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感想メモ:起業の着眼点

起業の着眼点 (PHP新書)
起業の着眼点 (PHP新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 発売日: 2006/05

★★★☆☆

作家で経営コンサルタントの邱 永漢氏。
多い時には年に10近くもビジネスを始めるという。
その氏が経験から語る、起業のポイントとは?


私の理解では、きちんと種銭を準備し、リスクを把握した上で、
時流に乗った小さい機動性のある商売を見つける、
ということであるようだ。

スキマがあるようになれば、スキマを埋める新しい商売が
必ず現れてきます。

一旦、採用されて入社した会社で偶然に就いた仕事が
その人の一生の仕事になってしまうことが日本では珍しくないどころか、
就職コースの主流になるということになると、
世にも稀な就職習慣だということになります。

日本の職業選択が変わっているのは納得した。
終身雇用とも言っていられない世の中ではあるものの、
新卒で就職できないと人生オワタ的な言説がまだまだ根強い。

就活を始める前に、世の中にある様々な職業や生き方について、
もっと教えておくべきなんじゃなかろうか。
新しい気づきを得られた本でした。オススメ度は★3つ。

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感想メモ:「できる人」の時間整理術&片づけ術

「できる人」の時間整理術&片づけ術
「できる人」の時間整理術&片づけ術
  • 発売元: ベストセラーズ
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2008/12/16

★★★☆☆

仕事術の本にはいくつかのパターンがある。
例えば、根本的な考え方を説明し、
実用は各人のシチュエーションによるとするもの、
あるいは具体的なライフハック的なネタの紹介に重点を置くもの。

前者としては、グーグル時代の情報整理術が良い例(オススメ)。
後者は一般的で例には事欠かないが、本書もこちらに属する。
こういった本は、いくつか試してみて
気に行ったら取り入れるという使い方で良いかと思う。

こういう本を既に色々読んでいるせいか、
残念ながらあまり新しい発見はなかった。
良いと思うものは既に試したことがあるものが多かったからだ。

そんな中で、おもしろいと思ったのは以下のもの。

移動中にオススメなのが、プレゼンやスピーチの練習です。
車窓や中吊り広告を見て、たまたま目にした事物を「お題」にして、
頭の中でスピーチを考えてみるのです。

とはいえ、「時間は貴重なものだから、
うまく使うことが非常に大事」という主旨にはとても同意。
いまだうまくできているとは言い難いし、
うまく使えるようになりたいものだ。

ということで、オススメ度は★3つです。

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感想メモ:仕事前の1分間であなたは変わる

仕事前の1分間であなたは変わる―デキる人が毎日、大切にしていること
仕事前の1分間であなたは変わる―デキる人が毎日、大切にしていること
  • 発売元: かんき出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/02

★★★☆☆

2400社の再生に携わってきた「超・会社力」の長谷川氏。
赤字の会社でも、社員が成長することで再生できた例は多いという。

成長のきっかけはささいなもの。
何を考えて仕事をするのか。どういったことを習慣づけるのか。
そういったノウハウが書かれている。

  • 仕事の前に必ず、たとえ1分でもいいから、
    「今日の課題は」「今週の行動指針は」とか、
    「この仕事の本来の目的は何か」「どうすれば利益が出るのか」
    「どのような方法ならお客様から愛されるのか」
    など、課題や方向性や戦略などを考えるクセをつけることです。
  • ケンカのルールは二つしかありません。
    まず一つは、内容をビジネスの話に限ること。
    そしてもうひとつは、翌日にはすべて忘れてしまうことです。
  • あらゆる仕事の計画も、会社の利益にどう貢献するのか
    という視点に基づいて策定されるべきです。
  • なぜ自分は成功できないのだろうかーー。
    私の経験からいって、その答えはいたってシンプルだと思います。
    それは絶対成功してやる、という執念が足りないのです。
  • 優秀な営業マンは、どうやって見込みのあるお客様を見極めるのでしょうか。
    じつにシンプルですが、チェックするのは次の三つだけです。
     -話を聞いてくれるのか
     -決定権を持っているか
     -お金は払えるのか

会社の経営・再生に関わっている長谷川氏なので、
利益に対して非常に意識的。
しかし、そうであっても、失敗は成功の源であり、
失敗を恐れずに新しいチャレンジをするべき、と言っている。
挑戦せずに動かないことこそ、より大きな失敗へのチケットなのだな、と。

個人的にはもうちょっと遊び的な要素があっても良い気がするが、
真剣にビジネスに関わるということは、こういうことなのだろうか。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)
「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 777
  • 発売日: 2010/01/16
  • 発売日: 2010/01/16

★★★☆☆

はじめての課長の教科書」の酒井穰氏による
人材育成についての本。
何のために、誰を、いつ、どのように、誰が、
どうやって育てるのか。効果はどう測定するのか。
というような内容。

大意を理解するのも大事だが、
随所に現れるフレームワークが参考になる。

  • 組織には学習能力という観点から見て、
    「積極的学習者(全体の10%)」
    「消極的学習者(全体の60%)」
    「学習拒否者(全体の30%)」
    の3種類の人材がいる
  • 「伸びる人材の共通点」
    ○素直であること
    ○好奇心旺盛であること
    ○忍耐があり、あきらめないこと
    ○準備を怠らないこと
    ○几帳面であること
    ○気配りができること
    ○夢を持ち、目標を高く設定することができる人
  • ケラーのARCSモデル
    Attension
    Relevance
    Confidence
    Satisfaction

他、メモしたのは以下の点。

  • しっかりと認識したいのは、
    「社会貢献のための企業活動」ではなくて、
    「営利活動を通した社会貢献」という、
    口を開けば必ず「お金のにおい」がする
    民間企業ならではのリアリティーです。
  • 企業における人材育成の目的は
    企業理念の浸透にこそある
  • 人材の維持・管理において
    明るさと社交性に代わるような武器はありません。

一度読んで終わりというよりも、
人材育成について考えるときに、
読み返して参考にするという使い方が良いと思う。

オススメ度は★3つ。

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)
「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 777
  • 発売日: 2010/01/16

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感想メモ:豊かに成功するホ・オポノポノ

豊かに成功するホ・オポノポノ 愛と感謝のパワーがもたらすビジネスの大転換
豊かに成功するホ・オポノポノ 愛と感謝のパワーがもたらすビジネスの大転換
  • 発売元: ソフトバンククリエイティブ
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2009/04/24

★★★☆☆

ホ・オポノポノとはハワイに伝わる伝統的な問題解決の手法。
すべては自分の責任だと考え、自分を変えることで問題解決を図る。
では、自分を変えるためにはどうすればいいのか?

ベースは、4つの言葉
「ごめんなさい」
「許してください」
「ありがとう」
「愛しています」

を唱え、潜在意識をクリーニングすることからなる。

口に出す必要もなく、順序や感情が込められているかも関係なく、
とにかく実践することが大事、と説く。

それがビジネスにどう関係あるの?と思うかもしれない。
しかし、ビジネスが人との関わりなしには成り立たず、
人間関係のあり方は、その人の潜在意識に刷り込まれた記憶が
ベースになっている。

従って、潜在意識のあり方を変えることができれば、
ビジネスの結果も自然と左右されるだろう。
それが簡単にはできないから、一般的になってはいないだけだろう。

潜在意識は今までの人生の記憶の総和でもあるので、
凝り固まっていてそう簡単にかわるものではない。
そこで、この4つの言葉をひたすら繰り返すという方法を取るのだろう。
「口にする言葉が自分を変える」という内容の本は、
以前にもいくつか紹介してきたので最後に挙げておく。

上のような内容はよくわかったのだが、そこから進んでちょっと
スピリチュアルな内容で理解しきれない部分があった。
オススメ度は★3つ。

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感想メモ:超・会社力

超・会社力―力強く利益を出し続けるために
超・会社力―力強く利益を出し続けるために
  • 発売元: かんき出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2004/06

★★★☆☆

2400社!の再生に関わったという長谷川氏。
その経験から、生き残れる会社には、
共通する力が備わっているという。
一体それはなんだろう?

それが、氏の提唱する「超・会社力」
これは「経営の力」「組織の力」「生存の力」の3つからなる。

経営の力
1.経営者の力、2.組織を統一する力

組織の力
3.経営しやすい組織とシステムの力、4.社員をやる気にさせる力
5.自社を有利にする計画実行力、6.競争力のある製品・サービスを作る力
7.販売を強力に行う力、8.企業体力をつくる力

生存の力
9.ツキを呼び込む力、10.不運を避け、被害を最小にする力

とのこと。
確かに、これらが備わっていればいいよなぁ、と思う。
じゃあどうすればこういった力が備わるのか?

書いてあることは非常にオーソドックスで、
確かにこうしていけば良くなるのだろうとは思った。
しかし、残念ながら、何がキモなのか。
そういった核となる部分がつかめなかった。
そりゃ、そう簡単に行けば苦労はないのだろうが。

やはり経験を積むしかないのだろうなぁ、というのが感想。

以下、メモした部分。

  • 会議で議題に上った懸案事項は、必ずその会議内で結論を出す。
     さらにそこで出た対応策のスケジュールも必ず決める。
  • 即決できる会社では、「企画書は一枚で簡潔に」というのが常識になりつつある。
  • リーダーの最も重要な役割は、明確な企業理念や目標を組織に浸透させること。
  • どうすればバラバラになった組織をひとつにまとめることができるのか。
     その答えはじつに簡単だ。私の経験からいって、
     解決策は「力ずく」でやるしかない。
  • ビジネスマンが働く喜びを実感できるのは、自分の提案が認められて
     会社を動かしたときである。

オススメ度は★3つ。

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感想メモ:詐欺師のすべて

詐欺師のすべて―あなたの財産、狙われてます (文春文庫)
詐欺師のすべて―あなたの財産、狙われてます (文春文庫)
  • 発売元: 文芸春秋
  • 価格: ¥ 550
  • 発売日: 2002/07

★★★☆☆

詐欺。
あまり人生において遭遇したくない物の一つだ。
しかし自分がプロの詐欺師に目をつけられてしまったら?
対策としては、やはり相手の手口を知っておくことだろう。

普通の人は詐欺についてあまり詳しくないだろうが、種類としては
林真須美のヒ素カレー事件で有名な保険金詐欺を始め、
土地、契約書、有価証券偽造、商品のパクリ、無銭飲食・宿泊、などなど限りない。

手口としては、訪問販売、電話勧誘、マルチ商法、点検商法、
景品付き販売、当選商法、などなどこちらも限りない。

詐欺のプロは、ターゲットが他の人に相談しないように、孤立させようとする。
従って、こういった知識を持っておいて、自衛するしかない気がする。

「最後に詐欺の鉄則十五箇条」が興味深いので紹介しておく。

  1. 「自分は詐欺師ではないとの信念を抱け」
  2. 「演技力を磨け」
  3. 「権威を利用せよ」
  4. 「人の弱みをにぎって活用せよ」
  5. 「無価値のものを価値あるように見せかけよ」
  6. 「真実を核にして嘘を構築せよ」
  7. 「最初はまともな話で相手を安心させよ」
  8. 「騙すなら徹底して騙せ」
  9. 「前科のない者を表に立てよ」
  10. 「必要なら契約書をつくって安心させよ」
  11. 「相手をあわてさせ、冷静さを失わせよ」
  12. 「あらゆる手段を使って時間を稼げ」
  13. 「引き際を心得よ」
  14. 「強い返済要求には応じよ」
  15. 「騙し取った金は隠しとおすか使い切れ」

あまり読んでいて楽しくはないが、生きていくには必要な知識かも。
オススメ度は★3つ。

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感想メモ:論理的思考と交渉のスキル

論理的思考と交渉のスキル (光文社新書)
論理的思考と交渉のスキル (光文社新書)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2003/01

★★★☆☆

ビジネスでものを書いたりプレゼンをしたりする場合、
主張に対して理由がないと受け入れてもらえない。
どうやったら論理的な文章を書いたりプレゼンしたりできるか。
が前半。

後半はビジネスで交渉を行う際の考え方などについて。

前半はいわゆるロジカルシンキングで、元祖は
考える技術・書く技術」とほぼ同じ。こちらを読めば良い。

後半は交渉について。
必ずBATNA(Best Alternative to Negotiated Agreement)、
つまり次善策をもって交渉に臨むべき、という点は参考になった。

他にも、実際に交渉するケースを想定して、
どのように応対すればいいかなどが紹介されている。

個人的には、ロジカルシンキングと交渉の本を
それぞれ読んだ方がよいという印象。
限られた時間になんとか知識を得る必要がある、
などの場合には適当かと思う。

オススメ度は★3つとします。

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感想メモ:マインドマップ会議術

マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/09/18

★★★☆☆

日頃参加する会議の進め方には何の不満もない、
という恵まれた環境にいる人は少ないだろう。

何かしら会議のあり方について疑問を持ちつつも、
どうすればよいかわからずに過ごしている。
という人が一般的ではなかろうか。

そんな中で、会議はマインドマップを使ってやると
いいですよ、という提案がこの本。
コンサルタント、ファシリテーターである著者が
自らの体験を踏まえてその理由とやり方を説明している。

内容が「5つの教訓」という形でまとまっていたので引用する。

  1. 「質の低い会議」は、個人とチームと「今」と「未来」を蝕んでいく
  2. ファシリテーションはテクニックに走ると、「落とし穴」に落ちる
  3. ファシリテーターは、”技”だ
  4. 「技」から「道具」へ。マインドマップがファシリテーターの代わりをしてくれる
  5. マインドマップ会議なら、「質の高い会議」が誰でも実現できる。

結果として参加、理解、納得、行動につながるとのこと。

本の後半では実際にどのように会議を進めていくのか、
どのようにマインドマップを作っていくのかなどが説明されている。

マインドマップは個人で作るものかと思っていたが、
こういう使い方もあると学んだ。

実際に使ってみて、その効果を体感してみたいのだが、
気になった点がいくつかある。
・本を読んだだけの素人がうまく会議を回せる?
・マインドマップを知らない年配の人が多い会議で、
いきなりカラフルなマインドマップが受け入れられる?

おそらく、受け入れる素地がない組織で定着させるには、
インストラクターかコンサルタントという形で専門家に
入ってもらうことが必要な気がする。
とりあえず若い人でやるミーティングで試してみるのが良いかな。
本のオススメ度は★3つとします。

マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
マインドマップ会議術―会議の質を劇的に高める「1枚の地図」
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/09/18

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感想メモ:億万長者 富の法則

億万長者 富の法則
億万長者 富の法則
  • 発売元: 中経出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/04/08

★★★☆☆

なかなかキャッチーなタイトルだ。

その内容はどうかと言うと、自分の才能を活かして成功した
億万長者と呼ばれる人たちを8つのパターンに分類し、
それぞれのタイプの代表的な人物とその特徴について説明している。
その8つとは、以下の通り。

  • クリエイター
  • スター
  • サポーター
  • ディールメーカー(交渉人)
  • トレーダー
  • アキュムレーター(蓄財家)
  • ロード(支配者)
  • メカニック

自分がこの中のどのパターンに当てはまるかがわからないと、
この本を読む意味は半減してしまう。
しかし、自分のこととはいえ、自分の適性がどこにあるかを
しっかり把握している人は、決して多くはないのではないかと思う。
自分がどういうことに適性があるかを考え直す機会になるかも。

8つの特徴をすべて覚えきれないと思ったし、覚える必要もない気がする。
「成功する人」と言っても様々なタイプの人がいて、
それぞれの人が得意とするやり方がある。
という気付きが得られればよいのかもしれない。★3つ。

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