面倒をためない
43 準備はしても完璧は目指さない
44 勉強や仕事は朝にやる
45 気疲れを癒す
終章 今さら人には聞けない、オトナの常識とマナー 5編
1 贈り物編
2 食事編
3 結婚式編
4 葬儀編
5 来客・訪問編
関連:
その他の書評などはこちら。
→Socialtunes – haru