「★★★」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:足の裏を見るとその人がわかる

★★★☆☆

「女性の足」という視点からの足の本。

女性の足は、ハイヒールなどの、
機能よりも見た目が重視された靴を履く機会が多く、
足にとっては過酷な環境だ。

体にいい靴とか悪い靴はないのだ。
合わない靴は、すべて体に悪いのだ。(p38)

外反母趾が起きやすいのも、
靴が大きな原因のひとつだろう。

日本人の足は、欧米人の足とは形が違う。
欧米人用に作られた靴で、
日本人に合わないものがあるのは当然だ。

足の幅は、日本人は広く、欧米人は狭い。
親指は、日本人は人指し指と離れているが、欧米人は密着している。
外国製の靴を選ぶ時には、このことをふまえて選ばなければならない。(p56)

他にも、足や靴について、色々なことが書かれていて、
「へぇ〜」という感じだった。

人間は、一日にかく汗の3分の2を、足にかく。
コップ3分の2の汗を、靴の中にぶちまけている。(p11)

だから、一日履いたら干すのだそうです。
「同じ靴は続けて履かない」の理由が、よくわかりました。

足首にもいろいろなツボが集まっている。
足首をまわすことで、体の中の大切なツボが刺激される。
大きく回すことは、体のためにいい。(p64)

足は大事。
メンテしてあげましょう。

感想メモ:セラピストのための解剖生理

★★★☆☆

体のことというのは、
知っているようで案外知らないことが多い。

マッサージに行くのもいいのだが、
毎日行けるわけでもないので、
自分で自分の体をメンテできると
良いのではないかと思う。

それには、知ったおくと良いことが
いろいろあるだろう。

肩をゆるめるためには、
腕や手をゆるめて緊張をほぐしてあげよう!(p30)

心とカラダは間違いなく繋がっている……、
私はそう確信しています。(p41)

緊張している筋肉を緩めるには、
無理やりというアプローチではなく、
そっと寄り添うこと。(p44)

ストレスや緊張状態が長く続くことで
無意識のうちに肩で息をすることが増え、
斜角筋が緊張して手が冷えたりしびれたりするという関係。(p56)

舌や前頚部のストレッチにより、
頚の動きもスムーズになるはずです。(p117)

「セラピストのための」とあるが、
一般の人が読んでも、色々な気づきが
得られる本であると感じた。
「ねこ背は治る!」と似ている。

でも、やっぱり専門家のための本なので、
一般の人には難しい部分も多いかも…

感想メモ:どうしてボクはいるの?―息子とパパの哲学対話

リヒャルト・ダーフィト プレヒト
柏書房 2013-02
¥ 2,310

★★★☆☆

  • なぜわたしがいるの?
  • 人間は動物の名前をどうやって知ったの?
  • どうして悩みごとはなくならないの?
  • 人生で一番大事なことってなんだろう?

こんな哲学的な問いについて、
ドイツの哲学者と息子さんの対話を元に考える。
そんな本。

「哲学」と言うと「難しい」というイメージがあるが、
元々は、生きていくことの難しさを減らすものだろう。

では、この本を読んで、生きる難しさが減るか、
と言われると、正直よくわからない。
が、何らかの気付きは得られるように思う。

私が気付いたのは、
「当たり前と思っていることにも、
思ったよりも根拠はない」

ということでした。

リヒャルト・ダーフィト プレヒト
柏書房 2013-02
¥ 2,310

感想メモ:団塊ジュニア1400万人がコア市場になる!!

★★★☆☆

今後、日本の人口は減って行く。
生活必需品はだいたい揃っているし、市場は飽和している。
そんな中で、誰をターゲットに商売をすればいいのか?

という疑問に答えている本。

「団塊ジュニア世代」というと、一般的には
第二次ベビーブーム世代とイコールだが、
著者によると、それは「ニセ団塊ジュニア世代」であり、
「真性団塊ジュニア世代」はその数年後の世代なのだそうだ。

そしてこの世代こそがキーである、
というのが著者の主張。

人々の関心は大量生産、大量消費から、
高い付加価値に満足を得ようとする
方向に向かっている。(p221)

 

その専門分野に詳しいアドバイザー的な役割が
求められている。(p223)

 

自分の心と体をきれいに元気に保とうとする意識は、
若い世代ほど敏感で、そういうことにお金をかけることにも
ためらいがないと言えそうだ。(p238)

デモグラフィックは、ほぼ変わらない。
その世代が持つ志向も、変わりにくい。
一度つかめば、応用が効く知識になるだろう。

消費者向けのビジネスで、
特にマーケティングに関わっている人には、
様々な気づきが得られる本でしょう。

感想メモ:日本人の坐り方

矢田部 英正
集英社 2011-02-17
¥ 756

★★★☆☆

「正座」は、昔は「正座」ではなかったのだそうだ。
「正坐は近代以降の新しい坐り方」なのだ。

現代の茶道の常識からは考えられないことだが、
当時の茶の湯での正式な坐り方というのは、
右の足首を尻の下に畳み、左の膝を立てる
「立て膝」だった。(p29)

現在では、「正座」が「正しい坐り方」で、
他の座り方は正しくないかのように感じられる。

しかし、正座は膝への負担が大きく、
膝を壊す人も少なくない。

立て膝の方が、明らかに膝への負担は小さい。
昔は正座ではなかったのであれば、
何を守るための「正座」なのだろうか?

思いもよらなかった疑問だ。

また、以前はかなりのバリエーションがあった坐り方が、
現代の日常からは、大部分が消えてしまっている。
その理由の考察については、本書を読んでもらいたい。

身近なことなのに、「知らなかった!」が多い本でした。

矢田部 英正
集英社 2011-02-17
¥ 756

感想メモ:肩こりにさよなら!

★★★☆☆

肩こりと一言で言っても原因は一つではなく、
その対処法も一つではない。
それが、肩こりの対策を複雑なものにしているし、

「肩こり」や「首こり」は、精神的・肉体的なストレス、
コラーゲンやエラスチンが関係する筋膜、
肩こりをおこしてしまうバランスの崩れた筋肉、
体全体のバランスに影響を与える姿勢や歩き方など、
さまざまな要因が悪循環となって生じます。(p21)

筋肉をほぐす
筋膜リリース
エクササイズで姿勢を整える

というアプローチ。
著者の竹井教授は筋膜リリースの名手でもあるので、
筋膜リリースについて、特に参考になる。

コラーゲンがリリースされるには、
筋肉のストレッチングよりも時間がかかります。
1つの方法につき、90〜120秒間ゆっくりと持続的に
伸ばしてください。(p40)
「気の流れ」と呼ぶ人もいますが、「気」は流れません。
「気」の正体は、全身をおおう「筋膜の流れ」です。(p50)
筋膜ラインに沿って、痛い場所を見つけたら、
その場所を、「いた気持ちいい」程度に押してから、
押したまま小さな円を描くようにほぐしてください。(p54)

紹介されているエクササイズを全てこなすことはできないし、
そんなことも期待されていないだろうから、
これ、と思う2つ、3つぐらいを生活に取り入れてみるだけでも、
体は変わってくるのではないかと感じた。

しばらく、自分の体で人体実験してみたい。


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感想メモ:犯罪者はどこに目をつけているか

★★★★☆

防犯についての話、というだけならさほど珍しくはない。
しかしこの本の特徴は、窃盗のプロが語る、
対象とする町、家、人の選び方や、
手口などが書かれていること。

防犯対策になる、と思っているものでも、
プロに狙われればほとんど役に立たないことがある、
ということは知っておいた方がよいかもしれない。

その結果、「被害者、あるいは被害家屋の塀の手前
およそ5メートル」で、明らかな変化が
生じることがわかった。(p35)
獲物の手前20メートルで、
犯罪者は三つの点に注意しながら意思決定を行う。
①接近成=うまくいい獲物に近づける=実行できる(近づけた)、
②逃走性=うまく逃げることができる(逃げることができた)、
③直感=目的を達成するのにいいイメージがある(あった)、(p41)
では、どんな人が狙われやすいのか…
①襲うだけの価値があるもの
②無防備であるもの
③体力がないもの
④心理的強度が弱いもの
⑤孤立しているもの
⑥襲いやすい環境下にいる者…(p58)
また、すれ違う瞬間には、相手との間が
「相手の身長×0.8」は空くように
心がけて歩かねばならない。(p75)
「この町でやる」という品定めの決め手となるのも、
駅前と町中の落書き、ゴミ(汚れて剥げかけた
ポスターは落書きやゴミに等しい)、
放置自転車の三大汚れだという。(p94)

結局の所、近所付き合いの濃密さ、
町並みや家の周囲の乱れ具合、
狙われやすい場所は通らない、
といった地道な対策こそが、
防犯の近道であるようだ。

つい先が気になって、
一気に読んでしまいました。
興味深かったです。


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感想メモ:クラウドHACKS!

★★★☆☆

クラウドという言葉も市民権を得て、
目新しさはなくなってきた。

一方で、「使いこなせてる?」と言われると、
「Dropboxモゴモゴ」とか
「Gmailモゴモゴ」とか
いった感じである人も多いだろう。

この本では、HACKSシリーズの著者で、
ITツール活用に詳しい小池氏のによる、
一歩進んだクラウドの使い方や、
ノマドワーキングについて書かれている。

基本は、デジタルデータはもちろん
アナログデータもスキャンしてクラウドに上げ、
いつでもどこでも誰とでもアクセス可能に、
というようなコンセプトと考えて間違いはない。

2010年の本で、変化の激しいIT業界では
ちょっと古い情報もあるが、
根本的な思想の部分は変わらない。

私はIT大好きっ子なので楽しく読めた。
IT好きな方にオススメです。


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感想メモ:教育者という生き方

★★★☆☆

教育に関わる10人の生涯をコンパクトにまとめた偉人伝。

ペスタロッチのメトーデ、
フレーベルによる幼稚園の開始、
教具を使ったモンテッソーリメソッドなど、
知らないことが多々あった。

彼ら全員に共通するのは、教育に対する情熱、熱意
順風満帆に進んで人生を終えた、という人はいない。

不運なできごと、周囲の反対などの逆境にあっても、
もがき、進み、最終的に乗り越えた結果が、
後世に残る偉業なのだろう。

「人は、思考の炎と発言の火花を用いて、
その目的への進路を切り開く」
「しかし、人は沈黙と行為を通じてのみ、
その進路を完遂し、自分自身を自分で完結する」(p41)
そして子ども同士の問題については、
自分が介入するのではなく、
子ども達で考え、解決させることにしました。
子どもたちの自主性や良心を信じ、
子どもたち自身で考え、解決させることにしました。(p76)
・子どもを育てる親の愛情で、子どもをしばりつけないこと。
・子どものときに民主主義的な考え方、自治の精神を身につけさせること。
・労働を尊び仕事を通じて、温かい人間関係をつくること。
・他人の人格を尊重できる人間に育てること。(p80)

教育に携わる人だけではなく、
子供がいる、またはこれからできるという人にも
オススメしたい本でした。


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感想メモ:私が「白熱教室」で学んだこと

★★★☆☆

知識と知恵は違う。

私の感覚では、知恵は知識の上位概念で、
知識を活かすのが知恵。

私が本書で提示したいのも、
まさにそうした「生き方を決める勉強」です。
迷ったときに自分がどうすべきか、
どう対処すべきかを決める
本質的な勉強の必要性なのです。(p43)

著者は、高校からアメリカのボーディングスクール(全寮制の学校)、
ハーバードビジネススクール、シリコンバレーのGoogle本社、
というものエリートコースをたどっている石角さん。

学校では、知識を教えることに偏ってしまいがち。
でも、アメリカのボーディングスクールやハーバードでは
知恵を教えていて、アメリカの教育の方がいいですよ、
と言っているように読めた。

それはその通りかもしれない。
ただ、日本人に生まれて、その環境を享受できる人は
残念ながら限られるように思う。

著者は自身のことを「普通の女の子」というように
語っているが、いわゆる普通の女の子は、
高校から単身でアメリカの学校に行くという選択は
難しいのではないか。

ご家庭の教育方針があるのだろうと思ったところ、
お父さんがアメリカのロースクールを出ていて、
国際弁護士をされている方だった。

「恵まれた家庭環境」と書いては元も子もないのはわかるが、
かといって「普通です」というのも、ちょっと首をかしげた。

ネットを使った学習は可能性を感じるが、
こういった知恵の学習までは難しそう。
どうすればよいのだろうか。

日本でも、藤原氏の活動など教育についての希望の動きがある。
感想メモ:つなげる力

教育は大事です。


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