「本」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:インナーワーク

★★★★★

自分が持つ能力を十分に発揮し、夢中になって働く。
そんな「ワークフリー」の状態を実現するためには?

  • あなたはなぜ働くのだろうか?
  • どんな風に働きたいのだろうか?
  • 自分の人生のハンドルは、自分で握っているか…?

日頃考えない、というより
考えないようにしている質問に、
向き合わざるを得ない。

「セルフ1」と「セルフ2」

「インナー」シリーズの話のベースとなるのがこの考え方。
以前の著作である「インナーゲーム」は、
テニスコーチとしての気付きから、
「セルフ1」と「セルフ2」という考え方を提唱している。

簡単に言うと、
「コーチが生徒に技術を教える」
という一般的なやり方ではなく、
「生徒に質問し、気付かせ、能力を引き出す」
というスタイルの方が、高い成果が得られた
のだ。

詳細はこちらを参照のこと。
感想メモ:インナーゲーム

この考え方は、スポーツだけでなく仕事にも適用できる。
他人に対しても、自分自身に対しても。
というのがこの本の内容だ。

興味深い話が多かった。
以下、引用ばかりになってしまうが、
面白かったフレームワーク的なものを紹介していく。


ACTトライアングル(知覚、選択、信頼)

1. 知覚する(Awareness)
良い/悪いの判断を交えない
「悪いところを直そう」とするのではなく、
あることに気をつけてみるだけ。
例えば、1~10の10段階評価をしてみる。
直そうとしなくても、知覚するだけでも結果が改善する!

2. 生徒に習得の選択権を残す(Choice)
生徒が、答えを与えられるのではなく、
学習と変化の主導権は自分が握っている、という自覚。

3. セルフ2を信じる(Trust)
持って生まれた能力を信じる。
ものごとを習得する際の主役は
コーチではなく生徒本人の内側の能力。

質の高い集中をするために

熱中し、時間も忘れて没頭するような集中状態。
子供の頃はしばしばそうなっていた記憶があるが、
大人になると少なくなっているような気がする。
あの集中力を取り戻すにはどうすればいい?

  • セルフ1の声には耳を貸さず、黙っていてもらう
  • セルフ1の気をそらす
  • 強制しない。集中は興味から生まれる
  • 評価や批評をしない
  • 必要十分な安全性(安心感)と必要十分なチャレンジ性(困難さ)

PLEトライアングル

  • Performance 能力発揮
  • Learning 学習
  • Enjoyment 歓喜

これらは対立するものではなく、
相互依存の関係にあるという。
そして、仕事に対して両立させるべきだと。

しかし残念ながら、業務において
従業員の歓喜を求める企業は多くない。

働くとは、自分の本質であるセルフ2の欲求のままに
「能力を発揮し」「学習し」「歓びを体験する」
ことだと再定義できれば、ワーク・フリーへ大きなステップになる。
その瞬間その瞬間に歓びを感じることが私のプライオリティだ。

楽しんで仕事したときほど結果も良いし、
周囲に対する貢献度も高い。
この「利己的」は、個人と会社両方の「利」のためなのだ。
仕事での歓びの質を高めるための第一段階は、
ただ単にその現状に目を向けることで十分だ。

楽しい方が良い仕事ができる。
きっとその通りだ。
それを測る方法が、エンジョイチャート

仕事中の心の状態  各状態の時間の比率(%)を記録してみる。
歓喜(8~10)
中間(4~7)
悲惨(1~3)

あれ・・・?歓喜がない・・・

動く能力モビリティ

1.自分にモビリティを認めよう。モビリティは誰もがすでに持っている
2.自分がどこに行きたいのか、最も明確な絵を描こう
3.自分の変化の中で変化する意欲を持とう
4.自分の目的をクリアに保とう
5.自分の動きと方向をシンクロさせよう

動く自由。
誰も束縛していないにも関わらず、
動く前からあきらめてはいるのはなぜだろうか?
あるいは、動けるという可能性について、
考えることすらないのはなぜだろうか?

インナーワークの第一のステップは、
自分が運転する車は「動く」ことが
できるのだと認識することだ。
2番目のステップは、その車は
「自分の車」であることを理解することだ。

可能性を閉じているのは自分自身だと
気付く事なのだろう。

STOPツール

  • STEP BACK
  • THINK
  • ORGANIZE YOUR THOUGHTS, AND
  • PROCEED

目的地を決めずに走り始めるのは、
汗はかけるが目的地に近づけたかはわからない。

例え数秒でも、何かを始める前にショートSTOPを取り、
それが本当にやるべきことかを考える。
これだけでも効果がある。

コーチング

・「入れ替わり」の技術
生徒の立場に立って考える。
生徒が「考えること、感じること、望むこと」を想像してみる。

だいたい、欠点を指摘されることは望んでおらず、
コーチが言ったことを上手くできるようにしてしまう。
その緊張がパフォーマンスを阻害しているとしたら?

・3つの対話
知覚のための対話:オープンな知覚ができるように
選択のための対話:義務よりも主体性を持てるように
信頼のための対話:内側の障害を取り除けるように

ハンドルを握るのは本人。コーチは助手席。

・コントロール

今コントロールしているのは何か
今までコントロールしようとしていたのは何か
コントロールしなかったものの内で、今後できるものは何か

・フィードバック
査定ではない。事実がどうなったかを質問するだけ。

「教える」とは知識を伝えることで、
長い時間を必要とします。
コーチングはそうした足し算ではなく、むしろ引き算です。
目標に向かう際に必要となるものを除去する作業です。

全く知らずに読んだのだが、
このガウェインのインナーゲームの考え方が、
コーチングの源流である
ようだ!

インナーゲーム – Wikipedia
現代の倫理道徳 Q&A<2002-44>

コーチングの技術を表面的に知るだけでも意味はあるだろうが、
その技術がどういった背景から生まれてきたのか、
セルフ1とセルフ2の考え方を知っておくだけでも、
理解の深さが全く異なるはずだ。


久々に、かなり時間をかけてじっくりと読んだ本だった。
最初はとっつきにくいかもしれないが、
読み進めるに連れて、どんどんおもしろくなってくる、
深い本でした。

「働く」ということについての様々な気付きを
数多く与えてくれる本でした。
オススメ度は★5つです!


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感想メモ:日本復興計画

★★★☆☆

震災から一年経ったが、その傷はいまだ深い。

震災直後から原発問題に関して
精力的に情報発信していた大前研一氏。
YouTubeの動画を観た人も多いだろう。
地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後(大前研一ライブ579) – YouTube
福島第一原発 現状と今後とるべき対応策 (大前研一ライブ580) – YouTube

この本は、その内容にその後の話を
プラスして書かれたもの。

印税は全て復興に充てるということで、
日本の復興のため、というすばらしい心意気で書かれている。

内容はというと、大前氏が実は原発の技術者だったということで、
原発についての話がわかりやすい。

原発については、色々な話が出過ぎていて、
素人には何が正しいのかわかりにくい状況に
なってしまっているので、
信頼できそうな情報というのはありがたい。

原発については、元内閣府参与の田坂氏の動画もオススメ。
田坂広志 前内閣官房参与 2011.10.14 – YouTube

オススメ度は★3つです。
今後の一刻も早い復興を祈ります。


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感想メモ:おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

★★★★☆

サイゼリヤと言うと、かなり安いイタリアン、というイメージ。
しかし、ただ値段を下げただけでは、利益が出なくなってしまう。

安くてもきちんと利益をを出せているのには、
その裏に強烈な業務効率化、標準化への努力がある
のだ。

この本を読んで初めて知った。

ちなみに標準化のコツは、
従業員の中で一番優秀な人間がやっている"名人芸"を、
誰でもこなせるようにできないか、と考えることだ。

業務効率化をこういったところまで
考えたことがなかったので、参考になった。

経営者や店長の仕事は「考える」ことだ。
時間を作る基本はまず「整理・整頓」。
成功とはほとんどの場合”まぐれ”みたいなものなので、
そこから何かを学ぶのは不可能に近い。
失敗を繰り返し、その経験から学んでこそ、成功に近づける。

サイゼリヤの社長のお話なので、
飲食業界におけるサイゼリヤの打ち手についても
話が多いのだが、個人的には、上に挙げたような、
経営や業務効率化に関する話を興味深く読んだ。

オススメ度は★4つです。おもしろい本でした。
ありがとうございます。

参考:
「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」正垣泰彦 – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:自分の答えのつくりかた

渡辺 健介
ダイヤモンド社 2009-05-22
¥ 1,680

★★★★☆

学生から社会に出て大事だと感じるのは、
「正しい答えなんてないのだから、
行動して試してみること」

だということ。そして
「一人では物事を動かせないから、
他人を動かす力」

この本は、
・情報を元に自分の考えをまとめて
・周囲の人を巻き込んで動かす
ための「知恵」の部分を伝えようとしている。

前作の「世界一やさしい問題解決の授業」と同様に、
子供(生物?)を主人公としたお話仕立てで、
若い人を対象にしているが、大人が読んでも全く問題ない。

以下の部分は、特に共感しながら読んだ。

人の意見に耳を傾け、何かを学び取る姿勢や
謙虚さは極めて重要だ。協調性も重要だ。
しかし、そういった姿勢を保ちつつ、
自立した考えを持つというのは別の話だ。
重要なのは、自分が育った環境の価値観を
無意識に受け入れるのではなく、
幅広い経験、価値観を試す決断を迫られる修羅場、
異なる価値観との衝突などを通じて、
自分の意志で己の価値観の核を一つひとつ形作っていくことだ。
人の意見は、口頭だろうが、書籍を通じてだろうが、
画像や動画を通じてだろうが、鵜呑みにしてはならない、
健全な批判的思考を持つ重要性を叩き込まれた。
社会に出たら、現実は複雑だ。そして、厳しい。
圧倒的な想像力、考え抜く力、心の優しさと強さ、
たたみ込む力、政治力などを身につけて、初めて理想は貫ける。

知識は触れているだけで得られるが、
知恵は体験を通じないと身につかない部分が多い。
この本は疑似体験を試みているのだと感じた。
オススメ度は★4つです。良著です。

渡辺 健介
ダイヤモンド社 2009-05-22
¥ 1,680


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感想メモ:一瞬で幸せになる方法

阿部 敏郎
サンマーク出版 2010-02-22
¥ 1,680

★★★★☆

タイトルに惹かれて手に取ったこの本。
いまここ塾」の塾長阿部氏の
第1回から6回までの講和内容がこの本。

阿部氏が語るのは仏教の話なのだが、
「幸せ」というテーマの話であるからか、
仏教と関係がない他の本と共通する部分も多い。

例えば、「今既に持っていることに気付く」という話は
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」は
心理学から同じ話にたどり着いている。

「幸せ」は、自分しか感じることがでいないのだから、
自分の気の持ち方、考え方次第なのだ。
と再確認できた。

他にも、次のような色々なヒントが得られた。

観念の書き換え方、新しい観念のつくり方は簡単です。
「言いつづける」ってことですね。
言葉ってのは、すごく意識に作用するんですね。
だから言いつづけるんです。
禅とは状態のこと。
いまここに気づいて、
落ち着いている状態。
当たり前の日常こそが、修行なんですね。
やれるだけのことはやるんですよ。
ただ、その心構えとして、期待を手放すってことです。

何を手に入れてもいいけど、執着だけはしない、
それが苦しまない秘訣です。
究極的な安心感や満足感、幸福感というのは、
すべてが自分だということを思い出すか、
逆に自分なんていなかったってことに
気づかなければつかめないんですよ。

考えてみれば、仏教というのは、何千年も前から
心を探求してきた人たちの知恵なのだな。
と、今更気付いた。
色々な悩みについて、気付きが得られる本でしょう。
オススメ度は★4つです。

阿部 敏郎
サンマーク出版 2010-02-22
¥ 1,680


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感想メモ:呼吸入門

斎藤 孝
角川書店 2003-12
¥ 1,260

★★★★☆

呼吸は、肉体にも精神にも影響を及ぼすので、
実はかなり奥が深い。

呼吸は、普通は特に意識せず無意識に行っているが、
一方で意識的に行うこともできるという珍しい動作だ。

ちょっと実験してみよう。
息を大きく吸ってから、何秒吐き続けることができるだろうか?
5秒?10秒?15秒続けられれば立派。

息を吐くことは、副交感神経優位
つまりリラックスした状態を作る。
逆に、交感神経優位は興奮した状態。
この両者のバランスを取るのが健康の秘訣、
というのが免疫学者の安保氏の本の主張。

ストレスフルな環境にいて、このバランスが崩れ
交感神経優位で興奮状態が続いてしまっていると感じたら、
次の齋藤式呼吸法を試してみよう。

「三・二・十五」の齋藤式呼吸法
鼻から三秒息を吸って、二秒お腹の中にぐっと溜めて、
十五秒間かけて口から細くゆっくりと吐く

3、2、15
吐くのが一番長いから、
数字だけ覚えておけばOK。

呼吸法というのは精神にも強い影響を与えるので、
齋藤氏が自らさまざまな方法を実験して、
誰にでも勧めることができるのが、上の方法なのだそうだ。

メンタルが大きな要素を占めるスポーツでも、
あるいはストレッチをする際にも呼吸は効果がある。

オススメ度は★4つです。
呼吸は常にしていること。
この呼吸法を確認できただけでも、
読んでよかったです。

斎藤 孝
角川書店 2003-12
¥ 1,260


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感想メモ:「結果を出し続ける人」の35の小さなコツ

★★★★☆

  • 朝型にする
  • 行動を起こす
  • 整理整頓は仕事の効率もアップ
  • 行動をスタートしたなら、50%達成したも同然
  • 続けるためには、目標は一日30秒
  • ライフミッションを持つ

タイトル通り、ライフハック、仕事術的な
「成果を出すコツ」が紹介されている。
私はかなり感性が合うようで、
頷きながら読む内容が多かった。

例えば、以下のような部分。
どれも耳が痛い言葉ばかり。

睡眠を削るのは逃げ。何の工夫もない。
忙しい中でこそ、心に余裕を持つべきで、
そうでないと煮詰まるばかりで、
かえって仕事の効率は悪くなってしまいます。
三分で決断できないことは三年たっても決断できない
一日三時間を一週間続けても、
それっきりやめてしまったら何の意味もありません。
それより一日三〇秒でもいですから、毎日、続けることです。

私は自分のモチベーションを高く保つための
ヒントを得ようと思って読んだところ、
以下の部分からヒントが得られた。

より踏み込んだ「ライフミッション」
(社会的な使命感を伴うような目標。英語ではmission in life)
を持っている学生は、圧倒的に強い。
「自分は何をすることで社会に貢献したいのか」、
ライフミッションのレベルにまで落とし込む。
その魔法の呪文とは、「エポケ」ー。
エポケとは、ギリシャ哲学の言葉で「判断停止」という意味です。
悩んだら広大な宇宙をイメージするー。

悩み過ぎて良いことはない。
いかにそういった思考から抜け出るか。
そのヒントが得られた。試してみよう。

オススメ度は★4つです。
仕事術系の本の中でも、多くヒントが得られる本でした。


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感想メモ:こうすれば病気は治る

★★★☆☆

自律神経は、交感神経と副交感神経からなる。
前者が緊張、後者がリラックス。

ストレスや緊張が強い状態が続き、
交感神経が優位になる

社会人にありがちなシチュエーション。

この交感神経優位の状態こそが、様々な病気の
隠れた原因になっているのだそうだ。
高血糖、胃潰瘍、高血圧、脳梗塞、ガン…

この交感神経と副交感神経のアンバランスがよろしくない。
この両者のバランスこそが、健康を司るのだ。

このことを覚えておくだけでも、
この本を読んだ価値がある。

安保氏の他の本よりも、専門的な知識が
多めに書かれている印象。
ざっくりと概要が知りたいのであれば、
病気知らずになる免疫力の高め方
「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
の方がオススメ。
オススメ度は★3つです。


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感想メモ:自然農法わら一本の革命

福岡 正信
春秋社 1983-05
¥ 1,682

★★★☆☆

不耕起、無肥料、無農薬、無除草の自然農法
それで米や麦、ミカンが作れるという。

結局、田を鋤く必要はなかったんだ、と。
堆肥をやる必要も、化学肥料をやる必要も、
農薬をやる必要もなかったんだ、
という結論になったわけです。

通常の作り方に比べて手間はかからず、
それでいて味はすばらしい。
その秘訣は土。

健全な稲を作る、肥料が要らないような健全な、
しかも肥沃な土を作る、田を鋤かなくても、
自然に土が肥えるような方法さえとっておけば、
そういうものは必要ではなかったんです。

夢のような農法だが、ここにたどり着くまでには
やはり相当の苦労があったようだ。

だが、こんな簡単な方法に絞るまでに、
私は四十年間費やしたのです。

自然と格闘し、人間が良いと思って行ってきたことが、
実はマイナスを積み重ねているだけだった。
そういった事実に直面した著者の言葉は重い。

「人間というものは、何一つ知っているのではない、
物には何一つ価値があるのではない、
どういうことをやったとしても、
それは無益である、無駄である、徒労である。」

食料自給率の低い日本において、
この自然農法はとても大きな可能性を秘めている。
ただ、昭和四十年にはその内容は発表されていたのだそうだ。

大きな可能性を秘めていることと、
世に広まるのこととは、別問題なのだろうか。

「奇跡のリンゴ」を読んでも感じたことだが、
「普通」から外れた茨の道を、切り開いていくことができる、
その理由は何なのだろうか?

農業などのトピックに興味がある人は、
特におもしろくよめるでしょう。
無農薬の農法については
「ニンジンから宇宙へ」奇跡のリンゴもどうぞ。
オススメ度は★3つです。

福岡 正信
春秋社 1983-05
¥ 1,682


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感想メモ:かばんはハンカチの上に置きなさい

★★★☆☆

「この商品を買いたい」というよりも、
「この人から買いたい」と思ってもらう。
それが営業なのだと感じた。

著者はリクルートとプレジデント生命、
それぞれでトップセールスを獲得したという、
すばらしい実績を残している営業マン。

華麗な営業トークを武器に、というよりも、
当たり前のことを当たり前にきちんと
やっている
、というのが第一印象。
和田裕美さんもそうかな。

その上で、小さなプラスを積み重ねることで、
秀でた存在になっているようだ。

「ちょっとだけ違うこと」を徹底することで、
ときには人と差をつけ、その積み重ねで今があると
思っています。

その一つが、ハンカチの上にかばんを置くこと
だったりするのだ。

以下、おもしろいと思った部分。

お客さまは、
「商品と一緒に周りの空気も買っている」
のです。
大切なのは本気で目の前のお客様の役に立てないか?
と重いながら接することです。
私はご契約いただくだめに、
お客様との飲み会や接待を一切しないからです。

その代わり、週5日は、家族と一緒に
夕食の食卓を囲んでいます。

こういう人なら、売るものが変わったとしても、
確実に良い成績を残し続けるのだろう。
営業職の人は、明日からでも活かせる気付きが
色々と得られると思います。
オススメ度は★3つです。


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