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感想メモ:平常心を鍛える

★★★☆☆

この本でいう「平常心」とは、
人前に立つとあがってしまうんです、
というレベルのものではなく、
震災などの惨事を体験したことで、
PTSDや自殺に至ってしまうのを防ぐ

というレベルのかなりハードな話。

著者は自衛隊のストレスコントロール教官。
今回の震災での、自衛隊の方々の活躍は目覚しい。
その一方で、その精神的なストレスも
恐ろしく過酷であるのも間違いない。
そうした状況、隊員の方々の心が「壊れない」
ようにメンタル面から支援するのが著者の役割とのこと。

さて、平和な一般人には全く馴染みがないが、
惨事による心のダメージの段階には
パターンがあるそうだ。

惨事そのものによるファーストショック、
その後時間を経てから現れるセカンドショック。
注意が必要なのは、実はセカンドショックの方らしい。

その出来事(惨事)がその人にとって悲惨なのかどうかは、
ファーストショックよりもむしろセカンドショックの大きさで
決まるといっていい。

セカンドショックは、もっと何かできたのではという
自責感、自信の低下、不安感。
PTSDやうつなどという形で現れる。
これを防ぐのが、情報と疲労のコントロール、感情の発散など。

惨事に遭わないに越したことはないが、
それは残念ながら選ぶことはできない。
となると、例え完全でなくとも、こうしたことを
知っておくことは必修科目なんじゃないかと感じた。

オススメ度は★3つです。
いつ何が起こるともわからない世界に生きる上では、
「なぜ私だけが苦しむのか」と合わせて一読をオススメします。

感想メモ:リラクセーション

リラクセーション (ブルーバックス)
リラクセーション (ブルーバックス)
  • 著者: 成瀬 悟策
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 903
  • 発売日: 2001/06/20

★★★☆☆

緊張は自分が作っている

規律を重んじる日本社会は、
サービスの質も高く、恩恵も大きいけれど、
受けるプレッシャーも強い。
ストレスフルな社会と言い換えてもいいかもしれない。

そんな中で働いたり、暮らしていくには、
ストレスの対処法を知っておくのはとても大事なこと。

こうしたストレスに耐え、やり過ごすために
私たちは自分のからだへ働きかけ、
あちこちの筋群を緊張させます。

こころは自分が緊張させた自分のからだの緊張を
感じているだけなのです。

つまり体の緊張は、ストレスに耐えるために
自分でつくっているもの
なのだ。

そしてその緊張状態が続くと、心も不安定になり、
心身共に問題になってしまう。

本書のリラクセーションは、
巷間行われている筋の生理的な弛みを目的とするものではありません。
自分のからだの「緊張を自分で弛める」という
本人自身の心理的な努力活動を目指しているのです。

この本は、
「からだに働きかけて、ストレスに対処する」
方法を教えてくれるのだ。
著者は「姿勢のふしぎ」の成瀬氏。

それは「自分で自分を弛める」ということに他ならない。
しかし、これが難しい。
自覚している緊張と、体に起きている緊張は
必ずしも一致しないからだ。

こうした緊張の感じはすべて当人の主観的な感じ、内的な体験ですから、
たとえ生理的な緊張がそこにあるのは間違いないにしても、
感じているとおりに筋緊張がそのにあるとは限りません。
本人が努力してすっかり脱力し、
自分の筋群を意識的には十分に弛めたと感じていても、
なかなか抜ききれていないということです。

それで、自分で筋肉の緊張を弛める方法は?というと。

リラクセーションのもっとも基本的な方法といえば、
入れた力を抜いて筋の緊張をを弛める
ということに尽きるのでしょう。

「ジェイコブソンの漸進弛緩法」というものもある。

  • 弛めたい筋肉を決める
  • その筋肉の感じに注意しながら、じっくりと収縮させ、その緊張感を味わう
  • 力を徐々に脱いていく。緊張の低下を弛緩感としてじっくり味わう

完全な弛緩感は得られにくいが、
局部的なリラックスが得られやすいそうだ。

  • 余計な緊張に気付く
  • 無意識のうちに、力を入れ続けていることに気付く
  • 動かしながら緊張を弛める

ストレッチを効果的に行うコツも触れられている。
自分が「この筋肉を伸ばそう」と意識することだ。

自分のその筋が引き伸ばされることを納得し、
引き伸ばそうとする外的な力に逆らうような力は入れず、
自ら脱力し、伸びるために必要な程度にその筋群を弛め、
外力に応じて筋が伸びやすくなるように
協力する気持ちになることです。

心をリラックスに向けるには、イメージを使うのが良い。

「からだが重たい」、「背中が温かい」、「日向ぼっこをしている」、
「お風呂につかっている」、「気持ちが落ち着いている」、
「暖炉の前で暖をとっている」、「リラックスしている気分」、
「身も心もリラックスしている」、「全身が脱力している」
などがあります。

次は、四十肩など、痛みが出る動作での緊張を弛める方法。

1. 必要最低限の微弱緊張で、動作を行っていく
2. 筋肉が引っ張られ、痛みが出始めたところで停止
3. しばらくじっとしていると、痛みが変質する
4. 無痛になったら動きを再開
5. 2~4を繰り返す

四十肩なら、 気を付けの姿勢から、

1. 必要最低限の微弱緊張で少しずつ腕を上げていき
2. 痛みが出たところで停止
3. 痛みが変質して無痛になったら
4. 腕上げを再開し
5. 手が上がりきるところまで繰り返す

ということになる。2~4がポイント。

肩、腰、肘の緊張などの詳細な弛め方は
本に掲載されているので、参照されたい。


まとめ

  • 体の緊張は心の緊張
  • ストレスに対し、体の緊張で防御している
  • まず、緊張を自分が作り出していることに気付く
  • 微弱緊張からの弛緩により、筋肉の緊張を弛められる

このリラクセーション法は、痛みを確認して弛める。
体に意識を向けるという練習としてよい。
自分的には★4つですが、他の人へのオススメ度は★3つです。

操体法」は、痛みのない方向に動くことで、
体全体を整えるもの。
こちらも、いくつかの体操を知っておくだけで、
自分の体を自分で整えることができる。
健康に興味がある人には非常にオススメ。

リラクセーション (ブルーバックス)
リラクセーション (ブルーバックス)
  • 著者: 成瀬 悟策
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 903
  • 発売日: 2001/06/20

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感想メモ:「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる

安保徹 「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
安保徹 「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
  • 著者: 安保 徹
  • 発売元: 永岡書店
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2010/03/10

★★★☆☆

人間の体を守ってくれているのは、精巧な免疫システム。
笑うと病気にかかりにくくなるように、
免疫システムは心理状態にも影響を受けたりと、繊細なもの。

この本の著者は、免疫学者の安保氏。
免疫システムの基本的な部分の説明がなされているので、
確認しておこう。

体の免疫システムが正しく働くか働かないかは、
「自律神経」の働きにかかっています。
そんな自律神経のバランスを崩すのが、
体に無理を強いる肉体的なストレスや、
悩みや心配ごとなどの精神的なストレスです。

白血球は、
リンパ球:司令塔
顆粒球:細菌など異物を食べる
マクロファージ:体に侵入した異物を体外に排出する

という免疫細胞を持っている。

それが、交感神経が優位だと、顆粒球、
副交感神経が優位だと、免疫を司るマクロファージが
元気になる
ということらしい。

ストレスを受けると、交感神経が興奮するので、
マクロファージよりも顆粒球が増えてしまう。

顆粒球は異物の侵入を防ぐ防御細胞とはいうものの、
これが白血球内に増加しすぎるとかえって病気を引き起こします。

副交感神経が優位になり過ぎるのも問題らしいが、
普通の人は交感神経が優位になり過ぎる心配だけ
すればよいのではなかろうか。

そんな人は、頑張り過ぎるのを「やめてみる」と
よいですよ、というのがコアメッセージと思われた。
他にも様々な健康の豆知識が紹介されているので、
健康に興味がある人はどうぞ。

健康についてはさまざまな情報があふれているので、
正しい知識を持っておきたいもの。
オススメ度は★3つです。

安保徹 「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
安保徹 「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる
  • 著者: 安保 徹
  • 発売元: 永岡書店
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2010/03/10

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感想メモ:大事なことはすべて記録しなさい

大事なことはすべて記録しなさい
大事なことはすべて記録しなさい
  • 著者: 鹿田 尚樹
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2009/11/13

★★★☆☆

「記録する習慣」こそが大事

記録しておくことは大事だ。
記録があれば、過去の過ちを繰り返さない。
変化に気付く。傾向がわかる。身に付く。

ただ、それはわかっていても、
記録する習慣をつけるのが難しい
のだ。

従って

  • 記録をつけ、整理し、見直する習慣
  • 必要に応じて記録を取り出せる形で保存する仕組みづくり

こそが勝利へのカギということになる。
同じ系統の本としては、100円ノートを駆使した
「情報は1冊のノートにまとめなさい」がありますな。

著者の鹿田さんが提案しているのは、

  • 至る所にペンを置く
  • ペンがなければ携帯で自分にメール
  • 紙、ファイルは日付で整理
  • ノートは大きさを揃え、バインダーに綴じて保存

ということで、Wordもプリントアウトするなど、基本はアナログ。

私は文具も好きだがデジタル好きっ子でもあるので、

  • 瞬間日記に書く:必ずタグを付ける
  • ファイルで保存:一ヶ月1ファイル
  • 瞬間日記からメールを送り、ファイルにコピペする際に見直す

ということにした(今日現在)。
タグは、自分が日頃記録するジャンルを考え、
予め決めておく必要がある。

オススメ度は★3つです。
lifehackは自分調教。

大事なことはすべて記録しなさい
大事なことはすべて記録しなさい
  • 著者: 鹿田 尚樹
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2009/11/13

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感想メモ:「カラダの硬さ」が病気の原因だった!

「カラダの硬さ」が病気の原因だった!―外側も内側も温めてほぐす病気・老化を防ぐ超健康法
「カラダの硬さ」が病気の原因だった!―外側も内側も温めてほぐす病気・老化を防ぐ超健康法
  • 著者: 石原 結實
  • 発売元: 主婦と生活社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/06

★★★☆☆

カラダが硬いのはよろしくないこと。
というのはなんとなくはわかっている。
その理由はというと。

血管が硬くなると、その中を血液がスムーズに流れにくくなり、
結構が悪くなって、カラダのすみずみにまで
栄養が届かなくなってしまいます。

血流が悪いのは確かに良いことではあるまい。
ではなんでカラダが硬くなるのだろうか?
例えば、以下のようなことは、よろしくない。

  • 運動不足
  • 冷え
  • 食べ過ぎ
  • 姿勢の悪さ

ではどうすればいいかというと、よく言われていることとしては、

  • ストレッチ
  • 歩く
  • 体操
  • 姿勢を良くする
  • 入浴
  • マッサージ

など。

珍しいところでは、

  • ニンジンジュース
  • ショウガ湿布
  • ショウガ紅茶
  • 半断食

などが紹介されている。

私はこんなこと↓を書いているので、カラダは柔らかい。
体を柔らかくするコツ(真向法すごいよ)
と言っても元から柔らかかったわけではなく、
がんばって、努力で柔らかくした。

そんな自分を正当化したいと言う思いが、
この本を手に取らせたのだろうか。

オススメ度は★3つです。
カラダが資本。お手入れしてあげましょう。

「カラダの硬さ」が病気の原因だった!―外側も内側も温めてほぐす病気・老化を防ぐ超健康法
「カラダの硬さ」が病気の原因だった!―外側も内側も温めてほぐす病気・老化を防ぐ超健康法
  • 著者: 石原 結實
  • 発売元: 主婦と生活社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/06

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感想メモ:人材は「不良社員」からさがせ

人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
  • 著者: 天外 伺朗
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 700
  • 発売日: 2011/10/21

★★★☆☆

1.チームメンバーの能力が突然飛躍的に向上し、
スーパーマンに変身する。
2.アイディアな湯水のように湧いてくる。
3.どんなに困難な状況に遭遇しても、
怯むことなく果敢に挑戦し、正面から突破するか、
わき道を見つけて解決してしまう。
4.どうしても必要な人に、絶妙なタイミングでめぐり合うなど、
「運」を味方につけてしまう。

こういう状態を文中では「燃える集団」と名付けている。

そんな組織になればいいよなぁ〜、と思う。
一方、こういった「燃える組織」の対局にあるのが、大企業病
確かに、管理の色彩が強まった組織では、
燃える集団には成りえない感じはする。

それには、メンバーが外的報酬ではなく、
内的報酬に基づいて動いていることが必要条件で、
管理されてトップダウンで落ちてくる仕事を、
内的報酬としてやれる人は多くないだろうからだ。

大企業病の根本原因が、社員が身の保身を考え、
上ばかり見て仕事をしてしまうからだ、
と思い当たったからだ。

著者は元ソニーの天外氏。
元気があったころのソニーでの体験から、
技術開発部門が大企業病になったら、
成果なんて出るわけがないでしょ、
というのが主張と読まれた。

そして大企業病になると、管理の色合いが強まり、
そんな状態ではイキのいい人材はグレる
(「不良社員」になる)か、
いなくなるかになってしまう、とのこと。

本書は元々1988年に出版された本だそうだが、
特に古さは感じられない。
組織とか人を活かすかという内容が、
最新技術で解決できるようなものではないからだろう。
オススメ度は★3つです。

人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
人材は「不良社員」からさがせ -奇跡を生む「燃える集団」の秘密 (講談社プラスアルファ文庫)
  • 著者: 天外 伺朗
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 700
  • 発売日: 2011/10/21

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感想メモ:ひとりで操体法

ひとりで操体法 (健康双書ワイド版)
ひとりで操体法 (健康双書ワイド版)
  • 著者: 小崎 順子
  • 発売元: 農山漁村文化協会
  • 価格: ¥ 1,600
  • 発売日: 2005/04

★★★☆☆

タイトルの通り、自分で操体法をやって、
健やかな身体を取り戻し、維持しましょう、
という内容。

しかし、操体法ってなに?
という人も多いと思うが、
こちらを参照のこと。
Webテキスト操体:操体とは

前半は、基本的な操体法をいくつか紹介。
立って、前後屈、左右屈。
寝て、踵踏み込み、膝倒し、カエル。

後半は、操体法で様々な症例について、
治療を行った際の事例紹介。
めまい、鼻炎、乗り物酔い、近視、
本当に色々なことに効果があるのだなぁ。

どちらかというと、既に操体法について知っている人向け。
操体法についてよく知らない場合は、
操体法―「ひずみ」を正せば体が治る
を勧めます。
ともあれ、自分の身体は、自分で面倒をみられるのが一番ですな。

ひとりで操体法 (健康双書ワイド版)
ひとりで操体法 (健康双書ワイド版)
  • 著者: 小崎 順子
  • 発売元: 農山漁村文化協会
  • 価格: ¥ 1,600
  • 発売日: 2005/04

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感想メモ:脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める

脳と気持ちの整理術

脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)
脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)
  • 著者: 築山 節
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2008/04

★★★☆☆

自分をコントロールするのは難しい。
ふと気づくと、やろうと思ったこととは別のことをしていたり、
いつまでたってもやる気が出なかったり。

逆にいうと、自分をコントロールできれば、
成果はかなり高まるのではないか?
でも、どうやって?

そんな問いに答えるのが、この本。
ポイントは、脳の特徴を理解した方法をとること。
著者は、脳神経外科医で「脳が冴える15の習慣」の築山氏。

脳はやる気を失いやすいものだし、
見聞きした情報を忘れやすいものだし、
思考を混乱させやすいものだということです。
大切なのは、脳の機能的な制約を理解し、
それを補う使い方を心がけることです。

以下、メモした部分。

★作業興奮の活用。

「短期間の集中×多数」で脳は活性化される。
「テキパキと行動している状態」を意図的につくり出そう。

あえて簡単な作業を行うことで、
脳のウォーミングアップをする。

★脳の特徴

仕事や勉強のやり方に変化をつけよう。
同じことを続けていると、脳が早く疲れやすい。

脳に定期的に刺激を与えよう。

感情的な過大評価が、冷静な思考を難しくする。
たくさんの問題を脳の中だけで処理できると思ってはいけない。

★出力は大事

入力はただの入力。出力は「出力+再入力」
出力されたアイデアが次のアイデアを生む。
脳の中だけで考えていると「ひらめきの連鎖」が起こらない。

★夜の脳は疲れている

重要性アイデアをまとめたいときには目を休めよう。
夜はできるだけ早く寝て、日中にすっきりした頭で考えよう。

ちなみに、計画力についての部分は、
「気になっていることリスト」を作るなど、
GTDの手法に非常によく似ていた。

脳の特徴を知って、うまく付きあおう。
自分を飼いならすというイメージかな。
オススメ度は★3つです。

目次
第1章 前向きな自分をつくる(意欲を高めるための基本原則
「やる気が出ない」ときの対処法 ほか)

第2章 思考の整理術―計画・実行力を高める(「見えない敵」が脳を混乱させる
「気になっていることリスト」をつくろう ほか)

第3章 記憶を強化する技術(情報を覚えるためには努力が要る
「脳の中の小さな机」を意識しよう ほか)

第4章 アイデアを生み出す技術(創造力を高める生き方、考え方
「ひらめきの連鎖」を生み出そう ほか)

第5章 気持ちの整理術(脳を安定させる「感情のリスク・コントロール」
解釈を変え、不快をやわらげる方法 ほか)
脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)
脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)
  • 著者: 築山 節
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2008/04

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感想メモ:図説 この世の中で一番知りたい「儲けの手帳」公開します!

図説 この世の中で一番知りたい「儲けの手帳」公開します!
図説 この世の中で一番知りたい「儲けの手帳」公開します!
  • 著者: ワクワク系マーケティング実践会
  • 発売元: 三笠書房
  • 発売日: 2004/12

★★★☆☆

ワクワク系マーケティングの実例集

小阪裕司が代表を務める、
ワクワク系マーケティング実践会。
小阪氏の提唱するマーケティング理論については、
このサイトでも度々紹介してきた通り。
(末尾の関連図書参照)

この本は、マーケティング理論について語られているものではない。
その手法を実践し、成果を出している様々な業界の人が、
その理念と実践について語っているというもの。
従って、基本を抑えている人が、実例集として見るというのが
効果的な使い方なのだろう。

ワクワク系マーケティングについては、
まず初期の著作の毎日お客が来たくなるマーケティング実践術で概要を掴んで、
各論に入ると良いと思われる。

需要を創出する。
現実にこんな世界があるのだと、
勇気づけられる本でした。
オススメ度は★3つです。

キーワード:仕組み、伝道、動機付け、コミュニティ

・目次
「高くても売れる」こだわって、悦ばれて、儲かる、職人商売!―なぜ、高い値段をつけているか?
会員権バブルがはじけたのに高収益を上げるゴルフ場!―営業部隊による新規開拓は禁止
頭打ちだったコンビニが地域ダントツの店に変身した!―コンビニでも九谷焼作家のカップが売れる
市場が成熟しているのに「酒屋は成長業種」ってホント?―粗利8割のお酒を売りました!
少子化時代に教室数を10倍に増やした学習塾!―「儲かる仕組み」を作ると儲かるようになります
やる気のある優秀な人材!しかもモチベーションがどんどん高まる―欲しい人材ばかりが押し寄せてくる驚異の求人方法!
「相見積もりゼロ」を実現、お客・職人とファミリーを創る工務店?―建築現場の無人ポストも当社の営業マン
冠婚葬祭の激戦地で婚礼受注2万件―ワクワク系は、「自分流にやること」
女性は買い物が大好き!だからイマンは、「お知らせ」するのです―「ビジネスは商品力だ」と思い込んでいた!
都会でなくてもワクワク系で商売はこんなに元気だ!―「体重に応じて値引きします」〔ほか〕
図説 この世の中で一番知りたい「儲けの手帳」公開します!
図説 この世の中で一番知りたい「儲けの手帳」公開します!
  • 著者: ワクワク系マーケティング実践会
  • 発売元: 三笠書房
  • 発売日: 2004/12

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感想メモ:今すぐできる「戦略思考」の教科書

今すぐできる「戦略思考」の教科書 ビジネス本を何冊読んでも身につかない人のための
今すぐできる「戦略思考」の教科書 ビジネス本を何冊読んでも身につかない人のための
  • 著者: 筏井 哲治
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/11/19

★★★☆☆

著者は、元マイクロソフトで、
トップスピーカーという経歴を持つ筏井氏。
これは賢い人だ、というのがパラパラ読んでみた第一印象。

これだけ戦略的な考えをして日々仕事をしていれば、
確かに結果もついてくるだろう、と思わさせられる。

本書は「戦略思考の教科書」なので、
紹介されていたものをいくつかピックアップしてみる。

リデル・ハートによる「関節アプローチ」という戦略
・目的を手段に適合させよ
 →ムチャな目的を立てない
・目的を常に念頭に置け
・最小予期線を選択せよ
 →相手が予期していないところ(最小予期線)から攻める
・最小抵抗線を活用せよ
 →弱点、手薄なところを攻める
・代替目標の選択が可能な作戦線を取れ
 →複数の目標を立て、相手の戦力を分散させる
・計画および配置が状況に適応するよう柔軟性を確保せよ
 →いかに素早く計画を修正し、再配分するか
・敵が油断していない時は、味方の兵力を打撃に投入するな
 →消耗戦はしない
・作戦が失敗した場合、同一の作戦線に沿った打撃を再開するな

サイレントブレインストーミング
そもそも全員の「声」を封印することにしました。
そして意見があるならアイデアにしてホワイトボードに書く、
あるいはパソコンに打ち込む、という
ルールにしてしまったのです。

アイデアが通常のブレストの数倍出るそうだ。
これはやってみようと思う。

代わりに考えたのは自分たちが属している数名のチームで
Experiment(実験)-Adapt(適応)を繰り返すことでした。

このEAチェーンの方が、PDCAよりもずっと早く回るだろう。
しかしきちんとPを立てないとEをやれない、というのが
硬直した組織の罠。スピード感が大事ですな。

商談の時間が1時間であれば、製品説明に充てられる時間は20分。
そこで20分を測りながら鏡の前で練習する、それだけです。

「それだけです」といわれても、その「それだけ」を
やっている人がどれだけいるだろうか。

これまでの標準やルールを変革しようとするマイノリティは、
最初は必ず批判や反発に晒されます。
でも誰かが変革を起こさなければ硬直した組織は変わらないし、
状況を打破することはできないのです。

結局の所、分析のツールをいくつ知っている、
ということが問題なのではなく、
結果を出すために、できることは全てやる、
というような強い信念の元に動いていることこそが
ポイントであるのだろう。

オススメ度は★3つです。
手元に置いて、何度も参照するような本です。

今すぐできる「戦略思考」の教科書 ビジネス本を何冊読んでも身につかない人のための
今すぐできる「戦略思考」の教科書 ビジネス本を何冊読んでも身につかない人のための
  • 著者: 筏井 哲治
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/11/19

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