★★★☆☆
知識と知恵は違う。
私の感覚では、知恵は知識の上位概念で、
知識を活かすのが知恵。
私が本書で提示したいのも、
まさにそうした「生き方を決める勉強」です。
迷ったときに自分がどうすべきか、
どう対処すべきかを決める
本質的な勉強の必要性なのです。(p43)
著者は、高校からアメリカのボーディングスクール(全寮制の学校)、
ハーバードビジネススクール、シリコンバレーのGoogle本社、
というものエリートコースをたどっている石角さん。
学校では、知識を教えることに偏ってしまいがち。
でも、アメリカのボーディングスクールやハーバードでは
知恵を教えていて、アメリカの教育の方がいいですよ、
と言っているように読めた。
それはその通りかもしれない。
ただ、日本人に生まれて、その環境を享受できる人は
残念ながら限られるように思う。
著者は自身のことを「普通の女の子」というように
語っているが、いわゆる普通の女の子は、
高校から単身でアメリカの学校に行くという選択は
難しいのではないか。
ご家庭の教育方針があるのだろうと思ったところ、
お父さんがアメリカのロースクールを出ていて、
国際弁護士をされている方だった。
「恵まれた家庭環境」と書いては元も子もないのはわかるが、
かといって「普通です」というのも、ちょっと首をかしげた。
ネットを使った学習は可能性を感じるが、
こういった知恵の学習までは難しそう。
どうすればよいのだろうか。
日本でも、藤原氏の活動など教育についての希望の動きがある。
→感想メモ:つなげる力
教育は大事です。
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