「★★★」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:かんたんストレッチで外反母趾・巻き爪が治る本

★★★☆☆

外反母趾は、親指を広げれば良い、というものではない。
それでは対症療法であって、解決には至らないからだ。

実は、外反母趾というのは、親指やその手前にある
第1中足骨の”ねじれ”を伴うもので、
単純に親指が外側を向いているというものではない(p18)

足の甲の中にある中足骨の乱れが、外反母趾の原因。
その解決法として、足の歪みを正すために、
ストレッチをしましょう、流れだ。

各種ストレッチが紹介されているのは当然として、
体について、役立つ知識も書かれていた。



つま先、特に親指を反らすと土踏まずが持ち上がっていきます。
これをウィンドラス(巻き上げ)機構と言います。
これは足の構造をより強いものにして、
瞬発力を高めたり、歩く時に足首を安定させる作用があります(p16)



ストレッチは寝る準備を終えてから行い、
終わり次第早めに就寝できれば、
ストレッチ後の正しい状態が安定しやすくなるでしょう(p55)



マッサージやストレッチは
少し物足りないくらいがベスト(p56)

足の状態に不安を持っている人、
体や健康に興味がある人にオススメです。

感想メモ:ハーバード白熱教室講義録 上下

★★★☆☆

これからの「正義」の話をしよう
がヘビーだったということはすでに書いたが、
こちらを先に読んでおいた方がよかったのかも。

テーマはほぼ同じなのだが、
こちらはディスカッションの内容も収録しているので、
多少とっつきやすいからだ。

ただ、一回の講義の内容を数十ページにまとめているので、
しっかり理解しようと思うと、繰り返し読む必要がある。
そして私は、繰り返し読んでいません。

ということで、読んでなんとなく覚えているのは、
以下のところ。

ベンサムの功利主義は
「最大多数の最大幸福」という標語に
集約される事も多い。(p30)

他は率直に言って忘れました!

星の数は私には早かった、と言う程度の意味で、
響く人には★4,5個になるのだと思う。

感想メモ:逃げるお金に続け

邱 永漢
グラフ社 2011-05
¥ 1,365

★★★☆☆

邱永漢氏のサイト上でのコラム「もしもしQさんQさんよ」
( http://www.1101.com/Q/index.html )のうち、
2009年11月から2010年2月分の内容を書籍化したもの。
なんと34冊目!

時系列に並んでおり、当時の経済状況や、
その当時の考えが書かれている。

事業家でもある邱永漢氏。
中国とでの新規ビジネス立ち上げのストーリーなど、
興味深い話が多い。

経験豊富な氏の言葉は、
経験豊富な商売のセンスに基づいていて、
なるほどなー、と思わさせられる。

さし当たり必要なことは、財布の紐をしっかり
締めなおす人たちにお金を使わせることです。
そのためには「お金を使ったら税金を負けてやる」
という政策を打ち出すのが一番効果があります。(p33)

世界で通用するのは、日本人のサービス精神であって、
日本料理ではありません。(p65)

邱永漢氏は2012年に亡くなられた。
ご冥福をお祈りします。

邱 永漢
グラフ社 2011-05
¥ 1,365

感想メモ:5%の人 時代を変えていく、とっておきの人間力

★★★☆☆

人の意見に左右される、95%の大衆ではなく、
自分の信じた道を貫き通す5%の人になれ、
と背中を押してくれる本。

自分が信じてワクワクすることを、
“カメ的”努力でコツコツやっていれば、
必ず誰かがそれを見ていてくれます。
そして、同じ思いを持った人が必ず現れるのです。(p96)

著者のの清水克衛さんは、
決して恵まれところではないではない立地に、
周囲の反対を押し切って書店「読書のすすめ」を出店。

今や、講演活動や読書普及協会設立など、
5%どころか、1%以下の人。

人間は自らを成長させようとする生き物です。
その成長スイッチになるのが、
尊敬の念であり、畏敬の念なのです。(p41)

つまり、”失敗したら私が恥ずかしい”ではなく、
“成功したらみんなが喜んでくれる”に変えたのです。(p89)

「読書のすすめ」の清水克衛さんだけあって、
巻末の「あなたが『5%の人』になるための本」リストは
読んでみたいと思う本ばかり。

本好きのあなたにオススメです。

感想メモ:なぜシロクマは南極にいないのか

★★★☆☆

なんで?

ということで読み始めたのだが、予想したような
「ライトな話題が並ぶ雑学系の本」ではなかった。

むしろ、進化論、大陸移動説といった理論が、
生物地理学をヒントにしていかに見出されたか、
ということを語る、骨太の本だった。

「銃・病原菌・鉄」の理論も、
生物地理学を元にしているそうだ。
既読の人は、イメージがつかめるかと思う。

で、タイトルの答えを書きたくてウズウズするのだが、
ネタバレになってしまうので、ヒントだけ。

北極に住むシロクマ(ホッキョクグマ)と、
南極に住む皇帝ペンギンとは、

両者が自然な形で接触することは今のところありえない(p5)

なんで?という疑問は、

それぞれの種がその場所固有の生物というより、
ある条件の環境に結びついているという思い込み(p7)

の産物なのだ。
「銃・病原菌・鉄」を読んだ人はわかるはず。

ここまでの内容は、第1章だけ。
残りもかなり濃い内容です。
読み込むには、時間と集中力が必要かも。
(私は斜め読みしてしまいました)

科学、生物好きの人にオススメです。

感想メモ:ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣

★★★☆☆

ファーストクラス対応をされていた元CAさんが、
ファーストクラスに乗る人々の、
特徴やエピソードを語っている。
知らない世界の話は、おもしろい。

エピソードはいろいろあるのだが、
私が注目したのは、ファーストクラスに乗る人は
「喜ばせ上手」ということだというところ。

ファーストクラスでは、何かを配るたびに
「ありがとう」とひと言添えながら受け取ってくださいます。
これを私は「受け取り上手」と呼んでいました。(p179)

「ファーストクラスに乗る人」という
一人の人がいるわけではないが、ある程度共通点がある、
というのはおもしろいことだ。

「メモを取る」とか、すぐできそうなことも多い。
マネしてみようと思ったら、試してみるのも良いだろう。

感想メモ:マウンドに散った天才投手

松永 多佳倫
河出書房新社 2013-01-19
¥ 1,365

★★★☆☆

「伊藤智仁のスライダー」と言えば、
一定年齢以上の野球ファンなら反応するはず。

そんな、まぶしいほどの輝きを放ちながらも、
ケガに泣いた選手たちへのインタビュー集。

伊藤智仁、近藤真市、上原晃、
石井弘寿、森田幸一、田村勤、盛田幸妃。

名前に聞き覚えがある人なら、
色々と感じるところもあるだろう。
一方、現役時代の活躍を知らないと、
読んでもあまりおもしろくないだろう。

野球好きのキャリアが長い人に、
オススメします。

松永 多佳倫
河出書房新社 2013-01-19
¥ 1,365

感想メモ:「知」の挑戦 本と新聞の大学 I ・II

姜尚中,一色清,依光隆明,杉田敦,加藤千洋,池内了
集英社 2013-02-15
¥ 777
姜尚中,一色清,中島岳志,落合恵子,浜矩子,福岡伸一
集英社 2013-02-15
¥ 798

★★★☆☆

各界の識者たちが、政治や社会、経済、科学など、
様々な分野について話す、連続講義の内容をまとめたもの。

I、IIがあるが、独立したトピックが集まっているので、
IIから読んでも大きな被害はない。

むしろ、IIの第10回のまとめから入って、
興味がありそうな話を読んでいく、
という形でも良いと思う。

個人的には、IIで語られていた、画家のフェルメールと、
顕微鏡を作ったレーウェンフックの関係についての仮説が
「へぇー」という感じだった。
読まないとわけわかりませんね。

この多様なトピック、全てに興味がある人は少ないと思うので、
興味がある部分を拾い読みする、という読み方でもよいのかな、
と思いました。

姜尚中,一色清,依光隆明,杉田敦,加藤千洋,池内了
集英社 2013-02-15
¥ 777
姜尚中,一色清,中島岳志,落合恵子,浜矩子,福岡伸一
集英社 2013-02-15
¥ 798

感想メモ:手耳足のマッサージ

三采文化,加藤 幸子
日東書院本社 2012-09-27
¥ 1,365

★★★☆☆

手、耳、足のリフレクソロジーと、
症状別にやると良いことが紹介されている。

全部覚えるのは無理だろうから、
あー、肩が疲れたー、こんなときは…
みたいな感じで使うことになろうか。

というのもなんだかやらなさそうな気がするので、
巻頭にある「反射区マップ」を眺めて、
興味があるツボを2つか3つくらい覚えて、
お風呂で揉んでみる。

あるいは、手や足を揉んでみて、
妙に痛いところをみつけて、本の反射区マップを見て、
あ、胃のツボだった、みたいな感じかな。

とりあえず、お風呂や寝る前に足を揉んでみよう。

三采文化,加藤 幸子
日東書院本社 2012-09-27
¥ 1,365

感想メモ:自分でできる心とからだの浄化法

望月 俊孝,かさぎ 好香
大和書房 2008-07-16
¥ 1,260

★★★☆☆

ジムに行ったりマッサージに行ったり。
そういう自分ケアももちろんいいのだが、
なるべく手間をかけずにセルフケアをしたい

そんなヒントを得られるかと読んでみた。

「からだ」については、
足首のストレッチや、手で体をさするなど、
日々の生活の中でできることが紹介されている。

「心」については、気の持ちようというか、
楽に生きる考え方のヒントが得られた。

いちばんいいのは、快く受け取って、
いただいた喜びを素直に表現することです。
「どうもありがとうございます!」と、喜んで受け取ることで、
プレゼントした相手もますます嬉しくなります。
相手の豊かさに貢献することができます。(p102)

気軽に読めて、心とからだが楽になる本、かな。

望月 俊孝,かさぎ 好香
大和書房 2008-07-16
¥ 1,260