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感想メモ:君の笑顔に会いたくて

大沼 えり子
ロングセラーズ 2008-07-01
¥ 1,575

★★★★☆

熱いハートの持ち主

DJロージーこと大沼えり子さんの、
保護司としての活動を通じた
少年たちとの出会いの記録。
活動にかける熱意と夢。
大沼さん自身の生い立ちと半生。
どれもがその密度の濃さに驚かされる。

それらのストーリーを一貫しているのが、
大沼さんの生き様。
とにかくハートが熱い。
文中で「夢」として語られている、Rosy Bellのサイトはこちら。
Rosy-Bell~ロージーベル~ – Rosy-Bell
ぜひ実現して欲しい。

オススメ度は★4つです。
大沼さんはすばらしい。
読めば、あなたも応援したくなるはず。

大沼 えり子
ロングセラーズ 2008-07-01
¥ 1,575

参考:
「君の笑顔に会いたくて」大沼 えり子 – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:動作のこころ

成瀬 悟策
誠信書房 2007-02-09
¥ 2,940

★★★★☆

「動作法」を提唱した成瀬悟策氏による、
「動作法」の集大成というおもむきの本。
かなり盛りだくさんがまとめられている。

この「動作法」では、
肩や腰など、身体の凝りに対して、
特徴的な捉え方をしている。

人は、無意識な習慣として、
ある動作に必要ではない余計な動作
(随伴動作)を行っている。
その積み重ねで、筋肉の緊張が
ずっと居座るようになると、
凝りとなって定着してしまうというのだ。

随伴動作→その人特有、無意識、習慣化、日常化

随伴緊張、居座り緊張→肩まわり、腰まわり、肩関節、股関節

気持ちの不調、不安定

そしてそれらの緊張が、
心の不調という形としても現れるという。

そのからだの持ち主である主体が
肩周りに力を入れ、筋の緊張状態をつくり、
それが習慣化・恒常化して、
しかも動かさないままでいるため、
その部位の感受性が低下し、
自分で操作する感じも
分かりにくくなってしまった
というのが、その本質的な原因である。
だが、そうした動作の偏りは、
当人が自分で造り出したものだけに、
彼自身でそれを変化させる
ということはきわめて難しい。
心理臨床的な問題があれば、
それは<必ず>動作に現れる…
何らかの問題があれば、それを
からだのどこへどんな形で表現するかは、
その人その人によって個別特定的である。

この動作法のおもしろいところは、
「自分で自分をゆるめる」
という意識を持てるようになると、
精神的にも前向きになるという変化が
起きるということだ。

事あるごとに肩の緊張へ逃げ込むことで
事態を処理するような生き方を棄て、
リラックスして自由な動きと気持ちで
生活の場へ真正面から対面して
事を処理しようとするような活動へと、
生活場面および自体に対する主体の対応の仕方を
変化させるのを目的として援助したのである。

身体や健康について興味がある人なら★4つ。
興味深かったです。ありがとうございます!

成瀬 悟策
誠信書房 2007-02-09
¥ 2,940


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感想メモ:ユダヤ5000年の教え

★★★☆☆

「ユダヤ人」と言うと、世界を牛耳っているとか
優秀な人が多いとか、そんな印象。

しかし、ユダヤ人という単一民族がいるわけではなく、
「ユダヤ教を信じる人がユダヤ人」らしい。
実は、あなたも明日からユダヤ人になれるのだ。

ユダヤ人は生まれた瞬間からユダヤ人なのではなく、
環境、教育によってユダヤ人になる。
これがユダヤ人が世界一教育熱心だと
言われる理由でもあるのだろう。

この本は、そのユダヤ人の教育の
エッセンスについて書かれた本。
格言、金言集的な印象。

以下、メモした部分。

「ユダヤ人は、どうしてそんなによく質問するのだ?」
「どうして、質問してはいけないのだ?」
事実、ユダヤ人に質問すると、質問で返ってくる場合が多い。
ユダヤ人の特徴は…楽観的なことである。

神がつくられた世界を楽しまないのは、
神さまに対して失礼だというのである。
<目には目を、歯には歯を>

これは「目にモノ見せる」という意味ではなく、
補償が妥当であるべき、ということを説いた
言葉なのだそうだ。
例えば、目には頭を、歯にはアゴ全体の補償を
求めるべきではないということ。
知らなかった!

最後に。

賢人とは誰か?あらゆる人から学べる人。
強い人とは誰か?感情を抑えられる人。
豊かな人とは誰か?自分の持っているもので満ち足りている人。
人に愛される人とは誰か?あらゆる人をほめる人。

自分はどれにも当てはまらないような気がしてしまうが、
気にしないことにします。
オススメ度は★3つです。

参考:
「ユダヤ5000年の教え」ラビ・マーヴィン・トケイヤー – 【本ナビ】本のソムリエの一日一冊ビジネス書評


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感想メモ:インナースキー―自然上達への最短距離

W.ティモシー・ガルウェイ,ボブ・クリーゲル
日刊スポーツ出版社 1978-11
¥ 1,030

★★★★☆

「どうすれば本番でいつもの実力を発揮できるのか?」
「どうすれば最高のパフォーマンスを発揮する精神状態に入れるのか?」

多くの、というかすべてのプレーヤーが
答えを求めていることだろう。

スキーに限らず、スポーツはメンタルの要素が
テクニック以上に重要となる。
かといって、メンタルトレーニングは
一般のプレーヤー向けではないのが現状。

そこで、冒頭の問いに戻るわけだが、
この本には、そのヒントが書かれている。

自分を制限しているのは自分

自分に命令し、激励し、批判する。
自分を萎縮させる一番の原因は、
こうした自分の声
だ。

転ぶのは、技術が悪いのではなく、
それを百%発揮することに失敗するからなのだ。
これが「インナー理論」の骨子だ。

問題は、技術が足りないことではなく、
持っている能力を発揮できないように
している自分自身。
答えは「内側」にある。
これが根本の考え方。

精神集中

「知る」こと、「感じる」ことは、
同時にスポーツで最も重要だと言われている
精神集中への大事なステップだ。
より深く知ろう、よりしっかり感じようとする心は、
そのまま精神集中に繋がっているのだ。
スキー板がいまどこに「あるべきか」を知るよりも、
いまどこに「あるか」を感じることが大事なのだ。
「よい」「悪い」と結果を判断する習性をやめることだ。
精神集中は、単純に「興味」によって
引き起こされるものだ。
興味が強ければ集中は深まる。

完全な精神集中は"歓喜"を生む
精神集中の練習には、二つの要素がある。
一つはセルフ1を静め、妨害活動をストップさせること。
もう一つは内部感覚の意識を高めることだ。

まとめは以下の通り。

・自発的な精神集中状態を操れるようになるコツ
 →考えない。感覚を感じる。
からだの内部から沸き起こってくる"歓喜"の声に耳を貸してみる

・セルフ1を黙らせる心の持ち方のコツ
 →良い悪いの判断をしない
 →「よかったとき」ではなく「いま、ここ」に集中。

ブルース・リーのあの言葉が鍵なのかもしれない。
「Don’t think. Feel!」
オススメ度は★4つです。
スポーツをする人なら、読むべきです。

W.ティモシー・ガルウェイ,ボブ・クリーゲル
日刊スポーツ出版社 1978-11
¥ 1,030


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感想メモ:安保徹の病気を治せる医学

★★★★☆

健康は、失って初めてありがたみがわかるもの。
とは言っても失ってからわかったのでは遅い。
ということで、健康の知識は頭に入れておきましょう。

基本的な主張は、安保氏の他の著作と同じ。
交感神経、副交感神経の自律神経系が、
免疫系をも司っているということ。
(参考:体温免疫力―安保徹の新理論!
「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる

以下、メモの抜粋です。

アメリカ人は副交感神経優位体質、
日本人は交感神経優位体質
低体温は万病のもと
頭痛がするのはストレスからの解放により
血流が戻ったせい。
痛み止めで止めれば同じことの繰り返しです。
原因を除かなくてはなりません。

安保氏の著作の中では専門的な話が多い部類。
一冊目は入門書的な方がよいかと思います。
オススメ度は★4つです。


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感想メモ:アリアドネの弾丸

海堂 尊
宝島社 2010-09-10
¥ 1,500

★★★☆☆

「チーム・バチスタ」の続編である螺鈿迷宮の更に続編。
田口センセイと白鳥氏のコンビが活躍する。
今回もキーとなるのはエー・アイ、MRI。
(オートプシー・イメージング:死亡時画像診断)

楽しく読んでいるだけで、MRIについての
基礎的な知識も身についてしまい、一冊で二度おいしい。

螺鈿迷宮を読んだ人は読むと良いと思います。
まだの人は、螺鈿迷宮を先に読んだ方がよいです。
オススメ度は★3つです。

伏線が色々張られていて、まだ続きが出そうです。

海堂 尊
宝島社 2010-09-10
¥ 1,500


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感想メモ:体温免疫力―安保徹の新理論!

★★★★☆

人間の体を病気から守ってくれているのは、精密な免疫システム。
そしてその免疫システムの働きは、体温に強く影響を受ける
体温が下がると、免疫の働きも下がってしまうのだ。

というのが「体温免疫力」というタイトルの示すこと。
冷えは、思ったよりもずっと良くないことみたいだ。

風邪などをひいているときは、
リンパ球が減って、免疫力が低下しています。
そこで体温を上げてリンパ球を増やし、
風邪などの病原体と闘おうとするのが、
発熱のメカニズムなのです。

すぐに解熱剤で熱を抑えてしまうのは良くない、
というのはこういう理由だったのだ。知らなかった!

皮膚病、アトピー、ガン、AIDSに対しても、
体温はキーになるそうだ。
免疫を司るのだから、不思議ではないのかもしれない。

他に意外だったのが以下のこと。

虫歯のほとんどがストレスをきっかけにできます。
なぜなら、唾液の分泌は、副交感神経の支配を受けているからです。

話を戻すと、体温を上げる簡単な方法は、お風呂に入ること。
体温+4℃程度のお湯で、リラックスして副交感神経優位にするといい。
お風呂が健康をつくるのですな。

オススメ度は★4つです。
読みやすく、ためになりました。

安保氏の理論については以下の本も参考になります。
「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる


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感想メモ:整体入門

野口 晴哉
筑摩書房 2002-06
¥ 630

★★★★☆

著者の野口晴哉氏は、野口整体の創始者。
この本は野口整体のエッセンスをざっと説明した、
まさに「入門」編となっている。

その野口整体のエッセンスが、活元運動
以下の3つのステップからなる。

・邪気の吐出
両手で鳩尾を押さえて息を吐く。
老廃の気を全部吐き出すような気持ちで、
体をこごめるようにして吐く。3回。
鳩尾が弛んで欠伸が出たら終了。

・背骨ねじり
正座して、左(右)に捻って、脱力。7回。

・活元運動

1.徐々に息を吐きながら、
親指を握りしめ腕を上げ、
体をうしろへ反らしてゆく。

2.奥歯をかみしめ、
首から背骨に力をギューッと入れるようにして、
入れきって急に力を抜く。三回。

3.手を上向きに膝の上におき、
目をつぶります。
目をつぶって首を垂れる。
そして自分の背骨に息を吸い込むような、
背骨で呼吸するようなつもりでいる。
すると少しずつからだが動くような感じがして、
やがて動き出してきます。
あとはそのまま何もしない。
ポカーンとして体を自然に任せきる。

4.動き出したら、その動くままに、
動いている処に息を吸い込むようにすると、
もっと動きが大きくなってきます。
また長い時間動き続けることもありますが、
止めようとしないで、終わるまでやるのがよいです。

5.終わったら瞑目したままで、
しばらくポカンとしております。
一分でも二分でもよい。

もし途中でやめなければならない時は、
息を何回も吸い込んでこらえ、
徐々に運動が静かになって止まったら、
目を片目ずつ開ける。
目を開いたら、もう一回静かに息をお腹に吸い込み、
耐えてからゆっくり吐く。

他にも体僻、風邪の効用などの話題あり。
健康に興味がある人はぜひ。
野口晴哉氏はあの時代から潜在意識など
今も十分通じることを書いている。
本当に偉人だと思う。
オススメ度は★4つです!

野口 晴哉
筑摩書房 2002-06
¥ 630


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感想メモ:スポーツ選手のための動作法

★★★☆☆

基本動作を見直すことでパフォーマンスも上がる

スポーツのパフォーマンスを上げるには、
反復練習、練習試合、筋トレ、イメージトレーニングなど
色々な方法がある。

一方、動作法というのは、
立ち方、座り方、体重の移し方など、
非常に基本的な身体の動きについての訓練を行うもの。

「元々スポーツやってる人でしょ?
そんなの今更やることなの?」
と思われるかもしれないが、
これが国体選手クラスでも成果が上がる、
というからおもしろい。

逆に言えば、日常生活の中での
立つ、座る、といった動きも、実は非常に奥が深い

ということなのだろう。

「日々是修行」という状態になれば、
練習時間がいきなり何倍にもなる。
むしろ、そうならなくては、競争の激しい世界で
抜きん出ることは難しいに違いない。

動作法については、こちらを参照されたい。
感想メモ:姿勢のふしぎ

動作法というものについて興味が湧いてきた。
一般受けはしないかもしれませんが、
個人的にはかなり興味深かったです。
ということでオススメ度は★3つです。


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感想メモ:iPadバカ

★★★☆☆

タイトルが秀逸。
自分が多少なりともiPadバカだと思う人は、
かなり参考になるだろう。

iPadは「とても色々なことができる道具」なので、
使う人によって、使い道がかなり違い、
必然的に一軍アプリも結構違うもの。

それだけに人の使い方を知るのは楽しいもの。
特に達人のそれには、とても興味ある。

読んでみて、やってみようと思ったことは以下の通り。

本なら「未読本」と「読んだ本」という
フォルダーに分けておくのです。

私はPDFを「未読」と、それ以外は分類してます。
ちなみに動画も同様に「これから観る」プレイリストを作って
管理してたりします。

・ノート術は、過去のノートの閲覧用に使う

ノートアプリについては、実は色々試してみたんですが、
結局のところの結論は、
『iPadはノートを「書く」のではなく「見る」のに使う』
というもの。同じ意見ですな。
いつか別記事で書く予定。

単なるアプリ紹介の羅列ではなく、やりたいことがあって、
その手段としてアプリが紹介されていたのがうれしい。
これは自分がiPod touchの記事を書いたときも心がけたこと。
第4世代iPod Touchをとことん使い倒す!私のiPod Touch活用法 – うむらうす

オススメ度は★3つです。iPadユーザーなら★4つ。
色々と参考になりました。ありがとうございます!


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