「★★★」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?

★★★☆☆

数学の参考書「よくわかる」シリーズの著者細野氏の本。
彼の本を読んだ受験生は現在社会人になっているだろうから、
売れるのも頷ける。

年金の話も、わかっているようであまりわかっていないまま
過ごしている気がする。
実際、読んでみて知らない話がそこそこあった。

  • 未納は第1種の人だけの話なので
    (他は天引きなので考えてみれば当たり前)、
    年金支払者全体の5%程度。
    なので、破綻はしないっぽい。
  • 2009年から、国民年金の支払の1/2を税金から賄っている
  • 所得代替率(年金が現役世代の手取り給料の何%になるか)は
    世代間であまり変わらないように調整されている。

年金の話とは離れるが、以下の話は
元予備校教師の言葉だけに重みがある。

このように、本などの情報に接した時には、
その後の「復習の仕組み」をどのように作っておくのか
というところまでキチンと考えられるかどうかで、
学習効率は大幅に変わってくるものなのです!

私はこうやって書評を書いているので大丈夫。
でも、後で見返すとあんまり覚えてなかったりする。
人間の忘却力はあなどれないな!

年金の話の他にもサブプライムローンの話も
図入りでわかりやすく説明されている。
昔読んだ参考書とテイストが同じで懐かしかった。
オススメ度は★3つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:ストン!―あなたの願いがかなう瞬間

ストン!―あなたの願いがかなう瞬間
ストン!―あなたの願いがかなう瞬間
  • 発売元: 風雲舎
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2005/04

★★★☆☆

想い続ければ、願いはかなう

夢はあるだろうか?
小さい頃に「なりたい職業」を書かされたときから、
とくになかった身としては、
ドキっとする質問だ。

著者の藤川さんは、
願いを叶えるコツを知ってから様々な願いを叶え続け、
(その中には「3億円のビルを買う」というものもある)
執筆時点でも夢が283個あるそうだ。

そんなコツがあるならぜひ知りたいもの。
どうすればいいんだろう?

それは、「潜在意識に任せる」ということらしい。
例えば、ノートに書く。書き続ける。
口に出す。出し続ける。
イメージする。し続ける。

と言われてもとまどうのだが、
実際に藤川さんがしていることがそうなのだから仕方ない。

確かに、望まなければ叶うわけがない。
ノートに書く、口に出す、イメージする、
ということにより、自分が望んでいるんだと
意識できるようになるだろう。

人には変化に対する恐怖心があるようだ。
それは良い方向に対してもそうなので、
夢を叶えるためには、
その恐怖をなんとかしなければならない。

その方法が、書いたり、口に出したり、
イメージしたり、ということなのではないか。
つまり、変化後の自分をシミュレーションし、
慣れておくのだ。

ノートに書く、口に出す、
イメージする、というのは
ほとんどコストをかけずにできることばかりだし、
それで夢が叶うのならこんなにうれしいことはない。
さて、あなたはどうします?

いろいろ考えさせられた。
オススメ度は★3つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:マインドマップ デザイン思考の仕事術

マインドマップ デザイン思考の仕事術 (PHP新書)
マインドマップ デザイン思考の仕事術 (PHP新書)
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2010/03/16

★★★☆☆

マインドマップはとても良いツールだ。
本物のマインドマップは、右脳を刺激するために
絵を使うことが強く勧められている。

しかし、絵を描けと言われても、絵心に自信がないと、
なかなか独創的なマインドマップは描きにくい。
では、誰もがデザイン性の高いマインドマップを
描けるようになるにはどうしたらいいだろうか?

その問いに答えようとしているのがこの本だ。
この本では、以下のことを学べる。
・よいマインドマップをたくさん見る
・コツを学ぶ
・テンプレートを使う

特にテンプレートは、どういう絵を描けばいいのか
悩んでいる人にとって良いツールになるだろう。
0から思いつくことはできなくても、
選ぶことなら簡単にできるからだ。

マインドマップは我流でやってみてるけど、
今一つこれでいいのかと悩んでいる・・・という人にオススメ。
オススメ度は★3つ。
デザイナーさんたちによるキレイなマインドマップだけでも
一見の価値ありです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:イチロー心理

イチロー心理
イチロー心理
  • 発売元: 東邦出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2010/03

★★★☆☆

見開き2ページの、1ページ目にイチローの言葉、
2ページ目にその解説、というスタイルで78項目並べられている。
「イチロー思考」シリーズの第5弾らしい。
ちなみに1〜4は、「思考」「頭脳」「哲学」「脳力」。
おそらくこれらの単語にはそれほど意味はないと思われる。

1ページの解説なので、当然深い話にはならない。
それでも、さすがイチローいいこと言った!
というところはあるので、そういう言葉を拾えばよいかと思う。

私が拾ったのは次の言葉たち。

「トレーニングって、なぜ、やるものなんでしょうか?
『これだけやったのだから』って、レベル低いですね」
「一番の逆境を経験できる機会なんてそうはありません。
すべてを困難な状況に持っていった上で目標を達成できたら、
その経験は大きな武器となりますから」
「僕は気に入った店を見つけると、そこに通い詰めになるんです。
もう、毎日のように行ってしまう」

イチローが昼食に毎日カレーを食べているというエピソードを
知っていた私は、上の話もなるほどな、そういう執着心が、
物事を凡人を遥かに超えるレベルまで突き詰める資質なのかもしれない、
と読んだわけだが、次の話を読んで仰天した。

「僕は去年のシーズン中、途中からカレーは食べてないんです。
日本から来てくれた昔からの知り合いの方に讃岐うどんを頂いたんですけど、
それがメチャクチャ美味しかったんですよ。今まで食べていたうどんと違って
コシがあって、僕のお昼はカレーからうどんになっちゃったんです。」

なんと!!
私の中ではイチローと言えばカレーだったのに!
それが讃岐うどんになってしまった。
ま、だからなんだと言う話ではある。

サラサラっと読めるので、イチローに興味がある人はぜひ。
オススメ度は★3つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:エースの品格 一流と二流の違いとは

エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)
エースの品格 一流と二流の違いとは (Clickシリーズ)
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2008/05/15

★★★☆☆

野村監督が語る、一流選手達の姿勢、哲学、
監督やコーチとして人を育てる方法など。

野球の選手としてプレイをし、また監督としてチームを導き
チームの優勝を目指す、という経験を通じての言葉だが、
他の分野にも全く問題なく通用する言葉が多い。
というのも、彼の哲学として、野球も人間形成が基本だと
しているからだ。

特に人を育てるという部分は、ほとんどの関係することであり、
頷ける部分は多いのではないか。

「根気よく、粘り強く」などと口にするのは簡単だが、そうはいかない。
人間は壁にぶつかると、都合のい理由を見つけて自分を騙し、納得させ、
あるいは逃避してその場をしのいでいくものだ。
そこからはもはや努力は生まれない。

物事に取り組む際の内面が、成果を左右するのは
どの分野でも同じであるようだ。

選手たちには「自分の可能性を自分で限定するな」と言いつけてある。
「どうせ俺はこんなもの」と思ったとたん、現状維持どころか
人間の力は落ちていく一方だ。

次の失敗についての考え方だって、
研究についても同じだし、ビジネスだって同じ。

私は、「失敗」と書いて「成長」と読むことにしている。
まさに読んで字の如し。失敗を生かせる者はそれを放置する者に勝る。
それが「変化」となって現れる。

次も同じく。

言い換えれば、他者と自分の「差」を明確に認め、
それをもとに独自の道を模索していくこと。
そして変化することを恐れず、勇気をもって行動していくことが
プロフェッショナルに求められる資質だと思う。
人は失敗して初めて自分の間違いに気がつくものだ。
その前に指示を出したところで選手は耳を貸さない。
(中略)
選手自身の知識欲、向上心が最高潮に高まった時を見計らい、
コーチは集中的に指導を行う。聞き入れ態勢が万全に整っているからだ。

野村監督関連の本はどれも結構おもしろい気がする。
やはり、あれだけものを考えてやってきた人の
頭の中を知ることができるというのが、
楽しいことだからなのだろう。
オススメ度は★3つです。野球好きは+1補正です。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか

不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 756
  • 発売日: 2008/01/18

★★★☆☆

覇気がない。助け合いがない。みんな楽しくなさそう。
多くの職場が当てはまることだとは思う。
それでも、読んでいて思い当たることが多く、心が痛かった。

そして、この問題の最大の不幸は、
子供たちの未来に与える影響です。
大人が楽しく働いていない姿を見て育った子供が、
どうして職を持つことに夢を持てるでしょうか。

それはそうなのだろう。
だけど、一体どうすればいいんだろう?

グーグルやサイバーエージェントヨリタ歯科クリニックといった、
協力し合える風土作りの工夫をしている会社の
例を引きながら、どうすれば協力し合える
「機嫌が良い職場」を作れるのかについて書かれている。

組織は人が多い。
組織風土というのは長年をかけて培われたもので、
多くの人によって育まれてきた根が深いものだ。
トップダウンで、変えるぞ!という気合いを持って
取り組まないと変わらないんだろうな〜。
などと思いながら読んだら、暗い気持ちになってきた。

問題点をきちんと指摘して、その対策も書かれている。
問題は、思い当たることが多すぎるということ。
オススメ度は★3つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:アルケミスト

アルケミスト (海外シリーズ)
アルケミスト (海外シリーズ)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2001/12

★★★☆☆

人生や運命、夢といったテーマについて、
童話風のストーリーで描かれている。

物語形式には、説明的に書かれているよりも
記憶に残りやすいという利点がある。
「もしドラ」も喜多川泰さんの一連の作品もこの形式。

というように、いわゆる自己啓発的な内容をストーリーに乗せるのは
最近の流れだが、この本は1988年にブラジルで発刊されたもので、
そういった流れの源流といったポジション。

では、なぜ人は自分の夢に立ち向かわないのでしょうか?

それには4つのハードルがあると著者は言う。
これらのことを、抽象的に語ったのがこの本だ。

それはこの世には、誰もが理解する一つのことばがあるということだった。
(中略)
それは熱中するということばであり、愛と目的をもってものごとを
達成するということばであり、信じていることや、望んでいることを
追求するということばでもあった。

喜多川泰さんの「上京物語」にオススメの本として
書かれていたので読んでみたわけだが、
途中からかなり遠い世界に話が進んでしまい、
私にはついていけなかくなってしまった。

メッセージとしては理解できるし、共感できる。
しかしもう少し近い世界の話である方が
私には理解しやすい、ということだろう。

同カテゴリーの本としては、
「賢者の書」「君と会えたから…」「地上最強の商人」を勧めます。
オススメ度は★3つです。
名著として読んでおくとよいでしょう。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:アイデアは考えるな。

アイデアは考えるな。
アイデアは考えるな。
  • 発売元: 日経BP社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/11/19

★★★☆☆

面白法人カヤック
IT好きの人なら名前を知っているかもしれない、
変わったサービスをいろいろとリリースしているIT系の会社だ。

その社長の柳澤氏が、優れたアイデアを生み出すために
どのようにしているのか、そして仕事への取り組み方について
語っている。

基本的なスタンスは、まず「目の前の仕事を楽しむ」というもの。

つまり、自分が楽しいと宣言することによって、自己暗示がかかるのです。

その結果としてアイデアが出てきて、楽しくなってきて、評価もされる。
良いサイクルになっていくと。

アイデアに関しては「たくさん考えてたくさん出そう」という方針なようだ。

実は、アイデアをたくさん出そうとするからこそ、
すごいアイデアがでてくるのだともいえます。

そういうことで、タイトルはキャッチーにしたという印象が強い。

アイデアを出すツールもいくつか紹介されている。
マインドマップやマンダラアートなど。

参考書として、このサイトでも紹介しているアイデアのつくり方
アイデアのヒントなどの本も取り上げられている。

以下、雑感。

アイデアを出すこと自体は、一人でもできる。
こういった本で方法を学び、実践するのは本人のやる気次第だ。

個人で実行できる話であれば、そのまま頑張れば良い。
しかし、より大きな活動にしたいのであれば、
そうしたアイデアを組織の中で実行することになる。

カヤックという会社は、アイデアが命のIT業界で、
社長もこういうスタンスなので、アイデアを生み出し、
それを実行に移すのは何よりも善とみなされているだろう。

しかし組織として硬直化し、変わったアイデアにケチをつけるのが
趣味のような人が存在するような組織では、
アイデアを実行に移すフェーズに気を使う必要がある。

そういった組織文化を変えるには、一体どうすればいいのだろうか?
最近の個人的な関心はこの点にある。
が、この本の守備範囲ではない。

アイデアという言葉について興味があるのであれば、
目を通すと気づきがあるだろう。
オススメ度は★3つです。

ちなみにTHANKSというサービス、私は好きです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:新版 もっとこだわりの家がつくりたい!

新版 もっとこだわりの家がつくりたい!
新版 もっとこだわりの家がつくりたい!
  • 発売元: ごま書房新社VM
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/02/01

★★★☆☆

建築家が、どのように自分の家をリフォームしたか、
考え方や実際の建て替えプロセスを書いた、体験談。
自分の家でビフォーアフターをしたという感じか。

リフォームはそんなに何回も何回もするものではないから、
初めての状態で臨む人の方が多いと予想する。
当然、事前に知識を仕入れておいた方が良いだろう。

例えば。

家を建て替えるには、どういう選択肢があるのだろうか?

  • 新築かリフォームか
  • ハウスメーカーか工務店か設計事務所か

どういうところに力を入れるべきなのか?
・間取り、収納など

他にも、コストの内訳も明らかにされていて参考になる。

リフォームをしようかと思っている人が
事前に読むと参考になるでしょう。
オススメ度は★3つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru

感想メモ:最新スポーツビジネスの動向とカラクリがよーくわかる本

★★★☆☆

スポーツは自分でやって楽しんだり、健康を維持したり、
観て楽しんだりと色々だ。
ではその裏側は一体どうなってるんだろう?

と思ってざっと読んでみたが、あまりカラクリはわからなかった。
相撲と野球は年配の人が好きだが、
若い人になると人気が下がりサッカーは逆の傾向だとか、
プロ選手は一部の人以外引退後が厳しいとか、
マネジメント側の人が足りないとか、
スポーツ関連にも資格が色々あるとか。
結構残ってるか。

また、以下のような雑学的な知識が身についた。

・最もプロ選手が多いスポーツはゴルフ。約4600人。
 次が競輪で約3600人。次がボクシングで約3100人。
 野球は約700人、サッカーは約1000人。
 →結構意外

・運動の実施率は年々上がっている
 →健康が気になる人が増えているのかな

・アメリカのフィットネスクラブ参加率が15%を超えて世界一
 オランダが同じくらいの二位。日本は3%
 →15%って相当多いのでは。

スポーツが好きな人は、ざっと目を通してみると、
へぇ〜という発見があるのではないだろうか。
オススメ度は★3つです。

関連:


その他の書評などはこちら。
Socialtunes – haru