- 平常心を鍛える 自衛隊ストレスコントロール教官が明かす「試練を乗り切るための心の準備」 (講談社プラスアルファ新書)
-
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 920
- 発売日: 2011/10/21
★★★☆☆
この本でいう「平常心」とは、
人前に立つとあがってしまうんです、
というレベルのものではなく、
震災などの惨事を体験したことで、
PTSDや自殺に至ってしまうのを防ぐ、
というレベルのかなりハードな話。
著者は自衛隊のストレスコントロール教官。
今回の震災での、自衛隊の方々の活躍は目覚しい。
その一方で、その精神的なストレスも
恐ろしく過酷であるのも間違いない。
そうした状況、隊員の方々の心が「壊れない」
ようにメンタル面から支援するのが著者の役割とのこと。
さて、平和な一般人には全く馴染みがないが、
惨事による心のダメージの段階には
パターンがあるそうだ。
惨事そのものによるファーストショック、
その後時間を経てから現れるセカンドショック。
注意が必要なのは、実はセカンドショックの方らしい。
その出来事(惨事)がその人にとって悲惨なのかどうかは、
ファーストショックよりもむしろセカンドショックの大きさで
決まるといっていい。
セカンドショックは、もっと何かできたのではという
自責感、自信の低下、不安感。
PTSDやうつなどという形で現れる。
これを防ぐのが、情報と疲労のコントロール、感情の発散など。
惨事に遭わないに越したことはないが、
それは残念ながら選ぶことはできない。
となると、例え完全でなくとも、こうしたことを
知っておくことは必修科目なんじゃないかと感じた。
オススメ度は★3つです。
いつ何が起こるともわからない世界に生きる上では、
「なぜ私だけが苦しむのか」と合わせて一読をオススメします。
関連:
- 感想メモ:なぜ私だけが苦しむのか
- 感想メモ:もう、不満は言わない ★★★★☆
- 感想メモ:怒らないこと ★★★★☆
- 感想メモ:リラクセーション ★★★☆☆
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感想メモ:リラクセーション
- リラクセーション (ブルーバックス)
-
- 著者: 成瀬 悟策
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 903
- 発売日: 2001/06/20
★★★☆☆
緊張は自分が作っている
規律を重んじる日本社会は、
サービスの質も高く、恩恵も大きいけれど、
受けるプレッシャーも強い。
ストレスフルな社会と言い換えてもいいかもしれない。
そんな中で働いたり、暮らしていくには、
ストレスの対処法を知っておくのはとても大事なこと。
こうしたストレスに耐え、やり過ごすために
私たちは自分のからだへ働きかけ、
あちこちの筋群を緊張させます。
…
こころは自分が緊張させた自分のからだの緊張を
感じているだけなのです。
つまり体の緊張は、ストレスに耐えるために
自分でつくっているものなのだ。
そしてその緊張状態が続くと、心も不安定になり、
心身共に問題になってしまう。
本書のリラクセーションは、
巷間行われている筋の生理的な弛みを目的とするものではありません。
自分のからだの「緊張を自分で弛める」という
本人自身の心理的な努力活動を目指しているのです。
この本は、
「からだに働きかけて、ストレスに対処する」
方法を教えてくれるのだ。
著者は「姿勢のふしぎ」の成瀬氏。
それは「自分で自分を弛める」ということに他ならない。
しかし、これが難しい。
自覚している緊張と、体に起きている緊張は
必ずしも一致しないからだ。
こうした緊張の感じはすべて当人の主観的な感じ、内的な体験ですから、
たとえ生理的な緊張がそこにあるのは間違いないにしても、
感じているとおりに筋緊張がそのにあるとは限りません。
本人が努力してすっかり脱力し、
自分の筋群を意識的には十分に弛めたと感じていても、
なかなか抜ききれていないということです。
それで、自分で筋肉の緊張を弛める方法は?というと。
リラクセーションのもっとも基本的な方法といえば、
入れた力を抜いて筋の緊張をを弛める
ということに尽きるのでしょう。
「ジェイコブソンの漸進弛緩法」というものもある。
- 弛めたい筋肉を決める
- その筋肉の感じに注意しながら、じっくりと収縮させ、その緊張感を味わう
- 力を徐々に脱いていく。緊張の低下を弛緩感としてじっくり味わう
完全な弛緩感は得られにくいが、
局部的なリラックスが得られやすいそうだ。
- 余計な緊張に気付く
- 無意識のうちに、力を入れ続けていることに気付く
- 動かしながら緊張を弛める
ストレッチを効果的に行うコツも触れられている。
自分が「この筋肉を伸ばそう」と意識することだ。
自分のその筋が引き伸ばされることを納得し、
引き伸ばそうとする外的な力に逆らうような力は入れず、
自ら脱力し、伸びるために必要な程度にその筋群を弛め、
外力に応じて筋が伸びやすくなるように
協力する気持ちになることです。
心をリラックスに向けるには、イメージを使うのが良い。
「からだが重たい」、「背中が温かい」、「日向ぼっこをしている」、
「お風呂につかっている」、「気持ちが落ち着いている」、
「暖炉の前で暖をとっている」、「リラックスしている気分」、
「身も心もリラックスしている」、「全身が脱力している」
などがあります。
次は、四十肩など、痛みが出る動作での緊張を弛める方法。
1. 必要最低限の微弱緊張で、動作を行っていく
2. 筋肉が引っ張られ、痛みが出始めたところで停止
3. しばらくじっとしていると、痛みが変質する
4. 無痛になったら動きを再開
5. 2~4を繰り返す
四十肩なら、 気を付けの姿勢から、
1. 必要最低限の微弱緊張で少しずつ腕を上げていき
2. 痛みが出たところで停止
3. 痛みが変質して無痛になったら
4. 腕上げを再開し
5. 手が上がりきるところまで繰り返す
ということになる。2~4がポイント。
肩、腰、肘の緊張などの詳細な弛め方は
本に掲載されているので、参照されたい。
まとめ
- 体の緊張は心の緊張
- ストレスに対し、体の緊張で防御している
- まず、緊張を自分が作り出していることに気付く
- 微弱緊張からの弛緩により、筋肉の緊張を弛められる
このリラクセーション法は、痛みを確認して弛める。
体に意識を向けるという練習としてよい。
自分的には★4つですが、他の人へのオススメ度は★3つです。
「操体法」は、痛みのない方向に動くことで、
体全体を整えるもの。
こちらも、いくつかの体操を知っておくだけで、
自分の体を自分で整えることができる。
健康に興味がある人には非常にオススメ。
- リラクセーション (ブルーバックス)
-
- 著者: 成瀬 悟策
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 903
- 発売日: 2001/06/20
関連:
- 感想メモ:姿勢のふしぎ ★★★★☆
- 感想メモ:動きが心をつくる──身体心理学への招待 ★★★★★
- 感想メモ:操体法―「ひずみ」を正せば体が治る ★★★★☆
- すべてを合わせ持つ「私」- interview with 成瀬悟策一 –
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感想メモ:「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
- 安保徹 「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
-
- 著者: 安保 徹
- 発売元: 永岡書店
- 価格: ¥ 1,050
- 発売日: 2010/03/10
★★★☆☆
人間の体を守ってくれているのは、精巧な免疫システム。
笑うと病気にかかりにくくなるように、
免疫システムは心理状態にも影響を受けたりと、繊細なもの。
この本の著者は、免疫学者の安保氏。
免疫システムの基本的な部分の説明がなされているので、
確認しておこう。
体の免疫システムが正しく働くか働かないかは、
「自律神経」の働きにかかっています。
そんな自律神経のバランスを崩すのが、
体に無理を強いる肉体的なストレスや、
悩みや心配ごとなどの精神的なストレスです。
白血球は、
リンパ球:司令塔
顆粒球:細菌など異物を食べる
マクロファージ:体に侵入した異物を体外に排出する
という免疫細胞を持っている。
それが、交感神経が優位だと、顆粒球、
副交感神経が優位だと、免疫を司るマクロファージが
元気になるということらしい。
ストレスを受けると、交感神経が興奮するので、
マクロファージよりも顆粒球が増えてしまう。
顆粒球は異物の侵入を防ぐ防御細胞とはいうものの、
これが白血球内に増加しすぎるとかえって病気を引き起こします。
副交感神経が優位になり過ぎるのも問題らしいが、
普通の人は交感神経が優位になり過ぎる心配だけ
すればよいのではなかろうか。
そんな人は、頑張り過ぎるのを「やめてみる」と
よいですよ、というのがコアメッセージと思われた。
他にも様々な健康の豆知識が紹介されているので、
健康に興味がある人はどうぞ。
健康についてはさまざまな情報があふれているので、
正しい知識を持っておきたいもの。
オススメ度は★3つです。
- 安保徹 「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
-
- 著者: 安保 徹
- 発売元: 永岡書店
- 価格: ¥ 1,050
- 発売日: 2010/03/10
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感想メモ:大事なことはすべて記録しなさい
- 大事なことはすべて記録しなさい
-
- 著者: 鹿田 尚樹
- 発売元: ダイヤモンド社
- 価格: ¥ 1,500
- 発売日: 2009/11/13
★★★☆☆
「記録する習慣」こそが大事
記録しておくことは大事だ。
記録があれば、過去の過ちを繰り返さない。
変化に気付く。傾向がわかる。身に付く。
ただ、それはわかっていても、
記録する習慣をつけるのが難しい
のだ。
従って
- 記録をつけ、整理し、見直する習慣
- 必要に応じて記録を取り出せる形で保存する仕組みづくり
こそが勝利へのカギということになる。
同じ系統の本としては、100円ノートを駆使した
「情報は1冊のノートにまとめなさい」がありますな。
著者の鹿田さんが提案しているのは、
- 至る所にペンを置く
- ペンがなければ携帯で自分にメール
- 紙、ファイルは日付で整理
- ノートは大きさを揃え、バインダーに綴じて保存
ということで、Wordもプリントアウトするなど、基本はアナログ。
私は文具も好きだがデジタル好きっ子でもあるので、
ということにした(今日現在)。
タグは、自分が日頃記録するジャンルを考え、
予め決めておく必要がある。
オススメ度は★3つです。
lifehackは自分調教。
- 大事なことはすべて記録しなさい
-
- 著者: 鹿田 尚樹
- 発売元: ダイヤモンド社
- 価格: ¥ 1,500
- 発売日: 2009/11/13
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- 鹿田尚樹の「読むが価値」
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感想メモ:「カラダの硬さ」が病気の原因だった!
- 「カラダの硬さ」が病気の原因だった!―外側も内側も温めてほぐす病気・老化を防ぐ超健康法
-
- 著者: 石原 結實
- 発売元: 主婦と生活社
- 価格: ¥ 1,365
- 発売日: 2008/06
★★★☆☆
カラダが硬いのはよろしくないこと。
というのはなんとなくはわかっている。
その理由はというと。
血管が硬くなると、その中を血液がスムーズに流れにくくなり、
結構が悪くなって、カラダのすみずみにまで
栄養が届かなくなってしまいます。
血流が悪いのは確かに良いことではあるまい。
ではなんでカラダが硬くなるのだろうか?
例えば、以下のようなことは、よろしくない。
- 運動不足
- 冷え
- 食べ過ぎ
- 姿勢の悪さ
ではどうすればいいかというと、よく言われていることとしては、
- ストレッチ
- 歩く
- 体操
- 姿勢を良くする
- 入浴
- マッサージ
など。
珍しいところでは、
- ニンジンジュース
- ショウガ湿布
- ショウガ紅茶
- 半断食
などが紹介されている。
私はこんなこと↓を書いているので、カラダは柔らかい。
・体を柔らかくするコツ(真向法すごいよ)
と言っても元から柔らかかったわけではなく、
がんばって、努力で柔らかくした。
そんな自分を正当化したいと言う思いが、
この本を手に取らせたのだろうか。
オススメ度は★3つです。
カラダが資本。お手入れしてあげましょう。
- 「カラダの硬さ」が病気の原因だった!―外側も内側も温めてほぐす病気・老化を防ぐ超健康法
-
- 著者: 石原 結實
- 発売元: 主婦と生活社
- 価格: ¥ 1,365
- 発売日: 2008/06
関連:
- 体を柔らかくするコツ(真向法すごいよ)
- 感想メモ:姿勢のふしぎ ★★★★☆
- 感想メモ:ヨーガに生きる ★★★★★
- 感想メモ:スポーツに効く!体幹トレーニング ★★★☆☆
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感想メモ:姿勢のふしぎ
- 姿勢のふしぎ (ブルーバックス)
-
- 著者: 成瀬 悟策
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 861
- 発売日: 1998/07/17
★★★★☆
心と体はつながっている。
心が落ち込んでいると、
表情は暗くなり、顔はうつむき、
背筋も曲がってしまう。
逆に考えれば、体にアプローチすることで、
心に影響を与えることもできるはず。
先日読んだ「動きが心をつくる」でも
体と心がつながっていることが書かれていたが、
体へのアプローチには、
もっと驚くべき可能性があったようだ。
著者は「動作法」という手法で、
脳性マヒで体が動かせない子を、
世界で初めて自力で動かせるように
することに成功したそうだ。
動作法って?
そのからだの持ち主の心理的な活動によって
自らからだを弛めること
自分の意図どおりにからだを動かす
要領を身につけること
体軸をまっすぐに立てて
自然に無理のない姿勢がとれるようにすること。
詳細は以下を参考にされたい。
(→動作法 おおみや|動作法とは?)
この動作法、脳性マヒの子への治療だけでなく、
以下のような症状へも効果があると
確認されているそうだ。
不安神経症、強迫神経症、対人恐怖症、
抑鬱神経症、転換ヒステリー、
神経疾患を疑われた歩行不能、
自己臭、解離性精神障害チック、
失語症、不登校、過呼吸症候群、心身症、
自分のからだを叩いたりつねったり
噛んだりする自傷行為などから、
阪神大震災の後のような被災後に起こる
PTSD(外傷後ストレス障害)
一般的には心の問題とされるこれらの症状に対し、
体からのアプローチにより効果がある。
これはまさしく、
体と心がつながっていることの証だろう。
動作法は、他にも一般の人の
姿勢(猫背)の改善や、
腰痛にも効果があるそうだ。
この動作法において、
筋肉を弛める際には、コツがある。
他者に頼っていては駄目で、
結局自分で自分を弛める
自己弛緩でなくてはならないことが
わかってきたのです。
他者による弛緩は、
そのとき限りの筋弛緩には役立つとしても、
その刺激がなくなれば元に戻るだけでなく、
その刺激に対して生体としての耐性が高まるので、
刺激がなくなれば元に戻るだけでなく、
繰り返しによって弛緩効果は
だんだん低下してしまうのです。
「自分で弛める」ことが大事。
これは、グイグイと強くマッサージすると、
そのときは血流が促されて気持ちが良いのだが、
だんだん慣れて効かなくなる、という話。
そもそも筋肉が緊張するのには、
その人の姿勢や身体の使い方の癖などに原因がある。
その原因にアプローチしなければ、
再発するのは当たり前なのだ。
動作法には更に良いことがある。
ところがこれには副産物があって、
姿勢がよくなるにつれてからだが柔軟になって
動きが全般によくなるばかりか、
気持ちが落ち着いて、勉強や物事に
能動的、積極的になるという
報告が多くなりました。
体を弛めることが、精神面も健康になるというのは、
まさに「動きが心をつくる」でも語られていたこと。
体というのは、考えられているよりも
ずっと広大で、奥が深いものであるようだ。
オススメ度は★4つです。
健康に興味がある人にとっては、
おもしろいと思います。
- 姿勢のふしぎ (ブルーバックス)
-
- 著者: 成瀬 悟策
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 861
- 発売日: 1998/07/17
関連:
- 動作法 おおみや|動作法とは?>
- 感想メモ:動きが心をつくる──身体心理学への招待 ★★★★☆
- 感想メモ:心はなぜ腰痛を選ぶのか ★★★★☆
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感想メモ:億万長者専門学校 実践編
- 億万長者専門学校 実践編
-
- 著者: クリス岡崎
- 発売元: 中経出版
- 価格: ¥ 1,890
- 発売日: 2011/03
★★★★☆
人の可能性は、その人が持っている
セルフイメージによるところが大きい。
「自分にはできっこない」と思っていることに、
チャレンジしようとする人はいないだろうからだ。
「自分の可能性を信じる力」と
言い換えてもいいかもしれない。
しかしその力は、様々な外的な要因で弱められてしまう。
それが意外とキミたちの「信じる力を」小さくしているものは、
「実績」や「推薦」や「保証」や「前例」を求める心なんだ。
「信じる力」が外側からの保証ではなく、
「自分の中」にある場合は、他人に何をいわれても気にならない。
成功者の多くは、信じる根拠やデータは
自分で集め吟味して、自分の確信に変えていくんだ。
普通に日本で働いていると、そんな「信じる力」を
保ち続けるのは難しい。
でも、持っていた方が良い、はず。
この本は、いまの仕事が自分に合っていなくて、
ほんとうに自分らしい人生を生きていけない大人たちが
転職して『天職』となる仕事を見つけたり、
起業して『天職』を見つけるための本なんだ!
とはいえ、信じるだけでご飯は食べられないので、
方向性も、きっちりと示されている。
・自分の性格を分析し、市場において強みがある価値を把握する
・「時間消費型収入」から「価値運用型収入」への転換が必要
など。中でも、以下がメモしたところ。
「プレゼンテーション能力」っていうのはね、
「行動したくなるしくみをつくる、
そしてその1つがおみやげを提供する」
能力のことなんだよね。
すでに満足している人を動かすには、
何よりも「感情」が必要なんだ!!!!
「おなかはいっぱいだけど、それなら食べてみたいな」
と思わせる「感情」が必要なんだ!!!
億万長者になるのは、ほんとうに自分がやりたいこと、
そして、周りの人が幸せになってくれるようなことを
実現するためだ。
「億万長者」というキャッチーなタイトルではあるが、
自分が人生をかけてやるに値することを仕事にして、
充実した人生を歩もう、というニュアンスだった。
おっしゃる通り。オススメ度は★4つです。
- 億万長者専門学校 実践編
-
- 著者: クリス岡崎
- 発売元: 中経出版
- 価格: ¥ 1,890
- 発売日: 2011/03
関連:
- 感想メモ:一瞬で自分を変える法 ★★★★☆
- 感想メモ:となりの億万長者 ★★★★☆
- 感想メモ:ロバート・アレンの実践億万長者入門 ★★★★☆
- 感想メモ:なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか? ★★★★☆
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感想メモ:20歳のときに知っておきたかったこと
- 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
-
- 著者: ティナ・シーリグ
- 発売元: 阪急コミュニケーションズ
- 価格: ¥ 1,470
- 発売日: 2010/03/10
★★★★☆
スタンフォードでの集中講義。
そこで行われる変わった演習の内容や、
それにまつわるエピソードの紹介。
シリコンバレーのお膝元のスタンフォードだけに、
起業やイノベーションというのがテーマ。
イノベーションを起こすためには、
起こそうと試みる必要がある。
問題が、勝手に思いもよらない方法で解決する、
なんてことは期待できない。
そういうチャレンジをしてもいいんだよ、
というメッセージこそが、この講義の
エッセンスであるようだ。
以下は、そのための心構えについての教え。
リーダーになろうと思ったら、
リーダーとしての役割を引き受けることです。
ただ自分に許可を与えればいいのです。
仕事が忙しかったとか、病気になったとか、
社会的に許される言い訳はできますが、
本気でそうする気があるなら、
実現する方法をひねり出しているはずです。
耳に痛いのは、身に覚えがあるからでしょう。
人に対して言い訳をしなくてはいけないと感じたとしても、
自分自身には言い訳をしてはなりません。
本気で何かしたいのなら、すべては自分にかかっているという事実を
受け入れなければなりません。
つまるところ、やるかやらないかは自分次第。
そして、どれだけ本気でやろうと思うのか。
それで決まる。
そして、不安定な状態こそがチャンスである、
と信じられるメンタリティー。
ここが日本にはないところだ。
不確実性こそ人生の本質であり、チャンスの源泉だと。
正直に言えば、
いまだにどの道を行くべきか迷うときがあり、
目の前の選択肢の多さにたじろぐことがあります。
でも、いまならわかります。
不確実性こそが、イノベーションを爆発させる火花であり、
わたしたちを引っ張ってくれるエンジンなのだと。
予想できる道を外れたとき、常識を疑ったとき、
そしてチャンスはいらでもあり、世界は
可能性に満ちていると考えることを自分に許可したときに、
飛び切り面白いことが起きるのですから。
日本はいい国だと思うが、
アメリカのこういうところはうらやましいと思った。
確かに、20歳のときに知っておきたかった。
でも、20歳を過ぎているからこそ
心に刺さる言葉も多かった。
つまるところ、いつ読んでも良くて、
そのときにはそのときの気付きがあるのだろう。
オススメ度は★4つです。
- 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
-
- 著者: ティナ・シーリグ
- 発売元: 阪急コミュニケーションズ
- 価格: ¥ 1,470
- 発売日: 2010/03/10
関連:
- 感想メモ:起業の着眼点 ★★★☆☆
- 感想メモ:面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。 ★★★★☆
- 感想メモ:創発(はぐれ)人材をさがせ―イノベーションを興す ★★★★☆
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感想メモ:人材は「不良社員」からさがせ
- 人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
-
- 著者: 天外 伺朗
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 700
- 発売日: 2011/10/21
★★★☆☆
1.チームメンバーの能力が突然飛躍的に向上し、
スーパーマンに変身する。
2.アイディアな湯水のように湧いてくる。
3.どんなに困難な状況に遭遇しても、
怯むことなく果敢に挑戦し、正面から突破するか、
わき道を見つけて解決してしまう。
4.どうしても必要な人に、絶妙なタイミングでめぐり合うなど、
「運」を味方につけてしまう。
こういう状態を文中では「燃える集団」と名付けている。
そんな組織になればいいよなぁ〜、と思う。
一方、こういった「燃える組織」の対局にあるのが、大企業病。
確かに、管理の色彩が強まった組織では、
燃える集団には成りえない感じはする。
それには、メンバーが外的報酬ではなく、
内的報酬に基づいて動いていることが必要条件で、
管理されてトップダウンで落ちてくる仕事を、
内的報酬としてやれる人は多くないだろうからだ。
大企業病の根本原因が、社員が身の保身を考え、
上ばかり見て仕事をしてしまうからだ、
と思い当たったからだ。
著者は元ソニーの天外氏。
元気があったころのソニーでの体験から、
技術開発部門が大企業病になったら、
成果なんて出るわけがないでしょ、
というのが主張と読まれた。
そして大企業病になると、管理の色合いが強まり、
そんな状態ではイキのいい人材はグレる
(「不良社員」になる)か、
いなくなるかになってしまう、とのこと。
本書は元々1988年に出版された本だそうだが、
特に古さは感じられない。
組織とか人を活かすかという内容が、
最新技術で解決できるようなものではないからだろう。
オススメ度は★3つです。
- 人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
-
- 著者: 天外 伺朗
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 700
- 発売日: 2011/10/21
関連:
- 感想メモ:なぜ社員はやる気をなくしているのか ★★★★☆
- 感想メモ:報酬主義をこえて ★★★★★
- 感想メモ:短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント ★★★★★
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感想メモ:日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人
- 日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人―怒鳴られたら、やさしさを一つでも多く返すんです!―
-
- 著者: 三輪 康子
- 発売元: ダイヤモンド社
- 価格: ¥ 1,500
- 発売日: 2011/07/15
★★★★☆
その筋の人たちがたむろする、
歌舞伎町のホテルの支配人に赴任した三輪さん。
その時点では、業界全くのシロウト。
そんな立地で、そんな人たちを相手に、
正しいと信じることを貫き通す。
当然ながら、身の危険を感じたことも
一度や二度ではないそうだ。
誰しもができることではない。
妥協しても、誰もが仕方ないと思うだろう。
そんな中、なぜ三輪さんは、
自分を貫き通すことができたのだろうか?
私のおもてなしやクレーム対応にマニュアルはありません。
私が、信条としているのはたった一つ。怒鳴られたら、やさしさをたった一つでも多く返すこと。
サラッと書いてあるが、言うは易し、行うは相当難い。
特に相手はその道のプロ達。
そんな人が日本刀を振り上げている。
そんな状況でも自分を保てるのか。
まったくできる自信がないです。
クレームをつける人にしてみれば一番の気持ちは、
「謝って欲しい」なのです。
これは、どのお客様も同じです。
お客様から遠いところにいると、まず
「解決方法」に考えがいってしまいますが、
それは順番がちがうのです。
まず、「人の心」です。
三輪さんが持っているすばらしい点として、
・怒っている人がいても、つい一歩前に出てしまうという性格
・人の心を大切にした医師であった、お父さんの教え
があるようだ。
特に、前者は普通じゃない。
日本刀を振り上げられて、一歩前に出る、とか
この人だからこそできたことであるのは間違いない。
だからといって、
「自分にはできないや、おしまい」
では、読んだ意味がない。
とりあえず、
「やさしさを返す」
と心にインプットしてみた。
例え百回に一度、千回に一度しかできなかったとしても、
いいじゃないですか。
オススメ度は★4つです。
影響を受けました。
- 日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人―怒鳴られたら、やさしさを一つでも多く返すんです!―
-
- 著者: 三輪 康子
- 発売元: ダイヤモンド社
- 価格: ¥ 1,500
- 発売日: 2011/07/15
関連:
- 感想メモ:反対尋問の手法に学ぶ 嘘を見破る質問力 ★★★★☆
- 感想メモ:弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術 ★★★★☆
- 感想メモ:突破者―戦後史の陰を駆け抜けた五十年 ★★★☆☆
- 感想メモ:反転―闇社会の守護神と呼ばれて ★★☆☆☆
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