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感想メモ:成功者の地頭力パズル

成功者の地頭力パズル あなたは、ビル・ゲイツの試験に受かるか?
成功者の地頭力パズル あなたは、ビル・ゲイツの試験に受かるか?
  • 発売元: 日経BP社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2009/11/19

★★★☆☆

マイクロソフトやGoogle、あるいはコンサル会社などの
採用試験で出題される、いわゆるフェルミ推定的なクイズが
全45問載っている。例えばこんな感じ。

「南へ1キロ、東へ1キロ、北へ1キロ進むと出発点に戻るような地点は
地球上に何ヶ所あるか」

ああ、知ってるよ。北極でしょ?
と思ったあなたは甘い。だって「何ヶ所」だもの。
これは答えを見てビビった。あなたもビビってください。

こういう問題を考える時の頭の使い方をしたのは、
学生の頃、特に小学生か中学生の頃だった気がする。
それ以上になると、純粋な知恵というより、
知識が必要とされる問題が増えるからだ。

とはいえ、大人の常識レベルは求められる。
つまり、手強いということだ。

論理パズルでは、欠落した情報は誰も与えてくれません。
だから、「何か欠けた情報があることを前提に、ありうる筋書きを
展開しなければならない。そうすれば、欠けた情報があっても
明瞭な結果に到達するだろう」という心構えができていないと、
突破口は見つからないということなのです。

これは何も論理パズルだけの話ではなくて、
現実世界のほとんどの問題に対して当てはまる。

おもしろいのだが、1問ずつ時間をかけて考えていくと、
読み終わるのにべらぼうに時間がかかるので、
後半はすぐ答えを見たりしてしまった。
でもおもしろかった。オススメ度は★3つです。
頭の体操にどうぞ。

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感想メモ:「情報創造」の技術

「情報創造」の技術 (光文社新書)
「情報創造」の技術 (光文社新書)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 777
  • 発売日: 2010/05/18

★★★☆☆

情報はインプットするだけでは意味がない。
その情報をどう組み合わせ、加工してアウトプットするかが重要だ。
このことを編集と言うこともあるし、情報創造と言うこともある。

この創造する力が大きな武器になるのは言うまでもない。
言われたことをするだけではなく、作り出す力が必要だ。
このプロセスはセンスに任されがちで、できる人はできるし、
できない人はできないというのが私の印象。
では、どうすればその力が身につくのだろうか?

リクルートから中学の校長となった藤原博和氏は、
編集力を鍛える勉強を行っていた。(参考:「つなげる力」)
要するに、答えがないことでも、自分の頭で考える習慣をつけるということだ。

なによりも、内容を考えること、情報を創造することに
社員の能力を集中させるべきです。

それも、なるべくたくさん。

つまり、どうしたら面白い企画がたくさん出せるのかというと、
面白いかどうかは人が決めることであり、自分では面白いと思わない企画でも、
とにかくたくさん出すべきだということなんです。

情報の受信だけではなく、発信を意識すること。
そして行動すること。

私はアンテナよりも情報を可視化する装置の方が大切だと思っています。
だから、重要なのは、アンテナを張り巡らすことなはなくて、
アンテナに引っかかった情報をもとに実際に行動を起こすかどうかじゃないでしょうか。

紹介されているのは、あくまで著者のやり方。
人それぞれ、その人に合うやり方というのがあるはず。
こういった本を読むことは、何かしらのヒントになるだろう。

☆やってみようと思ったこと

ツイッターも単にだらだらつぶやくのではなく、
今日したこと、見て感じたこと、そしてなぜそうしたのか、
そう感じたかを、140字でまとめる訓練に使えばいいかもしれません。

インプットはアウトプットを意識すること、そして行動すること。
色々な本に共通して書かれていることだけに、心がけようと感じた。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:部下を定時に帰す仕事術

部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~
  • 発売元: WAVE出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/02/17

★★★☆☆

奥さんが病気で入退院を繰り返し、自閉症の長男を持つ。
6時退社で育児、家事、看病をこなさざるを得ない。

そんな中、仕事も家事も、効率的に、かつ密度を高めて行い、
東レの役員にまでなった著者の佐々木氏。
その仕事術と考え方が紹介されている。

仕事はほどほどに、というようなワーク・ライフ・バランスではなく、
仕事も家庭もどちらも考え抜いてマネジメントするには、
効率だけではなく、戦略的に、広角的に行う
「ワーク・ライフ・マネジメント」なのだそうだ。

要は、「すぐ仕事にかかるな。最短距離でゴールにたどりつくために、
もっと頭を使え、考え抜け」ということです。

最近とてもこれを感じる。
PCのモニタは脳に対してとても強い刺激なので、
方針を考えることなく作業をしてしまい、あとで思えば無駄だった、
というようなことが起きる。
考えてからやった方が、結果的に早く済む。

真に使える時間は30%と見積もらなくてはなりません。

邪魔が入ることを考えろということですな。
集中できる環境を確保できるのであれば、もっと多めに見積もれる。

会社の仕事は同じことの繰り返しであり、自分の出す知恵などたかが知れています。
先輩ほ優れた作品展を読み、あるいはそのことをよく知っている人に訊き、
その優れた部分を学んで応用したらいいのです。

必要がないのに、過去のフォルダを全部あさってみるという人は少ないだろう。
しかしそれが後のためになるということ。
一見遠回りに見えるが、未来への近道なのだろう。

内容としては、他の仕事術の本と重なる部分も多い。
オススメ度は★3つです。参考になりました。

☆マネしようと思ったところ
メールフォルダの命名法
→よく使うものは頭に英字など付けて上に来るように

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感想メモ:レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか

レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか―するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術
レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか―するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,155
  • 発売日: 2009/03/20

★★★☆☆

いいタイトルの本。
思わず読んでしまった。

中身も良い作り。
1枚のイラストに対し、2択の質問が一つ。
質問の次の行から解説が始まるのは考えものだが、思わず考えて答えを確認してしまう。
人間は質問されると答えを求めてしまうものだなあ。

内容については、心理学者による心理学の雑学紹介というテイスト。
単純な判断が多いので納得のいかない部分もあるが、雑学本だと割り切ったら気にならなくなった。

そして、キャッテルC・F知能テストというIQテストをやらせてみたところ、
「よく笑う子どもほど、知能が高い」ということが明らかにされたという。
男性の顔の対称性が高いほど、
彼女はオーガズムを感じやすいことがわかったというのである。

心理学者というのは色々なことを調べるものだなぁ。

ちょっとした雑学が身につきます。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:大金星

大金星
大金星
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/12/09

★★★☆☆

著者は、「夢をかなえるゾウ」「ウケる技術」の水野敬也氏。

お題は恋愛。女子に縁がない生活を送っていた主人公が、
指導を受け変わっていく、という主人公が成長していく
物語形式で語られているのは「夢をかなえるゾウ」と同じ。

しかし、初めはLV1でスライムと戦う感じだった主人公が、
みるみるLV30くらいになっていて、
あっという間に置いていかれてしまったなぁ、
と思いながら読んでいたら、まさかの「続く」。
特に「上巻」とか書いてなかったので、激しく意表を突かれた。
続編を待ちましょう。

とりあえずのオススメ度は★3つです。

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感想メモ:デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座

デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
  • 発売元: 日本実業出版社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2008/10/09

★★★☆☆

デューデリジェンス(企業精査)と、バリュエーション(企業価値評価)からなる。
9つの視点とは、以下のもの。

社会動向、マクロ経済、資本市場
市場構造、収益構造(P/L)、資本価値(B/S)
競争構造、事業構造、資本政策

覚え切れなさそうだが、それぞれの視点について1社ずつ、
計9社の分析が紹介されている。
まぁ、それでも覚え切れない気がするが。

また、その分析の間にキャッシュフローやB/S、P/Lなどの
見方についても書かれているので、勉強したことがある人は
復習がてら、ない人も知識として読める。

P/Lの順序が分配を受ける順番を表している

仕入れ先、従業員、債権者、税金、役員、株主、ということ。
また、プロは、P/L、B/Sではなくキャッシュフローを重視するそうだ。

多くの人は、財務分析というと、P/Lを見て、次にB/Sを見て、
時間があまったらC/Fを見る、という感じではないか。
ところが企業分析のプロは全く逆の順序で分析する。

つまり企業にとって大事なのは、
利益と資産のバランスであり、
少ない資産でたくさん利益を出している企業が、
結果としてたくさんのキャッシュを稼ぐことになるのだ。

このように、企業の栄枯盛衰をキャッシュフローマトリクスで見ると、
右下の投資期から始まって、ぐるっと反時計回りに進み、
左下よ破綻期で終わるということになるのである。

利益は会計というルールに基づいた評価で、
キャッシュフローは事実だということらしい。

というように、知っている起業に対する
プロによる分析のやり方を見るのはおもしろい。
勉強になりました。オススメ度は★3つです。

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感想メモ:「買いたい!」のスイッチを押す方法

「買いたい!」のスイッチを押す方法  消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21)
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 740
  • 発売日: 2009/11/10

★★★☆☆

ワクワク系マーケティングを主宰する小阪裕司氏。
このサイトでも度々取り上げているが、その流れを汲む本。
感性価値などの話に加えて、脳科学と購買行動の関連についても
併せて紹介されている。

安さだけが意思決定要素ではない。安さより重いおもりは存在する。
たとえばそれは「このブランドが好き」「このお店が好き」という思いだ。

この考え方が、私が興味を持っている部分。
これを意図的に作り出せるのであれば、
すばらしことだと思うのだ。

近年明らかになったところによると、
脳は何歳になっても新しいニューロンを作る。
かつては、それは幼いころだけで、あとは年々老化して
機能が低下するだけだと言われていたが、そうではなかった。

 脳細胞は減るが、シナプスは増え続ける、
ということを読んだことがある気がする。
見つけた↓

 確かに歳をとると、神経細胞の総数は減っていく。
しかしシナプスの数は逆に増加していくというのだ。
このことは、歳をとると記憶容量は大きくなることを示している。

本:脳科学の本まとめ | うむらうす -annex

というような脳の話も絡めた、読みやすい本。
興味を持ったら、他の小阪氏の本を読んでみると良いでしょう。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:頭のいい人のからだの鍛え方

頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド
頭のいい人のからだの鍛え方 筋肉で痩せる・体質改善する8メソッド
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2010/03/13
  • 売上ランキング: 185598

★★★☆☆

スポーツをかじったことがある人なら知っていることだが、
体を鍛えるのにもちゃんと理論がある。
ただがんばって重いものをあげて満足していても、
それは必ずしもよい鍛え方とは言えないのだ。

この本は、そういった体の鍛え方の基本を、
わかりやすくまとめて教えてくれる。
いくつかピックアップする。

8つの原則

  • 過負荷
  • 漸進性
  • 頻度
  • 継続
  • 全面性:部位では効果なし
  • 休養と食事:運動後1時間以内
  • 意識性
  • 個別性:自分に合った方法

負荷のかけ方

  • コンセントリック:短縮性
  • アイソメトリック:等尺性
  • エキセントリック:伸長性

負荷のかかり方は、伸長性>短縮性。
等尺性は、日頃使われていない筋肉を起こすことができる。

というように、いろいろと学ぶところがあった。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:ウェブPRハンドブック

ウェブPRハンドブック 基本知識から戦略策定・戦術実行・効果測定まで
ウェブPRハンドブック 基本知識から戦略策定・戦術実行・効果測定まで
  • 発売元: 日本能率協会マネジメントセンター
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/12/20

★★★☆☆

要約:以下の3つがポイント。

  1. Yahoo!ニューストピックスへの記事掲載
  2. 全国ネットのテレビ番組への露出
  3. 情報連鎖を目論み、意図的に崩した企画を実施

一次情報ソースを押さえることが大事だということ。
そのためには、サイトを作ったり、イベントを打ったり、
プレスリリースを行ったり、ブロガーへの記者会見行ったり、
いろいろな手段をとった戦略を立てて実行しましょう、と。

ネットが広がっているといっても、はてなを知ってる人の方が
少数派なわけだし、従来メディアをきちんとカバーすることを
怠ってはいけないのだということがわかった。
09年12月30日でもそうだということは、
こういう状態はしばらく続くんだろうな、というのが感想。

プロがどういう感じでウェブPRをやるのかの雰囲気がわかり、
参考になった。オススメ度は★3つです。

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感想メモ:招客招福の法則

招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の法則 (日経ビジネス人文庫)
招客招福の法則―儲けの王道がみえる88の法則 (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞出版社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2009/04

★★★☆☆

カブトムシパーティーを開く歯医者。
駅で傘を貸すテニススクール。
「売らない日」がある宝石屋。
どれも普通では考えられないことばかり。

しかしこれらは、お客さんとの関係を築き上げるための
工夫の結果なのだ。
こういう商売の可能性があると知るだけでもおもしろい。

著者は、感性価値創造、ワクワク系マーケティングの小阪裕司氏。
日経MJで連載のコラムをまとめたのがこの本だ。

得てして商人、そして職人や製造者は「何に」こだわっているのかは
語るのだが、「なぜ」こだわっているのかは語らない。
しかしお客さんは「なぜ」の方に強く反応する。
「なぜ」は「何に」よりずっとお客さんの動機付けにつながる
情報なのである。
私は思う、ビジネスはお金儲けのためにのみあるのではなく、
お客さんと共に社会を良くしていくためにあるのだと。
そしてお客さんもそういう事業精神を持つ会社を好きになり、
尊敬し、応援するのである。

小阪氏の他の本にも、こういったエピソードが数多く紹介されている。
この本がおもしろかったら、合わせて読んでみると良いだろう。
ちなみに続編も出ている。
オススメ度は★3つです。

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