「★★★」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:日本語と韓国語

日本語と韓国語 (文春新書)
日本語と韓国語 (文春新書)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2002/03

★★★☆☆

日本語はどの言語とも似ていないと言われるが、
韓国語とは文章の構造や単語など、共通する部分が多い。

そういった日本語と韓国語の共通点や異なる点、
言語の文化的な背景や最近の風潮などを説明している本。

歴史的な背景などから、複雑な関係にある日本と韓国だが、
お隣の国であることに代わりはなく、知っておいた方が良いことは多い。
例えば、韓国の人は「朝鮮」と言われるのを嫌うそうだが(例:高麗人参)、
北朝鮮の人は「朝鮮」と言う言葉に悪い意味は感じないそうだ。

同時に、タイトル通り日本語と韓国語についての雑学的な知識も得られる。
例えば日本で同音異義語の釜、鎌、鎌などが韓国語でも同音異義語である、とか。
しかし漢字は同じでも意味は異なるものもあるようだ。

日本人として知っておいた方が良いことは多いと思った。
読んでおくとよいと思う。★3つ。

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感想メモ:自動記憶勉強法

自動記憶勉強法―遊びながらでもほったらかしで記憶する (YELL books)
自動記憶勉強法―遊びながらでもほったらかしで記憶する (YELL books)
  • 発売元: エール出版社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/03

★★★☆☆

勉強が好きで好きでたまらない人、というのはめったにいなくて、
ほとんどの人にとって勉強は大変なことだろう。

その勉強をいかに効率良い方法でやるか、
という視点での勉強法だと読んだ。
例えば、速読、漫画学習法、記憶術など、
勉強のテクニックを紹介している本。

確かに勉強には効率が良いやり方と良くないやり方があるので、
色々な手法を知っておくのはよいことで、
その中から自分にあったやり方を選んで、
自分なりの勉強法を確立していくのが良いだろう。
できれば中学生ぐらいには確立しておけると良いと思う。

自動記憶というと勉強しなくても勝手に頭に入る、
というようないめーじを持ってしまうかもしれないが、
やることはしっかりやることが大事。
そのやり方をいかに効率良く負担が少ないやり方にできるか、
という方向だと考えるとよいと思う。

いろいろ読んでいるせいか、これは、と思うところに出会えなかった。
時間があれば読んでみるとよいと思う。★3つ。

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感想メモ:ダーリンの頭ン中 英語と語学

ダーリンの頭ン中 英語と語学
ダーリンの頭ン中 英語と語学
  • 発売元: メディアファクトリー
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2005/03/04

★★★☆☆

「ダーリンは外国人」シリーズの番外編?
ダンナさん(トニーさん)はえらい語学マニアなようで、
英語、日本語、などなどいろんなトリビアを教えてくれるマンガ。

  • ネイティヴは母音の前の「the」を「ジ」と読むとは教わらない
  • 「ジ」になることが絶対的に正しいとは言えないが
    無意識に「ジ」になっていることがある
  • 何をどのくらい「ザ」と言うのかは国や地域、
    または環境などによって違う

これは衝撃!日本人の9割以上が「ジ」と習っているというのに!

他にも小ネタがいっぱい。
「#」って、ナンバーでもシャープでもあると思ってたら、
違うんだってさ!

というわけで★3つ。

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感想メモ:新教養主義宣言

新教養主義宣言
新教養主義宣言
  • 発売元: 晶文社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 1999/12/25

★★★★☆

教養。ないよりある方がいいに決まってる。

それではなぜ、自分は教養があると
自信を持って言えないのだろうか?
それは教養がないからだ。

代わりにあるのは、ドラえもんの身長体重とか、
ドラクエの呪文の消費MPとか、
およそ教養とは言えない知識とかだ。

それではなぜ、役に立つと思われる教養的な知識ではなく、
よくわからない謎の知識がしっかりと長期記憶に
インプットされてしまうのだろうか?

答えは簡単だ。
興味がある(あった)からだ。

逆に、なぜつまらなかった授業の内容が、
期末試験を受けたはずなのにも関わらず、
かけらも記憶が残っていないかというと、
興味がなかったからだ。

そして問題は、興味がないことに興味が湧かせることが
とても難しいところだ。
これができれば最強だと思うのだが、どうすればいいんだろう。

以下、メモした部分。

  • でも一番根っこのところで僕がよりどころにしたいと思っているのは、
    なんと言うべきか、おもしろさとか、心のときめきとかいうやつなんだ。
  • いつだって、伝えるべきなのは、教養そのものじゃない。
    その教養の持つ力であり、おもしろさだ。
    それがわかれば、みんな黙ってても勝手に自分で勉強するようになる。

情報について。

  • 情報は、何か意思決定して行動するためのツールとしてのみ意義を持つ。
    価値があるのはその意思決定なのだ。

その通り。だからこそ、教養をつけるためだけの
勉強なんていうものは、続く方が不自然なのだ。

  • 情報投資をいくらしても、生産性は実は全然上がらないのだ。
  • コンピュータがいくら使いやすくなったところで、
    意思決定は、そしてそれに伴う各種の行動が
    加速することはないだろうと思う。
    人間がこの世の主役である限りは。
  • 結局のところ、人は腹を決めるための時間が必要なのだ。
    「情報が必要だ」というのは実は、
    「時間が必要だ」と言っているだけなのだ。

このあたりの意見もおもしろい。

ここまでは前半1/3くらいまでなのだが、
その後は興味が湧かず、走り抜けてしまった。
教養がない私の教養への道のりは長いということで★3つ。
文学が好きな人とかは、もう少し評価が高くなるだろう。

やっぱり楽しくないことは続かないな・・・。

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感想メモ:ラブホテル経営戦略

ラブホテル経営戦略
ラブホテル経営戦略
  • 発売元: 週刊住宅新聞社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2009/04/25

★★★☆☆

まさにタイトル通り、ラブホテルの経営について書かれている本。

ラブホテルはビジネスホテルなどと異なり、回転数が命。
平日土日ならして、休憩2回、宿泊1回。平均2〜3回転。
ざっくり4000円8000円として×30日で
50〜60万/月・部屋 ぐらい行けば平均的とのこと。

回転率が高いため、他のホテル業種にに比べて利益率は高い。
粗利で40〜60%。管理を外注しても、利益で20〜30%となる。
在庫のない現金商売であることから、儲かりやすい仕組みといえる。

しかし競合もあるので、当然経営努力は必要となる。
他が良ければ、一瞬で乗り換えられてしまうからだ。
一方で、リピーターが7〜8割というのもおもしろいデータ。

さて、ラブホテル経営で大事なことは何なのだろう?

  1. ハード面:設備、アメニティ
    →老朽化が激しく、飽きられるのも早い。
  2. ソフト面:清掃、応対の丁寧さ
    →プライバシーに敏感な場面なので、ソフト面も非常に重要。

他におもしろいとおもったのが、経営者が勧めるラブホテルの選び方。

  • 外の看板が綺麗で、看板の中の蛍光灯とかネオン管が切れていないこと
  • 玄関・フロントの掃除が行き届いていること

従業員は、部屋の掃除は仕事として与えられているが、
それ以外は行き届かないことが多い。
つまり、そこまで行き届いているということは、経営者がきちんと
しているということ、とのこと。

結局、競争を生き抜いていくのは楽なことではない。
どの業界も、たゆまず知恵を出していく努力が必要なのだな、
と月並みな感想に落ち着いた。★3つ。

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感想メモ:図解「超」勉強法

図解「超」勉強法
図解「超」勉強法
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/09/26

★★★☆☆

ムック形式の勉強本

私は「超」勉強法を知らずに読んだのだが、
内容としては他の勉強法と共通する部分が多いと感じた。

例えば以下のようなもの。

  • モチベーションを確認する
  • すき間時間を活用する
  • 英語をやる
  • 速読
  • デジタル機器の利用

あとは実際に勉強をして資格を取得した人の経験談、
「超」整理手帳を使った人の「良かったです」的感想など。

個人的にはムック形式であるせいか各項目のつながりが薄く、
思想の紹介というよりテクニックの紹介が多いlifehack本に感じた。
★3つ。

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感想メモ:強育論

強育論-The art of teaching  without  teaching-
強育論-The art of teaching without teaching-
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2004/03/17

★★★☆☆

「合格パズル」など独特の指導方針の宮本氏が語る教育論

 勉強は、ほめられるとか、何か買ってもらうとかの外的な報酬ではなく、
考えること自体を楽しむという、内的な報酬づけが望ましい、
というのは同意できる。

 子供を他の子供と比べて「できが悪い」などと言うのは、
自分の遺伝子が入っている以上天に唾することだし、絶対に慎むべき、
という意見にも同意できる。

 しかし。何か違和感がある。

 原因を考えてみたのだが、おそらく以下の点だろう。ある部分では
「学習は成長するためにするもので、受験に目標を置くのはまちがい」
と書かれている。しかし、中学受験を終えた生徒のその後については
「現役で慶応に受かった」
「一浪で東工大に入った」
などと学校名を重視している部分が見られた。
大学受験こそ、目標に置くのはまちがえているはずなのに・・・
という思いが違和感の正体と感じた。
大学受験こそ、成功しなかったときのダメージは大きいのだから、
大人が結果にフォーカスするのは危険なのではないだろうか。

ただ、中学受験生でかなり実績を残している人なので、
その指導方針は確かに有効なのだろう。
しかし、しっくりいかない感じが残った。

理由は、喜多川氏の「聡明舎」の方針に共感しているからだと思い至った。
どういう塾を選ぶかは人それぞれなので、色々な形があっていいのだろう。
そんなわけで私の★3つ。

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感想メモ:社会化した脳

社会化した脳
社会化した脳
  • 発売元: エクスナレッジ
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/10

★★★☆☆

 脳には、社会的な能力を司る、特定の部位があるのだという。
例えば、危険を察知する部位、人の表情を読み取る部位、
信頼できるかどうかを判断する部位、人の視線を読み取る部位、などなど・・・

 こういった部位が損傷を受けた人は、これらの行動/判断がうまくできなくなってしまう。
fMRIでの脳の活性の観察などから、こういったことが明らかになってきているとのこと。

 それでは、これらの部位の働きを効率良く調整、あるいはトレーニングする方法がわかれば、
社会的なスキルの改善への効果的な対策となる・・・のかな?★3つ。

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感想メモ:面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則

面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
  • 発売元: 大和書房
  • 発売日: 2009/01/15

★★★☆☆

面倒くさがりだからこそ、放っておいて後々面倒なことにならないよう、先に手を打つ。

という理屈で、面倒くさい事態を回避するために生活の効率を上げる、
55のコツが書かれている。
つまるところ、ライフハック本だと読んだ。

中には、確かにやっておくとよいけれども、
本当の面倒くさがりはあまりやらないような項目もある。
例えば「面倒くさいから聞く前に調べる」とか「面倒くさいから英語を勉強する」とか。
それはさすがに苦しいかと。

この本を読んでいて考えたのは、
なぜ人は面倒くさいことに弱いのだろうか、ということ。
そもそも人間の脳は、未来の大事なことよりも、
目の前のどうでもいいことに心を奪われるようにできているそうだ。

これは重要さの判断ができないわけではなく、
時間が先になると双曲線的にその重要さを割り引いて
認識してしまうからだそうだ。
つまり、目の前のちょっとしたことに、
未来のとても重要なことが負けてしまうということだ。
(参考:誘惑される意志
ギャンブルや締め切り前の掃除などが良い例。

つまり、
「後々のことを考えて、今のうちにやってしまおう」
と考えることは、本能に逆らう難行なのだ。

だからこそ、未来の事態の重要さをしっかり認識し、
段取りをしっかり組める人は、貴重で重宝されるのだろう。

ということで、私の感想としては、
「先のことを実感をもって想像し、モチベーションを失わずに行動をする/続ける」
仕組みづくりが必要かと思った。
それには、この本にも書いてある通り、脳科学や心理学の本がオススメ。
ということで、★3つ。

今更だが、著者はレバレッジシリーズの本田直之氏。
本田氏のlifehack系の本では、脳が教える! 1つの習慣がオススメ。(監訳だが)

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感想メモ:コンサルタントの「質問力」

コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)
コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2008/03/19

★★★☆☆

 気の利いた質問をするというのは、なかなか難しい。

 普通に話を聞くと、はぁそうですか、で質問もなしに
終わってしまうことが多いのは、誰しも心当たりがあるだろう。

 コンサルタントというのは質問をするのが商売なわけで、
良い質問をするにはどういうことが重要なのかを説明している。

 その答えが

  • 「仮説力」
  • 「本質力」
  • 「シナリオ力」

という言葉でまとめられている。

それぞれ、

  • 仮説を持って話を聞いて質問する
  • 本質を捉えた質問をする
  • 質問をすることでどう話をまとめようか、とシナリオを考え、
    そのように話が進むように質問する

ということだそうだ。

 確かに内容はその通りだと思う。
それらの力がつけば、良い質問ができるだろう。
それでは、どうすればその力が付くのか。

 コンサルタントの人が使っている考え方のツールは紹介されている。
「頷く、聞く姿勢を持つ」というような姿勢や心構えは紹介されている。
しかし、使えるようになるかは一段別の話だ。

 ということで私の読んだ感触では、既に考え方ができている人向け。
つまり、私は読んでもあまり身に付かないと思った。☆3つ。

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